神辺町商工会青年部が岐阜県で部員増強の成功事例を講演(神辺町商工会青年部)

年間26名の新規加入を実現したノウハウを紹介。他県青連からも注目集まる

講演を行う田中部長(左)と藤井元部長(右)

 神辺町商工会青年部の取り組みが、地域を超えて注目を集めています。7月25日、岐阜県商工会青年部連合会の主張発表大会に招かれ、部員増強の成功事例について講演を行いました。登壇したのは田中部長と藤井元部長。青年部自らが県外で発表するのは初めての試みで、昨年度、同会で講演を行った藤本経営指導員が依頼を受け実現しました。

 

 神辺町商工会青年部は令和5年度、26名の新規加入を実現し、全国大会でも表彰される成果を上げています。今回の講演では、その具体的な取り組みを紹介。加入候補をリストアップし、チーム制で楽しみながら増強活動に取り組んだこと、オリジナルのトークスクリプトを作成して勧誘を標準化したこと、本業と連携した入会促進の工夫など、多彩な手法を分かりやすく解説しました。さらに、青年部の卒業予定者のリストを共有し、将来的な危機感をメンバー全員で意識する取り組みも紹介されました。講演後に急遽、設けられた質疑応答の時間では、多くの質問が寄せられ、その関心の高さがうかがえました。

 

 「神辺での成功事例が他県の青年部にも役立つならうれしい。神辺だけの取り組みにせず、全国的に広げて盛り上げていきたい」と語る田中部長。昨年度は、奈良県商工会青年部連合会や函南町商工会青年部(静岡県)等が視察に訪れるなど注目を集めてきましたが、今回の岐阜県での講演は、県外への発信として大きな一歩となりました。今後も講演依頼があれば積極的に応じ、地域を越えて仲間の輪を広げていきたいと考えています。今年度も現在、6名の新入部員が加入しています。

 

 

●お問い合わせ 神辺町商工会 TEL084-963-2001

事業所紹介-巴堂ジェラート(祇園町商工会)

老舗菓子店の屋号を受け継ぎ、日常に寄り添う素材重視のクラフトジェラートを提供

家族で営むアットホームな雰囲気も魅力

 家族で営むアットホームなジェラート専門店「巴堂ジェラート」は、広島市安佐南区山本の住宅街にあります。特別な日でなくても、おいしいものを気軽に味わえるお店を目指して、2025年7月にオープンしました。

 

 店のルーツは1924年創業の老舗菓子店「巴堂」。17年前に一度廃業したものの、四代目となる本田拓也さんが屋号を受け継ぎ、新たにジェラート店として再興しました。本田さんは大学卒業後、東京の菓子店に勤務し、父の体調不良を理由に帰郷。その後、食材問屋で14年間勤めるなかでジェラート店の立ち上げに携わり、その魅力に魅了されました。ジェラート店の開業を決意してから約5年間の準備期間では全国30軒ほどのジェラート店を食べ歩き、さらにイタリアで1カ月間修業。各地で学んだ知識と技術を組み合わせ、独自のレシピを築き上げました。

 

 本田さんのジェラートづくりの特徴は、フレーバーごとにミルクや砂糖の配合を一から変える「クラフト」製法。例えば同じ桃でも、品種や糖度に合わせて配合を微調整し、素材の持ち味を最大限に引き出します。イタリア仕込みの製法を基本に、誰もが美味しいと感じる“なめらかさ”を重視しているのもこだわりです。

 

 

店内でイートインも可能です。写真はストラッチャテッラとイチゴミルクのダブル

 広島を代表する「砂谷牛乳」のミルクや廿日市にある「田原農園」のイチゴ、瀬戸田のレモンといった農家から直接仕入れるフルーツなど、食材も地元や旬にこだわったものを使用。地域特産の祇園パセリを使ったユニークなフレーバーもあります。添加物は極力使用しない、体に優しいジェラートが幅広い層の人気を集めています。

 

 店頭には常時12~15種類のジェラートが並び、定番から季節限定まで幅広く展開。旬を大切にしたラインナップで、訪れるたびに新しい味に出合えるのも魅力です。おすすめは、イタリアで定番のジェラート「ストラッチャテッラ」。マスカルポーネを使ったミルクジェラートにチョコを合わせた人気フレーバーで、チョコレートのパリパリ食感とマスカルポーネチーズの深いコクが楽しめる一品。ジェラートはカップのみで提供され、シングル480円から気軽に味わえます。

 

 素材本来の美味しさを感じさせてくれる、クラフトジェラート。日常にちょっとした幸せをもたらせてくれます。定休日やフレーバーなどの情報はInstagramをチェック。

 

Instagramはこちら

●巴堂ジェラート

住所/広島市安佐南区山本1-6-12

TEL/090-3556-6925

営業時間/12:00~20:00

休み/不定休

実践型講座「ニュースリリース作成から考える“逆算志向”の新企画の作り方・伝え方」参加者募集!(福山あしな商工会)

「伝える力」が事業を動かす! 中小企業のための広報×企画言語化講座

 福山あしな商工会は、9月11日(木)、10月7日(火)、12月2日(火)の3日間、実践型の講座「ニュースリリース作成から考える“逆算志向”の新企画の作り方・伝え方」を開催します。全3回の講座に加え、10月中旬から11月下旬には個別カウンセリングも用意された充実した内容で、新製品や新サービスを効果的に伝える実践的な情報発信の手法が身に付きます。

 

 講師は組織の成長をコミュニケーションの観点から支援する合同会社エトスアップ(所在地:広島県福山市、代表:蛭川万貴子)の代表・蛭川万貴子氏。蛭川氏は大手代理店に勤務し、約20年にわたって企業の広報活動支援に従事してきた人物。今回の講座は、ニュースリリースという“情報発信の基本ツール”を切り口に、新たな事業やサービスの企画立案から発信までを一貫して学べるプログラムです。

 

 単なる文章の書き方講座との違いは、「何を誰にどう伝えるべきか」といった情報設計の視点から丁寧に導く内容となっている点。第1回目では新規事業の情報整理を行い、ブラッシュアップ。第2回目には実際にニュースリリースを作成します。第3回目では、各事業所がニュースリリースを発表し今後のニュースリリース計画を考案。どの回も参加型のワークショップで、より実践的な手法が学べます。

 

 また、個別カウンセリングでは、ニュースリリースの添削や今後、ニュースリリースを行うタイミングなどをプロの目線でアドバイス。情報の整理から発信内容、発信方法、発信のタイミングまで、幅広い内容で各事業の新商品・新サービスをバックアップします。

 

 「構想はあるものの詳細を詰め切れず、新サービスを生み出せていない」「新製品を販売するための特徴や強みの整理が苦手」「新事業の販路開拓に向けて、どのように認知を獲得すればよいか分からない」といった悩みのある方、解決の糸口がきっと見つかるはずです。

 

 希望の方は下記のQRコードからお申込みいただくか、メール(f-ashina@hint.or.jp)に、参加者名、事業所名、所在地、業種、従業員数、電話番号、メールアドレスを記載してお送りください。申し込み受け付けは8月29日(金)まで。広報にも販促にも使える効果的なニュースリリースの作成ノウハウが学べる絶好の機会です。奮ってご参加ください。

 

お申込みはこちら

 

○ニュースリリース作成から考える“逆算志向”の新企画の作り方・伝え方

日時/第1回 2025年9月11日(木) 18:00~20:00

   第2回 2025年10月7日(火) 18:00~20:00

   個別カウンセリング 10月中旬から11月下旬で個別に日程調整

   第3回 2025年12月2日(火) 18:00~20:00

会場/福山あしな商工会本所 会議室(福山市新市町新市820-1)

対象/福山あしな商工会の支援対象エリア内に事業所がある方

参加費/無料

定員/12名 ※定員になり次第締切

申込締切/8月29日(金)

 

●お問合せ 福山あしな商工会 TEL:0847-52-4882

事業所紹介-合同会社Tau Up(沼田町商工会)

「ちょっとした困りごと」に寄り添える、介護保険外サービスで高齢者の暮らしをサポート

親身になって利用者さんの声に耳を傾ける岡本さん

 介護保険外サービスとは、介護保険制度ではカバーしきれない、暮らしの中での「ちょっとした困りごと」に対応する有料サービスです。例えば、通院や法事等の付き添い、ペットの世話、大掃除、見守りなど、制度上対象外となるケースも多く、近年ニーズが高まりつつあります。

 

 介護は、多くの方が直面するかもしれない出来事です。岡本さん自身も介護福祉士・ケアマネージャーの専門職でありながら、家族介護と仕事の両立に苦労しました。ケアマネージャーとして制度の限界を知ったからこそ、「ないなら自分で作ろう」と一念発起。2024年に「Tau Up(タウ アップ)」を立ち上げました。岡本さんはこれまで、高齢者施設、居宅介護支援事業所での勤務経験を重ね、実績も豊富。介護保険に詳しい専門家が介護保険外サービスを提供できることが、Tau Upの最大の強みです。

 

 大切にしているのは、利用者やその家族の生活を壊さないこと。本人の意向や生活習慣を尊重しながら、必要な支援を柔軟に提供し、介護する家族の生活全体をサポートしています。また、仕事と介護の両立に悩む子世代に対しても、介護保険の使い方や申請のタイミングに関するアドバイス、急な通院への対応などを通じて、介護離職の予防にも貢献しています。2025年秋頃には福祉車両を導入予定。車椅子に乗ったままの移動ができるようになるなど、サービスの充実にも努めています。

 

 

7月にはACPに関する講演も行いました

 また、岡本さんは「ACP(アドバンス・ケア・プランニング/人生会議)」の重要性にも注目。ACPとは、将来、病気や認知症などで自分の意思を伝えられなくなったときに備えて、どのような医療や介護を受けたいかを、本人が家族や医療・介護スタッフと事前に話し合い、共有しておく取り組みのこと。意識のあるうちに、人生の最終段階の希望を家族と共有しておくことで、後悔のない選択ができるからです。広島市や厚労省も推進するこの取り組みは、まだまだ認知度が低く、今後の啓発活動にも力を入れていきたいと考えています。

 

●合同会社Tau Up(タウアップ)

TEL/082-848-9177

営業時間/9:00~18:00

休み/不定休

祇園町商工会と広島経済大学が地域連携協定を締結(祇園町商工会)

防災、地域振興、人材育成など、様々な分野で商工会と大学が手を取り合い、地域の未来を共に創る

連携強化の重要性を改めて確認した祇園町商工会の岡本会長(左)と広島経済大学の石田学長(右)

 祇園町商工会は、地域経済の活性化と人材育成を目的に、広島経済大学と地域連携協定を締結しました。調印式は7月16日に行われ、両者の関係者が出席。今後の協力体制への強い決意を表明しました。

 

 本協定は、双方が持つ人的資源や知識、情報を共有・活用しながら、まちづくりや防災対策、人材育成、情報発信といった多分野での連携を通じて、地域の発展を目指すものです。特に注目されるのが、災害時の連携強化。広島経済大学が運営する地域FMを災害時の情報インフラとして活用できるように、平時からの商工会会員事業所とのネットワークを構築。商工会では、会員事業所に対して事業継続力強化計画(BCP)策定の支援を行い、災害時の早期復旧を図ります。

 

 さらに、地域FMでは同商工会の会員事業所が協賛する時報CMをスタート。地域住民に向けて地元企業の認知度向上を図る取り組みも始まりました。現在、5社からの申し込みがあり、うち3社はBCP策定にも意欲的。防災と企業のPRを両立させた先進的な試みとして注目されています。

 

 また、教育面でもインターンシップの受け入れ体制の強化が計画されています。祇園町商工会が会員企業の声を取りまとめ、大学と連携しながら、地域企業と学生のマッチングを推進。来年度以降、企業の受け入れ先を一件ずつ丁寧に開拓していく方針です。

 

 調印式で祇園町商工会の岡本会長は、「これは形式的な協定ではなく、地域と大学が一緒にまちをつくっていく第一歩です。学生が卒業後も地元で活躍できる環境づくりを共に進めたい」と話し、広島経済大学の石田学長も「少子化が進む中、地方大学には地域と共に歩む責任があります。この協定が全国のロールモデルとなるよう努めたい」と期待を寄せました。

 

 今後、教育・研究プロジェクトの推進や地域FMを通じた情報発信、災害時の連携強化、そして人材育成を柱とした多角的な連携が進められる予定です。地域と大学が手を取り合い、持続可能なまちづくりへの大きな一歩を踏み出しました。

 

●お問い合わせ 祇園町商工会 TEL 082-875-3476