タブロイド紙「MATCH Kannabe」第2弾が完成(神辺町商工会)

[部員のインタビュー記事を追加し「なぜ青年部に入るのか?」その疑問に熱く答える]

 神辺町青年部が制作しているタブロイド紙「MATCH Kannabe(マッチカンナベ)」は、積極的な経営を実践している企業の取り組みを紹介するため、令和4年度に創刊しました。第1弾では、「Business Award 2022」と題して、「事業躍進部門」「マッチング部門」「スタッフ自慢部門」の3つのカテゴリーで企業とその取り組みを紹介。掲載する企業は、エントリーした45社でスピーチ大会を行い、投票により上位11社が選ばれました。

 

 4月に発刊された第2弾は、昨年の4Pから12Pに拡大。青年部活動を中心となって支える部員の思いを伝えるページを追加しました。制作を担当した橋本さんは、「自社を経営しながら、青年部活動も頑張る理由を伝えてもらうこと。それこそが、未来の部員が青年部に入る理由、活動する理由になるはずです」と話します。その他、各委員会のこれまでの取り組みも見開きで紹介。見た人が青年部に入ってみたい!と思える内容に仕上げました。

 

タブロイド紙の制作に携わった橋本さん(左)と真壁さん(右)

 創刊のきっかけは、青年部の魅力を伝えるコンテンツが少ないと感じていたこと。「青年部の活動は活発で、熱意のある部員も多い。でもこれは入ってから分かったことで、対外的には内容も背景も伝わりません。そのことをとてももったいないと感じていました。誘われたから入るのではなく、自主的に入りたいと思える組織になるため、外に向けて発信する必要があると考えました」と橋本さん。経営者だけでなく、若いスタッフにも見てもらえるように、デザインにもこだわっています。

 

 タブロイド紙は、他の経済団体や大学、高校などに設置。ブランディングツールとして位置づけ、今年度も制作予定です。また、今年度はデジタル版の制作を予定。発信方法もより効果的にターゲットに届く方法を模索しています。

 

MATCH Kannabe(マッチカンナベ)」第2弾はこちら

 

●お問合せ 神辺町商工会 TEL 084-963-2001

事業所紹介-みかど寿司(三原臨空商工会)

[長年愛され続ける地域の方の憩いの場。職人技が光るお寿司をお酒とともに]

食べ応え抜群で手頃な「岩海唐揚げ定食」(800円)

 昭和10年代に元店主・山本泰生さんの祖母がコップ酒とおでんのお店としてスタートし、両親、山本さんへと受け継がれていった歴史あるお店。昭和24年に「みかど食堂」に名前を変え、うどんやラーメンなど幅広いメニュを提供。現在は大阪の寿司屋で経験を積んだ山本さんが、寿司を中心とした定食や一品料理でもてなします。

 

 一番人気は、国の天然記念物「久井岩海」をモチーフにしたゴツゴツとした「岩海唐揚げ定食」。カリッと仕上がった唐揚げが見事に岩海を再現。野菜を中心とした小鉢3品にごはん、味噌汁まで付いたバランスの良さも魅力です。自慢のにぎりが6貫味わえる「うどんとにぎりセット」もおすすめ。しゃりは口の中でほろりとほどける絶妙な握り加減。この道50年の技が光ります。また、夜はカウンターでお寿司とお酒を愉しむ常連客で賑わいます。ふらりと立ち寄れるアットホームな雰囲気も、地元の方に愛され続ける所以です。

 

 2023年には、三原臨空商工会のサポートを受けて小規模事業者持続化補助金を申請。補助金で店内の座敷をテーブル席に改修しバリアフリー化しました。その後、ファミリーでの利用も増加しています。また、大広間のある2階にもテーブル席を設置。宴会や法事などの幅広いニーズにも応えています。

 

 

店主の山本さん。職人の丁寧な手仕事が光ります

●みかど寿司

住所/三原市久井町江木81-16

TEL0847-32-6063

営業時間/12:0020:00

休み/不定休

事業所紹介-洋式料理とハンバーグのお店 EST(神辺町商工会)

[ジューシーさ、柔らかさを追求した絶品ハンバーグを提供。今もなお進化中]

こんもりとした丸いハンバーグから肉汁が溢れ出します

 202311月にオープンした「EST」は、昼は洋食のランチ、夜はイタリアンをベースにした洋式料理が楽しめるバルとしても利用できる一軒です。

 

 看板メニューは、オーナーシェフの遠藤力三さんがその美味しさを今もなお追求し続けている手ごねハンバーグ。つなぎは一般的なパン粉ではなく砕いたお麩を使ってうま味を閉じ込め、オーブンでじっくりと火入れします。こうして完成した逸品は、想像を裏切らないジューシーさと柔らかさ。味の決め手となるデミグラスソースは味噌をブレンドして深いコクを出し、継ぎたしながらじっくりと育てています。

 

 ランチは、手ごねハンバーグとサラダ、前菜、ライスがセットになって1600円(180g)。もっと食べたいとう方には280g2,000円)もおすすめです。その他、日替わりランチや日替わりパスタランチ、ローストビーフ丼など、幅広いランチメニューが揃います。

 

 夜はアラカルトやお酒も楽しめるバルとしても利用できます。お酒は洋食に合うものを遠藤さんがセレクト。幅広く揃い、中でもワインの種類が豊富です。オープンから半年が経ち、女性を中心にお一人様からファミリーまで幅広い層のファンを獲得。17席のみの小さなお店ならではの、アットホームな雰囲気も魅力です。

 

「人数に応じて貸切やコースメニューもご用意できます。お気軽にご相談ください」と遠藤さん

 神辺町商工会では、昨年11月のオープンに向けて創業をサポート。今後も補助金申請や販路開拓などで支援を行っていく予定です。

 

 今年3月からは、テイクアウト(前日までの要予約)もスタート。できる限り作りたてで提供してくれる、あたっかいお弁当をお家や職場でも味わってみませんか?お店の情報はInstagramでも発信しています。こちらもぜひチェックしてみてください。

 

Instagramはこちら

 

●洋式料理とハンバーグのお店 EST(エスト)

住所/福山市神辺町川北999-1

TEL084-965-6753

営業時間/11:0014:00LO13:00)、17:0022:00LO21:30

休み/火曜、第3月曜

神辺町商工会青年部が部員増強に関する3つの賞を受賞(神辺町商工会青年部)

[地域や学生と連携した企画や組織ぐるみの地道な取り組みが知名度をアップ。部員増加に繋がる]

左から眞壁さん、河瀬さん、橋本さん

 今年5月に開催された県青連の通常総会にて、神辺町商工会青年部は「新規加入部員数の部」「若手部員(二十代)新規加入数の部」「部員増加(純増)の部」の3部門を受賞しました。令和5年度は26名が加入し、そのうち20代は5名。順調に部員数を伸ばしています。

 

 青年部ではこれまで、青年部員の事業所の魅力を紹介したタブロイド紙の発刊や地元の高校生が事業所を取材して作る「Meetsかんなべ」の制作、高校生が企業の課題について考えるビジネスコンペの開催など、地域や学生を巻き込んだ様々な取り組みを行ってきました。さらに昨年には、同青年部が企画・運営に携わる新しいイベント「かんなべストリートフェスティバル」も初めて開催し、多くの来場者で賑わいました。「地域と連携しているので、商工会に関わらない方にも青年部活動を知ってもらうことができました。取り組み自体が地域に浸透し、ブランド化が進んでいるのを実感しています」と話すのは、今年度の青年部長を務める河瀬さん。今後も継続的に活動し、まちの元気に貢献してきたいと考えています。

 

 また、部員が増えたことで課題も見えてきました。新しい部員が多く、長く在籍している青年部員が少なくなっていること。青年部としての経験値が少ない部員が力をつけ、組織としての底力を上げていくため、各委員会の副委員長を増員して新しい部員へのチャレンジを促します。「活動の中に入ってみないと分からないこともたくさんあります。ぜひ、組織の中心に入って経験を積んでほしいです」と河瀬さん。各自が得意分野を活かして活動してきたことも、同商工会青年部の特徴です。できるだけその人に合った人事を行い、力を発揮してほしいと考えています。

 

 最後に河瀬さんは、「青年部の目的のひとつは地域を盛り上げること。その活動の中で仲間ができたり、自身の成長、事業の成長、ひいては町の成長があります。青年部は、良い循環を生み出す中心でありたい。その夢をチーム一丸となって叶えていきたいです」と話してくれました。

 

●お問合せ 神辺町商工会 TEL084-963-2001

昨年度部員数を11名増員!40代の若い世代が増加(神辺町商工会女性部)

[誰でも楽しみながら参加できる活動を増やし参加率をアップ。今年度は新しい事業も展開]

「他の女性部とも交流しながら部長としても成長していきたいです」と平井さん

 神辺町商工会女性部は令和5年度、部員数が11名増え、その多くが40代の若い世代です。同商工会の榊原会長と連携し、青年部の配偶者に積極的に働きかけた他、月1回の講習会を定期的に開催し、徐々に参加者を増やしていきました。

 

 「コロナ禍でなかなか活動ができなかったため、まずは女性部が楽しい場所であること知ってもらおうと、生け花やプランツギャザリング、そば打ちなど、みんなが楽しめそうな内容を選んで講習会を開催してみることにしました。集まる機会が増え、部員同士の交流も深まったことで、徐々に活動が活性化してきました」と話すのは、今年4月から女性部長に就任した平井典子さん。このマンパワーをさらに地域に役立てようと、今年度は新しい事業にも着手します。

 

 神辺町には、2021年に発見されたミステリーローズ「廉塾バラ」があります。ミステリーローズとは、神社や一般のお墓などに残る、品種や由来の分からない古いバラの総称です。2025年に福山市で開催される世界バラ会議福山大会の準備で福山市を訪れた関係者によって発見されました。その廉塾バラを普及させ、福山市の賑わいづくりに貢献しようと、女性部が動き出しました。まずは女性部主催で挿し木の講習会を開催。各自で挿し木を増やしてもらい神辺町内に植栽しました。今後は廉塾バラのことや女性部活動を広く発信するため、Instagramのショート動画などを学ぶ講習会も予定しています。

 

 

 

小ぶりで愛らしい廉塾バラ

 「廉塾バラが各家庭で育ててもらえるほど普及すれば、きっと神辺町も盛り上がります。これからは部員それぞれの特技を活かして、部員みんなが輝けるような活動にしていきたいと考えています。みんなが生き生きと活動すること。それが今後の部員増強にも繋がるはずです」と平井さん。まずは、世界バラ会議福山大会2025を盛り上げていくため、部員一丸となって取り組みを進めていきます。

 

●問合せ先 神辺町商工会 TEL084-963-2001

事業所紹介-ナガスタ(佐伯商工会)

[今あるものに新しい価値を付ける“アップサイクル”をテーマにした新感覚のショップ]

「地域の何でも屋さんとして、地域の方々の元気とともに発展していきたいです」と金澤さん(左)と黒木さん(右)

 廿日市市津田の商店街にあった「ナガタストアー」の空き店舗を借りてスタートした「ナガスタ」は、アップサイクルをテーマにしたお店です。アップサイクルとは、今あるモノに付加価値を加えて、新しいものを生み出すこと。ここでは地域から集まった不用品、食品、自然素材などに地元の人々が手を加え、商品として販売しています。

 

 ここをオープンしたのは、金澤萌さんと黒木真由さんのお二人。埼玉県で左官職人をしながら地域活性化に取り組んでいた金澤さんは、2019年に廿日市市佐伯地域に移住。一方、黒木さんは臨床検査技師として地域医療や福祉に関するまちづくりに携わるため、廿日市市の地域支援員として活動していました。この地域で二人が驚いたのは、「日々の暮らしの中で当たり前にアップサイクルが行われていたこと。地域を巻き込んでアップサイクルすることができれば、人と人が繋がり、いまある暮らしに価値を生み、暮らす人が元気でわくわくする日常を作ることができる。そんな共通の想いが生まれたお二人は、ここで共にお店をオープンすることを決めました。

 

 

5月に完成したばかりのシェアオフィス

 店内にはシェアキッチンやレンタルスペースもあり、料理教室やワークショップなどの開催も可能。ミシンや木材を加工する機械などを設置した工房もあります。家では作業できないという方にも、新しいチャンスの場を提供しています。また5月には、敷地内の離れをDIYで整備したシェアオフィスも完成しました。単なるお店の域を超え、あらゆるニーズに応える地域交流の場として進化を続けています。

 

 621日(金)、22日(土)の2日間は「津田商店街 ココから2DAYS」を開催。1日目は地域の空き店舗めぐり、2日目は約30店舗が軒を連ねるマルシェが行われます。イベントを楽しみたいという方はもちろん、この地域でお店をオープンしたい方、創業予定の方、店舗を拡大したい方もぜひご参加ください。詳しい情報はInstagramで発信しています。

 

ナガスタのInstagramはこちら

 

 モノだけでなく地域のアップサイクルをめざした、新感覚のお店。まずは宝箱をひっくり返したような楽しい店内を巡ってみませんか?

 

●ナガスタ

住所/広島市廿日市市津田4191-6

TEL080-7998-9455

営業時間/10:30~(閉店時間は季節によって異なる)

休み/火曜

HPtocolabo.com

お店紹介-白バラ牛乳専門店 MO‐MO‐MILK(高陽町商工会)

[ソフトクリームの人気店が4月移転オープン!白バラ牛乳を使った濃厚かつさっぱりとした味わいがやみつき]

ぽってりとしたシルエットがかわいい「モーモーソフト」(400円)コーンはメイプルとブラック(竹炭)の2種類から選べます

 県内ではここでしか味わえないという、白バラ牛乳を使ったソフトクリームの人気店「MOMOMILK」が429日に安佐北区落合南から白木町に移転オープンしました。白バラ牛乳は鳥取県内の酪農家たちからなる協同組合組織「大山乳業」の商品で、鳥取県内で搾られた生乳のみを使用。他にもカフェ・オレ、ヨーグルト、シュークリーム、ロールケーキ、かりんとうなど、多彩な商品を展開しています。新鮮な生乳を使った商品はどれも安心・安全で美味しいと評判です。

 

 移転に伴い法人化した(株)MOMOMILKは、こうした白バラ牛乳の商品を取り扱う事業所のひとつ。50年以上前に、白バラ牛乳の宅配店として創業し、現在3代目の小田弘志さんと真穂さんご夫婦が切り盛りしています。牛乳離れが進む中、「白バラ牛乳の美味しさや魅力をもっと多くの人に知って欲しい!」と2019年に安佐北区落合南で白バラ牛乳の商品が購入できるお店をオープン。商品の一つだったソフトクリームが話題になり、瞬く間に人気店となりました。

 

 生乳をたっぷりと使った贅沢なソフトクリームは、白バラ牛乳ならではの濃厚でクリーミーな味わいとさっぱりとした後口を感じさせてくる逸品。重厚感がありボリュームもたっぷりながらぺろりと食べられる美味しさです。SNS映えするぽってりとしたルックスも魅力。移転にともない高陽町商工会のサポートを受けて広島市物価高騰対応チャレンジ応援金を活用し、3種類のソフトが作れるソフトクリームサーバーを導入しました。これまでのミルクに加え、いちごとミックスの3種類を提供しています。夏には新フレーバーも登場。今後は、季節ごとに期間限定フレーバーも提供していく予定です。

 

「お子さん向けのカップやシェイクもあります。ご家族連れもぜひ」と小田さんご夫婦

 また、お好きなドリンクにソフトをのせたフロート(500円)やシェイク(500円)、特製のコーヒーゼリーとソフトの上に冷たいエスプレッソをかけたコーヒーソフト(600円)など、メニュー数も増加。「お客様の声に応えているうちに、どんどんメニュー数が増えていきました」とご夫婦は笑います。

 

 敷地のすぐ横には三篠川が流れ、豊かな自然に包まれた絶好のロケーション。敷地内に手作りのデッキが設けられ、ゆっくりとくつろぐこともできます。「常連さんやメーカーさんなどみんなのサポートでオープンすることができました。ソフトと一緒に自然の心地よさも感じてもらえたら嬉しいです」と弘志さん。県北へのドライブがてら、立ち寄るのにぴったりです。

 

●MO-MO-MILK(モーモーミルク)

住所/広島市安佐北区白木町大字三田4827-1

TEL/082-215-4543

営業時間/10:0016:00

定休日/月火曜、日曜不定

事業所紹介-ヒルバレー(佐伯商工会)

[わざわざ訪れたい、山の中の隠れ家的レストラン。心も満たす贅沢な時間を]

ローストチキンランチ(1450円)は、ソースの一滴まで味わいたくなる美味しさ

 廿日市市内から吉和へ続く国道を走っていると、車道から少し奥まったところに洋風の愛らしい建物が佇んでいます。こちらのお店は、長年愛されているレストラン「ヒルバレー」。地元の食材をふんだんに使い、丁寧に手作りされた料理やスイーツを求めて、遠方からも多くの人が訪れる人気店です。

 

 看板メニューはローストチキンランチ。メインのローストチキンは、丁寧な下ごしらえで柔らかくジューシーに仕上げたチキンに特製ソースをかけたオリジナル。季節の野菜もたっぷりと添えられ、栄養バランスもばっちりです。ランチは、サラダ、ドリンク、ガーリックトースト(自家製の丸パン)またはご飯付き。その他、ハンバーグランチやパスタランチ、牛肉の煮込みランチも揃います。

 

 ここでぜひ味わってほしいのが、自家製の丸パン。ふんわりとして素朴な味わいの丸パンは、思わず笑みがこぼれる美味しさ。+100円でガーリックトーストを蜂蜜トーストに変更することもできます。蜂蜜は水と空気のきれいな場所に置いた巣箱から集めた自家製。優しい甘さとハチミツならではの濃厚な風味が堪能できる逸品です。

 

 

 

 

ケーキセット(900円)もぜひ

 ドライフラワーがふんだんに飾られた落ち着いた店内からは、羅漢峡の豊かな自然を一望できます。四季折々の景色も魅力のひとつ。心もお腹も満たしてくれる、そんなとっておきの一軒です。

 

●ヒルバレー

住所/廿日市市栗栖北山188-275

TEL0829-72-1671

営業時間/11:0018:00

休み/なし

事業所紹介-いゑもり(佐伯商工会)

[伝統技法を用いながら、独自性あふれるデザインを追求。いつもの暮らしがもっと楽しくなるお気に入りのアイテムを]

何度も何度も金槌を打ち付けて銅板を立体的に成形。「全てが一点ものです」と矢竹さん

 新潟県から廿日市市栗栖に移住して工房を構えた矢竹純さんは、銅製の生活工芸品を手掛ける鍛金作家。作品はコーヒーカップやぐいのみ、ビールカップ、やかん、アクセサリーなど多岐に渡ります。

 

 作品は一枚の銅板を金槌で打ち起こし立体的に仕上げる手法で、その工程は全て手作業。ぐいのみを仕上げるのに約1週間を要し、やかんになると1ヶ月ほどかかります。金槌にも様々な種類があり、それによって出る模様が異なるのも面白いところ。色は塗料ではなく、硫化着色、煮色着色などの伝統工芸の技法を用いて、色付けしています。どんな反応を起こすかは作り手である矢竹さんも完成するまで分かりません。

 

 伝統的な技法を用いながらも、デザイン性の高さを兼ね備えているのが矢竹さんの作品の特徴。波や木目、葉などの自然をモチーフに、暮らしの中できらりと光る洗練された作品を生み続けています。「作品作りで大切にしているのは、オリジナリティ。常に新しい技法を開発したり表現方法を探したり、それを取り入れていくことで、常に進化し続ける作品を作りたいです」と矢竹さんは話します。

 

 

 

ギャラリーには独自性の高い洗練された作品が並びます

 矢竹さんは広島市立大学芸術学部工芸学科で金属造形を専攻し、卒業後に新潟県の伝統工芸店に就職。7年間修行を重ね、伝統工芸の基礎を身に付けました。学生時代を過ごした広島県に戻り、工房兼ショップ「いゑもり」をオープン。ショップの他、広島市内のショップやギャラリーでも取り扱いがあります。販売店や新作情報、オープン日などの最新情報はInstagramで発信中。こちらもぜひチェックしてみてください。

 

Instagramはこちら

 

 また、工房では予約制でワークショップも開催しています。ぐいのみやアクセサリーなど、作品はお好きなものから選択可能。自分だけのオリジナル銅器が作れます。また、61日から16日までの期間、呉市のギャラリー「結わう」(呉市室瀬町15-68)にて展示会とワークショップが開催されます。父の日にちなみ、ぐいのみを制作。参加費はワンドリンク付きで7500円。ワークショップは要予約です。父の日の特別な贈り物にぴったりです。

 

●いゑもり

住所/廿日市市栗栖260-1

TEL080-3490-3921

営業時間/10:0017:00(土日曜・祝日のみの営業)

休み/月火水木金曜、ほか不定あり

事業所紹介-IRIE-FARM(佐伯商工会)

[健康野菜として注目されている「ルバーブ」を生産。食べやすい加工品も製造・販売]

自家製のジャム(1,000円)やピクルス(1,000円)のほか、4種類のハーブティも販売しています

 「ルバーブ」という野菜をご存知ですか? シベリア原産で、寒暖差から生まれる鮮やかな赤い色が特徴の西洋野菜です。酸味とえぐみがあるため、フレッシュな状態で食べられることはほとんどありませんが、砂糖を加えてジャムにすると甘味と酸味のバランスのとれたさっぱりとした味わいへと変化します。また、食物繊維を多く含み、整腸作用や抗酸化作用も期待できる健康野菜としても注目を集めています。

 

 廿日市市吉和にある「IRIEFARM」は、このルバーブを栽培し、ジャムとピクルスに加工して販売している農園です。2016年に広島市内から家族と一緒に移住した代表の深瀬真見さんが一人で切り盛りしています。

 

 この畑では、もともと深瀬さんのご主人のおばあさんが一人でルバーブを育てていました。深瀬さんも栽培を手伝っているうちに、寒暖差の激しいこの土地でしか育たないルバーブの魅力の虜に。もっとその良さを広く知ってもらうためSNSで発信したところ、想像を上回る反響がありニーズがあることを確信しました。畑を拡大し、2020年からルバーブの栽培を一手に担うようになった深瀬さん。その後、ルバーブの魅力をさらに広げるため、加工品の製造にも着手しました。「おばあちゃんたちがこの地で育ててきたものを守っていきたい。その一心でした」と深瀬さんは振り返ります。

 

「ルバーブで地域を元気にできたら嬉しいです」と深瀬さん

 ジャムは農園で獲れたルバーブの赤い部分のみを使用し、広島県産のレモンをプラス。甘酸っぱい爽やかな味わいは、パンやヨーグルトとの相性も抜群です。唐辛子を一緒に漬け込んだピクルスもおすすめ。お酒のアテやカレーにそえても楽しめます。ご購入はショップサイトからどうぞ。

 

IRIEFARMのショップサイトはこちら

 

 今後は、宮島で開催される佐伯商工会主催のポップアップショップに出店するなど、同商工会サポートのもと販路拡大にも力を入れていく予定です。

 

●IRIEFARM(アイリーファーム)

お問合せはインスタグラムのDMから