事業所紹介-吉田製作所(神辺町商工会)

設計・製造から現場改善まで、町工場の枠を超える柔軟力。吉田製作所が挑む“課題解決型ものづくり”

多種多様な金属部品を製造できる複合加工機を導入

 2023年夏に創業し、2025年には福山市神辺町に新工場を構えた「吉田製作所」。同社は、複合加工機による精密部品の製造を主力としながら、設計提案から製造ライン改善まで一貫して対応できる、まさに現場の課題解決型企業です。

 

 医療機器部品、工業用機械製品部品、缶詰や酒キャップなどの金型、など、対応業界は多岐にわたります。受注生産を基本に、少量多品種のカスタム対応を得意としており、量産型とは異なる「一社一様」のものづくりを実践しています。

 

 代表の吉田さんは鋳造業界で長年製品の加工に携わり、ロストワックス製法にも精通。その後、金型製造に関するノウハウも習得しました。材質選定から加工方法の提案まで、細やかな知見を活かした技術提案ができるのも強みのひとつです。さらに、依頼があればエンドユーザーの工場に足を運んで、現場ごとに最適な工程改善も行っています。

 

 これまでには、ペットボトル製造ラインでのカメラ検査導入、酒キャップの自動セット機設計、畳製造現場の工程見直し、鯖の向きを揃える装置の改善など、ユニークな実績も多数。製造ラインの見直し・改善により、人件費の削減や品質の均一化、属人化の解消など、様々なメリットが期待されています。できるだけコストを抑え、今あるものを最大限に活用した工程改善を実現するのが吉田さんのポリシーです。

 

「製造工程の改善提案、それに伴う設計・製作までワンストップでお届けします」と吉田さん

 また、サンプル提案や迅速な概算見積もりのスピード感も魅力で、「とりあえず相談してみたい」という声にしっかり応えられる姿勢も吉田さんの魅力。今後は職人としてだけでなく、「製造ライン改善アドバイザー」といった肩書きでの営業展開や、商社・直請けの案件の拡大、さらにはSNSを活用した情報発信も強化していく方針です。製造ラインの「あったらいいな」を形にする吉田製作所。ものづくりを通じて現場の課題に真摯に向き合い、地域産業の未来を支えるパートナーとして、これからの進化を続けます。

 

吉田製作所のInstagramはこちら

●吉田製作所

住所/福山市神辺町川南1819-1

TEL084-966-8900

営業時間/8:0017:00

休み/日曜

事業所紹介-にじいろ接骨院(神辺町商工会)

ケガの治療はもちろん、体の声に耳を傾け、未病の段階から支える地域に根差した接骨院

「地域の方が気軽に立ち寄れる場所にしたいです」と猪原さん

 2024年7月に開業した「にじいろ接骨院」は40代から60代の女性を中心に、未就学児から90代まで幅広い世代に親しまれている接骨院です。院長の猪原康弘さんは高校卒業後、名古屋の専門学校で3年間学び、柔道整復師の資格を取得。地元である福山市神辺町の接骨院で8年間勤務した後、さらに分院で8年間の経験を積み、念願の独立を果たしました。「体のことは奥が深すぎて、独立するまでに16年もかかってしまいました」という猪原さんの言葉からも、誠実な人柄がうかがえます。創業の際には、神辺町商工会が創業支援や事業マッチングなどでサポート。地域とともに歩むスタートを後押ししました。

 骨折、脱臼、捻挫、打撲、肉離れなどのケガに対する施術はもちろん、大きなケガをしないためのメンテナンスや予防ができるのもこちらの魅力。特に症状が出る前の「未病」の段階からのアプローチを大切にしており、施術の前には、関節や筋肉の柔軟性、動きの癖を丁寧に確認。これまでの経験を活かし、生活スタイルや年齢、体の状態に合わせた一人ひとりにぴったりの施術プランを提案してくれます。「痛みが出る前の段階でのアドバイスやセルフケアの指導も行っています。姿勢改善や家庭でできるストレッチの方法など、具体的で実践しやすい方法をお伝えしています」と猪原さん。

 

 また、院内で成長期の子どもを対象にした「足のケガ予防セミナー」も実施しています。骨端線の障害や疲労骨折など、成長期特有のリスクについて分かりやすく伝え、子どもたちの健やかな成長をサポート。今後は、大人向けのセミナーや食育・栄養に関するセミナーも不定期で開催する予定です。靴のインソール提案を行う事業者や運動・栄養の専門家との異業種連携にも積極的に取り組み、地域における健康づくりのハブとしての役割を目指しています。

 

アクロスプラザ神辺内の訪れやすい立地です

 これまでたくさんの体を診てきた猪原さんだからこそできる、一人ひとりに寄り添った施術。不調を感じる前に、一度訪れてみませんか?

 

●にじいろ接骨院

住所/福山市神辺町湯野376-1-5 アクロスプラザ神辺内

TEL084-993-9477

営業時間/9:0012:3015:0019:30、土曜は9:0013:30

休み/木日曜・祝日

HPhttps://nijiiro-jt-sekkotsuin.com

事業所紹介-private salon sonrisa(沼田町商工会)

心が満たされるプライベートサロン。高い技術で「きれいになった」を実感

「『きれいになった』と実感していただけるサロンを目指しています」とオーナーの植本さん

 2024年2月に移転オープンした「private salon sonrisa」は、ネイルとフェイシャルを中心とした完全予約制のプライベートサロン。安佐南区で自宅サロンとして創業し、現在の場所に移転した今も、地域に根づいたリピーターに親しまれています。コンセプトは「笑顔で帰れるサロン」。移転後も変わらずマンツーマンで丁寧な施術を行い、お客様一人ひとりに寄り添った施術を提供しています。

 

 オーナーの植本さんが長年技術を磨いてきたネイルは、30代から70代まで幅広い層が支持。仕上がりの美しさの秘密は、ネイルを塗る前の下準備である“プレパレーションです。長さや形を整えたり、角質や甘皮のケアなど、下準備から丁寧に行うことで、仕上がりの美しさが格段にアップするといいます。デザインは定番から流行を取り入れたものまで多彩に揃い、ワンカラー5,000円と値段も手ごろ。他店で施術したものでもオフは無料で、気軽に訪れることができるのも魅力です。

 

白を基調とした清潔感あふれる店内。アロマの香りと心地よい音楽に包まれます

 フェイシャルメニューでは、顔の産毛と角質を取り除く「フェイシャルワックス」が人気。トーンアップや毛穴の引き締め、リフトアップといった肌質改善効果も期待でき、10代から幅広い世代に好評です。初回は7,500円、2回目以降は8,500円で、次回を予約すると300円オフになるリピーター向けのうれしい特典もあります。

 

 また、韓国発祥の最新ピーリングメニュー「ララピール」を導入。従来の「剥がすピーリング」とは異なり、肌を内側から育てることを重視した第四世代のピーリングは革新的な施術です。ダウンタイムや痛みがほとんどなく、ふっくらとしたハリや毛穴ケア、美白効果など、様々な美肌効果が期待できます。効果を実感するため、6回1クールでの施術がおすすめです。

 

 心地よいアロマの香りと音楽が流れる完全プライベート空間で、誰にも邪魔されない癒しのひと時を過ごしてみませんか。予約はInstagramDM、またはHPからも受け付けています。

 

private salon sonrisaInstagramはこちら

 

●private salon sonrisa(ソンリサ)

住所/広島市安佐南区大塚西3-13-12 エメライン21 202

営業時間/9:3018:00

休み/日曜・祝日

HPhttps://www.privatesalon-sonrisa.com

「廉塾バラ」にちなんだ2つの新商品が誕生!(神辺町商工会女性部)

バラの風味、香りが堪能できる「飴」と「くず湯」。福山市神辺町の新しい特産品として期待

「廉塾薔薇飴」袋入りは28g540円、箱入りは56g1,080円。「廉塾薔薇くず湯」は1個270円、箱入り5個は1,350円

 神辺町に町の魅力を香りと味わいで伝える新しい特産品が誕生しました。商品開発を行ったのは「プランツギャザリング 寄せ植え工房 桜梅桃李」の代表・長谷川惠利子さん。常々、神辺町にお土産が少ないと感じていた長谷川さんは、2025518日から25日に福山市で開催される「第20回世界バラ会議福山大会2025」の開催に合わせて、独自に商品開発をスタートさせました。試作を繰り返して誕生したのは、長谷川さんが所属している神辺町商工会女性部が普及活動を続けている「廉塾バラ」を主役に2商品。4月から販売がスタートしています。

 

 誕生したのは、天然のバラ素材を活かした「廉塾薔薇飴」と「廉塾薔薇くず湯」の2種類。くず湯は本場・奈良吉野の本くずを使用し、食用の花びら(一部廉塾バラを使用)を加えた上品な一品。北海道のてんさい大根からとれる「ビート糖」を使った優しい甘さが特徴で、天然の薄紅色をした美しい見た目と自然な香りに癒されます。

 

 飴は静岡県藤枝市の飴専門メーカーと連携し、天然ローズオイルを使った上品な香りが楽しめる一品。ふわっと広がるバラの香りと優しい甘さ、ほのかなメンソールのバランスが絶妙で、癖になるおいしさです。

 

 

 

 

商品開発を行った長谷川惠利子さん

 商品は、「地域共創拠点 areal wakka」(福山市神辺町川南873-8)、虎屋神辺店(福山市神辺町新徳田3-528)、Café anjin(カフェアンジン/福山市神辺町川南3199)など神辺町内のお店や施設、地域イベントなどで販売中です。どちらも賞味期限が長く、持ち帰りやすいサイズ。福山市や神辺町の新しい特産品として期待されています。

 

 「廉塾バラでまちを元気にしたい!」という商工会女性部の思いが、かたちとなってどんどん広がりを見せています。今後は関連グッズ展開も視野に入れ、「廉塾バラ」のブランド力をさらに高めていく計画です。

 

●お問い合わせ 神辺町商工会 TEL 084-963-2001

 

事業所紹介-地域共創拠点areal wakka(神辺町商工会)

神辺町に誕生した「地域共創拠点areal wakka(エリアルワッカ)」が描く、地域と共にある未来

素材本来のうま味を大切にした風味豊かなカレー。この日はバターチキンカレーが登場

 人と人、人と地域をつなぐ拠点として、2024年にオープンした「地域共創拠点areal wakka(エリアルワッカ)」。運営するのは、地域に根差した活動を長年続けてきた株式会社かこ川商店です。環境に関わるリサイクル事業を主として展開する一方で、地域とともに歩む新たな挑戦として、日常にひらかれた場をつくろうとこの拠点を立ち上げました。

 

 “地域の”という意味を持つ「areal」と“輪っか”をアルファベットにした「wakka」を組み合わせた店名には、地域の人やモノ、コトを繋げて“地域の輪っかを広げていきたい”、そんな思いが込められています。その名の通り、地域の人たちと一緒に作り上げる拠点として、地域で育てた食材を使ったカフェ営業や、親子で楽しめるワークショップの開催、地元の方々が集う交流の場の提供など、様々な機能が備わっています。

 

 毎週木曜日限定で営業するカフェでは、自家栽培の野菜など地元食材を使った「片山カレーランチ」を提供。週替わりで、バターチキン、チキンキーマ、バターチキンキーマなどが登場します。使用するお米や野菜は、店舗周辺の「ふれあい農園片山」で地域の人々とともに育てたものや、地元の農家が丹精込めて栽培したもの。先着8名限定で自家製のミニサラダやふわふわ食感のシフォンケーキが付くうれしいサービスもあります。シフォンケーキに使われている小麦粉も自家製で、水切りヨーグルトを添えたさっぱりとした味わいが人気です。また前日9時までの予約でウェルカムドリンク、サラダ大盛、ごはん大盛から1つ選べる特典付き。予約にもミニサラダとミニシフォンケーキが付くので、訪れるならお得な予約がおすすめです。

 

「地域の方と一緒に新しいことにチャレンジしていきたいです」と水主川緑さん

 カフェ営業のほか、ものづくりの町・福山の特色を活かし、廃材や端材を使ったクラフトワークショップやアート展、そば打ち体験、ピザづくり体験など、地域の人々が集う様々なイベントも開催。なかでも、企業から提供された廃材を用いた手づくり体験は、環境への配慮と創造の楽しさを両立する取り組みとして、子どもたちにも好評です。これまで地域の学校や図書館、イベントなどでも実施してきた活動を、今後はこの場所を拠点に広げていく予定です。

 

 ここは、地元企業と地域がなめらかにつながる「交差点」のような存在。みんなが幸せになる循環型地域を目指して、かこ川商店の挑戦はまだまだ続きます。

 

 ランチの予約、各種イベントの予約などは、リットリンクからどうぞ。

 

areal wakkaのリットリンクはこちら

 

●地域共創拠点areal wakka(エリアルワッカ)

住所/福山市神辺町川南873-8

営業時間/11:0015:00、ランチは11:0013:00

営業日/木曜

事業所紹介-たたみのへりこもの 小春縁(上下町商工会)

大正ロマンの世界観を取り入れた、古くて新しいオンリーワンのアクセサリーを

「オーダーも受け付けています」と柏木さん

 府中市上下町にある「小春縁(こはるえにし)」は、ハンドメイド作家の柏木綾子さんが作る畳のヘリを使ったアクセサリーのお店。店名には、「畳の縁(ヘリ)」と「人とのご縁」を重ね合わせて、アクセサリーを通じて新たなつながりを生み出したいという願いが込められています。

 

 アイテムはヘアゴム、髪飾り、ピアス、イヤリング、キーホルダーなど。冬季にはしめ飾りや、クリスマス向けの小物も登場します。素材のほとんどが実際の畳にも使われる本物の畳ヘリで、倉敷美観地区の畳店など全国各地から仕入れ。中にはその畳店でしか作られていないオリジナルの珍しいものもあり、素材へのこだわりも光ります。コンセプトは「ご縁をつなぐ浪漫アクセサリー」。大正ロマンの世界観を取り入れたデザインが特徴で、古くて新しい唯一無二の存在です。

 

 柏木さんがこの道に進んだのは、Uターン後の子育て中に感じた孤独や居場所のなさがきっかけ。気分転換に出店したフリーマーケットで着物店「上下スタイル」の眞野さんに出会い、常識にとらわれず自分が楽しいと感じることを表現する着物の着方やアイテムづかいに感銘を受けました。「固定概念にとらわれず、自分のやりたいことをやろう」と誓った柏木さんは創業を決意。畳ヘリと偶然出合い、白壁の町・上下町に合うアクセサリーを作りたいとハンドメイド作家としての活動をスタートさせました。現在は店舗を構えながら、イベントなどにも出店しています。

 

独自の世界観で魅了するアクセサリーがいっぱい

 また、昨年10月には2日間で70店舗が出店した「てくてく」というイベントを作家仲間2人で主催。小さな子ども連れのママも楽しめることを目指して、上下町の商店街にある古民家や町民会館を舞台に、地域回遊型のマーケットを開催しました。売り手・買い手・地域、それぞれにとって「三方良し」の場づくりを大切にしたこのイベントは、今年も10月頃に開催される予定です。

 

 畳ヘリに使われている伝統柄には、「魔よけ」や「子どもの健やかな成長」など、それぞれ意味が込められているとのこと。「身に着けていると元気になれる、お守りのような存在になるアクセサリーを届けたい」と柏木さん。オープン日やイベント出店などの情報はInstagramで発信しています。お出かけ前にぜひチェックしてみてください。

 

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●たたみのへりこもの 小春縁(こはるえにし)

住所/府中町上下町上下853-

TEL090-7372-9661

営業日/第3木金土曜、その他営業日は月ごとに変更

営業時間/10:0016:00