「経営力向上セミナー」参加者募集!(備北商工会)

[会場とWebのハイブリット開催。設備投資や販路開拓などに活用できる補助金の解説や支援事例を紹介]

 1月29日(水)、備北商工会は管内小規模事業者や創業・起業を希望する人を対象にした「経営力向上セミナー」を開催します。

 

 セミナーは2部構成で、1部では令和6年度補正予算により実施される支援制度について説明。小規模事業者が設備投資や販路開拓などに活用できる補助金等について、分かりやすく解説します。これからの経営に活かせる知識が満載です。

 

 2部は経営指導員が個社の支援事例を発表。『好き』を仕事にして夢を叶えた創業とネギ農家が自社商品開発に挑戦した2つの支援事例を紹介します。

 

 毎回好評のハイブリット開催は今年も健在。希望の方は下記にリンクした申込用紙を出力の上、必要事項を記入して同商工会までFAX0824-82-2785)でお送りいただくか、Googleフォームからお申込みください。オンラインの場合は、お申し込み後にZoomIDをメールで送付します。

 

 申し込み受け付けは124日(金)まで。この機会にぜひご参加ください。

 

お申込み用紙はこちら

 

Googleフォームでのお申込みはこちら


 

○経営力向上セミナー

日時/令和6129日(水) 19:0021:00

会場/庄原自治振興センター 研修室A(庄原市西本町2-17-15)またはオンライン

対象/備北商工会地区の小規模事業者、同商工会地区で創業・起業を希望する方

参加費/無料

定員/20名 ※定員になり次第締切

申込締切/124日(金)

お問合せ/備北商工会 TEL0824-82-2904

 

事業所紹介-安芸津歳實コーヒー(安芸津町商工会)

[豪雨災害を機に、地域の方が集えるコミュニティ拠点としての機能もプラス]

「一度味わうとやみつきになってしまう、そんな味を日々追求しています」と歳實さん

 2016年に自家焙煎のコーヒー豆専門店をオープンした歳實さんは、異色の経歴の持ち主。大学職員を早期退職した後、京都で牧師を要請する神学校へ3年間通い、各地で教会活動に従事してきました。父の病を機に安芸津町へ帰郷。そこで歳實さんが見たのは、人口が減り少し寂しくなった故郷の姿でした。安芸津町を元気にしたいという思いから起業を決意。世界中に愛好家がいて発展性のあるコーヒーに着目し、1968年に歳實さんの母が創業した衣料品店の隣に焙煎工房を構え、「安芸津歳實コーヒー」をオープンしました。

 

 安芸津の魅力を世界へと発信するため、商品名は安芸町にある神秘的な7つの島にちなんで「鼻操島(はなぐりしま)」「ホボロ島」「唐船島(とうせんじま)」「藍之島(あいのしま)」「大芝島(おおしばじま)」「ハート島」「龍王島(りゅうおうじま)」と名付けました。リーフレットには、商品の説明とともに島の魅力や特徴なども綴られています。厳選した生豆を丁寧に焙煎した7種類の香り豊かなコーヒーを、島々を遊覧するように飲み比べるのもおすすめです。

 

 安芸津町の新たなスポットとして順調なスタートを切った同店でしたが、2018年の豪雨災害で大きな打撃を受けました。ピンチを救ったのは、たまたま帰省していたという新潟大学の大学院生。「お店にコーヒーを飲みに来てくれた時、店の状況を見て『設計しましょうか?』と声をかけてくれたんです。3人の仲間とともにボランティアで請け負ってくれました」と歳實さんは話します。改修費用は安芸津町商工会のサポートを受けて申請したグループ補助金や小規模事業者持続化補助金を活用。学生たちは町を散策しながらイメージを膨らませ、町並みに溶け込むデザイン、そして町の情報発信基地としての機能を持たせた店舗づくりに重点を置いて設計しました。

 

3人の大学院生により生まれ変わった店舗

 こうして完成した店舗は、焙煎する様子が外からのぞけるオープンな造り。店舗奥にはイベントやワークショップが開催できる広々とした土間があり、人々の憩いの場となっています。町と地域交流を繋ぐデザインは高く評価され、2024年のグッドデザイン賞を受賞しました。歳實さんは、「まずは安芸津をコーヒーの町と呼ばれるようになることが夢。元気になった安芸津を次世代に繋いでいきたい」と話しました。

 

●安芸津歳實コーヒー(あきつとしざねコーヒー)

住所/東広島市安芸津町三津3572-1

TEL0846-45-1620

営業時間/10:0018:00

休み/月曜(祝日の場合は翌日)

HPhttps://toshizane.base.shop/

多目的に使える土間は地域の方の憩いの場

事業所紹介-株式会社高見製作所(尾道しまなみ商工会)

[創業50年を迎え、ますますパワーアップ。生産量向上を目指し、社員を募集!]

工場外観

 車両の床下機器などの鉄道部品、盤とカバーの製造といった金属の製缶、機械加工を行っている㈱高見製作所。2023年に創業50周年を迎え、現代表の井上光基さんが代表取締役に就任して20年が経ちました。それまで、半導体の製造を主としている取引先が中心でしたが、井上さんが代表取締役就任後は取引先の業種を増やし、リスクを分散。経済状況に左右されない、安定した収益を現在確保しています。また、設備投資にも力を入れ平成18年には尾道しまなみ商工会のサポートを受けて経営革新計画を作成し、低金利の融資を活用しました。労働保険等の労務支援は継続的に実施しています。

 

 順調な経営の裏には、社員の働きやすい環境づくりがあります。それぞれの家庭を重視した経営方針で、フレックス制の導入や有休休暇の100%取得、工場内での制服自由化など、様々な取り組みを行ってきました。その結果、ここ数年で退職したのは寿退社の一名のみ。低い離職率を維持しています。「社員一人ひとりを信頼し自主性を尊重しています。トップは干渉せず、見守る姿勢が大切だと考えています」と井上さん。

 

「製造部門で女性も活躍しています」と井上さん(左)

 現在、同社では機械オペレーター、溶接、組み立てなど、製造部門の社員を募集しています。真面目で勤勉な方、ものづくりが好きな方はぜひご応募ください。会社を大きくすることよりも、社員の喜ぶこと=給料を出すことに取り組んできた同社。自主性を大切にする社風で、やりがいのある仕事が待っています。

 

 尾道しまなみ商工会では、今後も人材の確保を中心に教育機関と連携して支援を拡大していく予定です。

 

○株式会社高見製作所

住所/尾道市向島町3079-1

TEL0848-44-3939

営業時間/8001700

休み/隔週土、日祝

事業所紹介-YMS(尾道しまなみ商工会)

[船舶業界を支える若きホープ。顧客の負担を軽くする丁寧な修理でニーズに応える]

「ウインチやコンプレッサーなどを導入して、作業の効率化を図りたいです」と赤松さん

 小型船舶の修繕やメンテナンス、販売などを手掛けている赤松洋太郎さん。留学先のニュージーランドから一時帰国した際、コロナ禍に見舞われ戻れなくなってしまったのを機に、地元で船舶の修繕やメンテナンスを行っていた「島居マリン」に就職し、船のことを一から学びました。一緒に働いていた人にも支えられ2年目には独立し、今年社会人になり5年を迎えます。

 

 赤松さんが心掛けているのが、できるだけ持ち主の負担にならない修理。「船はとても高価なものです。故障した部分を丸ごと取り替えてしまうのではなく、分解して悪い部分だけを修繕すれば、コストは安く抑えることができます」と赤松さん。その分、手間はかかりますが、その労力を惜しみません。また、顧客に対する丁寧なヒヤリングも特徴の一つ。どこまでの作業を希望しているのか、対面や電話などでこまめに連絡を取りながら、ニーズに合った修理を行っています。

 

 尾道しまなみ商工会は、これまで経理や確定申告をサポートしてきました。赤松さんが次に目指しているのは、大きな船も修理が可能になる設備投資。今後は、そのために必要な補助金等の申請サポートなども行っていく予定です。

 

YMS(ワイエムエス)

住所/尾道市向島町10457-2

メール/popalegend@gmail.com

営業時間/8:0017:00

休み/日曜・祝日

学生×地域事業者のコラボ商品をお披露目(安古市町商工会)

[安田女子大学学生と事業者が開発した新商品のお披露目会と試食会を開催]

商品化の経緯や想いを発表する学生たち

 安古市町商工会は2017年から地域の学生と事業者が共同で商品開発を行うコラボレーション事業を実施しています。今年度も「地域のものを、地域の人が、地域のために」をキーワードに安田女子大学の学生と3つの事業者が参画。1216日には安田女子大学にて、学生たちによる報告会、試食会が行われ、同商工会の役員や女性部員、広島県商工会連合会職員、安佐南区役所職員、各種メディア関係者が参加しました。

 

 報告会では韓国発のスイーツ、クロッフル(クロワッサン×ワッフル)を販売する「RAON」とせいろ蒸しのお店「The Farm」の担当者、新商品の開発に取り組んだ学生がそれぞれ開発までの道のりや商品への想いをプレゼンしました。

 

 「RAON」とともに商品開発を行った学生たちは、これまでのメニューにはないさっぱりとしたクロッフルを考案。ホイップなどを使用した甘いメニューとは対照的な、レアチーズやフルーツなどを使ったクロッフル3種類をお披露目しました。また、「The Farm」の店主は、ヘルシーなせいろ蒸しに合う食後のデザートを学生たちに依頼。コンセプトに合う野菜を使った3種類のデザートを完成させ来場者を驚かせました。

 

試食後、アンケートに答える参加者のみなさん

 今後は来場者のアンケートをもとに、商品をさらにブラッシュアップし商品化を目指します。

 

●問合せ 安古市町商工会 TEL082-877-1180