支援事業者紹介
事業所紹介-珊瑚と星(祇園町商工会)
食感と手作りにこだわったベーグルとスコーンは、何度も足を運びたくなる魅惑の味
投稿日:2025.10.01

バラエティ豊かなベーグルとスコーンがずらり
安佐南区の住宅街に佇む「珊瑚と星」は、ベーグルとスコーンの専門店。ショーケースには、厳選した素材で丁寧に作られたベーグルが8~10種類、サクサクしっとり食感がやみつきのスコーン3~5種類が並びます。近隣だけでなく、この食感と味を求めて遠方からも多くの人が足を運ぶ人気店です。
国産小麦を使った生地を一晩かけてじっくりと発酵させたベーグルは、 「これぞ、ベーグル!」と言いたくなる“むぎゅっ“とした食感ともちもち感が特徴。こだわりのフィリングは自家製で、バラエティ豊かな味を提供しています。
オープン当初から人気の「きなこもち」は、あんこと求肥をベーグル生地で包み、きな粉シュガーをまぶした定番商品。惣菜系では、手作りのドライカレーを包み込んでチーズをトッピングした「カレーチーズ」が好評です。生地そのものの風味を味わいたいという人には、小麦本来の風味と自然な甘さを感じさせてくれる「プレーン」がおすすめ。メニューは毎日変更され、新商品も不定期で登場します。いつ訪れても新しい味に出合え、来る人を飽きさせません。

愛らしい青いテントが目印。ショーケースからお気に入りを見つけて
生地を独自にブレンドすることで完成させたスコーンは、表面のサクサクとした軽い食感と中のしっとりとした生地のギャップに驚かされる一品。チョコチップといった王道から、レモンピールを練りこんだ生地でクリームチーズを包み込んだ「レモンクリームチーズ」などのオリジナルまで揃い、スコーンを目当てに店を訪れる人も少なくありません。月に1回「スコーンDAY」が開催され、この日はスコーンのみを販売。デコレーションした豪華なスコーンが楽しめます。
イベント出店にも積極的で、10月4日(土)には安芸高田市の旧郷野小学校で開催される「famtime」に、翌5日(日)にはCLiP HIROSHIMA(クリップ広島)で行われる「ブレッド&コーヒーフェス」に出店。店主の森本瑚都星さんと一緒にお店を切り盛りする姉の鷹古さんは、「お客様とのコミュニケーションをとても大切にしていて、どんなに忙しくても直接商品をお届けしています。スコーンとベーグルで笑顔とご縁が繋げたらうれしいです」と話します。定休日や出店情報、新作情報、スコーンDAYなどの情報は、Instagramで発信しています。お問い合わせもDMからどうぞ。
お店のInstagramはこちら

●珊瑚と星
住所/広島市安佐南区山本新町5-26-17
営業時間/9:00~17:00(土曜は~16:00)※売り切れ次第終了
休み/日月曜、ほか不定(Instagramに掲載のカレンダーをチェック)
事業所紹介-廣島田村商店(広島安佐商工会)
高温の蒸し焼きで素材の味を最大限に引き出した一枚。わざわざ足を運びたくなる至極の味
投稿日:2025.09.24

キャベツの甘みを引き出したふっくらドーム型のお好み焼。肉玉そば(760円)
少し不便な場所にありながら、昼どきには平日でもたくさんの常連が訪れる人気店。高温の鉄板で一気に蒸し焼きにすることで素材の旨味を閉じ込め、キャベツの甘み引き立つ一枚を提供しています。味付けは削り節と独自ブレンドのオリジナルソースのみ。塩や胡椒などの調味料を一切使わず、素材本来の味わいを大切にしています。キャベツは個体ごとの水分量を見極めて切り幅を微調整。生のじゃがいもスライスを隠し味に加え、ほくほくとした食感とほのかな甘みを添えています。麺は地元・磯野製麺を使用。3種類をブレンドしたソースが、キャベツの甘みを一層味引き立てます。

店主の田村和彦さんと奥さまの千智さん。ご夫婦で営む温かな雰囲気も魅力
定番の「肉玉そば」のほか、キャベツに生イカ、生エビのうま味がしみ込んだ「海鮮スペシャル」(1,060円)が人気。鉄板で焼き上げるテイクアウト専用メニューも評判で、名物とん平焼きをパンで挟んだ「とんぺいサンド」や、海鮮スペシャルのエビを使った「えびちゃんサンド」(各650円)は数量限定で早々に売り切れることもある人気商品です。さらに車で1分ほどのジビエ肉専門店「ももしんや」で購入したシシ肉を持ち込み、お好み焼きのトッピングにするコラボお好み焼きも楽しめます(持ち込み料無料)。
店内は、黒電話などの昭和家電が並ぶレトロな空間。昭和のお土産の定番だった木彫りの熊は、店主の田村さんが手を加えて鮭をお好み焼きに変更。ヘラをくわえた熊もおり、遊び心いっぱいの店内は見て回るだけでも楽しめる空間です。また、敷地内には本物のバスを田村さん自ら改装した座敷席やテーブル席があり、個室感覚で利用できるのも魅力。テラス席ではわんちゃんと一緒に食事ができるほか、ミニドッグランや遊具もあり、訪れる人を飽きさせません。

レトロな調度品が並ぶ店内も必見!
2026年初旬には安佐北区可部東に、17時から19時営業のテイクアウト専門店がオープン予定。キッチンカーを改装した新店舗で、仕事帰りの母親層や団地住民に廣島田村商店の味を届けます。オープン情報などはInstagramをチェック。
廣島田村商店のInstagramはこちら

●廣島田村商店
住所/広島市安佐北区白木町志路3042-1
TEL/082-828-2128
営業時間/11:00~14:00
休み/水曜
事業所紹介-広島風お好み焼き いっちゃん家(神辺町商工会)
焼き方から素材まで、お好み焼きの奥深さを求めてたどり着いた渾身の一枚
投稿日:2025.09.22

「テイクアウトもあります!」と小林さん
「広島風お好み焼き いっちゃん家」は、かつて一緒にお好み焼き修行に励んだご主人を亡くした店主の小林伊津美さんが、ご主人との夢を叶えるため2023年12月にオープンしたお店。最大の魅力は、焼き方の異なる2種類のお好み焼きを食べ比べできることです。鉄製の押さえでしっかりと水分を飛ばし、キャベツのうま味を凝縮した昔ながらのお好み焼きに加え、キャベツをじっくりと蒸し焼きにして甘みを引き出したドーム型の2種類を用意。新メニューの「豚玉ドーム&豚玉シングル」は、この2つが同時に楽しめます。焼き方の異なるお好み焼きが味わえるお店は県内でも珍しく、焼き方の違いで変化する素材のうま味を堪能できます。
麺は香川県の製麺所から取り寄せたこだわりの細麺を使用。キャベツは、市場で直接仕入れ、季節に応じて熊本や群馬、愛知などで育った旬のブランドキャベツを入荷しています。新鮮なキャベツならではのみずみずしさとキャベツ本来の甘みやうま味を感じてもらいたいと、切り幅も季節や個体に応じて調整しています。さらに豚肉は卸業者から塊で仕入れるフレッシュなバラ肉を肉厚にカット。卵も地元の養鶏場から仕入れる徹底ぶりで、素材の一つひとつに「おいしいお好み焼きを提供したい」と願う店主の想いが垣間見えます。

2種類のお好み焼が楽しめる「豚玉ドーム&豚玉シングル」
鉄板料理やちょっとした一品料理もあり、夜は居酒屋として利用することも可能。たっぷりのキャベツと天かす、卵で作る「いっちゃん家焼き」(350円)は、お酒のアテにもぴったりの一品。今後は、ミンチを使ったご当地お好み焼き「府中焼」にも挑戦予定です。バリエーションを増やし、多彩な一枚が頼めるオンリーワンのお好み焼き店を目指して、これからも進化し続けます。
店舗情報
広島風お好み焼き いっちゃん家
住所/福山市神辺町川北954-8
TEL/084-963-3248
営業時間/11:30~15:00、17:00~20:00
休み/水曜、第1・3木曜
事業所紹介-ミツバメタル株式会社(神辺町商工会)
確かな実績と新たな挑戦。アルミ事業の強化とシステム刷新で成長を加速
投稿日:2025.09.19

お話をうかがった代表取締役社長の平川敬大さんと原田聖子さん
福山市神辺町に本社を構えるミツバメタル株式会社は、ステンレスや真鍮、銅、アルミなどの非鉄金属を中心に取り扱う専門企業です。建築業や製造業をはじめ、広島ならではの造船業界まで、幅広い顧客のニーズに応えています。
社内には、幅広い知識と経験を持ったこの道50年以上になる職人が在籍し、切断などの加工もできる限り自社で対応。協力会社とも連携し、顧客の要望にきめ細かく応える体制を整えています。また、自社トラックによる配送ができるのも大きな強み。即日納期も可能で、フットワークの軽さも自慢です。メーカー便では依頼が難しい、長尺物の輸送にも対応し、取引先の信頼を集めています。
近年は、時代の変化を見据えた新たな挑戦にも着手。その一つが「アルミ事業の強化」です。軽量で扱いやすく需要が高まるアルミを積極的に取り扱うことで、顧客の利便性を高めるとともに、納期短縮やコスト削減にも貢献。自社倉庫に在庫を持つことでニーズに素早く対応することができ、業界全体が直面する物流コスト上昇や規制強化に対応しています。

職人がカスタマイズした非金属の加工機
さらに、次世代に向けた取り組みとしてシステムの刷新も進行中。20年前から使用しているオリジナルの管理システムでは不具合が生じたため、神辺町商工会が地元のシステム会社をマッチングしました。未来に向けて、安定したシステム移行にも積極的です。
確かな歴史と技術力を基盤に、新しい時代のニーズに応える挑戦を続けるミツバメタル株式会社。地域の産業を支えるパートナーとして、今後ますます存在感を高めていきます。
●ミツバメタル株式会社
住所/福山市神辺町旭丘52-4
TEL/084-966-3336
営業時間/8:30~17:30
休み/土日曜・祝日
事業所紹介-島BASE(大崎上島町商工会)
教育と地域交流を軸に、大崎上島の多世代が集い新たな価値を生み出す場所へ
投稿日:2025.09.18

「趣味を仕事にしたい人や何かをやりたいと思っている人が、最初の一歩を踏み出せる場所にしていきたいです」と平岡さん
「島BASE」は、大崎上島町にあるコワーキングスペースです。ドロップイン(一時利用)や月額での利用はもちろん、法人・個人の住所利用、イベントや貸切利用にも対応。プロジェクターやスクリーンを備え、打ち合わせから勉強会、販売イベントまで幅広く活用できる空間です。町の中心部、小中学校の近隣に位置することから、教育や地域活動の拠点としても注目されています。
運営するのは、東京都出身で元システムエンジニアとして活躍した平岡幸人さん。大学卒業後は、英語力を活かして海外プログラマーと協働しながらシステム保守運用業務に従事してきました。そんな平岡さんが縁もゆかりもない大崎上島に地域おこし協力隊として移住したのは8年前のこと。教育に関心を持っていた平岡さんは、「教育の島」と呼ばれる大崎上島町に可能性を感じるとともに、熱意ある多くの教育関係者と出会い移住を決意しました。「この環境で働けたらきっと面白いと感じました」と当時を振り返ります。
任期中は広島県立大崎海星高校の魅力化プロジェクトの一環で、放課後学習支援に着手。寮が設置されたこともあり、島外からの生徒も増加したことで、統廃合の危機から学校を救うことに貢献しました。その後は一般社団法人まなびのみなとの立ち上げに携わり、町の教育委員会が打ち出した「GIGAスクール構想」の推進や情報化に関する計画策定の支援など、町の教育改革にも深く関わっています。

組み合わせると大崎上島のカタチになるユニークなテーブル。地元の大工さんのお手製
「島BASE」を前経営者から引き継いだのは2025年4月。「島の拠点を守りたい」との思いから運営を継続し、今ではコワーキングスペースとしての役割にこだわらず、多彩な活動が展開されています。小中学生向けのプログラミング教室に加え、大人向けの講座も企画中。木曜と土曜には漁師による鮮魚・惣菜の直売が行われ、地元の味を楽しめる場として賑わいます。さらに施設内のキッチンでは、一般社団法人島つむぎが大崎海星高校の下宿生に手作りの食事を提供するなど、教育と暮らしを支える取り組みもスタートしました。また、平岡さん自らが焙煎したコーヒーも魅力の一つ。利用者は購入した豆をその場で挽いて、ドリップコーヒーを楽しむこともできます。
「島BASE」という名前には、“島のさまざまな人やものが集まる拠点=BASE”という意味が込められています。コワーキングスペースの枠を超えて、子どもから大人まで多様な人々が交わり、新しい価値を生み出す場へと成長中です。地域課題に立ち向かう挑戦の舞台であり、移住や起業、交流の一歩を後押しする場所として期待されています。
●島BASE
住所/豊田郡大崎上島町中野1868-4
TEL/080-6543-6591
営業時間/9:00~21:30
休み/土曜・日曜・祝日(応相談)
事業所紹介-レモンの卵農園(大崎上島町商工会)
完全放し飼いの自由な環境と薬膳の恵みが育むおいしい卵。レモン香る卵も開発中
投稿日:2025.09.16

鶏たちは、広い飼育場でのびのびと過ごしています
大崎上島町にある「レモンの卵農園」は、約400平米の飼育場に300羽を完全放し飼いで育てる養鶏場です。鶏の自由な行動を尊重し、自然由来の素材を独自に配合した餌のみを使う飼育方針を徹底。ストレスの少ない環境でのびのびと育った鶏が産む卵は、健康志向の消費者に高く支持されています。
特にこだわっているのが餌づくりです。主食は米ぬかやおから、魚粉、麦芽カスを発酵させたもの。飲み水には、薬膳素材のクコの実やナツメ、ヨモギ、昆布から煮出したものを混ぜ、絞りかすは主食にブレンドしています。10種類以上の素材を使い、毎回2時間ほどかけて手作り。自然の力を最大限に活かした餌が、卵の品質を支えています。
その卵は「ハウユニット値」が平均110と国内トップクラス。ハウユニット値とは、卵の鮮度を示す国際的な指標で、数値が高いほど白身の盛り上がりが高く新鮮な証とされています。質の良い白身は鮮度が落ちにくく、濃厚な風味と弾力のある食感が特徴。また、黄身は自然由来の餌を使用するため、白っぽい色をしています。一般的な市販の卵と異なる見た目に驚く人もいますが、余計な着色料を加えないからこそ生まれる自然本来の色です。
現在、地元特産のレモンを活かし、レモンの風味と香りがする卵の商品開発にも挑戦中。レモンの皮を餌に混ぜ、鶏舎にレモングラスやレモンマートルを設置することで、ほのかな香りと風味をまとった特別な卵を生み出しています。手間がかかるため少量限定の生産ですが、島ならではのユニークな試みとして注目されています。
商品は養鶏場のほか、Webサイト「食べチョク」でも購入できます。品質と想いを大切にし、全国の食卓へ「レモンの島」ならではの卵を届ける和田さん。地域資源を活かした挑戦と、鶏への愛情が生み出す「レモンの卵農園」の卵は、島の新しい特産品として期待されています。
●レモンの卵農園
住所/大崎上島町明石382
TEL/090-4697-3942
営業時間/10:00~11:30、14:00~16:30
休み/なし
事業所紹介-有限会社小森カッティングセンター(福山あしな商工会)
仕上がりの美しさに定評。繊維業界の復興を目指して奮闘する縫製工場
投稿日:2025.09.09

代表取締役社長の小森守さん(左)と息子の学さん
デニムや作業着、婦人服生地の裁断専門工場として、昭和57年に創業した有限会社小森カッティングセンター。平成3年に法人化し、現在の工場へ移転しました。海外生産の増加や市場環境の変化を受け、裁断だけでなく縫製も行える企業として事業を拡大。現在は婦人パンツの製造を中心に、布の裁断から縫製、プレス仕上げ、納品までを一貫して対応できる体制を整えています。
同社の強みは、仕上がりの美しさ。プレス後の製品は「顔がきれい」「佇まいが美しい」と取引先から高い評価を得ており、細部までこだわる職人技が光ります。また、さらに良いものを作るための「提案力」も魅力のひとつ。地元のミシン店と連携し、様々なニーズに応えられる専用アタッチメントの開発にも取り組んでいます。
今後は、業務のDX化に注力。受注やスケジュール管理を自動化するシステムを開発中で、業務を効率化するとともに技術者育成にも力を注ぎます。背景にはこの町の「繊維業復興」という大きな目標があります。地場産業である繊維業が衰退する中、この地域のものづくりの灯を消さないために、日本人の雇用や技術承継を重視。次期代表取締役の小森学さんは、「繊維やものづくりに興味を持つ人材を増やし、地域全体の活性化を目指したい」と話します。

補助金を活用して購入した自動裁断機
また、小森さんは福山あしな商工会の青年部に所属し、活動にも積極的に参加。厳しい意見や多角的な視点に触れることで自身の成長につなげてきました。「協議」「審議」「実行」というプロセスを経て事業計画を練り上げる経験は、本業にも大きく役立っています。自社の立場だけでなく、メーカーなど相手側の視点を踏まえた対応ができるようになったのも、この場での学びがあったからこそ。小森さんは様々な経験を積みながら、繊維業の復興を目指して一歩一歩足取りを進めています。
●有限会社小森カッティングセンター
住所/福山市新市町宮内1554-3
TEL/0847-52-2363
営業時間/8:30~17:30
休み/日曜・祝日
事業所紹介-長谷川紙器工業所(福山あしな商工会)
昔懐かしいレトロな魅力を残す「貼箱」。新たな付加価値をつけて、新しいファン層を獲得
投稿日:2025.09.05

お気に入りの本や読みかけの本を並べて、身近な本棚として使える貼箱(1個1,500円)
昭和34年創業の長谷川紙器工業所は、福山市新市町で貼箱製造を専門とする工場です。貼箱とは、厚紙に和洋紙などを貼り合わせて作るパッケージで、和菓子や掛け軸、贈答品など高級品の箱として重宝されてきました。1ミリほどのボール紙に紙を手で貼り、一つひとつ仕上げるため、軽くて丈夫。さらに手作業ならではの温かみがあります。
時代の流れとともに、大量生産型の「トムソン箱」が普及し、貼箱の需要は減少。ものづくりの町・福山市の貼箱業者も後継者不足で年々減少しています。しかし、ここ数年は、改めて貼箱ならではのレトロ感や希少性によって人気が再燃。トムソン箱と比べて木型代が不要のため、初期費用をおさえて小ロット作ることができるメリットもあり、同社の技術は再評価されています。
こうした流れを受け、新たな販路開拓にも尽力。デザイナーやクリエイターとコラボした商品開発も活発で、本棚にもなる貼箱「BOOX」や尾道の「なかた美術館」と連携し、廃盤になった海図をアップサイクルして仕上げた貼箱など、地域性とアイデアを融合させた商品が次々に誕生しています。

福山あしな商工会で専門家のアドバイスを受ける長谷川裕之さん(正面左)と笙悟さん(正面右)
現在、福山あしな商工会の伴走型支援を受けながら専門家派遣による販路拡大にも挑戦中。クリエイターへの訴求方法を学び、和菓子店など従来の顧客層に加え、雑貨や観光土産など新しい分野にも視野を広げています。
2023年4月には代表・長谷川裕之さんの息子で3代目となる笙悟さんが帰郷し、親子で工場を運営。長年培った製法と新しい発想を組み合わせ、「箱の魅力」をより多くの人へ届けることを目標にしています。「まずは貼箱の手触りや温かな雰囲気などの魅力をたくさんの人に知ってもらい、ファンを地道に増やしていきたい」と笙悟さん。アイテムやイベント出店情報はInstagram(@hakoyahase)で発信中。商品はHPから購入できます。貼箱ならではの温かな質感と柔らかな雰囲気に触れてみませんか?
●長谷川紙器工業所
住所/福山市新市町戸手2302-12
TEL/0847-51-2906
営業時間/8:00~17:00
休み/土日曜・祝日
事業所紹介-有限会社ヤングメンズ(福山あしな商工会)
地域発・高品質のカジュアルウェアとデニム教育で縫製業界の未来をつなぐ
投稿日:2025.09.03

代表取締役の藤本貴也さん(左)と3代目予定の真弥さん(右)
福山市新市町でカジュアルウェアの製造を手掛ける有限会社ヤングメンズ。現在は2代目の藤本貴也さんが指揮をとり、シャツやジャケット、カバーオール、コートなどの上着を中心に、受注生産で一着ずつ丁寧に製造しています。複雑なデザインや高い精度が求められる製品を得意とし、襟や角の鋭角さ、糸の始末など細部までこだわる品質管理を徹底。この道30年以上のベテラン指導者が技能実習生を直接育成し、高い技術力を維持しています。
創業当初は作業服の製造からスタートし、時代のニーズに合わせて30年以上ほど前からカジュアルウェアへシフトチェンジ。有名ブランドの製品も手掛けるなど、その技術は高く評価されてきました。現在は、デニムの発祥地として知られる福山市のために、地域貢献にも力を注いでいます。
その一つが地元の縫製企業9社でスタートした「デニムスクール」。国内外から参加者を募り、約2週間でオリジナルジーンズを完成させる実践型プログラムで、これまでに約170名が卒業しました。このプロジェクトは、広く縫製業界の魅力を伝え、地元企業への就職や業界全体の底上げを目指すもの。民泊施設も用意し、遠方からの参加者にも対応しています。全国的にも縫製工場が減少する中、業界全体を盛り上げる取り組みとして注目を集めています。

工場では細部にまでこだわった丁寧な作業が行われています
また事業承継を予定している息子の真弥さんは福山あしな商工会の青年部にも所属し、祭りや清掃活動、若手経営者の交流など、青年部活動にも積極的に参加。「地域のことが全く分からない中、同世代の経営者や事業承継を予定している同じ立場の人たちと繋がることができ、自分自身のものの見方や考え方が大きく変わりました」と話します。また、新市中央中学校の授業にも参加し、若者に縫製業界の魅力を伝える活動にも取り組んでいます。「自分自身が感じてきた縫製職人のカッコよさを、次世代の子どもたちにも伝えていきたい」と真弥さん。縫製業界全体の生き残りをかけて、ヤングメンズの挑戦はまだまだ続きます。
●有限会社ヤングメンズ
住所/福山市新市町新市953-9
TEL/0847-52-3550
営業時間/8:30~17:00
休み/日曜・祝日、ほか不定
事業所紹介-婦人科サロンimma(福山あしな商工会)
女性の悩みに寄り添い、足から整える婦人科サロン。生活スタイルから見直し体質改善を目指す
投稿日:2025.09.02

Mamiさんの足つぼはリラクゼーション目的ではなく、足裏にたまった老廃物を掻き出すような施術
福山市新市町にある「婦人科サロンimma(イマ)」は、生理不順や生理痛、更年期トラブル、子宮筋腫、妊活など、女性特有の悩みに寄り添い、足裏からアプローチする体質改善サロンです。オーナーのMamiさんは長年化粧品販売に携わった後、フェイシャルサロンをオープン。顧客の様々な悩みを目の当たりにするうちに、もっと根本から改善できる方法の必要性を感じ、現在のスタイルにたどり着きました。
施術は足裏の反射区を整え、全身の不調に働きかけるもの。まずは丁寧なカウンセリングで足の状態を確認し、その日の体調を把握します。「足には体の情報が集まっており、自分では気づいていない不調も現れます」とMamiさん。施術には「よもぎ蒸し」を取り入れ、体を温めた状態で足つぼを行うことでリラックス効果と改善効果を高めます。
「体質改善ベーシックコース(100分/11,000円)」は、よもぎ蒸しorクレイ足湯、婦人科足つぼ、膝下のオイルマッサージ付き。ベーシックコースによもぎ蒸しとクレイ足湯の両方をプラスした「体質改善しっかり整えコース(120分/14,800円)や、クレイ足湯と足つぼのみの「リフレッシュコース(70分/9,800円)」など、ニーズに合わせた3つのコースが用意されています。クレイ足湯は登場したばかりの新メニュー。4種類のクレイ(粘土)を一人ひとりの症状に応じて組み合わせて使用します。

足つぼの前のよもぎ蒸し。冷えの改善や更年期トラブルの緩和、美肌など様々な効果が期待できます
特に最初の3か月は2週間に1度の集中ケアがおすすめ。食事、生活習慣、姿勢や運動など、日常生活も一緒に整えていきながら、1年かけて体質改善を目指します。不調に自分自身で対応できるようになるための、「婦人科足つぼセルフケアレッスン(90分/25,800円)」も好評です。
施術は、1日2組限定。女性の体と心に寄り添い、根本からの改善をサポートする「婦人科サロンimma」。即効性があり効果を実感しやすいのが、こちらの施術の特徴です。一緒に体質改善に取り組んでみませんか?ご予約やお問い合わせは、InstagramのDMからどうぞ。
Instagramはこちら

●imma(イマ)
住所/福山市新市町新市
営業時間/10:00~17:00
休み/日曜・祝日、ほか不定

