広島働き方改革推進支援センターのご案内

中小企業・小規模事業者の働き方改革を無料で支援|広島働き方改革推進支援センターのご案内

最低賃金の引き上げ、残業削減、同一労働同一賃金、就業規則の見直し、助成金の活用など、働き方改革に関する課題は多くの事業者にとって身近なテーマです。
しかし、実際には「何から取り組めばよいのか分からない」という声も少なくありません。

そのようなときにご活用いただきたいのが、広島働き方改革推進支援センターです。
労務管理の専門家が、無料で相談対応や支援を行っています。

このようなお悩みはありませんか?

中小企業・小規模事業者の皆さまからは、次のようなご相談が寄せられています。

  • 「働き方改革」で何から手を付けたらよいか分からない
  • 最低賃金の引き上げにどう対応すればよいか知りたい
  • パートタイマーと正社員の賃金差を見直したい
  • 残業を減らしたい
  • 助成金があると聞いたが、使い方が分からない
  • 就業規則を見直したい
  • 36協定の作り方を知りたい
  • 働き方の選択肢を増やしたい

相談できる主なテーマ

  • 多様な正社員制度
  • 選択的週休3日制
  • 勤務間インターバル制度
  • 同一労働同一賃金への対応
  • 人手不足対策
  • 労務管理の改善

広島働き方改革推進支援センターで受けられる支援

コンサルティング

専門家が事業所を訪問、またはオンラインで対応し、課題解決に向けた支援を行います。
現場の実情に合わせた具体的なアドバイスが受けられるため、実務に落とし込みやすいのが特長です。

個別相談

電話・メール・来所による個別相談が可能です。
「まずは概要だけ知りたい」「うちの会社の場合はどうか聞きたい」といった段階でも気軽に相談できます。

セミナー開催・講師派遣

制度全体の説明や、個別テーマに応じたセミナーを実施しています。
社内研修や経営者向け勉強会としても活用しやすい支援です。

このような方におすすめです

  • 働き方改革に取り組みたいが、何から始めればよいか分からない
  • 就業規則や賃金制度を見直したい
  • 労務管理を整えたい
  • 人手不足対策や採用力の強化を考えている
  • 助成金制度を活用したい
  • 従業員が働きやすい職場環境をつくりたい

働き方改革は、単なる制度対応ではなく、職場環境の改善、従業員の定着、生産性向上にもつながります。
専門家の支援を受けながら、自社に合った形で進めていくことが大切です。

まずはお気軽にご相談ください

広島働き方改革推進支援センターでは、労務管理の専門家が全支援無料で対応しています。
電話、メール、FAXでお申し込みいただけます。

お問い合わせ先

広島働き方改革推進支援センター
〒732-0827
広島県広島市南区稲荷町4-5 尾崎ビル803

受付時間:平日 9:00~17:00
TEL:0120-610-494
FAX:082-258-7371
MAIL:hiroshima@workstylerform.net
WEBhttps://hatarakikatakaikaku.mhlw.go.jp/consultation/hiroshima/

事業所紹介-有限会社フルスイ(安芸津町商工会)

全国で評価された安芸津の牡蠣。きれいな海域と徹底した品質管理で、安全・安心のおいしさを届ける

関東から九州まで出荷されるむき身牡蠣

 東広島市で唯一海に面する安芸津町。穏やかな三津湾では牡蠣の養殖が盛んに行われています。なかでも安芸津の海域は、生食用として出荷できるほど水質が良く、厳しい基準が求められるEUへの輸出にも対応できる品質の高さが強みです。

 

 この恵まれた海で牡蠣の養殖・加工を行っているのが、有限会社フルスイです。平成4年頃に創業し、現在は3代目の古川史長さんが代表を務めています。主に殻付き牡蠣とむき身を取り扱い、市場やスーパーへ卸売。生食用を中心に、関東から九州まで幅広い地域に出荷しています。同社の牡蠣は、商社を通じてEUにも輸出。EU向けの商品は、水揚げ後の時間管理など厳格なルールに沿って運用し、衛生管理や温度管理を徹底しています。

 

 

2025年は生食用部門で最高金賞、2026年はカキフライ部門でグランプリを受賞

 その品質は全国でも高く評価され、全国の牡蠣生産者が東京・豊洲市場に集まり日本一おいしい牡蠣を競う「全国牡蠣-1グランプリ」では、2025年に生食の部・マガキ(カルチ式)部門で最高金賞を受賞。さらに2026年には、加工の部・カキフライ部門でグランプリに輝きました。古川さんは「うちの牡蠣というより、安芸津の牡蠣が評価されたのだと思います」と話します。

 

 現在は、夏場の販売強化に向けた設備の充実にも取り組んでいます。安芸津町商工会の支援を受け、広島県の計画的経営改善応援補助金を活用し、冷却装置の導入を計画。品質管理がより難しくなる夏場にも、安定した商品を届けられる体制づくりを進めています。

 

 安芸津のきれいな海で育ち、確かな管理のもとで届けられるフルスイの牡蠣。全国、そして海外へと広がる評価は、地域の海が育むおいしさと、それを守り続ける生産者の日々の積み重ねを物語っています。

 

●有限会社フルスイ
住所/東広島市安芸津町木谷91-27
TEL/0846-45-3599
営業時間/7:00~16:00
休み/日曜

事業所紹介-有限会社川本ストアー(安芸津町商工会)

地域の「困った」に寄り添って50年以上。細やかなサービスで愛され続ける町のスーパー

笑顔で地域の暮らしを支える川本洋一さん

 大型スーパーやネット通販の普及により、地域の小売店が減少する中、東広島市安芸津町で50年以上にわたって地域の暮らしを支え続けるスーパーがあります。「川本ストアー」は、一人ひとりの要望に丁寧に応える地域密着型のサービスで長年愛されてきました。

 

 店内には、生鮮食品や日用品をはじめ、暮らしに必要な商品がずらり。鮮魚は毎朝、瀬戸内海で水揚げされた魚を丸ごと仕入れ、お客さまの要望に応じて三枚おろしや刺身などに加工するサービスが好評。精肉は「峠下牛」など、地域のブランド肉を取り扱うほか、新鮮なうちに真空パック&冷凍しておいしさと鮮度を保った利便性の高い商品も並びます。惣菜も人気で、おからや煮物、ポテトサラダなどの副菜から、ハンバーグ、南蛮漬けといったメイン料理まで揃い、どこか懐かしい手作りの味が食卓を彩ります。

 

 同店が大切にしているのは、お客様の要望にできる限り応えようとする姿勢。店頭にない商品の取り寄せや配達にも柔軟に対応し、お客さまの声に耳を傾けながら、一人ひとりの暮らしに寄り添ってきました。5年ほど前からは移動販売もスタート。現在は町内約120カ所を巡回し、買い物が難しい高齢者や運転免許を返納した人たちへ、新鮮な食材や日用品を届けています。

 

瀬戸内海産を中心に、新鮮な魚介が並ぶ鮮魚売り場。要望に応じた加工にも対応しています

 「地域のみなさんにとって、いつでも気軽に利用できる店でありたい」と話す代表取締役社長の川本洋一さん。手作りの温かさや対面ならではの細やかなサービスはそのままに、真空・冷凍技術を活用した新たな商品づくりや品揃えの充実にも取り組んでいます。

 

 また、安芸津町商工会の支援を受けて業務改善助成金を活用し、セミセルフレジを導入。レジ周りをスリム化することで、お客さまの利便性向上と業務の効率化を図りました。これからも時代に合わせて進化しながら、地域に寄り添う町のスーパーとして歩み続けます。

 

●有限会社川本ストアー
住所/東広島市安芸津町三津4246
TEL/0846-45-0369
営業時間/8:00~18:30
定休日/日曜日

事業所紹介-本庄水産(安芸津町商工会)

選別と見た目の美しさにこだわった特別な一粒を。ブランド牡蠣「かき小町」も手がける牡蠣養殖業者

「受け取った時に感動してもらえる商品を届けたい」と話す3代目の林広明さん

 東広島市安芸津町で約60年にわたり牡蠣養殖を営む「本庄水産」。海苔養殖や漁業などを手がけたことから始まり、時代のニーズに合わせて牡蠣養殖へと事業を転換しました。現在は3代目の林広明さんが受け継ぎ、生牡蠣や冷凍牡蠣、カキフライ、牡蠣飯などを販売しています。

 

 同社では、広島県が開発したブランド牡蠣「かき小町」と一般的な広島県産牡蠣を養殖しています。かき小町は肉厚で大粒、豊かな風味が特徴で、多くの牡蠣ファンから人気を集めるブランド牡蠣です。林さんが特に力を入れているのは、牡蠣そのものの出来栄えだけでなく、洗浄や選別、箱詰めなど商品価値を高める工程。自然の影響を受ける牡蠣養殖では味や身入りを人の手だけで左右することは難しいからこそ、自分たちが工夫できる部分に徹底して向き合っています。洗浄や殻付き牡蠣の選別は手作業と機械を組み合わせ、一つひとつ丁寧に確認。見た目の美しさや箱を開けた瞬間のインパクトにもこだわり、厳選した上質な牡蠣を届け続けています。

 

一粒一粒を丁寧に選別し、品質にも見た目にもこだわっています

 こうした品質向上を支えているのが設備投資です。安芸津町商工会の支援を受け、業務改善助成金を活用して重量選別機を導入。従来は手作業で行っていた重量選別の正確性と作業効率が大きく向上しました。さらに現在は、計画的経営改善応援補助金を活用した通販サイトの整備にも取り組んでおり、商品の魅力をより多くの人へ届ける仕組みづくりを進めています。今年11月には商工会の支援を受け、東京ビッグサイトで開催される「地方銀行フードセレクション」にも出展予定。新たな販路開拓にも意欲を見せています。

 

 「大切にしているのは、商品を受け取った時の驚きや感動」と話す林さん。細やかな気配りと新たな挑戦を重ねながら、本庄水産はこれからも広島の牡蠣の魅力を全国へ届けていきます。

 

●本庄水産
住所/東広島市安芸津町三津5789-44
TEL/0846-45-4914
営業時間/7:00~16:00
休み/日曜

「北広の匠」第2回認定式を開催(北広島町商工会)

「人」と「技」を地域ブランドに。新たに10団体を認定し、北広島町の魅力を発信

「北広衆」の認定証を受け取る「手仕事もえぎ庵」代表の桑原洋介さん

 北広島町商工会、一般社団法人北広島町まちづくり会社はなえーる、一般社団法人北広島町観光協会は6月23日、北広島町まちづくりセンターで「北広の匠」第2回認定式を開催しました。地域に根差した優れた技術や理念を持つ事業者を「北広衆」(ほっこうしゅう)として認定し、その中でも特に優れた事業者を「北広衆(粋)」(ほっこうしゅう すい)として認定するもので、今回は新たに10団体を「北広衆」として認定。このうち5団体が「北広衆(粋)」に選ばれ、それぞれに認定証が手渡されました。

 

 「北広の匠」は、北広島町で受け継がれてきた優れた技術や新たな価値を創造する挑戦に光を当て、「人」と「技」を地域ブランドとして発信する取り組みです。これまで町の魅力として発信してきた豊かな自然に加え、地域で活躍する事業者や職人、その技術や想いに着目することで、北広島町ならではの魅力を広く伝え、ブランド価値の向上や地域産業の活性化につなげることを目的としています。

 

「北広の匠」第2回認定式で認定を受けた「北広衆」「北広衆(粋)」の認定者と関係者のみなさん

 認定式では、主催者を代表して一般社団法人はなえーる代表の箕野博司氏があいさつし、「北広島町の本当の財産は、この町で技術を磨き、地域に根差して仕事に向き合う『人』と、その人が受け継ぎ育んできた『技』にある」と話しました。また、第1回認定で得られた経験を踏まえ、第2回では制度の原点である「人」と「技」により焦点を当てた認定制度へと磨き上げたことを紹介。「認定者とともに北広島町の魅力を積極的に発信し、地域のブランド価値向上につなげていく」と力強く語りました。

 

 今後は認定者と3団体が連携し、それぞれの技術や商品・サービスだけでなく、その背景にある想いや物語も含めて発信することで、「人」と「技」を軸とした北広島町ならではのブランドづくりを進めていきます。

 

今回の認定された事業者は北広島町商工会のHPで紹介されています。

北広島町商工会のHPはこちら

神辺町商工会女性部が道上小学校で「デニムで作る廉塾バラコサージュ講習会」を開催(神辺町商工会)

地域資源を学びながらオリジナルコサージュ作りに挑戦。児童の笑顔あふれる放課後学習に

神辺町商工会女性部が講師となり、児童や保護者たちに作り方を伝えました

 神辺町商工会女性部は7月2日、福山市立道上小学校の放課後わくわく教室で「デニムで作る廉塾バラコサージュ講習会」を開催しました。道上小学校では今年度から地域資源を活用した放課後学習をスタートさせ、同講習会は全15講座の一つとして実施されたもの。福山市の地場産業であるデニムと、女性部が普及活動に取り組む「廉塾バラ」を組み合わせた体験講座で、児童と保護者合わせて34人が参加しました。

 

 講習会では、あらかじめ用意されたデニム生地を一枚一枚貼り合わせながら、廉塾バラをイメージしたコサージュ作りに挑戦。神辺町商工会女性部員が各テーブルを回りながら丁寧に作り方を教え、児童たちは少しずつ形になっていくバラを楽しみながら制作を進めました。完成後は互いの作品を見せ合い、「めちゃくちゃ楽しかった。どんなバラになるのかわくわくしながら作れました」「上手にできたのでお家の人に自慢できそう」「思ったより簡単にできた!」と大興奮。道上小学校の本岡寛校長は、「廉塾バラとデニムという福山市の伝統を組み合わせるという発想は学校では思いつきません。まさにこういう講座を求めていました。コサージュのセンスも素晴らしく、一番人気の講座になりました」と地域と連携した学びを高く評価しました。

 

完成したコサージュを手に、みんな笑顔。それぞれ個性あふれる作品が完成しました

 これまで、花びらの重ね方や布端の処理などを検討・工夫し、コサージュを完成させた神辺町商工会女性部。今回は、講座がスムーズに進むよう材料や道具をセットにしたキットも準備しました。川上陽子部長も「それぞれ個性のあるかわいいコサージュが完成してよかった」と嬉しそうに話します。

 

 神辺町商工会女性部は、廉塾バラ花壇の整備や普及活動などを継続しており、今回の講習会もその取り組みの一環。地域資源や地域文化に親しむ機会を通じて、次世代へ廉塾バラの魅力を伝える新たな活動となりました。

 

●お問合せ 神辺町商工会 TEL/084-963-2001

 

 

 

黒瀬商工会女性部が「着物リメイク講座」を開催(黒瀬商工会)

タンスに眠る着物をバッグや小物へ。伝統文化とアップサイクルを楽しみながら学ぶ参加者を募集

 黒瀬商工会女性部が、日本の伝統文化である着物を次世代へ受け継ぎ、新たな価値を生み出す「着物リメイク講座」を開催します。タンスに眠ったままになっている着物を、おしゃれなバッグや小物へと生まれ変わらせることで、ものを大切にする心や、ものづくりの楽しさを体感できる講座です。

 

 講師は、着物リメイク作家として数多くの作品制作や講座を手がけてきた専門家が登場。着物リメイクの基礎からバッグや小物づくりまでを丁寧に学べる内容で、初心者でも安心して参加でできます。

 

 近年、SDGsやアップサイクルへの関心が高まる中、本講座では「捨てない・活かす・つなぐ」をテーマに、日本の伝統文化と現代のライフスタイルを結び付けながら、地域ならではの新たな魅力づくりを目指します。また、講座を通じて制作した作品は、女性部活動や地域イベントなどでの活用も視野に入れており、地域交流や地域経済の活性化にもつなげていく予定です。

 

 本事業は、広島県商工会連合会「令和8年度 商工会女性部活性化事業(提案公募事業)」の採択を受けて実施するものです。黒瀬商工会女性部では、女性部員はもちろん、女性部活動に興味のある一般の参加者も歓迎しています。着物に新たな命を吹き込みながら、ものづくりの魅力に触れてみませんか。


〇着物リメイク講座

日時/2026年7月27日(月)、8月3日(月)、8月24日(月) 各日13:30~15:30

会場/黒瀬商工会館 1階(東広島市黒瀬町楢原244-1)

対象/黒瀬商工会女性部員、一般参加者(女性部活動に興味のある方を優先)

内容/着物リメイクの基礎講座、バッグ・小物づくり体験、アップサイクルや商品づくりに関するアドバイス

申込方法/Instagram、Googleフォーム、メールなどで受付

お問い合わせ/黒瀬商工会 TEL:0823-82-3075

 

Instagramからのお申込みはこちら↓

 

 

 

 

 

 

 

 

Googleフォームからのお申し込みはこちら↓

 

事業所紹介-花酔酒造株式会社(備北商工会)

世界最高賞に輝いた長期熟成酒。「広島の山酒」で地域の魅力を発信

IWC2026「SAKE部門」で広島古酒トロフィーを受賞した「花モ酔ウ 長期熟成純米酒1988醸造」

 1899(明治32)年創業の花酔酒造は、庄原市で120年以上にわたり酒造りを続ける老舗の酒蔵です。石灰岩層の影響を受けたミネラルを豊富に含む中硬水と、冬には氷点下8度にもなる厳しい寒さを生かした、芳醇でしっかりとした味わいの酒を醸しています。搾りたては力強く、熟成によって角が取れてまろやかな旨味へと変化する酒質も特徴です。看板商品の「吊るし搾り純米無濾過生原酒」は、もろみを入れた袋を吊るし、重力だけで自然に滴り落ちる酒だけを集める昔ながらの製法で造られ、米本来の旨味を引き出した繊細な味わいが高く評価されています。

 

 その酒造りが世界の舞台でも認められ、「花モ酔ウ 長期熟成純米酒1988醸造」が、世界最大級のコンペティション「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」SAKE部門・古酒の部でゴールドメダルを受賞し、さらに部門最高賞となるトロフィーの次席であるリージョナルトロフィーを獲得しました。

 

 長期熟成酒への挑戦を始めたのは、四代目代表取締役(前・蔵元杜氏)の谷本淳一さんが30歳の頃に古酒の魅力と出合ったことがきっかけ。当時は熟成酒の価値が広く認知されていなかったものの、その可能性を信じ、通常の日本酒と同じ製法で仕込んだ酒を蔵の冷暗所で長い年月をかけて常温熟成させてきました。谷本さんは「30歳の頃に古酒の魅力と出合い、挑戦を始めた純米酒で、このような素晴らしい賞をいただけて感無量です」と受賞の喜びを語ります。長年受け継いできた技術と挑戦が、世界最高賞という大きな評価につながりました。

 

伝統を守り続ける四代目杜氏の谷本さん

 現在は次期五代目蔵元杜氏の谷本夕季さんが中心となり、新たな地域ブランド「広島の山酒」の発信にも力を注いでいます。全国的には瀬戸内の軟水で造られるやわらかな味わいの「女酒」が有名ですが、山間部の寒暖差やミネラル豊富な硬水が生み出す力強い味わいの「男酒」をもっと広く知ってもらおうという取り組み。中国山地ならではの美しいロケーションや鮎うるか、ジビエ料理など地域ならではの食文化を日本酒と組み合わせ、山の酒だからこそ生まれる魅力を発信しています。

 

 その取り組みをさらに広げるため、夕季さんは山のお酒と食を一緒に盛り上げてくれる仲間を募集中。酒造りに興味のある人や地域食材とのコラボレーション、イベント企画など、さまざまな形で関わる人たちとムーブメントを起こしたいと考えています。谷本さん自身も海外事業に携わった経験を生かし、イベントや飲食店での試飲販売など、お客様と直接対話しながら花酔酒造と広島の山酒の魅力を発信し続けています。

 

手仕込みの小さな蔵だからできる、個性豊かな日本酒が揃います

 こうした挑戦を後押しするため、備北商工会では資金計画や設備投資、補助金活用を含めた中長期的な伴走支援を実施。事業計画の策定やネットワークづくりを進めながら、小さな酒蔵だからこそ生み出せる新たな価値づくりを支えています。

 

●花酔酒造

住所/庄原市総領町稲草1995-1

TEL/0824-88-2010

営業時間/9:00~17:00

休み/不定

HP/https://www.hanayoisyuzo.co.jp

事業所紹介-橋本奉仕堂書店(祇園町商工会)

100年以上愛され続ける町の本屋。人とのつながりを大切にした細やかなサービスが支える地域の読書文化

一人ひとりの好みやニーズに寄り添い、本選びをサポートする3代目店主の宇根山貴子さん

 ネット通販で手軽に本が買える時代。それでも「橋本奉仕堂書店」には、「やっぱりここで買いたい」と足を運ぶ人が絶えません。1921年創業、100年以上の歴史を持つ同店が今も地域で愛され続けている理由は、一人ひとりに寄り添うきめ細かなサービスと、本を通じて地域とのつながりを育んできた積み重ねにあります。

 

 現在は3代目の宇根山貴子さんが店を切り盛り。小・中学校、高校の教科書を取り扱い、祇園学区を中心に約15校へ納品しています。一方、店舗では常連客の好みに合わせた本を提案したり、新刊や手帳の入荷をLINEで知らせたりと、小さな書店だからこそできる細やかな対応を実践。「欲しい本が見つからない」ではなく、「あなたならこの本も好きそう」と、新しい一冊との出合いも届けています。

 

 店内には宇根山さんの娘さんが手作りした愛らしいPOPが並び、その温かみのあるデザインを目当てに来店する人もいるほど。高齢者が気軽に立ち寄って会話を楽しめるよう椅子も用意し、本を買うだけでなく、人が集う場所として地域に親しまれています。

 

見て選ぶ楽しさを大切にした店内。手作りPOPや丁寧な陳列が町の本屋ならではの魅力です

 宇根山さんは約30年前、祇園小学校で学校図書館ボランティアの立ち上げにも携わりました。当時はまだ珍しかった、本の表紙を見せて並べる「面陳(めんちん)」や手作りPOPを取り入れ、子どもたちが思わず本を手に取りたくなる図書館づくりを実践。本の修理や環境整備にも取り組み、学校図書館を「本を借りる場所」から「行きたくなる場所」へと変えてきました。その取り組みは現在の学校図書館づくりにも受け継がれています。

 

 「読書は語彙力を育て、自分の気持ちを相手に伝える力につながります。読書が苦手なお子さんは図鑑から見てみてほしい」と宇根山さん。人と人とのつながりを何より大切にしながら、本のある暮らしを支え続ける橋本奉仕堂書店。その温かな姿勢が、100年以上にわたり地域に愛される理由なのです。

 

●橋本奉仕堂書店
住所/広島市安佐南区祇園1-5-12(JR下祇園駅東口前)
TEL/082-874-0155
営業時間/9:30~19:00(土曜は12:00まで)
定休日/日曜・祝日

事業所紹介-つちのこ邸(備北商工会)

築110年の古民家で味わう地元の恵み。利用者の声から広がる新たな魅力

「私の母がつちのこを見てニュースになったことが店名の由来なんです」と渡部さん

 庄原市西城町の田園風景に囲まれた「つちのこ邸」は、築約110年の古民家をリノベーションした民泊もできるカフェレストランです。風情たっぷりの古民家で宿泊や食事、サウナ付き貸切風呂、キャンプなど多彩なサービスを提供しています。店内の大きな窓からはのどかな自然を一望。里山ならではのゆったりとした時間の流れを感じさせてくれる癒しのスポットです。

 

 メニューには、近所の人が家庭菜園で育てた朝どれの新鮮野菜をはじめ、地元で採れた旬の食材をふんだんに使用。家庭的な料理が味わえる日替わり定食やスープから手作りした名物のしょうゆラーメンなど、バラエティ豊かなメニューが揃います。また、宿泊者の夕食として振舞われる「つちのこ御膳」は、お刺身や天ぷら、比婆牛のステーキなどを盛り込んだ豪華な内容。西城の豊かな食材を、存分に味わうことができます。

 

 民泊兼レストランカフェとして2025年3月にオープンした同店ですが、顧客のニーズに応えていくうちに、新しいサービスが次々と誕生。「キャンプができたらうれしい」「家族でバーベキューを楽しみたい」といった要望を受け、キャンプ利用やサウナ付き貸切風呂、レンタルスペースなど、多彩な使い方ができる場所へと進化してきました。今年は夏のオープンを目指して、バーベキューコーナーを整備。比婆牛と地元野菜を楽しめる予約制コースの提供も計画しています。さらに、愛犬と一緒に訪れたいという声に応え、ドッグランや犬用人工芝スペースの整備も構想中。進化はまだまだ止まりません。

 

風が抜ける小高い場所にある古民家は、西城町の魅力を肌で感じさせてくれます

 「一度地元を離れたからこそ、この土地の水や野菜のおいしさ、自然の豊かさ、古民家の持つ魅力に気付きました」と話す女将の渡部夕紀さん。その魅力を多くの人に伝えたいとの思いから、新名物となる「ツチノコ丼」の開発にも取り組むなど、新たな挑戦を続けています。

 

 備北商工会では、創業時から経理や申告をはじめ、情報発信や広報活動などを支援。地域の魅力を発信する拠点となるべく、これからも伴走型の支援を続けていきます。

 

●つちのこ邸
住所/庄原市西城町大佐357
TEL/0824-74-6727
営業時間/モーニング8:00~10:00、ランチ11:00~14:00
休み/水曜(カフェ利用以外は予約制)