支援事業者紹介
事業所紹介-まぶし美人キムチ(府中町商工会)
独自の「まぶし製法」が生み出す新感覚の味わい。広島土産にも最適な常温キムチが登場
投稿日:2026.08.10

「食材に合わせてキムチ種の配合を変えています」と後藤光子さん
白菜やきゅうり、大根をはじめ、なすや梅干し、タコ、白ネギなど10種類以上のキムチを製造・販売する「まぶし美人キムチ」。定番の冷蔵キムチから、2026年に販売を開始した常温保存可能な瓶詰めキムチまで、独自の製法で新しいキムチのおいしさを提案しています。
同店最大の特徴は、独自の「まぶし製法」です。一般的なキムチのように野菜を漬け込んで発酵させるのではなく、下処理した野菜にオリジナルのキムチ種をまぶして仕上げます。そのため、発酵による酸味が少ないのが魅力。食べた瞬間はほんのり甘く、後からしっかりとした辛さが広がる、クセになる味わいです。
味の決め手となるキムチ種は、4種類の唐辛子を独自にブレンドし、えび粉やしいたけ粉など15種類以上の食材を練り込んだオリジナル。定番商品の中でも、鶏皮を合わせておかずにもなる「茄子キムチ」や、酸味・甘味・辛味が絶妙に調和した「梅キムチ」は、多くのリピーターを生んでいる人気商品です。
こうした定番商品の魅力を生かしながら、新たな看板商品として今年誕生したのが常温キムチ。独自の「まぶし製法」と瓶詰めの真空技術を組み合わせて実現しました。冷蔵品のように持ち運びを気にする必要がなく、旅行や出張のお土産、贈り物として利用しやすいのが特徴です。

キムチの可能性を広げる新商品。お土産やギフトにも最適
現在は、広島県産の牡蠣を使った「牡蠣キムチ」と、三原産のやっさタコを使用した「真たこキムチ」の2種類を販売。広島ならではの食材を使用した新しい土産品として、おりづるタワーやひろしま夢ぷらざ、銀座TAUなどでも取り扱われています。今後は穴子やちりめんなど瀬戸内の海の幸を使った新商品の開発も予定しており、広島の魅力を発信する商品として期待が高まっています。
9月には府中町商工会のサポートを受けて、東京ビッグサイトで開催される「第40回グルメショー秋2026」にも出展予定。独自製法が生み出すおいしさと、広島らしさを詰め込んだ常温キムチを通じて、県内外へその魅力を発信していきます。
商品は通販サイト「BASE」でも購入可能。新しい広島の味を、ぜひお試しください。
●まぶし美人キムチ
住所/安芸郡府中町茂陰1-3-1(まつの屋内)
TEL/080-8876-2884
出展情報など、その他の詳しい情報はInstagramをチェック
事業所紹介-株式会社深川珈琲(府中町商工会)
38年守り続けた自家焙煎の味。お客様とともに育てる、日本のコーヒー文化
投稿日:2026.08.07

「お客様に育てられた味」を大切に、自家焙煎コーヒーの魅力を伝え続ける代表の深川暢寛さん
昭和63年(1988年)、自家焙煎コーヒー専門店がまだ珍しかった時代に創業した「fukagawa coffee plus(深川珈琲)」は、38年にわたり地域のコーヒー文化を支え続けてきた専門店です。店内には24種類のコーヒー豆が常時並び、定番のモカやキリマンジャロから個性豊かな銘柄まで幅広く揃います。「ありませんと言わない品ぞろえ」を大切に、一人ひとりの好みに寄り添った提案を続けてきました。
創業当時は、大手メーカーのコーヒーが主流だった時代。代表の深川暢寛さんは、コーヒー研究家・田口護氏の著書を手に焙煎技術を独学で学び、自家焙煎の道を切り拓きました。以来、昭和、平成、令和と時代が移り変わる中でも、日本で親しまれてきたストレートコーヒーやブレンド文化を大切に守り続けています。
「焙煎は料理と同じ」と話す深川さん。豆の産地や状態を見極めながら、それぞれの個性を最大限に引き出す焙煎を追求。店内では焙煎した豆を10度以下で保管し、最もおいしい状態で提供できるよう徹底した品質管理にも力を注いでいます。

24種類のコーヒー豆を常時用意。一人ひとりの好みに合わせた一杯を提案しています
店づくりで何より大切にしているのは、お客様との対話。初めて訪れた人には好みを丁寧に聞き取り、「朝の一杯」「午後のおやつ」「ご主人用」など、飲むシーンに合わせて複数の豆を提案。飲み比べを通してコーヒーの奥深さを楽しんでもらうことを心掛けています。「以前は自分が良いと思うものを追求していました。でも、今ご提供している豆は、お客様に育てられてきた味です」。その言葉を象徴するのが、一番人気の「魔女のコーヒー」。当初は商品化を見送ろうとしていた深煎りのコーヒーでしたが、奥様の「おいしい」という一言がきっかけで販売を開始。今では看板商品の一つへと成長し、お客様からも長く愛される存在となりました。
現在は、より広い店舗への移転・拡張を計画しています。カフェを併設し、約60種類のギフト商品やコーヒー器具を一堂に展示することで、コーヒーの魅力を総合的に発信できる拠点づくりを目指しています。また、9月には府中町商工会の支援を受け、東京ビッグサイトで開催される「第40回グルメショー秋2026」にも出展予定。府中町を代表するギフトとして、全国へ発信する挑戦も続けています。
38年間積み重ねてきた技術と、お客様とともに育んできた信頼。その歩みを大切にしながら、fukagawa coffee plusはこれからも新たなコーヒーの楽しみ方を届け続けます。
●fukagawa coffee plus(フカガワコーヒー プラス)
住所/安芸郡府中町浜田3-8-15
TEL/082-567-4800
営業時間/10:30~18:30
定休日/日曜日
事業所紹介-株式会社竹内左官技工(広島安佐商工会)
伝統技術を未来へつなぐ左官職人。日本壁からアート、商品開発まで幅広く活躍
投稿日:2026.07.30

伝統技術を受け継ぎながら、新たな価値づくりにも挑戦する代表の三ツ塚基さん
広島市安佐北区で55年以上にわたり左官業を営む「竹内左官技工」は、日本の伝統技術を受け継ぎながら、新たな価値を生み出し続けている左官会社です。一般住宅をはじめ、神社仏閣や文化財、高級ホテルまで幅広い施工を手がけるほか、特殊左官やアート作品の制作、安全対策製品の開発など、左官の可能性を広げる挑戦を続けています。
代表を務める三ツ塚基さんは、小学生の頃から父の仕事に触れ、16歳で左官の道へ進みました。現在は約25年にわたり現場で経験を積み、父から受け継いだ技術を次世代へつなぐ役割も担っています。三ツ塚さんの大きな強みは、日本壁の施工技術。竹を組んで下地を作る竹小舞や、土の配合、乾燥の状態を見極めながら仕上げる土壁や漆喰など、長年の経験によって培われた高度な技術を継承。この技術を備えた職人は全国的にも希少で、若い世代にはほとんどいないといいます。また高い強度を誇る京都の壁と同等の強度を広島の土で実現した実績もあり、その高い技術力を証明しています。
一方、伝統を守るだけにとどまらないのも三ツ塚さんの魅力。現代建築やデザイン性の高い空間にも対応し、伝統技術と新しい素材・工法を融合させた意匠左官にも積極的に取り組んでいます。宿泊施設や文化施設、商業施設など、人々が集うさまざまな空間で施工を手がけ、一つとして同じものがない壁や空間を生み出しています。星野リゾートでは、地域の風景をモチーフにした壁面を施工するなど、その土地ならではの価値を表現しました。
「技術だけでは仕事は続きません。所作や掃除まで含めて左官の仕事です」と話す三ツ塚さん。現場では挨拶や身だしなみ、丁寧な言葉遣いを徹底し、施工後は壁だけでなく足元や周囲まで来た時以上に美しく整えて現場を後にします。そうした誠実な姿勢も、多くの信頼を集める理由の一つです。

左官の技術と感性から生まれるアート作品。一つとして同じものはありません
また、左官職人としての感性を生かしたアーティストとしても活動。作品はフランス・カンヌのホテルへの展示をはじめ海外でも高い評価を受け、今後はパリでの個展や横浜赤レンガ倉庫での展示も予定しています。その他にも、現場で起こる攪拌機への巻き込み事故を防ぐため、安全カバー「チルマーデ」を開発。職人だからこそ気づく課題を形にした特許取得製品は、大手ゼネコンでも採用されるなど高い信頼を得ています。現在は新たな商品の開発も進めており、左官業界の安全性向上にも貢献しています。
伝統技術を守るだけではなく、新しい素材やアート、安全製品の開発、さらにはインバウンド向け左官体験の企画にも挑戦する竹内左官技工。受け継いできた技術を礎に、新たな価値を生み出しながら、左官という仕事の可能性を切り拓いています。
なお、三ツ塚さんの活動が、8月3日(月)13時台放送のNHK「列島ニュース」のコーナー「列島ニュースアップ」で紹介される予定です。こちらもぜひ、ご覧ください。
●株式会社竹内左官技工
住所/広島市安佐北区安佐町鈴張1788-2
TEL/082-562-2029
営業時間/8:00~17:00
定休日/不定休
事業所紹介-なおしや(広島東商工会)
もう一度着られる一着へ。高い技術と発想力で思い出の服をよみがえらせる洋服のお直し店
投稿日:2026.07.27

「捨てる前に一度相談してほしい」と話す店主の三宅栄子さん。一人ひとりの思いに耳を傾けながら、最適なお直しやリメイクを提案しています
「お気に入りだから、もう一度着たい」「大切な人から譲り受けた服を手放したくない」。
そんなお客様の思いに寄り添い、一着一着に新たな命を吹き込んでいるのが、広島市東区にある「なおしや」です。洋服や着物のお直し、リメイクを手掛ける同店は、他店では断られることも多いダウン製品の修理を得意とし、その高い技術を求めて県内外から多くの依頼が寄せられています。
店主の三宅栄子さんが洋裁に携わってきたのは20歳の頃から。洋裁学校で学んだ後、販売店や洋裁店などで経験を積み、自宅での独立やお直し専門店での勤務を経て現在の店舗を構えました。50年以上にわたり洋裁に携わり、お直しやリメイクの実務経験は約45年。豊富な経験に裏打ちされた確かな技術と、自由な発想力が三宅さんの大きな強みです。
三宅さんが大切にしているのは、「修理」ではなく「もう一度着たくなる一着」へと生まれ変わらせること。依頼者の話を丁寧に聞き、「どんな思いがあるのか」「これからどう着たいのか」をくみ取りながら、その服に最もふさわしい方法を提案しています。特に人気なのがダウンジャケットやダウンコートの修理です。破れや焦げ穴、猫の引っかき傷などさまざまな傷みに対応し、ポケットの内側などから共布を取り出して補修することで、できるだけ目立たない仕上がりを実現しています。また、レザーを組み合わせてデザイン性を高めたり、傷みの大きなコートをロングベストへリメイクしたりと、服の魅力をさらに引き出す提案も得意です。

ダウン製品の修理や洋服・着物のリメイクなど幅広く手掛ける「なおしや」。思い出の一着をよみがえらせたいと、多くの人が訪れます
リメイクの内容は実に多彩。着物を洋服へ、ワンピースをスカートやロングベストへ、レザーコートをバッグへと姿を変えるほか、思い出のウエディングドレスを子ども用のドレスへ作り替えたこともあります。後ろファスナーの位置を生かしたデザイン変更や、レースを組み合わせたサイズ調整など、一着ごとに異なる条件に合わせて最適な方法を考えるため、同じ仕事はほとんどありません。
日常のお直しにも幅広く対応しています。学生服の穴あき補修や裾上げ、ウエスト調整、パジャマの修繕など、暮らしに身近な依頼も数多く手掛けています。より高度な修復技術である「かけつぎ」にも対応しており、レザーやニットなど特殊素材の修理も可能です。
「技術も必要ですが、一番大切なのはアイデア」と話す三宅さん。難しい修理ほど職人魂に火が付き、少しでも納得できなければ何度でもやり直すという妥協のない姿勢が、多くの信頼につながっています。思い出が詰まった一着を、これからも長く着続けられるように——。なおしやは、服だけでなく、その一着に込められた大切な記憶も一緒に未来へとつないでいます。
●なおしや
住所/広島市東区中山東3-1-2
TEL/082-289-0805
営業時間/12:00~19:00
定休日/水曜、第1・第3木曜
事業所紹介-鮎の里公園 高瀬の湯(備北商工会)
温泉やキャンプとともに山の恵みを満喫。天然鮎を生かした新名物づくりに挑戦
投稿日:2026.07.23

「うるかはレストランでも味わえるほか、売店でもご購入いただけます。日本酒との相性抜群です」と支配人の岡吉伸樹さん
庄原市口和町の豊かな自然に囲まれた「鮎の里公園 高瀬の湯」は、源泉かけ流しの温泉や宿泊施設、キャンプ場、レストランを備えた複合施設。手つかずの山々や清流・西城川を望むロケーションの中、四季折々の自然を満喫することができます。宿泊施設は本館・新館の和室に加え、キャンプ場のログハウスやバンガローなど種類も豊富。満天の星空や初夏のホタル観賞など、この土地ならではの自然体験も魅力です。
2022年にオープンしたキャンプ場は、電源付きのオートサイトと自然を満喫できるフリーサイトを備え、初心者から本格派まで幅広いキャンパーに人気のスポット。遊び尽くした体を癒せる温泉や、飲み物、軽食を販売する売店が施設内にあるのも好評です。また、レストランでは、西城川で獲れた天然鮎の塩焼きをはじめ、庄原市口和町産のそば粉を使った手打ちそばやブランド豚「霧里ポーク」、比婆牛など地元食材を使った料理を提供。山里ならではの豊かな味覚を求めて、多くの人が訪れています。
近年は施設の新たな魅力づくりとして、西城川の天然鮎を活用したオリジナル商品の開発にも力を入れています。きっかけは、サイズなどの理由で商品化できない鮎を有効活用したいという思いと、地域で受け継がれてきた鮎加工の技術を次世代へつなぎたいという願い。試作を重ねながら商品化を実現しました。現在販売している「鮎のうるか」は、一般的な内臓を使ったものに加え、白子と魚卵を使ったもの、身だけを使ったものの3種類を用意。なかでも白子や魚卵、身を使った「うるか」は珍しく、県内でも希少な一品です。さらに、塩焼きにした鮎を数日間熟成させ、骨まで食べられるほどやわらかく仕上げた「熟成塩焼き」をはじめ、一夜干し、丸干し、骨せんべい、おつまみなど、鮎を余すことなく活用した商品を続々と開発。素材を無駄なく使い切るだけでなく、鮎の新たな魅力や楽しみ方を提案する商品として注目を集めています。

山々を間近に望むキャンプ場。温水が出る炊事場や清潔なトイレなど施設も充実しています
今後は、南部せんべいにうるかをのせた「うるかせんべい」など新たな食べ方も提案しながら、鮎やうるかを「広島の新名物」として県内外へ発信していく考えです。備北商工会では、商談会への参加や販路開拓などを支援し、地域資源を生かした新商品の展開を後押ししています。
Instagramはこちら
●鮎の里公園 高瀬の湯
住所/庄原市口和町永田1641-1
TEL/0824-89-2244
営業時間/入浴10:30~19:00、レストラン11:00~14:00
休み/火曜(祝日の場合は営業)
事業所紹介-居酒屋 ふー。と へー。(五日市商工会)
熊本直送の馬刺しや熱々の陶板焼きが自慢。気軽に立ち寄れる大人の隠れ家
投稿日:2026.07.22

「お酒を一杯だけ飲みたいという時にも、気軽にお越しください」と話す店主の清水康平さん
2026年4月、五日市のコイン通り沿いにオープンした「居酒屋 ふー。と へー。」。熊本直送の馬刺しや炭火焼き、陶板焼きなどを楽しめる、落ち着いた雰囲気の居酒屋です。店名の「ふー。と へー。」は、who(誰か)と店主の「こうへい」からつけられたもので、店主のこうへい(へー)さんが、「目の前に座った『誰か』(=あなた)」を大切に、心を込めてもてなすという意味が込められています。初めて訪れた人でも友人の家に来たかのような、温かさと安心感を与えてくれる一軒です。
看板メニューは、独自のルートで仕入れる新鮮な馬刺し。九州の甘口醤油で味わう本場ならではのおいしさが楽しめます。馬刺しのユッケは、お酒にもご飯にも合う一品。そのほか、七輪でじっくりと焼き上げた炭火焼きなど、多彩な料理が揃います。シメには、おむすびやお茶漬け、焼き飯などのご飯ものも充実。その日の仕入れに合わせた約10種類のおすすめメニューも人気です。
店内は、4人掛けテーブル2卓とカウンター4席のこぢんまりとした空間。大衆居酒屋とはひと味違う落ち着いた雰囲気で、一人2,000円程度から利用できる気軽さも魅力です。店主とお客様との距離も近く、初めてでも自然と会話が弾む、居心地の良さが早くも常連客の心をつかんでいます。

ヒロツクの子持ち昆布が入った「だし巻き玉子」(500円)
店主の清水康平さんは、飲食店でのアルバイトを通して「人が楽しそうに過ごす姿を見ることが好き」と感じ、いつか自分の店を持つことを目標にしてきました。料理人との出会いをきっかけに念願の夢を実現。「ここで過ごす時間がお客様にとっても、自分にとっても、一日の疲れを癒やす楽しい時間になればうれしいです」と笑顔で話します。
仕事帰りや友人との食事、一人飲みまで、気軽に立ち寄れる一軒として幅広く利用できます。今後は、五日市商工会が主催する交流会への参加などを通じて地域とのつながりを広げていく予定です。
「居酒屋 ふー。と へー。」のInstagramはこちら
●居酒屋 ふー。と へー。
住所/広島市佐伯区五日市4-18-20 大浜ビル3F
TEL/082-909-9213
営業時間/18:00~23:00
休み/火曜日、水曜日、ほか不定休
事業所紹介-有限会社フルスイ(安芸津町商工会)
全国で評価された安芸津の牡蠣。きれいな海域と徹底した品質管理で、安全・安心のおいしさを届ける
投稿日:2026.07.17

関東から九州まで出荷されるむき身牡蠣
東広島市で唯一海に面する安芸津町。穏やかな三津湾では牡蠣の養殖が盛んに行われています。なかでも安芸津の海域は、生食用として出荷できるほど水質が良く、厳しい基準が求められるEUへの輸出にも対応できる品質の高さが強みです。
この恵まれた海で牡蠣の養殖・加工を行っているのが、有限会社フルスイです。平成4年頃に創業し、現在は3代目の古川史長さんが代表を務めています。主に殻付き牡蠣とむき身を取り扱い、市場やスーパーへ卸売。生食用を中心に、関東から九州まで幅広い地域に出荷しています。同社の牡蠣は、商社を通じてEUにも輸出。EU向けの商品は、水揚げ後の時間管理など厳格なルールに沿って運用し、衛生管理や温度管理を徹底しています。

2025年は生食用部門で最高金賞、2026年はカキフライ部門でグランプリを受賞
その品質は全国でも高く評価され、全国の牡蠣生産者が東京・豊洲市場に集まり日本一おいしい牡蠣を競う「全国牡蠣-1グランプリ」では、2025年に生食の部・マガキ(カルチ式)部門で最高金賞を受賞。さらに2026年には、加工の部・カキフライ部門でグランプリに輝きました。古川さんは「うちの牡蠣というより、安芸津の牡蠣が評価されたのだと思います」と話します。
現在は、夏場の販売強化に向けた設備の充実にも取り組んでいます。安芸津町商工会の支援を受け、広島県の計画的経営改善応援補助金を活用し、冷却装置の導入を計画。品質管理がより難しくなる夏場にも、安定した商品を届けられる体制づくりを進めています。
安芸津のきれいな海で育ち、確かな管理のもとで届けられるフルスイの牡蠣。全国、そして海外へと広がる評価は、地域の海が育むおいしさと、それを守り続ける生産者の日々の積み重ねを物語っています。
●有限会社フルスイ
住所/東広島市安芸津町木谷91-27
TEL/0846-45-3599
営業時間/7:00~16:00
休み/日曜
事業所紹介-有限会社川本ストアー(安芸津町商工会)
地域の「困った」に寄り添って50年以上。細やかなサービスで愛され続ける町のスーパー
投稿日:2026.07.16

笑顔で地域の暮らしを支える川本洋一さん
大型スーパーやネット通販の普及により、地域の小売店が減少する中、東広島市安芸津町で50年以上にわたって地域の暮らしを支え続けるスーパーがあります。「川本ストアー」は、一人ひとりの要望に丁寧に応える地域密着型のサービスで長年愛されてきました。
店内には、生鮮食品や日用品をはじめ、暮らしに必要な商品がずらり。鮮魚は毎朝、瀬戸内海で水揚げされた魚を丸ごと仕入れ、お客さまの要望に応じて三枚おろしや刺身などに加工するサービスが好評。精肉は「峠下牛」など、地域のブランド肉を取り扱うほか、新鮮なうちに真空パック&冷凍しておいしさと鮮度を保った利便性の高い商品も並びます。惣菜も人気で、おからや煮物、ポテトサラダなどの副菜から、ハンバーグ、南蛮漬けといったメイン料理まで揃い、どこか懐かしい手作りの味が食卓を彩ります。
同店が大切にしているのは、お客様の要望にできる限り応えようとする姿勢。店頭にない商品の取り寄せや配達にも柔軟に対応し、お客さまの声に耳を傾けながら、一人ひとりの暮らしに寄り添ってきました。5年ほど前からは移動販売もスタート。現在は町内約120カ所を巡回し、買い物が難しい高齢者や運転免許を返納した人たちへ、新鮮な食材や日用品を届けています。

瀬戸内海産を中心に、新鮮な魚介が並ぶ鮮魚売り場。要望に応じた加工にも対応しています
「地域のみなさんにとって、いつでも気軽に利用できる店でありたい」と話す代表取締役社長の川本洋一さん。手作りの温かさや対面ならではの細やかなサービスはそのままに、真空・冷凍技術を活用した新たな商品づくりや品揃えの充実にも取り組んでいます。
また、安芸津町商工会の支援を受けて業務改善助成金を活用し、セミセルフレジを導入。レジ周りをスリム化することで、お客さまの利便性向上と業務の効率化を図りました。これからも時代に合わせて進化しながら、地域に寄り添う町のスーパーとして歩み続けます。
●有限会社川本ストアー
住所/東広島市安芸津町三津4246
TEL/0846-45-0369
営業時間/8:00~18:30
定休日/日曜日
事業所紹介-本庄水産(安芸津町商工会)
選別と見た目の美しさにこだわった特別な一粒を。ブランド牡蠣「かき小町」も手がける牡蠣養殖業者
投稿日:2026.07.15

「受け取った時に感動してもらえる商品を届けたい」と話す3代目の林広明さん
東広島市安芸津町で約60年にわたり牡蠣養殖を営む「本庄水産」。海苔養殖や漁業などを手がけたことから始まり、時代のニーズに合わせて牡蠣養殖へと事業を転換しました。現在は3代目の林広明さんが受け継ぎ、生牡蠣や冷凍牡蠣、カキフライ、牡蠣飯などを販売しています。
同社では、広島県が開発したブランド牡蠣「かき小町」と一般的な広島県産牡蠣を養殖しています。かき小町は肉厚で大粒、豊かな風味が特徴で、多くの牡蠣ファンから人気を集めるブランド牡蠣です。林さんが特に力を入れているのは、牡蠣そのものの出来栄えだけでなく、洗浄や選別、箱詰めなど商品価値を高める工程。自然の影響を受ける牡蠣養殖では味や身入りを人の手だけで左右することは難しいからこそ、自分たちが工夫できる部分に徹底して向き合っています。洗浄や殻付き牡蠣の選別は手作業と機械を組み合わせ、一つひとつ丁寧に確認。見た目の美しさや箱を開けた瞬間のインパクトにもこだわり、厳選した上質な牡蠣を届け続けています。

一粒一粒を丁寧に選別し、品質にも見た目にもこだわっています
こうした品質向上を支えているのが設備投資です。安芸津町商工会の支援を受け、業務改善助成金を活用して重量選別機を導入。従来は手作業で行っていた重量選別の正確性と作業効率が大きく向上しました。さらに現在は、計画的経営改善応援補助金を活用した通販サイトの整備にも取り組んでおり、商品の魅力をより多くの人へ届ける仕組みづくりを進めています。今年11月には商工会の支援を受け、東京ビッグサイトで開催される「地方銀行フードセレクション」にも出展予定。新たな販路開拓にも意欲を見せています。
「大切にしているのは、商品を受け取った時の驚きや感動」と話す林さん。細やかな気配りと新たな挑戦を重ねながら、本庄水産はこれからも広島の牡蠣の魅力を全国へ届けていきます。
●本庄水産
住所/東広島市安芸津町三津5789-44
TEL/0846-45-4914
営業時間/7:00~16:00
休み/日曜
事業所紹介-花酔酒造株式会社(備北商工会)
世界最高賞に輝いた長期熟成酒。「広島の山酒」で地域の魅力を発信
投稿日:2026.07.10

IWC2026「SAKE部門」で広島古酒トロフィーを受賞した「花モ酔ウ 長期熟成純米酒1988醸造」
1899(明治32)年創業の花酔酒造は、庄原市で120年以上にわたり酒造りを続ける老舗の酒蔵です。石灰岩層の影響を受けたミネラルを豊富に含む中硬水と、冬には氷点下8度にもなる厳しい寒さを生かした、芳醇でしっかりとした味わいの酒を醸しています。搾りたては力強く、熟成によって角が取れてまろやかな旨味へと変化する酒質も特徴です。看板商品の「吊るし搾り純米無濾過生原酒」は、もろみを入れた袋を吊るし、重力だけで自然に滴り落ちる酒だけを集める昔ながらの製法で造られ、米本来の旨味を引き出した繊細な味わいが高く評価されています。
その酒造りが世界の舞台でも認められ、「花モ酔ウ 長期熟成純米酒1988醸造」が、世界最大級のコンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」SAKE部門・古酒の部でゴールドメダルを受賞し、さらに部門最高賞となるトロフィーの次席であるリージョナルトロフィーを獲得しました。
長期熟成酒への挑戦を始めたのは、四代目代表取締役(前・蔵元杜氏)の谷本淳一さんが30歳の頃に古酒の魅力と出合ったことがきっかけ。当時は熟成酒の価値が広く認知されていなかったものの、その可能性を信じ、通常の日本酒と同じ製法で仕込んだ酒を蔵の冷暗所で長い年月をかけて常温熟成させてきました。谷本さんは「30歳の頃に古酒の魅力と出合い、挑戦を始めた純米酒で、このような素晴らしい賞をいただけて感無量です」と受賞の喜びを語ります。長年受け継いできた技術と挑戦が、世界最高賞という大きな評価につながりました。

伝統を守り続ける四代目杜氏の谷本さん
現在は次期五代目蔵元杜氏の谷本夕季さんが中心となり、新たな地域ブランド「広島の山酒」の発信にも力を注いでいます。全国的には瀬戸内の軟水で造られるやわらかな味わいの「女酒」が有名ですが、山間部の寒暖差やミネラル豊富な硬水が生み出す力強い味わいの「男酒」をもっと広く知ってもらおうという取り組み。中国山地ならではの美しいロケーションや鮎うるか、ジビエ料理など地域ならではの食文化を日本酒と組み合わせ、山の酒だからこそ生まれる魅力を発信しています。
その取り組みをさらに広げるため、夕季さんは山のお酒と食を一緒に盛り上げてくれる仲間を募集中。酒造りに興味のある人や地域食材とのコラボレーション、イベント企画など、さまざまな形で関わる人たちとムーブメントを起こしたいと考えています。谷本さん自身も海外事業に携わった経験を生かし、イベントや飲食店での試飲販売など、お客様と直接対話しながら花酔酒造と広島の山酒の魅力を発信し続けています。

手仕込みの小さな蔵だからできる、個性豊かな日本酒が揃います
こうした挑戦を後押しするため、備北商工会では資金計画や設備投資、補助金活用を含めた中長期的な伴走支援を実施。事業計画の策定やネットワークづくりを進めながら、小さな酒蔵だからこそ生み出せる新たな価値づくりを支えています。
●花酔酒造
住所/庄原市総領町稲草1995-1
TEL/0824-88-2010
営業時間/9:00~17:00
休み/不定




