事業所紹介-ASAKITA PARK MARKET(広島安佐商工会)

ハンバーグの人気店が本気で作ったハンバーガー。素材からこだわり抜いた自信作をぜひ

豪快にかぶりつきたいオニオンバーガー。太陽の下で食べるハンバーガーは格別です

 令和7年10月1日、安佐北区の旧安佐市民病院跡地に誕生した「広島市安佐北多目的交流広場」。敷地内には遊具やステージが設置され、市民の憩いの場として親しまれています。その一角にオープンした「ASAKITA PARK MARKET」は、こだわり抜いた本格的なハンバーガーを提供するショップ。手掛けるのは、牛肉100%のグリルハンバーグが人気の「あさきたグリル」。ハンバーグ店が本気で作ったハンバーガーとして、今注目を集めています。

 

 パティは、つなぎを一切使わず黒毛和牛を含む粗挽きの牛肉を100%使用。粗挽きの肉肉しい食感と牛肉ならではの濃厚なうま味を贅沢に感じさせてくれます。また、バンズはハンバーガー好きなら知らない人はいないという、東京のベーカリー「サンワローラン」から仕入れ。厳選した材料を惜しみなく使った上質なパンは、パンチのきいたパティとの相性も抜群です。

 

 看板メニューはオニオンバーガー(1,000円)。味の決め手となるソースは、6種類の材料をブレンドした自家製で、出汁から手作りしています。レタスやトマトなど新鮮な野菜がたっぷりと入ったボリューム満点の一品は、素材のすべてが調和した完成度の高さが魅力です。その他、マスタードをきかせたベーコンマスタードバーガー(1,000円)やオーロラソースを使ったキッズバーガーなどもスタンバイ。+400円でドリンクとポテトのセットも可能です。

 

 11月には店主渾身の新作も登場しました。その名もプルドポークバーガー(1,000円)。12時間かけてじっくりと加熱調理した豚肩ロースは、手でほろほろとほぐれるほどの柔らかさ。ほぐした豚肉とコールスローを挟み込み、10種類以上のスパイスや調味料をブレンドした自家製のBBQソースで仕上げます。

 

 どれもオーダーが入ってから調理するため、出来立て熱々。天気の良い日は、広場でのんびりと味わうのがおすすめです。メニューなど、さらに詳しい情報はInstagramをチェック。

 

 

●ASAKITA PARK MARKET(アサキタパークマーケット)

住所/広島市安佐北区可部南2-1-30   安佐北多目的交流広場

TEL/050-1722-1161

営業時間/11:00~17:00

休み/月火曜(祝日の場合は営業)

「令和8年 新春経済講演会」参加者募集(尾道しまなみ商工会)

混迷する日本経済を読み解き、中小企業・小規模事業者の未来を考える講演会

 物価高や人手不足、先行き不透明な政策動向など、混迷を深める日本経済の中で、中小企業・小規模事業者は今、大きな転換期を迎えています。こうした状況の中、尾道しまなみ商工会が毎年恒例の新春経済講演会を開催します。神戸学院大学現代社会学部教授の中野雅至氏を講師に迎え、「混迷する日本経済と中小企業の課題」をテーマに、これからの日本経済を独自の目線で読み解きます。中野氏は、経済や政策動向を分かりやすく解説する論客として知られ、現在も毎日放送「4チャンTV」、読売テレビ「あさパラ」「すまたん」「そこまで言って委員会」など、数多くのテレビ番組にコメンテーターとして出演もしています。

 

 講演では、「中小企業が生き残るために必要な政策とは」というサブタイトルのもと、日本経済の現状と今後の見通しを整理しながら、中小企業経営者が注視すべき政策の方向性や、これからの経営判断に欠かせない視点について解説。報道だけでは見えにくい背景や、本音の分析を交えた内容は、これからの事業運営を考えるうえで大きなヒントとなるはずです。

 

 先行きが見えにくい今だからこそ、現状を正しく理解し、自社の進むべき方向を考える機会が求められています。経営者はもちろん、事業承継を控える方や、今後の展開に悩む方にもおすすめの講演会です。新しい年のスタートに、日本経済と中小企業を取り巻く環境を改めて整理し、これからの経営に活かしてみませんか。

 

〇令和8年 新春経済講演会

日時/2026年2月10日(火) 開場18:00 開演18:30

会場/尾道市民センター むかいしま ココロ 文化ホール

定員/400名(先着順)

入場料/無料 ※整理券が必要です

お問い合わせ/尾道しまなみ商工会 TEL:0848-44-3005

 

事業所紹介-日光工業(尾道しまなみ商工会)

29歳で独立した若手職人が、造船現場で培った技術を強みに新たな挑戦へ

丁寧な仕事ぶりに定評がある西中晃さん

 尾道市向島町で造船関連の製造業を営む日光工業は、船舶部品や造船所で使用される部品、製缶の小物などを手がけています。大量生産のライン作業ではなく、一つひとつ状況を考えながら作り上げる仕事が中心で、現場対応力と確かな判断力が求められる現場です。

 

 代表の西中さんは、高校卒業後に製造業の現場で約8年の実務経験を重ね、29歳で独立。「自分でやりたいことに挑戦したい」「責任を持って仕事に向き合いたい」という前向きな思いが、独立の大きな原動力になりました。創業から約1年4か月、その仕事ぶりは着実に評価を重ねています。ものづくりの根底にあるのは、「お客さんに失礼のない商品を届けたい」という強い想い。溶接から組立、出荷前の仕上げに至るまで、何度も確認を重ね、少しでも気になる点があれば手直しを行います。品質は技術力だけでなく、相手への礼節の表れでもあると考え、仕上げ工程を特に大切にしています。

 

 技術向上のために意識しているのは、日々の積み重ねです。他社製品を観察したり、過去の仕事を振り返ったりしながら、自身の引き出しを増やしています。「経験が一番の力」と西中さん。完成した製品を見た瞬間の達成感や美しさが、次のモチベーションへと繋がっています。

 

 尾道しまなみ商工会が創業を支援し、現在は確定申告や税務面をサポート。今後は設備投資の相談や事業承継による工場取得などで引き続き伴走型の支援を行っていく予定です。まずは一人で安定した経営基盤を築き、将来的には従業員を雇える規模へ。若くして独立し、自らの技術と責任で仕事に向き合う西中さんの挑戦は、これからも着実に前へと進んでいきます。

 

●日光工業
住所/尾道市向島町9438-1
TEL/090-4698-5183
営業時間/8:00~17:00
休み/土日曜・祝日

事業所紹介-株式会社アケミ檸檬(尾道しまなみ商工会)

宝石鑑定士からレモン職人へ。素材と手仕事にこだわるものづくり

生口島のレモンの美味しさを世界へと発信する齋藤さん

 代表の齋藤明美さんの歩みは、「自分の看板で勝負したい」という一貫した思いに支えられてきました。高校卒業後はゼロックス社で働きながら起業資金を貯め、宝石鑑定士の資格を取得。ティファニーに16年間勤務した後、東日本大震災をきっかけに独立を決意しました。自身が体調を崩したことから食に対する興味を持ち、飲食店で創業。おむすび屋やオーガニックレストランの経営を通じて、食と健康への探求心はますます加速し、農家を目指して広島県尾道市へ移住しました。現在は瀬戸田レモンの栽培とそれを使った加工食品の製造・販売に取り組んでいます。

 

 看板商品は「レモンカード」。レモンカードとは、レモン果汁とバター、卵、砂糖を混ぜ合わせたフルーツバターのようなもので、イギリスでは定番のおやつです。齋藤さんは、競争の激しいジャム市場を避け、日本ではまだ珍しいレモンカードに着目。パンに塗るだけでなく、肉料理のソースやドレッシングなど、いつもの料理がワンランクアップする調味料としても使える優れものです。

 

生口島の無農薬レモン、北海道産バター、喜界島のきび糖、尾道の平飼いで育った卵など、厳選した素材で作るレモンカード(80g870円)

 レモンカード製造で余る皮を活用するために開発したのが、無添加のレモンジャム。仕込みに半日かけた無農薬レモンの皮ときび糖のみで仕上げたシンプルな味わいは、毎日食べても飽きのこないおいしさで、フードロス削減にも繋がっています。また、瀬戸田を「レモンケーキの島」として発信したいとの思いから、国産素材にこだわったレモンケーキも製造。たっぷりと使用したレモンピールのさわやかな酸味と苦み、バターの濃厚な風味を感じさせてくれる贅沢な一品です。

 

 

製造はすべて手作業で行い、皮の苦味を抜くための下処理や、レモンの種を一つひとつ取り除く作業を繰り返します。市販のペクチンは使わず、レモン由来の成分だけで仕上げるなど、無添加へのこだわりも徹底。季節による味の違いに合わせてレシピを微調整するなど、手作りならではの味わいにこだわります。

 

 

 

バターの豊潤な香りと風味、レモンピールのさわやかな風味がマッチしたレモンケーキ(1個370円)

 現在も尾道にちなんだ新しい商品を開発中。尾道しまなみ商工会では、今後の展開を見据えて経営革新計画の申請サポートを行っていく予定です。齋藤さんの瀬戸田レモンの価値を高め、地域の魅力を全国へ届ける挑戦は、着実に次の展開へと進んでいます。商品はHPから購入可能です。知られざる瀬戸田レモンの真の美味しさをぜひご体感ください。

 

 

●株式会社アケミ檸檬

住所/尾道市瀬戸田町中野534

TEL/090-4369-1160

HP/www.akemilemon.com

事業所紹介−家具工房 ムゥ(広島県央商工会)

古民家の工房で家具職人が丁寧に作ったキッチンウェアがまもなく販売開始

「工房の見学も可能です。気軽に遊びに来てください」と熊野さん

 東広島市豊栄町の高台に佇む古民家を工房に、2024年に独立した家具職人の熊野浩司さん。北海道旭川にある家具店で無垢の家具を製作する家具職人として経験を積み、10年前に帰郷してからは広島県廿日市の特注家具を製造する企業で腕を磨いてきました。現在は工務店や家具会社からの依頼を受け、店舗什器や造作家具を手がけるBtoBの仕事を中心に活動しています。

 

 職人として何より大切にしているのは「納期を守ること」。大量生産とは異なるオーダーメイドの世界では、「信頼が最も重要」と熊野さんは話します。また、デザイン面では奇をてらうのではなく、シンプルで堅実、使い勝手の良さを重視した“工業デザイン的な考え方”を大切にしたものづくりを実践しています。

 

 そんな熊野さんが次に見据えるのが、無垢材を使った個人向け商品(BtoC)への展開です。第一歩として、「キッチンウェア」1アイテムを商品化する計画が進んでいます。もともと自宅用に作ったものでしたが、知人に好評だったことで商品化に着手。素材には防虫剤を使っていない国産材を採用し、口に触れる可能性がある商品として安心できる材料にこだわります。

 

まもなく完成するキッチンウェア

 今後は雑貨だけでなくイスやテーブルといった家具の製作もスタートさせる予定。「昔ながらのシンプルなデザインに仕上げ、使いやすさを重視した美しい形を追求していきたい」と熊野さん。無垢材の家具は、簡単なお手入れをしながら長く愛用できるのも魅力。家族と一緒に月日を重ねた経年変化も楽しめます。本格始動は試作を重ねた再来年頃を予定。そこには、よりいいものを提供したいという職人らしい哲学が光ります。

 

 商品化中のキッチンウェアは11月2日(日)に同町で開催された「セントルマルシェ」で試作品のアンケートを実施しました。実際の消費者の声を反映しながら商品のブラッシュアップを進めています。また、12月には、県央エリア(豊栄町・福富町・河内町)の商品をブランド認定する「セントルマルシェ・プライム」の認定審査会に参加予定。認定されれば広島県央商工会発行のパンフレットにも掲載される見込みです。キッチンウェアは受注生産のため、購入希望の方は電話またはメールでお問い合わせください。

 

 BtoBで培った確かな技術と、古民家の工房から紡がれる静かな情熱。家具工房ムゥの挑戦は、これからBtoCの世界へと広がります。

 

●家具工房ムゥ
住所/東広島市豊栄町吉原691-1
TEL/080-6321-6058

E-Mail/muw.woodcraft@gmail.com

事業所紹介ーきだに行政書士事務所(五日市商工会)

建設業許可と在留資格支援に強み、目的から設計する丁寧な伴走型支援

「事業の最善化を事業者の方と一緒に考えられる行政書士でありたいです」と木谷さん

 行政書士として扱う書類は多岐にわたりますが、木谷幸英さんが得意としているのが、建設業許可の新規申請や更新、旅館・ホテル業の営業許可申請、農地転用の許可・届出など。役所への提出書類を整える作業は煩雑で、現場優先の一人親方や中小事業者にとって負担が大きいものです。木谷さんはその手間を請け負い、スマートな事業の開始・継続を後押ししています。

 

 建設業では、500万円以上の工事受注には必ず必要となる建設業許可に加え、公共工事への参入には経営事項審査など追加要件を求められることもあります。工事を受注する際に、どんな許可が必要なのかを明確にしたうえで、申請や届け出の範囲を見極めることが大切です。木谷さんは資格や実務経験といった要件を、人員体制や業務内容と照らし合わせて丁寧に設計。業種選択を誤ると長年の経験が反映されない可能性もあるため、「何のための許可か」を明確にした丁寧なヒヤリングを行っています。

 

 もう一つの柱が、外国人の在留資格に関する相談対応です。申請取次行政書士の資格を持ち、NPO法人の一員として実務経験を重ねています。特定技能や技能実習制度の再編(育成就労制度)など、国の制度が大きく変わりつつある今、継続学習を重視し、企業と外国人双方に寄り添った支援の拡大を目指しています。

 

 木谷さんの魅力は、代替案や選択肢を提示する提案型であること。専門外の内容は他士業へつなぐなど、総合的な相談窓口としての役割を担っています。建設業許可は5年ごとの更新が必要で、毎年の事業年度報告を怠ると更新できないリスクもはらんでいます。継続的に専門家とつながる価値は大きく、専属の行政書士は現場第一の事業者にとって頼れるパートナーです。

 

 初回の相談は無料。初めて建設業許可に挑む方、在留資格について相談したい企業や外国人の方など、まずはお気軽にご相談ください。必要な手続きを正確に、最短で進めたい方におすすめです。

 

●きだに行政書士事務所
住所/廿日市市大野原2-6-16 1F
TEL/080-6458-8141
営業時間/9:00~18:00
休み/土日曜・祝日
HP/https://www.office-kdn.jp

事業所紹介−24季 Stabilized Wood Works(広島県央商工会)

樹脂含浸で木材に新たな価値を。多分野へ広がるスタビライズドウッドの可能性

スタビライズドウッドを使用した商品たち。木の温もりはそのままに、デザイン性や高級感を高めます

 東広島市豊栄町に工房を構える「24季(にしき)Stabilized Wood Works」(以下 24季)は、木材の内部まで液体樹脂を浸透させて強度・耐水性・装飾性を高める「樹脂含浸」を自社で施した木材(スタビライズドウッド)を扱う専門企業です。表面の塗装とは異なり、内部まで樹脂が浸透しているため、切削されても色が変わらず、本来の材より耐久性・耐水性を高めているのが大きな特徴。温もりある木目を活かしながら、石のような存在感を併せ持つ独自の質感が評価されています。

 

 この技術は、文房具(ペンなど)のほか、包丁やナイフの柄、アクセサリー、楽器パーツなど、幅広いアイテムに活用が可能。見た目の美しさだけでなく、耐久性、自然界に存在しない色の木材による神秘性、高級感の向上、オリジナリティの創出など様々なメリットがあり、今後の活用にも期待が高まっています。

 

 代表の近藤周平さんがこの技術に出合ったのは、前職の日用雑貨小売店で従事していた海外販路調査でした。海外のECサイトで包丁柄に使われていたスタビライズドウッドを見て、国内の製造者が極端に少ないことを知り、事業化の可能性を直感。独学で製法を習得し、国内では教え手がほぼいない領域に挑戦し続けています。

 

「すべて天然の素材で製造するため、全てが一点ものです」と近藤さん

 24季の事業は、樹脂含浸材(スタビライズドウッド)の「素材供給」が中心です。完成品は、全国規模のイベント出展やECサイトで発信しています。今年9月には熊野筆メーカーの「晃祐堂」とコラボが実現し、木材に県内産のモミジを使用した化粧筆も誕生しました。紅葉をイメージしたカラーは目を引く美しさで、伝統的な技術と新たな技術が合わさった唯一無二の商品になっています。

 

 創業時には、広島県央商工会のサポートを受けて、東広島市の移住・創業に関する補助金を活用。初期投資を最小限に抑えながら事業基盤を整えてきました。まだ認知は限定的ですが、2025年11月には、東京ビッグサイトで開催された「デザインフェスタ」に出展。2026年1月には京都で開催される「京都ナイフショー」にも出展予定で、活躍の場を全国へと広げています。独学で磨いた技術は現在も研鑽中。近藤さんはこれからも、 “木の新しい表現と可能性”を追求し続けます。

 

熊野筆メーカー「晃祐堂」とコラボした化粧筆。気品あふれるたたずまいは贈り物にもぴったりです

●24季Stabilized Wood Works

(にしき スタビライズドウッドワークス)
住所/東広島市豊栄町吉原4767-1
TEL/090-3749-1386
営業時間/9:00~18:00
休み/土日曜・祝日
HP/https://nsk24sss.base.shop

 

 

 

 

 

 

 

 

事業所紹介-株式会社キャリーライフ(沼田町商工会)

「空き家になる前にできること」を提案。実家を守る新しい予防サービス

「まずは、実家の現状を把握することから始めてみませんか?」と中川さん

 「空き家予防」という新しい視点で、2024年7月に事業を立ち上げた中川儀幸さん。全国各地で課題となっている空き家問題にこれまでとは違った切り口で挑み、住まいの未来を支える事業を展開しています。

 

 主な柱は、実家の価値を守るための「実家を活かす事業」と、小規模工務店の経営を支えるコンサルティング事業。いずれも、中川さん自身の体験から生まれた“暮らしと地域を守るためのサービス”です。中でも注目されているのが、空き家になってしまう前の段階から家の将来を考える「予防」目線のアプローチ。住む人がいなくなってから活用法を考えるのではなく、所有者が元気なうちに家の状態を把握し、価値を維持しながら選択肢を広げる仕組みづくりに取り組んでいます。

 

 その核となるサービスが「実家見直しドック」です。専門家が建物の劣化状況や市場価値を診断し、長く暮らすための改修提案や、売却・住み替えといった幅広い選択肢を提示します。価値を“高める”よりも、“下げない・維持する”ことを重視しており、早期対策によって修繕コストが大幅に抑えられる可能性も秘めています。また、所有者の気持ちに寄り添うサービスとして「実家想い出フィルム」の制作も行っています。家を主役にした映像を通じて、家族の記憶や感情を丁寧に記録。所有者が存命のうちに家の情報を次世代へ引き継ぐ“受け皿”としての役割を担います。

 

「実家見直しドック」で活用する「実家じまいノート」。自身のこと、家族のこと、資産のこと、今後のことなどを一冊のノートにまとめます

 もう一つの柱である小規模工務店向けの支援事業では、社長が営業や管理を兼務することが多い小規模の工務店に対し、営業代行、人材教育、業務効率化などをサポートしています。これまでハウスメーカーや工務店など、住宅系の企業で20年勤め、住宅販売、リノベーション提案、不動産など様々な住宅関連サービスに従事してきた中川さん。事業所に今必要な支援をプロの目線で、提案・提供してくれます。

 

 「空き家予防」は、中川さん自身が相続した実家の扱いに困って誕生した新しいサービス。空き家問題に悩む個人の不安を解消するだけでなく、地域の価値を守ることにもつながる新しい取り組みは、これからさらに広がっていくはずです。

 

 沼田町商工会では、この新しいサービスの周知をサポートするため、動画制作支援などの専門家による個別相談を実施。中川さんも同商工会が主催する会員交流会に参加するなどして、事業の魅力を伝えています。

 

●株式会社キャリーライフ
住所/広島市安佐南区伴中央7-14-16-8
TEL/082-563-7944
営業時間/9:00~18:00
休み/不定休
HP/https://carrylife.jp/

 

事業所紹介- CRAFT PORT(神辺町商工会)

大小さまざまな課題を、企業に寄り添った伴走型の支援でサポート

対面で相談できるフットワークの軽さも妹尾さんの魅力です

 クラフトポートの代表・妹尾諭卓さんは、デジタルを活用して経営課題を解決するスペシャリスト。中小・小規模事業者向けに「仕掛け(ブランディング・マーケティング)」と「仕組み(バックオフィス改善・デジタル化・DX)」の2つを軸に、ワンストップで行う伴走支援に取り組んでいます。

 

 妹尾さんはこれまで、大手ワークウェアメーカーの情報システム部門でヘルプデスクやDX、セキュリティなどを担当。在籍中に基本情報技術者の国家資格も取得しました。その後、Webサイトの構築を独学で学び独立。前職で様々な課題に直面してきたからこそ身に付いた、ヒアリング力や判断力、解決力が大きな強みになっています。

 

 妹尾さんが大切にしているのは、現場の声を大切にした伴走型のサポート。一般的なコンサルとは異なり、コミュニケーションの中で、その企業にとって一番良い解決策を一緒に導き出していきます。「企業の中で何かを変える時には、必ずといっていいほど不安の声や反発の声が上がります。スムーズにプロジェクトを進めるには、経営者の意図をくみ取りながら、現場の気持ちにも寄り添うことが大切だと考えています」と妹尾さん。中小企業・小規模事業者にとってDXは、まだまだハードルが高い分野。経営者がやっていきたいと感じていることを具体的に提案し、叶えられる存在になりたいと言います。

 

青年部での活動の様子

 神辺町商工会の青年部員でもある妹尾さんは、今年度、同部の経営力向上委員会の委員長に抜擢されました。青年部員の経営力を上げるための企画を考案し、実践しています。今年度は7月に、5年後、10年後のビジョンを明確にする個人ワークを実施。各自が自社の課題と向き合い、解決策について考えました。10月には講師を招いて「新規事業開発と組織づくり」に関する講演会を開催。2月には各自が解決策に取り組んだ事例発表を行う予定です。「青年部員が青年部員を支援する体制づくりにも取り組んでいきたい」と妹尾さんは力を込めます。

 

 困りごとをどこに相談したらいいか分からないという経営者のみなさん。まずは小さなことから解決に乗り出してみませんか?

 

●CRAFT PORT (クラフト ポート)

住所/福山市東川口町4-1-16

TEL/080-6308-9405

営業時間/9:00~18:00

HP/https://craftport.jp

整備士の技術を競う県大会で、神辺町商工会員事業所の2名が優勝!(神辺町商工会)

「問診」「実車競技」「基礎競技」の3部門で、整備士としての高い技術と知識を競う

優勝の喜びを語った上之さん(左)と瀬上さん(右)

 神辺町商工会の会員事業所から、嬉しいお報せが届きました。7月23日に開催された「広整振自動車整備技能競技大会」で、猪原自動車工業株式会社の瀬上虎樹さんと「株式会社クレスト」の上之優さんの2名が見事優勝を果たしました。県内の整備士が技術を競うこの大会での優勝は、確かな技術力の証であり、お客様にとっても信頼につながる非常に価値ある成果です。

 

 大会は「問診」「実車競技」「基礎競技」の3部で構成され、顧客対応を想定した「問診」では、専門用語を使わずわかりやすく不具合を聞き出すコミュニケーション力、続く「実車競技」では、申告された不具合だけでなく、知らされていない不適合箇所を見抜く観察力と修理技術が求められます。最後の「基礎競技」では、電子整備書から正しい整備手順を素早く検索する知識と判断力が試されるなど、整備士としての総合力が評価される非常にハイレベルな大会です。

 

 瀬上さんは、整備士としての経験はまだ1年ほど。中古車店で検査員として勤務していた経歴を持ち、今回の挑戦は「標準的な整備手順を学べる貴重な機会だった」と話します。一方の上之さんは、スズキ車を中心に日々の整備業務に携わっており、「優勝という結果で、自分が積み重ねてきた仕事に自信が持てました」と振り返りました。大会に参加するまでほとんど面識がなかったというお二人。週2~3回の練習を重ねる中で強いチームワークを築き、努力を積み上げた結果が優勝へとつながりました。

 

問診前の作戦会議の様子

 練習期間は約半年に及び、監督役が意図的に仕込んだ故障箇所を探し当てる練習を繰り返すロールプレイング形式の問診練習も徹底。二人とも「自分たちの名前が呼ばれた時は本当に驚いた」と語るほど、優勝は予想外だったといいます。県大会での優勝により、二人は2026年11月に東京ビッグサイトで開催される全国大会への出場が決まりました。全国大会はさらに高度なレベルが求められ、これまで以上に厳しい練習が必要。すでに周囲からの期待の声も多く、二人は「しっかり準備して臨みたい」と意気込んでいます。

 

 自動車整備は、見えないところで行われる専門性の高い仕事。だからこそ、確かな技術を持った整備士の存在は顧客の安心につながります。広島県大会を制した若手整備士が在籍する「猪原自動車工業株式会社」と「株式会社クレスト」。車の点検・整備・購入など、車のことならなんでもご相談ください。

 

●株式会社クレスト

住所/福山市神辺町上御領460-5

TEL/084-967-5047

営業時間/9:00~18:00

休み/日曜・祝日

HP/https://total-carcare-crest.co.jp/information/

 

●猪原自動車興業株式会社

住所/福山市神辺町八尋940-4

TEL/070-1339-6265

営業時間/9:00~18:00

休み/水曜、日曜不定休

HP/https://inohara-car.jp