商工会からのお知らせ
事業所紹介―有限会社瀬戸田観光社(尾道しまなみ商工会)
地域に寄り添い続けて60年。旅のカタチは時代を越えて、観光型から体験型へ
投稿日:2025.07.08

島ならではの遊びや楽しさを提案してくれる山本さん
尾道市瀬戸田町で約60年にわたり旅行業を営む「有限会社瀬戸田観光社」。昭和40年の創業以来、地域に根ざしながら、お客様一人ひとりに寄り添った“オーダーメイドの旅”を提供してきました。広島県内では登録番号「42号」、大手を除く中小旅行会社としては3番目に古い歴史を誇ります。
現在は二代目の山本裕信さんが代表取締役を務め、45年以上にわたる豊富な業界経験を活かして、団体・個人問わず柔軟に対応。関東圏の旅行会社での勤務経験もあり、東京や北日本方面への旅行に強みを持つほか、西日本全域の旅の手配も得意としています。
大手パッケージ商品の販売も行っていますが同社の特徴は、細かな相談を受けながら一から作り上げる旅行プラン。例えば、年配の方にはバリアフリーや浴室の設備に配慮した宿泊先を提案するなど、旅先での安心感にも配慮。「美味しいものが食べたい」「建築を見たい」といった希望にも応えながら、移動手段、宿泊、食、体験といったすべてを丁寧に組み立てます。
コロナ禍では旅行業界全体が大きな影響を受け、団体旅行は激減。「もう駄目かもしれない」と感じた時期もあったそうですが、粘り強く乗り越え、現在は個人客や小規模旅行の相談が増加。対面相談が難しくなった今だからこそ、小回りの利く同社のスタイルが改めて注目されています。
近年では、地元・瀬戸田周辺の観光資源を活かした体験型アクティビティの企画にも力を注いでいます。潮の流れにまかせて船上で食事を楽しむ「流し船」体験や、愛媛県大島市での御影石の採掘場見学、磯遊びや貝掘り体験など、島ならではの滞在型観光を提案。観光客の滞在時間を延ばし、地域経済にも貢献することを目指しています。
また、増加するインバウンド(訪日外国人)客にも対応できるよう、翻訳アプリや端末の導入も検討中。欧米の観光客に向けて、自転車観光だけでなく、地域住民との交流や文化体験にも力を入れたいと山本さんは話します。「時代の変化に応じて、常に情報を集め、お客様にとって最善の旅を提案したい」。そう語る山本さんの姿勢に、老舗旅行会社としての信頼と、地域観光を担う担い手としての情熱を感じました。
住所/尾道市瀬戸田町瀬戸田349-12
TEL/0845-27-0517
営業時間/9:00~18:00(土曜は~13:00)
定休日/日曜・祝日
事業所紹介-株式会社竹内建設(尾道しまなみ商工会)
職人の技と寄り添う姿勢が生む安心の住まい。次なるミッションは家づくりから地域づくりへ
投稿日:2025.07.07

「住宅をキーワードに瀬戸田町全体を盛り上げていきたいです」と竹内さん
尾道市瀬戸田町で50年以上にわたり住宅建築を手がけてきた「竹内建設」。新築・リフォーム・店舗改装から、尾道市の公共工事まで幅広く対応し、地域密着型の工務店として信頼を築いています。現在、2代目の竹内一雄さんが代表取締役を務め、瀬戸田を拠点に広島県東部から岡山県西部までを施工エリアとして活動しています。
同社の大きな特徴は、営業から設計、基礎工事までをほぼ自社で完結するスタイル。人手不足やコスト上昇に対応するため、18年前の事業継承時に体制を確立しました。現在では電気・水道工事を除く多くの工程を社内で担っています。営業担当を介さず、施主と直接LINEなどでやり取りしながら、施主と一緒に家づくりを進めていくのも特徴のひとつ。施主に寄り添う姿勢が信頼に繋がっています。

趣ある立派な梁を残したリフォームの施工例
竹内さんの職人としての技術力も大きな強みです。伝統的な「墨付け」などの手法を用い、丸太から家を建てられる技術を父から継承。幼少期から父の現場で手伝いを重ね、職人としての感覚を「見て覚えた」と話す竹内さんの仕事ぶりには、真摯なものづくりの精神が息づいています。
設計段階では模型を作成し、完成後のイメージを具体的に共有。色決めや素材の選定は、実際の現場で実物を見ながら最終判断を行い、細部まで施主の思いをカタチにするのが竹内さんのスタイル。竣工後も2年・3年・5年と点検を重ね、住んでからのつながりも大切にしています。

因北中学校の屋外トイレ新築工事も担当
また近年は、地域の将来を見据えた新たな取り組みにも挑戦中です。人口減少が進む瀬戸田町で移住者の増加を目指し、移住者支援の拠点づくりを模索中。竹内さん自身が「移住コーディネーター」として、住居や暮らしの情報提供から地域のキーパーソンとの橋渡し、民泊と連携した“住む体験”など、様々な提案を行うことができる総合的な移住支援を構想しています。
「家を建てることは、暮らしをつくること。その地域の未来にも関わっていきたい」。そう語る竹内さんの視線は、建築の枠を超え、瀬戸田という町全体の活性化に向いています。家づくりの現場から、まちづくりの現場へ──。竹内建設の挑戦は、これからも続きます。
●株式会社竹内建設
住所/尾道市瀬戸田町名荷923-3
TEL/0845-27-3056
営業時間/9:00~17:00
休み/日曜・祝日
会員事業者同士が互いに学びあう、DXサークル勉強会を開催(広島安佐商工会)
AI搭載の光学選別機による混載廃棄物の処理場を視察
投稿日:2025.07.01

今回の勉強会には5つの事業所から6名が参加しました
広島安佐商工会では、地域の中小・小規模事業者を対象に、デジタル活用を学び合う「DXサークル」勉強会を継続的に開催しています。6月13日(金)に、その10回目が行われ、講師を務める株式会社金本商会にて、AI技術を活用した廃棄物選別やRPF(固形燃料)製造プロセス、同社のDX化への取り組みなどを学びました
この勉強会のきっかけは、「DXに興味はあるけれど、何から始めていいか分からない」という事業者の声。そこで同商工会では、実際にDXを導入した地域の5社による成功や失敗の事例を紹介し合う「DXサークル」を2023年春に立ち上げました。製造業や販売業など多様な業種の参加があり、各社の現場を訪問して情報交換を行う実践的なスタイルが好評です。

今年の春に稼働した広島工場。参加者は、AIを活用した最新の設備機器を見学
今回、勉強会の会場となった株式会社金本商会の広島工場(広島市安佐北区大林町)は、産業廃棄物を固形燃料RPFへと再資源化し、脱炭素社会への貢献を目指す企業。最新のAI搭載光学選別機を導入し、異物混入の自動検知や塩素除去を高精度で実現しています。RPFとは石炭に比べCO2排出量を33%削減できる優れた次世代燃料で、同社では2024年度に1万4829トンを生産。これは杉の木81万1440本が一年間に吸収するCO2に相当し、1万1270トンのCO2削減に貢献しました。
さらに、同社のDX化への取り組みについても紹介。「楽々明細」(電子請求書)、「サイボウズOffice」(グループウェア)、電子マニフェスト(JWNET)、「温度管理システム+スプリンクラーの遠隔制御」など、災害リスクの低減から業務効率化、顧客サービス向上まで、幅広い効果を生み出しています。今後は、配車注文のアプリ受注や、RPF製造によるCO2 削減の可視化、混合廃棄物選別ラインの稼働データ管理なども検討されています。
勉強会の中盤から、先進的なテクノロジーを導入した産業廃棄物処理工場に場所を移し、AI技術を搭載した光学選別機で軽量物・細粒物・重量物を効率よく選別する様子を間近で見学しました。参加者たちは、こうした技術を自社にどのように適用できるか、具体的なイメージを膨らませながら、担当者に質問していました。

AIが学習することで、ごみの選別判断の精度が自動で向上していきます
見学後に行われた質疑応答では、講師と参加者が感想を交えながらフリートーク。自社の課題と照らし合わせながら、AI導入の背景や現場での工夫点、成功と課題、今後の展望など、活発な意見交換が行われました。参加者からは「DXがぐっと身近に感じられた」「現場レベルでのヒントが多かった」との声が聞かれました。
●お問い合わせ
広島安佐商工会 TEL/082-814-3169
事業所紹介-かもめのはとば(沼田町商工会)
ふらりと立ち寄りたくなる鉄板酒場。個性豊かな鉄板料理とお好み焼で、日常に小さなご褒美を
投稿日:2025.06.27

素材のうま味が詰まった「そば肉玉」(750円)
仕事帰りにふらりと立ち寄りたくアットホームな鉄板酒場が西区楠木町にあります。ここは、お酒にもよく合う鉄板料理とお好み焼が手頃な価格で楽しめる一軒。波止場をイメージしたブルーグレーのスタイリッシュな店内は、男性だけでなく女性も訪れやすい雰囲気です。店内には個室の小上がり席もあり、家族連れも多く利用しています。
ここでぜひ味わってほしいのが、広島ではなかなかお目にかかれないという豚の軟骨煮(550円)。店主の向田大輔さんが愛してやまない「千葉ロッテ」がキャンプを行う宮崎県都城市の名物で、こりこりとした食感と九州の醤油を使った濃厚な味付けが特徴。お酒もご飯も進む一品です。また、コショウの辛みがしっかりときいたポテサラ(350円)もお酒のアテにもなると人気。アルコールは一通り揃い、中でも店主自らが厳選した日本酒は、三次の「端冠」や福井の地酒など約6種類が揃います。
シメに味わいたいお好み焼きは、へらでしっかりとキャベツを押さえつけて余分な水分を飛ばす昔ながらスタイル。キャベツのうま味と甘みがしっかりと感じられ、外はカリっ、中はもっちりと仕上げた麺との相性も抜群です。切りやすさ食べやすさも追求した店主渾身の一枚をぜひご堪能ください。

「5~6名で貸し切りもできます。気軽にご相談ください」と向田さん
「仕事から帰宅したお父さんが『近所のコンビニに行ってくる』と行って家を出て、ここに立ち寄ってくれることがあります。奥さんも『かもめのはとばならいいか』と笑って許してくれるようなお店。そんな温かな雰囲気をこれからも大切に、地域に長く愛されるお店にしていきたいです」と向田さん。“立ち寄りたくなる場所”がある幸せ。向田さんの温かな想いが詰まったこのお店で、今夜も誰かの笑顔が生まれています。
「かもめのはとば」のInstagramはこちら
●かもめのはとば
住所/広島市西区楠木町4-9-4
TEL/082-961-5505
営業時間/18:00~23:00
休み/不定休
事業所紹介-お食事処 はまや(尾道しまなみ商工会)
唐揚げに心を込めて。今もなお地域に愛され続ける、昭和から続く“ごはん屋さん”
投稿日:2025.06.26

「海の家でもお待ちしています!」と祐吾さん
瀬戸田町で40年以上続く地域密着型のお食事処。祖母が始めた八百屋兼ごはん屋をルーツに、母、そしてその息子の新地祐吾さんへと三代にわたり暖簾を守り続けてきました。かつては宴会やカラオケで夜遅くまで賑わっていた店も、時代の流れとともにニーズが変化。今ではボリューム満点の定食や獲れたてのタコ天を求めて、昼時を中心に多くの人が訪れています。
主な客層は、地元の造船関係者や現場で活躍する働きマンたち。最近ではインバウンドの外国人客や観光客も増えてきました。料理はどれもボリューム満点で訪れた人たちを驚かせます。なかでも看板メニューの唐揚げ定食(1,000円)は、女性の拳ほどのサイズの唐揚げが5個もついた満足感たっぷりのメニュー。単品(6個・800円)やイベント時にも提供されており、いずれもニンニクと醤油をベースにした濃い目の下味が特徴。一晩以上漬け込んで3日間かけて完成する自信作です。また、漁師でもある祐吾さんと父親が自ら漁で獲った鮮度抜群のタコを使った「タコ天」やアナゴなど、その日に獲れた瀬戸田ならではの新鮮な一品もおすすめです。
近年は地域イベントにも積極的に出店。7月20日(日)、21日(月・祝)に因島大浜しまなみビーチ特設会場で開催される「しまなみビーチフェス」への出店も決定し、各地でその味を届けています。また、瀬戸田サンセットビーチの海の家も同店の運営。海水浴を楽しみながら自慢の唐揚げが味わえるほか、牛ステーキ串や牛タンなどの限定メニューも大好評です。海の家は今年も7月6日(日)にオープン予定。瀬戸田の夏の始まりを盛り上げます。

海の家は7月6日(日)オープン!海辺で味わう唐揚げとビールは最高です
祐吾さんは尾道しまなみ商工会の青年部員としても活動しており、「未来につなげる子どもたちの笑顔を守ろう」をコンセプトに、子どもたちの記憶に残るイベントづくりにも力を注いでいます。異業種との交流を通じて広がるネットワークは、地域活性化にも大きな役割を果たしています。毎年11月には、青年部の仲間とともに「青年部フェス」を開催。「地域の子どもたちに楽しい思い出をたくさん作ってもらい、その子どもたちが大人になった時、また子どもたちのために活動してほしい」と祐吾さんは話します。
「瀬戸田町をもっと元気にしたい」。そんな想いのもと、同商工会との連携も深めながら、今後は他地域イベントへの出店や広報活動の強化にも力を注いでいく予定です。世代を越えて受け継がれる味と想い。瀬戸田の“ごはん屋さん”は、地域を飛び出し地元に元気を届けます。
●お食事処 はまや
住所/尾道市瀬戸田町福田861-1
TEL/0845-27-9891
営業時間/11:00~14:00(LO13:30)、17:00~21:00(LO20:30)
休み/火曜
事業所紹介-尾道柑橘工房SETODA(尾道しまなみ商工会)
島の本当においしい柑橘で、記憶に残る感動体験を。ここでしか買えないオリジナル商品も充実
投稿日:2025.06.25

「柑橘生搾りジュースづくり」は一人2,000円でお土産付き。当日予約も可能です。「パフェづくり」は一人2,500円(2日前までの要予約)。毎年11月~5月頃まで体験できます
瀬戸田産の柑橘を使ったスイーツやドリンクを楽しめる「尾道柑橘工房SETODA」は、飲んで食べるだけでなく、“体験して味わう”ことに力を入れたユニークなカフェです。人気の「柑橘生搾りジュースづくり」では、ハンドジューサーを使って自分の手でジュースを搾る楽しさを味わえ、フレッシュな柑橘の美味しさを実感。さらに、レモンまたは柑橘とクリーム、ドライフルーツを層状に重ねて仕上げる「柑橘(レモン)パフェづくり」も、パフェの華やかな見た目がSNS映えすると好評です。どちらも島で育ったフレッシュな柑橘の魅力を存分に味わえる体験メニュー。一度味わえば、そのおいしさに心が震えるはずです。
お店を切り盛りするのは、因島で10年以上ケーキ店を営んでいたパティシエの原山奈美さん。地元柑橘農家との縁をきっかけに、瀬戸田町で新たな挑戦を始めました。お店では、瀬戸田産の柑橘を使用したカットフルーツ、生ジュース、スムージー、レモネード、自家製のお菓子などを販売。中でも人気の「レモンケーキ」は、無農薬栽培されたレモンをてんさい糖に漬け込み、数日かけて熟成させた果皮を生地に練り込んだ贅沢な一品。しっとりとした口どけの良い生地を頬張ると、さわやかなレモンの風味が口いっぱいに広がります。

「瀬戸田の柑橘は感動する美味しさです!」と原山さん
その他にも、オランジェットやドライみかんなどのオリジナル商品を揃え、いずれもここでしか買うことができない“店舗限定商品”。「あえて足を運んでもらい、瀬戸田でしか味わえない感動を届けたい」と原山さんは話します。同店を訪れる顧客の6割以上は外国人観光客。こうした動向を受けて、今後は多言語対応やビジュアルコンテンツの強化など、インバウンド向け体験プログラムの充実にも力を入れていく予定です。
お店をオープンしたきっかけは、「果物離れが進む若い世代に向けて、瀬戸田の本当においしい柑橘の魅力を伝えながら、地域の未来にも貢献したい」という想い。その想いが、ここから新たな物語を紡いでいます。
●尾道柑橘工房SETODA
住所/尾道市瀬戸田町瀬戸田546-2
TEL/090-7263-6358
営業時間/10:00~16:00
休み/火水曜
事業所紹介‐小麦の奴隷 広島五日市店(五日市商工会)
ザクザク食感で地域を元気に!話題の“エンタメパン屋”が五日市に
投稿日:2025.06.03

店内にはバラエティ豊かなパンがずらり。店の前に2台分の駐車スペースもあります
2024年5月、広島市佐伯区五日市に誕生した「小麦の奴隷 広島五日市店」は、堀江貴文氏主宰のオンラインサロンHIU(堀江貴文イノベーション大学校)から生まれた“地方活性型エンタメパン屋”。開店から1年を迎えた今も、目にも楽しく、食べて驚くパンを次々に生み出し、地域に笑顔を届けています。
「小麦の奴隷」といえば、何と言っても名物の「ザックザクカレーパン」。全国のカレーパンファンの舌を唸らせ、「カレーパングランプリ®」で4年連続金賞に輝いた自信作です。パンの表面にクルトンをびっしりと貼りつけて揚げることで生まれるザクザクの食感に加え、スパイスの効いた特製カレー、ゴロゴロと入ったジャガイモの満足感が一体となった食べごたえある一品。看板商品にふさわしいインパクトで、初めての来店者の多くが手に取る人気No.1商品です。
揚げパン用、甘みのある生地、小麦の香りを楽しめる生地など、使い分けられた3種のパン生地は、季節に応じて選ばれる上質な小麦粉との掛け合わせにより、味にも香りにも深みを感じられる本格仕様。お店には常時約25種類のパンが並び、その日の気分や好みに合わせて選べる多彩なラインナップも魅力です。

五日市店オリジナルの「ちぎってモグモグ51」(450円)
五日市店オリジナル商品として人気を集めているのが「ちぎってモグモグ51」。ふんわりとした甘みのある生地に、バターとザラメをのせて焼き上げた一品で、しっかりとした小麦の風味とやさしい甘さが特徴。おやつや朝食として、毎日食べたくなる飽きのこないおいしさが好評です。一方、激辛好きの心をつかむのが「コショウマジック」。小麦の香りが際立つ生地に、広島名物オタフクソースを隠し味にした激辛のシラチャーソースをトッピング。ほのかな甘さのあとにくる、ビリッとした辛さとうま味がクセになる、刺激的な一品です。
そのほか、鳥羽周作シェフとのコラボによるトバいキーマカレーパンや、なめらかで香り高いsioミルクフランス、手土産にも喜ばれるフィナンシェやカヌレなどの焼き菓子まで、個性豊かな商品が並びます。今後は、鶏バーガーやサンドイッチなどのサンド系メニューも展開予定。さらにイベント出店やコラボ企画も視野に入れ、地域とのつながりを深めながら、“おいしいエンタメ”で五日市を盛り上げます。ユーモアと本気のおいしさで勝負する「小麦の奴隷」、今後の展開にも注目です。
●小麦の奴隷 広島五日市店
住所/広島市佐伯区五日市中央1-6-28
TEL/070-4470-6347
営業時間/8:30~16:00
休み/月曜・第3火曜
事業所紹介‐株式会社Clean view(沼田町商工会)
竹のチカラで暮らしにやさしさと心地よさを取り入れる、自然派ライフスタイルの提案
投稿日:2025.06.02

左から竹炭消臭バッグ(980円)、洗濯用洗剤詰替え(1000ml/1,600円)、洗濯用洗剤(620ml/1,100円)、消臭・抗菌ミスト(250ml/980円)、消臭・抗菌ミスト詰替え(1000ml/2,500円)
竹の伐採から始まり、今では竹炭を活用した生活用品の製造・販売へと事業を進化させている「株式会社Clean view(クリーンビュー)」。持続可能な循環型社会の一翼を担う同社は、使う人にも環境にもやさしい商品づくりを大切にしています。
事業の始まりは、放置竹林の伐採支援。代表取締役の盛谷さんが「ありがとう」と感謝される喜びを原動力に始めた活動は、次第に伐採から竹を有効活用できる商品開発へとシフトしていきました。丁寧に焼成した竹炭は、金属音のような「シャリン」と澄んだ音を鳴らす、高品質なものだけを選りすぐって製品化。自家製の竹炭を手作業で詰めた消臭剤からスタートし、洗濯用洗剤、消臭・抗菌効果のあるミストとラインナップを増やしています。
消臭剤は、スタイリッシュなパッケージで女性にも人気。天日に干せば効果が復活し、2年ほど繰り返し使えます。さらに、使用後は畑に撒いて土壌改良にも活用できるという、まさに一石二鳥のエコ商品です。また、竹炭、木炭、天然の重曹のみで作る100%天然の洗濯用洗剤は、赤ちゃんや敏感肌の方でも安心して使えるやさしい処方。洗浄力も申し分なく、無香料で衣類を柔らかく仕上げます。
2025年5月には新商品の「抗菌・消臭ミスト」も登場。植物由来成分98%以上のナチュラルな仕上がりで、抗菌効果も実証済。シトラス、フローラル、無香料の3種類が揃い、香りも天然の精油を採用。空間や衣類など、日々の暮らしの中で幅広く使え、特に無香料はペットにもおすすめです。商品は同社のHPから購入可能です。また、「ひろしま夢ぷらざ」や廿日市市の「かきのきむら」のほか、スポーツジムや美容院などでも販売しています。沼田町吉山の会社では販売していませんのでご注意ください。

「伐採した竹の引き取りも安価で行っています」と代表取締役の盛谷宣幸さん
今後は、さらに販売店を増やしていく予定で、沼田町商工会では補助金を活用した出店支援や販路開拓支援で活動を後押ししていく方針です。「竹害」とされがちな存在に、暮らしの中で活かせる新たな価値を見出したClean view。環境と人に寄り添うその取り組みは、地域に根ざしたものづくりの未来を照らしています。
●株式会社Clean view(クリーンビュー)
住所/広島市安佐南区沼田町吉山1283
TEL/082-563-5043
営業時間/9:00~17:00
休み/土日曜・祝日
HP/https://www.cleanview-bamboo.com
事業所紹介-吉田製作所(神辺町商工会)
設計・製造から現場改善まで、町工場の枠を超える柔軟力。吉田製作所が挑む“課題解決型ものづくり”
投稿日:2025.05.14

多種多様な金属部品を製造できる複合加工機を導入
2023年夏に創業し、2025年には福山市神辺町に新工場を構えた「吉田製作所」。同社は、複合加工機による精密部品の製造を主力としながら、設計提案から製造ライン改善まで一貫して対応できる、まさに“現場の課題解決型”企業です。
医療機器部品、工業用機械製品部品、缶詰や酒キャップなどの金型、など、対応業界は多岐にわたります。受注生産を基本に、少量多品種のカスタム対応を得意としており、量産型とは異なる「一社一様」のものづくりを実践しています。
代表の吉田さんは鋳造業界で長年製品の加工に携わり、ロストワックス製法にも精通。その後、金型製造に関するノウハウも習得しました。材質選定から加工方法の提案まで、細やかな知見を活かした技術提案ができるのも強みのひとつです。さらに、依頼があればエンドユーザーの工場に足を運んで、現場ごとに最適な工程改善も行っています。
これまでには、ペットボトル製造ラインでのカメラ検査導入、酒キャップの自動セット機設計、畳製造現場の工程見直し、鯖の向きを揃える装置の改善など、ユニークな実績も多数。製造ラインの見直し・改善により、人件費の削減や品質の均一化、属人化の解消など、様々なメリットが期待されています。できるだけコストを抑え、今あるものを最大限に活用した工程改善を実現するのが吉田さんのポリシーです。

「製造工程の改善提案、それに伴う設計・製作までワンストップでお届けします」と吉田さん
また、サンプル提案や迅速な概算見積もりのスピード感も魅力で、「とりあえず相談してみたい」という声にしっかり応えられる姿勢も吉田さんの魅力。今後は職人としてだけでなく、「製造ライン改善アドバイザー」といった肩書きでの営業展開や、商社・直請けの案件の拡大、さらにはSNSを活用した情報発信も強化していく方針です。製造ラインの「あったらいいな」を形にする吉田製作所。ものづくりを通じて現場の課題に真摯に向き合い、地域産業の未来を支えるパートナーとして、これからの進化を続けます。
吉田製作所のInstagramはこちら
●吉田製作所
住所/福山市神辺町川南1819-1
TEL/084-966-8900
営業時間/8:00~17:00
休み/日曜
事業所紹介-にじいろ接骨院(神辺町商工会)
ケガの治療はもちろん、体の声に耳を傾け、未病の段階から支える地域に根差した接骨院
投稿日:2025.05.13

「地域の方が気軽に立ち寄れる場所にしたいです」と猪原さん
2024年7月に開業した「にじいろ接骨院」は40代から60代の女性を中心に、未就学児から90代まで幅広い世代に親しまれている接骨院です。院長の猪原康弘さんは高校卒業後、名古屋の専門学校で3年間学び、柔道整復師の資格を取得。地元である福山市神辺町の接骨院で8年間勤務した後、さらに分院で8年間の経験を積み、念願の独立を果たしました。「体のことは奥が深すぎて、独立するまでに16年もかかってしまいました」という猪原さんの言葉からも、誠実な人柄がうかがえます。創業の際には、神辺町商工会が創業支援や事業マッチングなどでサポート。地域とともに歩むスタートを後押ししました。
骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れなどのケガに対する施術はもちろん、大きなケガをしないためのメンテナンスや予防ができるのもこちらの魅力。特に症状が出る前の「未病」の段階からのアプローチを大切にしており、施術の前には、関節や筋肉の柔軟性、動きの癖を丁寧に確認。これまでの経験を活かし、生活スタイルや年齢、体の状態に合わせた一人ひとりにぴったりの施術プランを提案してくれます。「痛みが出る前の段階でのアドバイスやセルフケアの指導も行っています。姿勢改善や家庭でできるストレッチの方法など、具体的で実践しやすい方法をお伝えしています」と猪原さん。
また、院内で成長期の子どもを対象にした「足のケガ予防セミナー」も実施しています。骨端線の障害や疲労骨折など、成長期特有のリスクについて分かりやすく伝え、子どもたちの健やかな成長をサポート。今後は、大人向けのセミナーや食育・栄養に関するセミナーも不定期で開催する予定です。靴のインソール提案を行う事業者や運動・栄養の専門家との異業種連携にも積極的に取り組み、地域における健康づくりのハブとしての役割を目指しています。

アクロスプラザ神辺内の訪れやすい立地です
これまでたくさんの体を診てきた猪原さんだからこそできる、一人ひとりに寄り添った施術。不調を感じる前に、一度訪れてみませんか?
●にじいろ接骨院
住所/福山市神辺町湯野376-1-5 アクロスプラザ神辺内
TEL/084-993-9477
営業時間/9:00~12:30、15:00~19:30、土曜は9:00~13:30
休み/木日曜・祝日