「廉塾バラ」にちなんだ2つの新商品が誕生!(神辺町商工会女性部)

バラの風味、香りが堪能できる「飴」と「くず湯」。福山市神辺町の新しい特産品として期待

「廉塾薔薇飴」袋入りは28g540円、箱入りは56g1,080円。「廉塾薔薇くず湯」は1個270円、箱入り5個は1,350円

 神辺町に町の魅力を香りと味わいで伝える新しい特産品が誕生しました。商品開発を行ったのは「プランツギャザリング 寄せ植え工房 桜梅桃李」の代表・長谷川惠利子さん。常々、神辺町にお土産が少ないと感じていた長谷川さんは、2025518日から25日に福山市で開催される「第20回世界バラ会議福山大会2025」の開催に合わせて、独自に商品開発をスタートさせました。試作を繰り返して誕生したのは、長谷川さんが所属している神辺町商工会女性部が普及活動を続けている「廉塾バラ」を主役に2商品。4月から販売がスタートしています。

 

 誕生したのは、天然のバラ素材を活かした「廉塾薔薇飴」と「廉塾薔薇くず湯」の2種類。くず湯は本場・奈良吉野の本くずを使用し、食用の花びら(一部廉塾バラを使用)を加えた上品な一品。北海道のてんさい大根からとれる「ビート糖」を使った優しい甘さが特徴で、天然の薄紅色をした美しい見た目と自然な香りに癒されます。

 

 飴は静岡県藤枝市の飴専門メーカーと連携し、天然ローズオイルを使った上品な香りが楽しめる一品。ふわっと広がるバラの香りと優しい甘さ、ほのかなメンソールのバランスが絶妙で、癖になるおいしさです。

 

 

 

 

商品開発を行った長谷川惠利子さん

 商品は、「地域共創拠点 areal wakka」(福山市神辺町川南873-8)、虎屋神辺店(福山市神辺町新徳田3-528)、Café anjin(カフェアンジン/福山市神辺町川南3199)など神辺町内のお店や施設、地域イベントなどで販売中です。どちらも賞味期限が長く、持ち帰りやすいサイズ。福山市や神辺町の新しい特産品として期待されています。

 

 「廉塾バラでまちを元気にしたい!」という商工会女性部の思いが、かたちとなってどんどん広がりを見せています。今後は関連グッズ展開も視野に入れ、「廉塾バラ」のブランド力をさらに高めていく計画です。

 

●お問い合わせ 神辺町商工会 TEL 084-963-2001

 

事業所紹介-地域共創拠点areal wakka(神辺町商工会)

神辺町に誕生した「地域共創拠点areal wakka(エリアルワッカ)」が描く、地域と共にある未来

素材本来のうま味を大切にした風味豊かなカレー。この日はバターチキンカレーが登場

 人と人、人と地域をつなぐ拠点として、2024年にオープンした「地域共創拠点areal wakka(エリアルワッカ)」。運営するのは、地域に根差した活動を長年続けてきた株式会社かこ川商店です。環境に関わるリサイクル事業を主として展開する一方で、地域とともに歩む新たな挑戦として、日常にひらかれた場をつくろうとこの拠点を立ち上げました。

 

 “地域の”という意味を持つ「areal」と“輪っか”をアルファベットにした「wakka」を組み合わせた店名には、地域の人やモノ、コトを繋げて“地域の輪っかを広げていきたい”、そんな思いが込められています。その名の通り、地域の人たちと一緒に作り上げる拠点として、地域で育てた食材を使ったカフェ営業や、親子で楽しめるワークショップの開催、地元の方々が集う交流の場の提供など、様々な機能が備わっています。

 

 毎週木曜日限定で営業するカフェでは、自家栽培の野菜など地元食材を使った「片山カレーランチ」を提供。週替わりで、バターチキン、チキンキーマ、バターチキンキーマなどが登場します。使用するお米や野菜は、店舗周辺の「ふれあい農園片山」で地域の人々とともに育てたものや、地元の農家が丹精込めて栽培したもの。先着8名限定で自家製のミニサラダやふわふわ食感のシフォンケーキが付くうれしいサービスもあります。シフォンケーキに使われている小麦粉も自家製で、水切りヨーグルトを添えたさっぱりとした味わいが人気です。また前日9時までの予約でウェルカムドリンク、サラダ大盛、ごはん大盛から1つ選べる特典付き。予約にもミニサラダとミニシフォンケーキが付くので、訪れるならお得な予約がおすすめです。

 

「地域の方と一緒に新しいことにチャレンジしていきたいです」と水主川緑さん

 カフェ営業のほか、ものづくりの町・福山の特色を活かし、廃材や端材を使ったクラフトワークショップやアート展、そば打ち体験、ピザづくり体験など、地域の人々が集う様々なイベントも開催。なかでも、企業から提供された廃材を用いた手づくり体験は、環境への配慮と創造の楽しさを両立する取り組みとして、子どもたちにも好評です。これまで地域の学校や図書館、イベントなどでも実施してきた活動を、今後はこの場所を拠点に広げていく予定です。

 

 ここは、地元企業と地域がなめらかにつながる「交差点」のような存在。みんなが幸せになる循環型地域を目指して、かこ川商店の挑戦はまだまだ続きます。

 

 ランチの予約、各種イベントの予約などは、リットリンクからどうぞ。

 

areal wakkaのリットリンクはこちら

 

●地域共創拠点areal wakka(エリアルワッカ)

住所/福山市神辺町川南873-8

営業時間/11:0015:00、ランチは11:0013:00

営業日/木曜

事業所紹介-たたみのへりこもの 小春縁(上下町商工会)

大正ロマンの世界観を取り入れた、古くて新しいオンリーワンのアクセサリーを

「オーダーも受け付けています」と柏木さん

 府中市上下町にある「小春縁(こはるえにし)」は、ハンドメイド作家の柏木綾子さんが作る畳のヘリを使ったアクセサリーのお店。店名には、「畳の縁(ヘリ)」と「人とのご縁」を重ね合わせて、アクセサリーを通じて新たなつながりを生み出したいという願いが込められています。

 

 アイテムはヘアゴム、髪飾り、ピアス、イヤリング、キーホルダーなど。冬季にはしめ飾りや、クリスマス向けの小物も登場します。素材のほとんどが実際の畳にも使われる本物の畳ヘリで、倉敷美観地区の畳店など全国各地から仕入れ。中にはその畳店でしか作られていないオリジナルの珍しいものもあり、素材へのこだわりも光ります。コンセプトは「ご縁をつなぐ浪漫アクセサリー」。大正ロマンの世界観を取り入れたデザインが特徴で、古くて新しい唯一無二の存在です。

 

 柏木さんがこの道に進んだのは、Uターン後の子育て中に感じた孤独や居場所のなさがきっかけ。気分転換に出店したフリーマーケットで着物店「上下スタイル」の眞野さんに出会い、常識にとらわれず自分が楽しいと感じることを表現する着物の着方やアイテムづかいに感銘を受けました。「固定概念にとらわれず、自分のやりたいことをやろう」と誓った柏木さんは創業を決意。畳ヘリと偶然出合い、白壁の町・上下町に合うアクセサリーを作りたいとハンドメイド作家としての活動をスタートさせました。現在は店舗を構えながら、イベントなどにも出店しています。

 

独自の世界観で魅了するアクセサリーがいっぱい

 また、昨年10月には2日間で70店舗が出店した「てくてく」というイベントを作家仲間2人で主催。小さな子ども連れのママも楽しめることを目指して、上下町の商店街にある古民家や町民会館を舞台に、地域回遊型のマーケットを開催しました。売り手・買い手・地域、それぞれにとって「三方良し」の場づくりを大切にしたこのイベントは、今年も10月頃に開催される予定です。

 

 畳ヘリに使われている伝統柄には、「魔よけ」や「子どもの健やかな成長」など、それぞれ意味が込められているとのこと。「身に着けていると元気になれる、お守りのような存在になるアクセサリーを届けたい」と柏木さん。オープン日やイベント出店などの情報はInstagramで発信しています。お出かけ前にぜひチェックしてみてください。

 

Instagramはこちら

 

●たたみのへりこもの 小春縁(こはるえにし)

住所/府中町上下町上下853-

TEL090-7372-9661

営業日/第3木金土曜、その他営業日は月ごとに変更

営業時間/10:0016:00