商業施設で「沼田町フェア」を初開催!(沼田町商工会)

グルメをはじめ、沼田町で暮らしに寄り添うサービスを提供する10の事業所が出店

 2025年10月5日(日)、イオンモール広島祇園1階リバーコートで「沼田町フェア」が初開催されます。会場には沼田町(安佐南区伴・大塚・戸山地区)に拠点を置く10の事業者が集まり、地域の魅力を詰め込んだ商品やサービスを披露します。自然豊かな沼田町の魅力を存分に味わえる1日です。

 

 当日は、北海道産小麦粉「ゆめちから」ときび砂糖で作るもっちりパンの「ALa・PaNYaSaN」、搾って楽しむ無添加みかんジュースの「otto」、古民家を改装した珈琲専門店「おます珈琲」、安佐南区戸山地区で養蜂や養鶏を行い、チキンケバブも提供する「ハチのひぐらし」、竹を使った自然素材の商品を展開する「株式会社Clean view」、自然素材を生かした家づくりやおがくず酵素浴を運営する「株式会社エコデザイン工房」、相続や住まいに関する相談を受け付ける「株式会社キャリーライフ」、ドーナツの先行販売を行う「16-ICHIROKU-」、庭や外構の悩みを相談できる「株式会社彩りガーデン」、仏壇の引き取りや供養を行う「仏壇仏具 菩提樹」が登場。グルメからサービスまで、多彩な顔ぶれが揃います。

 

 沼田町には、素材にこだわり、暮らしに寄り添う商品やサービスを提供する小規模事業者が数多く存在します。今回のフェアは、こうした事業所の隠れた魅力を知ってもらおうと沼田町商工会が令和7年度伴走型小規模事業者支援推進事業の一環として企画したもの。フェアを通じて事業者が直接消費者と出会い、生の声を今後の商品開発やブラッシュアップにつなげてほしいと考えています。地域外の商業施設での開催は初の試みであり、事業者にとっても、より多くの人に沼田町の魅力を知ってもらうチャンスです。

 

 「今回のフェアは、沼田町の『美味しい』『こだわり』をまるごと体験できる一日。新しい発見と出会いを楽しんでほしいです」と清代経営指導員。作り手の想いや背景に耳を傾けながら、地域の魅力を手に取って感じてみませんか。

 

〇沼田町フェアInイオンモール広島祇園

日時/2025年10月5日(日)10:00~17:00(雨天延期)

会場/イオンモール広島祇園1階リバーコート

お問い合わせ/沼田町商工会 TEL 082-848-2869

首都圏で黒瀬の魅力を発信する「黒瀬フェアin TAU」を開催(黒瀬商工会)

黒瀬町の特産品を首都圏で販売。販路拡大と地域ブランド力の向上を目指す

 広島県東広島市黒瀬町の特産品を一堂に集めた「黒瀬フェア」が、東京都銀座の広島ブランドショップTAUで10月5日(日)から7日(火)まで開催されます。地元の恵みを活かした選りすぐりの味を首都圏のみなさんに届ける3日間です。

 

 会場では、黒瀬の山々が育んだ新鮮な葉物野菜と山の幸を使った特製ドレッシング、香り高い黒瀬珈琲の試飲、そして爽やかな風味が広がるレモンのお菓子を用意。黒瀬ならではの豊かな自然と人の手が生み出した逸品を、味わいながら体感できます。出展は、とびしま柑橘工房株式会社、株式会社出来商店、そして黒瀬商工会女性部(黒瀬珈琲)の3事業所。地域を代表する生産者たちが、自慢の一品とともに黒瀬の魅力を熱く伝えます。

 

 期間中はTAU副店長によるトレンドや売れ行き状況のレクチャー、試飲会やアンケート調査を通じたマーケティング調査を実施。販路開拓の専門家による顧客ヒアリングやデータ分析をもとに商品の改善点を事業者へフィードバックし、首都圏での需要や嗜好を把握します。

 

 さらにフェア終了後も、首都圏への情報発信やリピーター獲得に向けた仕組みづくりを検討。商品開発や価格設定に生かすことで、継続的な販路拡大と地域ブランド力の向上を目指します。黒瀬の豊かな食文化と生産者の挑戦を、ぜひ会場で体感してください。

 

〇黒瀬フェア

日時/2025年10月5日(日)~7日(火)
会場/広島ブランドショップTAU(東京都中央区銀座)
お問い合わせ/黒瀬商工会 TEL 0823-82-3075

秋のお出かけは「安佐いい物展in安佐動物公園」へ行こう!(広島安佐商工会)

広島安佐商工会と動物園がコラボする人気イベント。可部・佐東・安佐町の『いい物』が大集合

 10月5日(日)に広島安佐動物公園で『安佐いい物展in安佐動物公園』が開催されます。このイベントは広島安佐商工会が令和7年度経営発達支援事業の一環として行うもので、昨年に続いて今回が5回目。同商工会会員事業所を中心に、13の事業所が自慢の逸品を持ち寄って出展します。フードやスイーツ、雑貨、ワークショップなど家族で楽しめるメニューが目白押しです。

 

出店事業者はこちら

●美容室ル・シエル – 香水ペンによる香水づくり

●(株)縁 ゆかり – ハーバリウム、ハーバリウムボールペンの販売

●信文堂 – オリジナルアップリケ雑貨、マスコット作りワークショップ

●藤花養蜂 – ハチミツの販売

●お食事処こばやし – オリジナル寿司酢で作るシャリが自慢の穴子ちらしを販売

●Grazie-Na – 焼き菓子、クレープ、りんごあめ、わらび餅、かき氷を販売

●niconicoSERENDIPITY – 疲れがとれる足つぼマッサージ

●(株)ビーシップ – 山賊焼き、生米シフォンケーキなどを販売

●(有)づいちゃんの店 – 毘沙門岩、メープルフィナンシェ、出汁餅などを販売

●トラジ – キンパ、チャプチェ、トッポギなどを販売

●前田食品(株) – 牛串、せんじがら、もち串など販売

●Felicita – キッチンカー クレープや飲み物を販売

●赤の家 – キッチンカー 自家製からあげ、チーズハットグなどを販売

 

秋のお出かけにぴったりのイベントです。見て、食べて、体験して――。この日だけの出合いと発見を、体感しませんか?

 

広島安佐商工会のHPはこちら

 

○安佐いい物展in安佐動物公園

日時/2025年10月5日(日) 9:00~16:30

会場/広島安佐動物公園内 展望広場

お問合せ/広島安佐商工会 安佐支所 TEL 082-835-0048

 

事業所紹介-廣島田村商店(広島安佐商工会)

高温の蒸し焼きで素材の味を最大限に引き出した一枚。わざわざ足を運びたくなる至極の味

キャベツの甘みを引き出したふっくらドーム型のお好み焼。肉玉そば(760円)

 少し不便な場所にありながら、昼どきには平日でもたくさんの常連が訪れる人気店。高温の鉄板で一気に蒸し焼きにすることで素材の旨味を閉じ込め、キャベツの甘み引き立つ一枚を提供しています。味付けは削り節と独自ブレンドのオリジナルソースのみ。塩や胡椒などの調味料を一切使わず、素材本来の味わいを大切にしています。キャベツは個体ごとの水分量を見極めて切り幅を微調整。生のじゃがいもスライスを隠し味に加え、ほくほくとした食感とほのかな甘みを添えています。麺は地元・磯野製麺を使用。3種類をブレンドしたソースが、キャベツの甘みを一層味引き立てます。

 

店主の田村和彦さんと奥さまの千智さん。ご夫婦で営む温かな雰囲気も魅力

 定番の「肉玉そば」のほか、キャベツに生イカ、生エビのうま味がしみ込んだ「海鮮スペシャル」(1,060円)が人気。鉄板で焼き上げるテイクアウト専用メニューも評判で、名物とん平焼きをパンで挟んだ「とんぺいサンド」や、海鮮スペシャルのエビを使った「えびちゃんサンド」(各650円)は数量限定で早々に売り切れることもある人気商品です。さらに車で1分ほどのジビエ肉専門店「ももしんや」で購入したシシ肉を持ち込み、お好み焼きのトッピングにするコラボお好み焼きも楽しめます(持ち込み料無料)。

 

 店内は、黒電話などの昭和家電が並ぶレトロな空間。昭和のお土産の定番だった木彫りの熊は、店主の田村さんが手を加えて鮭をお好み焼きに変更。ヘラをくわえた熊もおり、遊び心いっぱいの店内は見て回るだけでも楽しめる空間です。また、敷地内には本物のバスを田村さん自ら改装した座敷席やテーブル席があり、個室感覚で利用できるのも魅力。テラス席ではわんちゃんと一緒に食事ができるほか、ミニドッグランや遊具もあり、訪れる人を飽きさせません。

 

レトロな調度品が並ぶ店内も必見!

 2026年初旬には安佐北区可部東に、17時から19時営業のテイクアウト専門店がオープン予定。キッチンカーを改装した新店舗で、仕事帰りの母親層や団地住民に廣島田村商店の味を届けます。オープン情報などはInstagramをチェック。

 

廣島田村商店のInstagramはこちら

 

●廣島田村商店
住所/広島市安佐北区白木町志路3042-1
TEL/082-828-2128
営業時間/11:00~14:00
休み/水曜

事業所紹介-広島風お好み焼き いっちゃん家(神辺町商工会)

焼き方から素材まで、お好み焼きの奥深さを求めてたどり着いた渾身の一枚

「テイクアウトもあります!」と小林さん

 「広島風お好み焼き いっちゃん家」は、かつて一緒にお好み焼き修行に励んだご主人を亡くした店主の小林伊津美さんが、ご主人との夢を叶えるため2023年12月にオープンしたお店。最大の魅力は、焼き方の異なる2種類のお好み焼きを食べ比べできることです。鉄製の押さえでしっかりと水分を飛ばし、キャベツのうま味を凝縮した昔ながらのお好み焼きに加え、キャベツをじっくりと蒸し焼きにして甘みを引き出したドーム型の2種類を用意。新メニューの「豚玉ドーム&豚玉シングル」は、この2つが同時に楽しめます。焼き方の異なるお好み焼きが味わえるお店は県内でも珍しく、焼き方の違いで変化する素材のうま味を堪能できます。

 

 麺は香川県の製麺所から取り寄せたこだわりの細麺を使用。キャベツは、市場で直接仕入れ、季節に応じて熊本や群馬、愛知などで育った旬のブランドキャベツを入荷しています。新鮮なキャベツならではのみずみずしさとキャベツ本来の甘みやうま味を感じてもらいたいと、切り幅も季節や個体に応じて調整しています。さらに豚肉は卸業者から塊で仕入れるフレッシュなバラ肉を肉厚にカット。卵も地元の養鶏場から仕入れる徹底ぶりで、素材の一つひとつに「おいしいお好み焼きを提供したい」と願う店主の想いが垣間見えます。

 

 

2種類のお好み焼が楽しめる「豚玉ドーム&豚玉シングル」

 鉄板料理やちょっとした一品料理もあり、夜は居酒屋として利用することも可能。たっぷりのキャベツと天かす、卵で作る「いっちゃん家焼き」(350円)は、お酒のアテにもぴったりの一品。今後は、ミンチを使ったご当地お好み焼き「府中焼」にも挑戦予定です。バリエーションを増やし、多彩な一枚が頼めるオンリーワンのお好み焼き店を目指して、これからも進化し続けます。

 

店舗情報
広島風お好み焼き いっちゃん家
住所/福山市神辺町川北954-8
TEL/084-963-3248
営業時間/11:30~15:00、17:00~20:00
休み/水曜、第1・3木曜

事業所紹介-ミツバメタル株式会社(神辺町商工会)

確かな実績と新たな挑戦。アルミ事業の強化とシステム刷新で成長を加速

お話をうかがった代表取締役社長の平川敬大さんと原田聖子さん

 福山市神辺町に本社を構えるミツバメタル株式会社は、ステンレスや真鍮、銅、アルミなどの非鉄金属を中心に取り扱う専門企業です。建築業や製造業をはじめ、広島ならではの造船業界まで、幅広い顧客のニーズに応えています。

 

 社内には、幅広い知識と経験を持ったこの道50年以上になる職人が在籍し、切断などの加工もできる限り自社で対応。協力会社とも連携し、顧客の要望にきめ細かく応える体制を整えています。また、自社トラックによる配送ができるのも大きな強み。即日納期も可能で、フットワークの軽さも自慢です。メーカー便では依頼が難しい、長尺物の輸送にも対応し、取引先の信頼を集めています。

 

 近年は、時代の変化を見据えた新たな挑戦にも着手。その一つが「アルミ事業の強化」です。軽量で扱いやすく需要が高まるアルミを積極的に取り扱うことで、顧客の利便性を高めるとともに、納期短縮やコスト削減にも貢献。自社倉庫に在庫を持つことでニーズに素早く対応することができ、業界全体が直面する物流コスト上昇や規制強化に対応しています。

 

職人がカスタマイズした非金属の加工機

 さらに、次世代に向けた取り組みとしてシステムの刷新も進行中。20年前から使用しているオリジナルの管理システムでは不具合が生じたため、神辺町商工会が地元のシステム会社をマッチングしました。未来に向けて、安定したシステム移行にも積極的です。

 

 確かな歴史と技術力を基盤に、新しい時代のニーズに応える挑戦を続けるミツバメタル株式会社。地域の産業を支えるパートナーとして、今後ますます存在感を高めていきます。

 

●ミツバメタル株式会社
住所/福山市神辺町旭丘52-4
TEL/084-966-3336
営業時間/8:30~17:30
休み/土日曜・祝日

事業所紹介-島BASE(大崎上島町商工会)

教育と地域交流を軸に、大崎上島の多世代が集い新たな価値を生み出す場所へ

「趣味を仕事にしたい人や何かをやりたいと思っている人が、最初の一歩を踏み出せる場所にしていきたいです」と平岡さん

 「島BASE」は、大崎上島町にあるコワーキングスペースです。ドロップイン(一時利用)や月額での利用はもちろん、法人・個人の住所利用、イベントや貸切利用にも対応。プロジェクターやスクリーンを備え、打ち合わせから勉強会、販売イベントまで幅広く活用できる空間です。町の中心部、小中学校の近隣に位置することから、教育や地域活動の拠点としても注目されています。

 

 運営するのは、東京都出身で元システムエンジニアとして活躍した平岡幸人さん。大学卒業後は、英語力を活かして海外プログラマーと協働しながらシステム保守運用業務に従事してきました。そんな平岡さんが縁もゆかりもない大崎上島に地域おこし協力隊として移住したのは8年前のこと。教育に関心を持っていた平岡さんは、「教育の島」と呼ばれる大崎上島町に可能性を感じるとともに、熱意ある多くの教育関係者と出会い移住を決意しました。「この環境で働けたらきっと面白いと感じました」と当時を振り返ります。

 

 任期中は広島県立大崎海星高校の魅力化プロジェクトの一環で、放課後学習支援に着手。寮が設置されたこともあり、島外からの生徒も増加したことで、統廃合の危機から学校を救うことに貢献しました。その後は一般社団法人まなびのみなとの立ち上げに携わり、町の教育委員会が打ち出した「GIGAスクール構想」の推進や情報化に関する計画策定の支援など、町の教育改革にも深く関わっています。

 

 

組み合わせると大崎上島のカタチになるユニークなテーブル。地元の大工さんのお手製

 「島BASE」を前経営者から引き継いだのは2025年4月。「島の拠点を守りたい」との思いから運営を継続し、今ではコワーキングスペースとしての役割にこだわらず、多彩な活動が展開されています。小中学生向けのプログラミング教室に加え、大人向けの講座も企画中。木曜と土曜には漁師による鮮魚・惣菜の直売が行われ、地元の味を楽しめる場として賑わいます。さらに施設内のキッチンでは、一般社団法人島つむぎが大崎海星高校の下宿生に手作りの食事を提供するなど、教育と暮らしを支える取り組みもスタートしました。また、平岡さん自らが焙煎したコーヒーも魅力の一つ。利用者は購入した豆をその場で挽いて、ドリップコーヒーを楽しむこともできます。

 

 「島BASE」という名前には、“島のさまざまな人やものが集まる拠点=BASE”という意味が込められています。コワーキングスペースの枠を超えて、子どもから大人まで多様な人々が交わり、新しい価値を生み出す場へと成長中です。地域課題に立ち向かう挑戦の舞台であり、移住や起業、交流の一歩を後押しする場所として期待されています。

 

●島BASE
住所/豊田郡大崎上島町中野1868-4
TEL/080-6543-6591
営業時間/9:00~21:30
休み/土曜・日曜・祝日(応相談)

HP/https://shimabase.square.site

「廉塾バラPromotion team」が始動!(神辺町商工会女性部)

 「廉塾バラ」を地域の魅力として進化させるべく、様々な活動を開始。まずは商業施設で苗木を無料配布

プロジェクトメンバーの延近さん(左)、長谷川さん(中央)、川上部長(右)

 神辺町にある国の特別史跡「廉塾」と「菅茶山旧宅」の敷地内に咲いている正体不明のミステリーローズ「廉塾バラ」。神辺町商工会女性部は、このミステリアスで魅力的なバラを活用して地域を元気にしようと、苗木の無料配布や挿し木講座の開催など、様々な活動に取り組んできました。6月24日には、新たに「廉塾バラPromotion team」を立ち上げ、地域の宝として、廉塾バラのさらなる飛躍を目指します。

 

 プロジェクトの第一弾は、10月5日(日)にフジグラン神辺カルディ前で実施する廉塾バラの無料配布。同商工会女性部で育てた苗を、先着1,000鉢限定で無料配布します。これに先立ち9月27日(土)には、同じくフジグラン神辺駐車場にて、「廉塾バラ花壇」の植栽式典を開催。当日は、行政関係者や地域支援団体のメンバーを来賓として迎え、地域の方と一緒に育て、見守っていく花壇の設置を行います。

 

 これらの事業には、神辺町商工会独自の支援制度「かんなべ夢事業支援金」を活用。同商工会女性部員が中心となって企画書を作成・申請し、審査会を経て採択されました。助成金を事業費の一部に充てています。

 

 「このバラは、ばらの町・福山の中でも、神辺町だけが持つ特別な存在です。地域の誇りとして、そして未来へとつなぐ花として、みなさまの手で大切に育てていただければ幸いです」と川上部長。

 

 「廉塾バラ」は、今年5月に福山市で開催された「世界バラ会議福山大会」を機に、多くの市民や団体の協力により普及活動が進められています。これまで、苗作りから植栽・管理まで、地域の人々が手を取り合い、大切に育てられてきました。「廉塾バラ」は、神辺町の歴史と文化を今に伝え、未来へと咲き継がれる象徴として、これからも地域活性化の一翼を担います。

 

 想いとともに、広がりを見せる廉塾バラ。可憐な花をお家でも咲かせてみませんか?

 

●お問い合わせ 神辺町商工会 TEL 084-963-2001

事業所紹介-レモンの卵農園(大崎上島町商工会)

完全放し飼いの自由な環境と薬膳の恵みが育むおいしい卵。レモン香る卵も開発中

鶏たちは、広い飼育場でのびのびと過ごしています

 大崎上島町にある「レモンの卵農園」は、約400平米の飼育場に300羽を完全放し飼いで育てる養鶏場です。鶏の自由な行動を尊重し、自然由来の素材を独自に配合した餌のみを使う飼育方針を徹底。ストレスの少ない環境でのびのびと育った鶏が産む卵は、健康志向の消費者に高く支持されています。

 

 特にこだわっているのが餌づくりです。主食は米ぬかやおから、魚粉、麦芽カスを発酵させたもの。飲み水には、薬膳素材のクコの実やナツメ、ヨモギ、昆布から煮出したものを混ぜ、絞りかすは主食にブレンドしています。10種類以上の素材を使い、毎回2時間ほどかけて手作り。自然の力を最大限に活かした餌が、卵の品質を支えています。

 

 その卵は「ハウユニット値」が平均110と国内トップクラス。ハウユニット値とは、卵の鮮度を示す国際的な指標で、数値が高いほど白身の盛り上がりが高く新鮮な証とされています。質の良い白身は鮮度が落ちにくく、濃厚な風味と弾力のある食感が特徴。また、黄身は自然由来の餌を使用するため、白っぽい色をしています。一般的な市販の卵と異なる見た目に驚く人もいますが、余計な着色料を加えないからこそ生まれる自然本来の色です。

 

 現在、地元特産のレモンを活かし、レモンの風味と香りがする卵の商品開発にも挑戦中。レモンの皮を餌に混ぜ、鶏舎にレモングラスやレモンマートルを設置することで、ほのかな香りと風味をまとった特別な卵を生み出しています。手間がかかるため少量限定の生産ですが、島ならではのユニークな試みとして注目されています。

 

 商品は養鶏場のほか、Webサイト「食べチョク」でも購入できます。品質と想いを大切にし、全国の食卓へ「レモンの島」ならではの卵を届ける和田さん。地域資源を活かした挑戦と、鶏への愛情が生み出す「レモンの卵農園」の卵は、島の新しい特産品として期待されています。

 

「食べチョク」からのご購入はこちらから

 

●レモンの卵農園
住所/大崎上島町明石382
TEL
090-4697-3942
営業時間/10:0011:3014:0016:30
休み/なし

事業所紹介-有限会社小森カッティングセンター(福山あしな商工会)

仕上がりの美しさに定評。繊維業界の復興を目指して奮闘する縫製工場

代表取締役社長の小森守さん(左)と息子の学さん

 デニムや作業着、婦人服生地の裁断専門工場として、昭和57年に創業した有限会社小森カッティングセンター。平成3年に法人化し、現在の工場へ移転しました。海外生産の増加や市場環境の変化を受け、裁断だけでなく縫製も行える企業として事業を拡大。現在は婦人パンツの製造を中心に、布の裁断から縫製、プレス仕上げ、納品までを一貫して対応できる体制を整えています。

 

 同社の強みは、仕上がりの美しさ。プレス後の製品は「顔がきれい」「佇まいが美しい」と取引先から高い評価を得ており、細部までこだわる職人技が光ります。また、さらに良いものを作るための「提案力」も魅力のひとつ。地元のミシン店と連携し、様々なニーズに応えられる専用アタッチメントの開発にも取り組んでいます。

 

 今後は、業務のDX化に注力。受注やスケジュール管理を自動化するシステムを開発中で、業務を効率化するとともに技術者育成にも力を注ぎます。背景にはこの町の「繊維業復興」という大きな目標があります。地場産業である繊維業が衰退する中、この地域のものづくりの灯を消さないために、日本人の雇用や技術承継を重視。次期代表取締役の小森学さんは、「繊維やものづくりに興味を持つ人材を増やし、地域全体の活性化を目指したい」と話します。

 

補助金を活用して購入した自動裁断機

 また、小森さんは福山あしな商工会の青年部に所属し、活動にも積極的に参加。厳しい意見や多角的な視点に触れることで自身の成長につなげてきました。「協議」「審議」「実行」というプロセスを経て事業計画を練り上げる経験は、本業にも大きく役立っています。自社の立場だけでなく、メーカーなど相手側の視点を踏まえた対応ができるようになったのも、この場での学びがあったからこそ。小森さんは様々な経験を積みながら、繊維業の復興を目指して一歩一歩足取りを進めています。

 

●有限会社小森カッティングセンター
住所/福山市新市町宮内1554-3
TEL
0847-52-2363
営業時間/8:3017:30
休み/日曜・祝日

HPhttps://www.kccmake.com