事業所紹介-RIGOLO DESSRT(広島安佐商工会)

[オーナーパティシエの斬新な発想から生まれるサプライ感いっぱいのスイーツたち]

安田さんが目の前でチョコレートをかけてくれるスペシャル感も嬉しいスフレショコラ

 店名の「RIGOLO DESSRT(リゴロデセール)」とは、フランス語で『おもしろいデザート』という意味。その名の通り、オーナーパティシエの安田吾郎さんが作るスイーツは、予想を超えてくるサプライズにあふれています。

 

 安田さんは東京やフランスのレストランやパティスリーで経験を積んだ後、2008年にこの店をオープンしました。店内には常時約30種類のケーキと焼き菓子約20種類が並びます。安田さんが目指すのは、普通のケーキ屋さんでは出合うことができない新しいジャンルのデザート。例えるなら、レストランで提供される一皿のスイーツを一つのケーキで表現したような感覚。安田さんにしか形にすることができない、オンリーワンの一品に出合えるのが魅力です。

 

 お店にはカフェスペースも併設。カフェでしかオーダーできないメニューもあります。20231月に登場したばかりの新メニュー「スフレショコラ」(要予約)もそのひとつ。スチームオーブンから出したばかりの熱々スフレに、アイスや生クリーム、ブランデーをトッピングしていただきます。ほわほわ、シュワシュワの不思議な食感と、熱いと冷たいが交互に押し寄せる不思議な感覚が魅力のスイーツ。一見ビッグサイズですが、甘さ控えめでぺろっと味わえます。カフェスペースは8席のみ。利用は予約がおすすめです。

 

 スチームオーブンは、広島安佐商工会のサポートを受けて申請した「広島市販路拡大等チャンレンジ応援事業」(二次募集)の補助金を活用して導入しました。この補助金でかき氷機も追加され、5月には自家製のシロップを使った季節ごとのかき氷も登場予定です。

 

ほわほわ、シュワシュワの不思議な食感を楽しんで

 他にもムースで蓋をして、カップの中にスープを閉じ込めたスープデザートやエスプーマを使った賞味期限10分の「アンテポルテ」(カフェ・テイクアウト専用メニュー)など、ユニーク過ぎるスイーツがいっぱい。「まだまだ頭の中にはアイデアがあふれています。これからも少しずつ形にしてお客様に楽しんでもらいたい」と安田さん。次はどんなアイデアで驚かせてくれるのか、今からわくわくが止まりません。

 

RIGOLO DESSRT(リゴロデセール)

住所/広島市安佐北区可部南5-12-12-2

TEL082-815-2050

営業時間/9:3019:00、カフェ10:0017:00LO

休み/月曜(祝日の場合は不定)

HPhttps://rigolo2008.com/

「全国中小企業クラウド実践大賞 近畿・中国・四国大会」で審査員特別賞を受賞(尾道しまなみ商工会)

[アナログだったインフラのクラウド化に成功。対応品質、スピード感が劇的に向上]

「グーグルマップの活用で、誰でもこれまでの工事の情報がすぐに把握でき、対応スピードが飛躍的にアップしました」と赤坂さん

 尾道市御調町にある株式会社赤坂ボーリングは、さく井業を中心とした設備工事、化学薬品の製造販売などを行っている企業です。202210月に開催された「全国中小企業クラウド実践大賞 近畿・中国・四国大会」で、アナログだった基本インフラのクラウド化に成功した取り組みを発表し、審査員特別賞を受賞しました。

 

 同社が主力事業としているさく井工事は、浄水場の復旧により需要の減少が続いていましたが、西日本豪雨災害を機に、断水に備えるための需要が急増。ボーリング工事だけでなく、古井戸の再生事業も増加しています。創業から約40年間、約2500件の工事実績がありましたが、これまで工事内容などの報告書は紙媒体のみで管理してきました。

 

 2代目となる代表取締役の赤坂雅士さんは、需要の増加に伴い「管理が難しい」「社員同士の情報共有が難しい」などのデメリットがあった紙媒体からデジタル化に移行することを決意。デジタルに強い知人の専門家に相談しながら、「Google Workspace」を導入しました。まずは2000件以上の工事データーをグーグルマップに落とし込むことからスタート。これにより、誰でもすぐに現場の状況をスピーディーに把握することができるようになりました。

 

 また社内の連絡網をチャットワークに統一。電話、メモ、口頭が中心で、社内全体で把握できていなかった現場の動きを、誰でも把握できるようにしました。また、グループチャットをフル活用し、過去のやり取りや依頼の進捗状況なども共有できるようになったことで、対応品質、スピードが劇的に向上。「言った、言わないなどの人的なミスもほとんどなくなりました」と赤坂さんは話します。

 

 導入して4年が経ち、デジタルを活用したことで仕事のスピードが格段に上がった反面、社員全員が同じ速度でクラウドを活用できているわけではありません。社内で研修を重ねるなどして、少しずつですが社員全員がデジタル化に向けて動き始めています。赤坂さんは「まだまだ課題はありますが、専門家や社員と話し合いながら改善していきたい」と話し、今後も意欲的にデジタル化に取り組んでいく一方で、「デジタル化できない個人の頭にあるデーターをどう残して伝えていくか。デジタルで難しい部分はアナログも活用していくことも大切だと思っています。社員同士が対面でコミュニケーションをとることも大事にしていきたい」と続けました。

 

 同社は尾道しまなみ商工会の勧めで今大会に出場。現在は同商工会のサポートを受けながら、自社製造した業務用洗剤などのブランディング化に取り組んでいます。今後は、販路開拓や専門家派遣などで引き続きサポートを行っていく予定です。

 

○株式会社赤坂ボーリング

住所/尾道市御調町丸門田1467-1

TEL0848-76-2238

事業所紹介-ワキヤコーヒー(五日市商工会)

[約35種類も揃う豊富なラインナップと毎日楽しめる手頃さが魅力のコーヒー豆専門店]

「100gから購入できるので、気軽にどうぞ」と代表の岡村さん

 店内に大型の焙煎機を備え、熟練の焙煎士が高い技術で豆を焙煎。高品質の豆をリーズナブルな価格で購入することができるコーヒー豆専門店です。長年愛され続けている理由の一つが、豊富なラインナップ。店内には約35種類の豆が並び、期間限定商品も登場します。定番からグァテマラの農園を指定して仕入れる高品質なスペシャルティコーヒーまでバラエティ豊か。好みの味がきっと見つかるはずです。

 

 焙煎は中煎りから深入りが中心。生豆の種類や状態に合わせて、焙煎士が毎日丁寧に焙煎しています。その豆の良さを最大限に引き出す焙煎は、この道30年のプロがいるこの店だからこそ成せる業。また、大型の焙煎機で煎ることで全体的にムラなく焼き上がり、香りと風味がアップ。コストを抑え毎日続けやすい価格で提供できるのも魅力です。

 

 コーヒー豆の他、OEMで作った「マイルドアイスコーヒー」(594円)、「カフェ・オレ・ベース」(695円)やお家でも気軽に水出しコーヒーが楽しめるドリップバッグ(1140円)などのオリジナル商品も展開。「豆から購入するのはハードルが高い」という人は、店内で挽いてもらうことも可能です。

 

 「今後は、豆とオリジナル商品をセットにしたギフトにも力を入れていきたい」と代表の岡村慎太郎さん。ネット販売などで販路を拡大しながら、もっと気軽にコーヒーを楽しんでもらえる方法を模索しています。五日市商工会に相談しながら、融資や補助金なども活用していきたいと考えています。

 

ワキヤコーヒーのネット販売はこちら

 

今ではなかなか見ることができない大型の焙煎機

 同店では一般の消費者だけでなく、企業や飲食店向けの商品も展開中です。豊富なラインナップから選べ、少ロットでも対応できるのが最大の特徴。細かなニーズにも応えてくれます。職場やお店にワキヤコーヒーを導入してみたいという方。ぜひお問合せください。

 

○ワキヤコーヒー

住所/広島市佐伯区三宅1-1-10

TEL082-924-1255

営業時間/10:3018:00

休み/月水金曜

青年部が地元の中学校でSDGsを学ぶ授業を実施(神辺町商工会)

[カードゲームを通じて生徒たちと一緒にSDGsについて考える出前授業を実施]

カードゲームについて説明を行う青年部員

 124日(火)、神辺町商工会青年部が神辺中学校の1年生(6クラス)を対象に「SDGs」をテーマにした授業を行いました。経営力向上委員会・まちづくり委員会・なかまづくり委員会の3つの委員会を発足し、地元高校生と企業紹介の冊子を制作したり、ビジネスコンペを開催するなど、先進的な取り組みに挑んでいる同商工会青年部。今回の授業は、経営力向上委員会が主体となって実施されました。

 

 「経営力向上委員会は通常、青年部員のための研修会を実施するなど、内部的な活動が中心でした。その1つのテーマであるSDGsは、これまで定例会でも取り上げてきましたが、企業として取り組むべきものであるのと同時に方向性がとても難しい課題だと感じていました。そこで経営者ではない、若い世代の考え方に触れてみたいと思ったのが今回の取り組みのきっかけです」と委員長の近藤康夫さんは話します。

 

 授業ではSDGsについて、身近なことから考えるカードゲームを使用。生徒たちは16人の班に分かれて、それぞれの課題について考え発表してもらいました。中学1年生ということもあり、うまく考えがまとまらないではないか、という予想を大きく裏切り、生徒たちは思いもよらない柔軟な発想で課題解決に向けた考えを発表していました。

 

生徒たちは班ごとに課題解決に向けたアイデアを発表しました

 「ルールの捉え方も自由度の高いゲームだったこともあり、大人が思いつかないような面白いアイデアがいくつもありました。参加した青年部員たちにも刺激になったはずです」と近藤委員長。その日の夜に開催された定例会では、再び青年部員たちがカードゲームにチャレンジし、生徒たちの意見との比較を行いました。

 

 同商工会青年部では、地元の小中高との関わりを深めていくことで、商工会を身近に感じてもらえるように、今後も様々な取り組みを続けていく予定です。

 

 

●お問合せ 神辺町商工会 TEL 084-963-2001

事業所紹介-庭尾屋根工事店(広島東商工会)

[先代から受け継いだ、日本伝統の瓦葺き工法を今もなお守り続ける瓦屋根工事店]

広島東商工会の事業所紹介「VIVA SOHO」の第18弾。

 

広島市販路拡大等チャレンジ応援事業の助成金を活用して導入した「組み立て式荷揚機」

 先代が昭和44年に矢野で創業し、現在は2代目である庭尾英治さんご夫婦とその息子さんの3人で切り盛りする瓦屋根工事店。広島市内を中心とした近隣地域を中心に、個人・集合住宅、神社社務所・薬師堂等の新築瓦工事や屋根修理を行っています。

 

 屋根瓦の魅力は、「地震にも風にも強い」「自然素材で長持ち」「夏涼しくて冬温かい」「安全・経済的・塗り替え不要」など多くのメリットがあること。こちらでは、新築工事から屋根修理まで、定期的なメンテナンスを含めてワンストップで行うことが可能です。

 

 最近では金属屋根材のシェアが粘土瓦やスレート瓦を抜いて1位となり、瓦屋根の市場は減少し続けています。しかし、コロナ禍で家のメンテナンスや屋根修理等の建築・屋根工事業の「巣篭り需要」は増加。顧客のニーズに応えるため、同店も体制を整えてきました。

 

 街の屋根屋さんとして、さらに地域に密着した営業を展開するため、令和4年9月には広島東商工会の支援を受けて作業効率の向上を重視した事業計画を策定し、広島市販路拡大等チャレンジ応援事業に挑戦。採択を受け、「組み立て式荷揚機」を導入しました。また、店舗情報満載の懸垂幕も作成し、同店のPRに役立てています。

 

代表の庭尾英治さんと息子さん

 息子さんもすでに事業を承継することを決め、さらにパワーアップした同店。今後も顧客への迅速な対応、短納期を心掛けながら、信頼できる瓦屋根の専門店として瓦の良さを広く伝えていきます。

 

○庭尾屋根工事店

住所/広島市安芸区矢野東7-5-3

TEL082-888-1928

コラボ商品の報告会と試食会が開催されました!(安古市町商工会)

[大学生のアイデアを地元のお店が商品化。新商品のこだわりと想いを学生と事業者が発表]

パワーポイントを使いながら学生がプレゼン。商品への熱い想いを伝えます

 安古市町商工会が2017年から実施している「学生×地域事業者のコラボレーション事業」。昨年度までに8つの商品が誕生しました。今年度も「地域のものを、地域の人が、地域のために」をキーワードに、安田女子大学と地域事業者3店舗が参画したコラボプロジェクトが始動。8月からスタートし、商品の提案、試作、ブラッシュアップを行ってきました。

 

 2023年1月10日(火)には、安田女子大学で完成した商品の報告会・試食会を開催。安古市町商工会の役員や女性部員、広島県商工会連合会職員、安佐南区役所職員、各種メディア関係者が参加しました。

 

 報告会では「ふわこっぺ広島店」「お好み焼き 大松」「麻乃亭」の3事業所の担当者と、新商品開発に一緒に取り組んだ大学生が、それぞれ商品開発までの道のりや商品への想いをプレゼンしました。

 

 ふわこっぺ広島店とともにオリジナルのこっぺぱんを考案した大学生は、20種類以上の試作を提案。うち4種類を地域のお祭りでテスト販売したところ2時間で100個が完売しました。今回は「SNS映え+美味しい!」「小さい子どもから大人まで笑顔に」をテーマにその中から4種類を商品化。こっぺぱんにプリンを挟んだ「プリンアラモードこっぺ」「アップルパイこっぺ」「お子様ランチこっぺ」「ガトーショコラこっぺ」が試食会に登場しました。

 

商工会関係者や報道関係者など、新商品に期待を寄せる多くの人が参加しました

 お好み焼き大松と一緒に新商品開発に挑んだ大学生は、お好み焼きの生地を使ったグローバルな食べ物を考案。トルコ料理にヒントを得た「ケバブ風お好み焼きサンド」と人気の韓国料理にお好み焼きの生地を使った「キンパ風お好み焼きロール」の2種類が商品化されました。

 

 麻乃亭とコラボした学生は、麻乃亭で販売しているアンティークビーズを使ったオリジナルアクセサリーを披露しました。

 

 今後は試食会でいただいたご意見やアンケートの結果をもとに、さらにブラッシュアップしていく予定です。完成した商品は、ひろしま夢ぷらざや地域店舗での販売を目指します。

 

●お問合せ 安古市町商工会 TEL 082-877-1180

高校生が地元企業の課題を解決!? ビジネスコンペを開催(神辺町商工会)

[授業を活用して生徒から新商品のアイデアや商品名を募集。地域の学校と企業の架け橋に]

体育館に2年生が集まり、事業所から直接最優秀賞が発表されました

 神辺旭高校が実施している「旭タイム」は、総合的な探求を目的とした授業です。その「旭タイム」を活用して、神辺町商工会青年部が学生たちのビジネスコンペを開催しました。コンペには生徒のほか、有限会社藤井リボン、株式会社フジトラベルサービス、健康発酵生活舎、日栄産資株式会社の4事業所が参加。神辺旭高校の2年生が各事業所から出された課題に対して提案を行っていくというものです。

 

 昨年7月にスタートし、まずは生徒たちに各事業所の事業内容を紹介。考えてほしい内容について説明しました。眞田紐を製造する有限会社藤井リボンは真田紐を使った新商品のアイデアを募集。旅行会社のフジトラベルでは学生たちの新しい感覚を取り入れた旅行プランの考案を依頼しました。酵素玄米の製造・販売を行っている健康発酵生活舎は新商品のネーミングを募集、業務用のコンテナ資材を作っている日栄産資株式会社は、梱包資材を使った新しい商品開発を依頼しました。

 

 学生たちは64チームに分かれ、それぞれが担当する事業所の課題について話し合い、10月にはコンペのための資料を作成。1015日に4事業所の担当が学校を訪れ、ビジネスコンペが開催されました。11月には神辺旭高校の体育館に生徒と事業者が集まり、講評と最優秀賞を発表しました。

 

学生のアイデアを試作した弓袋を説明する有限会社藤井リボンの藤井社長

 有限会社藤井リボンの最優秀賞は弓道の弓をくるむ弓袋。発表当日にサンプルを持参し、考案したグループに副賞として進呈しました。健康発酵生活舎の新商品は「美米(be-my)に決定。考案したグループには、酵素玄米1年分が贈られました。また、日栄産資株式会社は、防水性、耐久性に優れ安価に作れる素材の特徴を活かした災害用テントを考案したグループが最優秀賞を受賞。学生のアイデアを基に自立式パーテーションのサンプルを持参してお披露目しました。フジトラベルでは、すぐにプランとして採用できるプランはありませんでしたが、「販促に活かせるアイデアがあった」と評価しました。各担当者は「学生たちのアイデアからたくさんの発見があった」と講評。学生たちも地元の事業所のこと、ビジネスのことについて学べる良い機会になりました。

 

 20231月には1年生を対象とした新しい「旭タイムⅠ」がスタート。資源回収を行う株式会社かこ川商店が参加し、資源について学びます。内容は学校で不要なものを資源に変えて、得た利益で必要なものを購入するというもの。生徒一人ひとりが資源と真剣に向き合い考えます。

 

神辺旭高校の1年生(240人)を対象に行う出前授業「旭タイムⅠ」で説明する(株)かこ川商店の水主川社長

 

「旭タイムⅠ」を紹介した神辺町商工会のHPはこちら

 

 

 神辺町商工会青年部の小林さんは「引き続き地域の学校との連携を図りつつ、子どもたちが地元企業に興味を持ったり、身近に感じてもらえるような取り組みを進めていきたい」と話してくれました。

事業所紹介-山田書道教室(沼田町商工会)

[子ども一人ひとりのタイミングを大切に。「楽しい!」がモットーの書道教室]

「丁寧にかけば誰でもきれいな字が書けるようになります」と山田さん

 1980年に安佐南区沼田地区で書道教室を開き、これまで多くの子どもたちに書道の楽しさを伝えてきた山田昌子さん。今では親子3代にわたって通う子どもたちもいます。

 

 山田さんは小学校低学年で書道を始め、先生からかけてもらったひと言で書道の虜になりました。「目が覚めるような書だね、と言ってくださった先生の言葉が嬉しくて。子どもたちにもそんな言葉をかけてあげたい」と山田さん。社会人になり一度は書道から離れていましたが、結婚を機に再び練習をスタート。こつこつと腕を磨き、師範の認定を受けました。現在は松宗集会所で月に3回、金曜日に指導を行っています。

 

 山田さんが指導する上で大切にしているのが『楽しさ』。「子どもたちには自分も感じたように、楽しく書道を続けてほしいと思っています。ブランクができても、いつかまたやってみたいと思えるような時間にしていきたい」と話します。その子一人ひとりのペースに合わせた指導も山田さんのこだわり。「焦って叱咤激励するのではなく、待つ指導を心掛けています。今はできなくてもいい。その子が楽しいと思えるタイミングで進んでいけばいい。子どもの持つ力を信じています」と力を込めました。

 

 今後はSNSを活用した広報の一環で、教室の魅力や子どもたちの作品などを発信していきたいと考えています。これまで、沼田町商工会主催のセミナーなどにも参加。沼田町商工会では、引き続きセミナーの開催や専門家派遣などを通じて、サポートを行っていく予定です。

 

小学6年生の生徒のみなさん。作品を仕上げた後は達成感いっぱいの笑顔に

 字がきれいになるだけでなく、集中力がついたり、あいさつができるようになったり、様々なメリットがある書道教室。お子さんの習いごとのひとつにしてみませんか?

 

○山田書道教室

TEL080-1905-4279

「オールクレ・クレコレバイヤーズ商談会」開催(呉広域商工会)

[呉が一丸となって実施する熱い商談会が今年も開催。今年は7社が初参加]

熱気に包まれた会場の様子

 呉広域商工会が主催し、呉市内の支援機関、行政、金融機関などが共催、後援して毎年実施されている「オールクレ・クレコレバイヤーズ商談会」が今年もクレイトンベイホテルで開催されました。この商談会は、呉市内の中小企業、小規模事業者等の路開拓支援事業として実施しているもので、今年で4回目。商談会には呉市内の18社と関東、関西、広島県内のバイヤー15社が参加しました。うち2社はオンラインで商談を行いました。今回は新規の事業所を優先的にノミネートし、バイヤーも時代のニーズに合わせて通販に力を入れたバイヤーをセレクトしています。

 

 はじめに呉広域商工会の住谷秀治事務局長が「呉市内には素晴らしい特産品がたくさんあります。一つでも多くの商談が成立するように祈っております」と挨拶。会場には新原芳明呉市長も駆けつけ、「呉のいいものを消費者に知っていただくために、商品の魅力をしっかりとバイヤーのみなさんに伝えてください!」とエールを贈りました。

 

 今回、実施された商談は全部で114商談。独自に開発した全身マッサージ用のホットストーンを販売するオフィスSERNE(セレーヌ)の代表理事、渡部志穂さんは今回商談会に初参加。使い方を伝える講習会とセットで販売する独自のスタイルのため、エンドユーザーは一般の顧客ではなく、それを使った施術を行うセラピストなどが中心です。商談は商品の良さをしっかりと伝えられただけでなく、新しい販路の開拓にも繋がりました。「介護の現場で使ったり、インバウンドにも視野を広げたり、商談の中で新しい販路の方向性が見えてきました」と話してくれました。

 

オンラインは事前に商品をバイヤーに送付して商談が行われました

 同じく今回初参加となったNPO法人地域ネット くれんどで広報を担当する広兼絵里奈さんは、2016年の「ひろしまS-1サミット」でグランプリを受賞した「瀬戸内チョコテリーヌ」と「くろまめびわのはちゃ」をバイヤーに紹介。「パッケージにもっとアピールポイントを入れるべきとご指摘をいただきました。プロの目線でアドバイスがもらえる良い機会。商品のブラッシュアップに繋げていきたいです」と意欲を見せます。イベントに声がかかったり、見積もり依頼があるなど、販路拡大への手ごたえも感じています。

 

 呉広域商工会の担当者である佐々木経営指導員は、「今回の商談会を販路開拓だけでなく、消費者ニーズの把握や商品のブラッシュアップにも繋げてほしい」と今後の動向にも期待を寄せました。

 

●お問合せ 呉広域商工会 TEL 0823-70-5660

「Meetsかんなべ」第2弾が完成!(神辺町商工会)

[地元の高校生が地元の企業を取材して紹介する冊子「Meetsかんなべ」の第2弾]

編集部会の様子。担当する企業について調べたり、質問内容を考えたり、準備万端で取材に挑みました

 令和3年度から神辺町商工会青年部が取り組んでいる「Meetsかんなべプロジェクト」。地元の高校生と一緒に編集部を立ち上げ、神辺町内の魅力的な商工会事業所を紹介する冊子を制作しています。第2弾となる今年度は、神辺高校と神辺旭高校の有志19人が参加。生徒が取材を担当し、高校生の目線でその企業の魅力に迫っています。青年部はスケジュール調整や取材現場の送迎、取材のアドバイスなどで学生たちをサポート。冊子には、製造業、保育関連企業、小売店、飲食店などバラエティに富んだ10社が登場します。

 

 青年部と学生たちは、これまで編集部会を4回開催しました。青年部員の河瀬さんは「回を重ねるごとに生徒から発言が増えたり、新しいアイデアが飛び出したり、学生たちの意欲的な姿勢が印象的でした。プロジェクトを通して、地元の企業に興味をもってもらえたらうれしいです」と話します。

 

 助成金を活用して発行した前回とは異なり、費用面で自立した仕組みづくりに着手したのも第2弾の特徴。掲載する企業から広告掲載料を集めることで、全額とはいきませんでしたが、費用の半分をまかなうことができました。補助金に頼らず事業を続けていくために今後も協力企業を募ります。河瀬さんは、「企業側からの反応もよく、プロジェクトに対する期待の大きさを感じています」と来年度の発行に向けて自信をのぞかせます。

 

最初は緊張していた学生たちも、取材を進めていくうちに自然と質問が出るように。青年部員も同行し雰囲気作りや話題作りで学生をサポートしました

 前回の8,500部から増刷し、今回は1万部を発行。121日(土)に青年部と生徒たちがフジグラン神辺などで配布しました。

 

Meetsかんなべ」を紹介する神辺町商工会のHPはこちら

 

●お問合せ 神辺町商工会 TEL 084-963-2001