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「ルート77事業」着々進展

開拓者インタビューなどが終了し、観光客の囲い込み戦略の策定に向けて検討を開始

クローズアップ商工会

沼田町 商工会

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「ルート77事業」着々進展

▲プロジェクトのこれまでの進捗状況や今後取り組むべき事業の方向性を確認し合った。

 

今年度の「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」で、他地域からの新規就農者など“開拓者”と呼ばれる人々を核に、中山間地域の活性化策を調査研究する「13人の開拓者によるルート77活性化リマスター事業」に取り組む沼田町商工会が先月20日、同商工会館で第3回目のプロジェクト委員会を開きました。去る8月12日に行われた、同商工会主催の「戸山ミュージックフェスティバル」の実施概要や、13人の開拓者インタビュー調査の進捗状況などを事務局が報告し、事業コーディネーターが今後の事業戦略の進め方についてアドバイスしました。

 

事務局は最初の議題として、同フェスティバルの実施概要とともに、イベント時に行ったアンケート調査の結果を報告。同フェスティバルは、同商工会がお盆の帰省時期に合わせ、地元ゆかりの音楽家らを共演させることを通して、都市部から多くの人を呼び込んで活気ある戸山地区を印象付けようと開いたもの。地元出身のピアニスト、富樫幸恵さんによる被爆ピアノの演奏が早くから評判を呼び、約700人の来場がありました。

 

事務局は当日、来場者を対象に、戸山地区に対する印象や思いなどを問うアンケートを実施。約200人から回答を得ました。アンケートの自由回答に“自然”“田舎”などのキーワードが数多く見られたことから、事務局は「戸山地区に心の満足体験を求めている人が多い」と分析。「自然を守って」「田舎らしさをいつまでも」「風土を守りつつ活性化を」など里山環境の維持を望む意見が多く、定住希望者が複数いたこともあり、「ありのままの自然環境や地域文化を観光資源として、観光客を迎える体制を整えることが必要」と、今後取り組むべき事業の方向性を委員らとともに再確認しました。

 

続いて事務局は、13人の開拓者インタビュー調査の進捗状況を報告。地域活性化の核となる開拓者それぞれの事業内容、ライフスタイルなどを調査するもので、ほぼすべてのヒアリングが完了したことが委員に伝えられました。その後、事業コーディネーターの1人、株式会社JTB総合研究所の渡邉浩良研究員が、「年間通じて季節感のある食材が生産され、農業を核に地域の魅力向上を図ることができるが、観光客の受け入れ体制は不十分」と、調査結果から明らかになった戸山地区の現状と課題を説明。加工特産品、体験型観光プログラムなど観光客に提供できるメニューが豊富にありながら、ネットワークが十分でないことを課題に挙げ、「地域力を引き出すには、人的資源の交流・連携を図りながら、点ではなく面での観光を推進するように」とアドバイスしました。

 

開拓者インタビューを行った委員は、「戸山自体を詳しく知らないまま訪れたが、日本の美しい原風景が残る場所」と戸山地区の里山環境を高く評価。インタビューを通して得た感想として、「里山環境をより良い形で残したいと考えていて、観光客が増えることで地域の雰囲気が損なわれることを懸念している」と開拓者らの声を代弁。一方で、このままでは地域が衰退するといった不安を覚え、相互の連携・協力に対しては前向きな姿勢を示す人が多かったことから、「個々の結び付きをうまくコーディネートできれば、良い方向に向かうはず」と期待を込めて述べました。

 

主だった事業報告が終わった後、もう1人の事業コーディネーターである同社の篠崎宏主席研究員が、事務局がインターネットを通じて実施する広島市民週末行動アンケートの叩き台を披露。委員らとアンケート内容や質問項目について協議しました。

 

その後、篠崎主席研究員が今後の事業戦略のあり方についてアドバイス。篠崎主席研究員によると、日本の観光市場は飽和状態で、「これ以上マーケットは大きく広がらない。戸山に人を呼ぶということは、他の観光地から入込客を奪うということ」と説明。甘いか、辛いかのキーワードしかなかったカレールー市場に、“コク”という概念を持ち込んでヒットを飛ばした商品を例に、「過密状態にある市場の中に“新たな枠”を作ることが生き残りの道」と提言しました。

 

観光客が好んで訪れる仕組み作り=囲い込み戦略を策定することが重要で、「戸山をフィールドにどんな枠を作れば観光客が好んで来るかを考えることが必要」と述べ、「その手段として13人の開拓者を生かす」「新たな枠が観光客に響けば入込客は増える」。事務局は今後、篠崎主席研究員らとともに、新たな囲い込み戦略の策定に向けて検討を進めることになりました。

 

篠崎主席研究員は一連の提言を踏まえ、事務局が年度内に実施を予定している先進地視察の候補地(案)を提示。人が人を呼び込む仕組み作りに成功した場所が視察地に適切として、視察候補地に岡山県の奥津温泉、鳥取県の三朝温泉の2か所を提案しました。奥津温泉では、地元の主婦らによる地元産野菜を使った地産地消バイキング食堂が「行列してでも食べたい」と内外で評判を呼び、三朝温泉では、店舗の店先に地元ゆかりの品々が並び、来訪者を楽しませている“湯の街ギャラリー”が話題となっていて、「ハコモノ的な発想ではなく、地域の人たちが主役となって人を呼び込むことに成功している好事例」と篠崎主席研究員は提案理由を説明。同商工会はその案をそのまま受け入れることを決め、11月中旬にも視察を実施したいとの意向を委員らに示し、了承されました。

 

すべての議題終了後、委員の1人が、戸山地区と隣接する佐伯区湯来町でスローツーリズムを核とした地域再生プロジェクトなどが進められていることを伝え、「近隣同士の情報交換、相互連携を模索し、有機的な協力関係を築いてみては」と提案。多くの委員がその意見に賛同し、事務局も湯来町との連携・協力に前向きな姿勢を示しました。

 

●お問い合わせ/沼田町商工会 TEL(082)848-2869

 

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音楽と味覚の祭典楽しんで

地元出身の音楽家や地域固有の伝統芸能の共演、里山のおもてなし料理が楽しめる

地域イベント

沼田町 商工会

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音楽と味覚の祭典楽しんで

 

音楽と味覚のコラボレーションで地域を盛り上げて、地元に多くの人を呼び込むことで少子高齢化が進むまちを活気付けようと、安佐南区沼田町阿戸の戸山公民館で今月12日(日)、「とやまミュージックフェスティバル」が開催されます。沼田町商工会と同商工会戸山部会が主催する地域の人材と食材を生かした観光振興事業で、お盆の帰省時期に合わせ、帰省客や観光客などに活気と賑わいに満ちた地元の姿を印象付けようと企画したもの。多様なジャンルの音楽と多彩な地元の味覚で訪れる人をもてなし、「戸山ファンの獲得につなげたい」と話しています。

 

地元出身の音楽家や地域固有の伝統芸能などが一同に会し、勇壮華麗な音の共演を繰り広げます。訪れた人は、さまざまなジャンルの音楽を楽しみながら、地元ならではの食材を生かした素朴な味覚を満喫する趣向です。

 

一番の見所は、オーストリア在住で世界を舞台に活躍するピアニスト、富樫幸恵さんの被爆ピアノ演奏。戸山出身の富樫さんがメインゲストとして登場し、原爆投下で被爆したピアノを使って凱旋演奏を行います。

 

ステージではこのほか、県無形民俗文化財の“阿刀神楽団”、キッズチアリーディングチーム“フェアリーズ”、アフリカンバンド“ケレケレ”、沖縄ポップス“あらもり祭と愉快な仲間たち”など、個性豊かなゲストが次々と登場。それぞれ趣向に富んだパフォーマンスを披露しながら、自慢の技や歌声を競い合います。

 

もう一つの楽しみが、地元食材を使ったおもてなし料理が並ぶ「おいしいフェスティバル」。戸山で個性的な事業活動を営む生産者らが、丹精込めたとっておきの食材を使っておもてなし料理を披露します。戸山名産のトウモロコシ、きんちゃくトマトをはじめ、地元の生産者らが里山ならではの食材を創作料理に仕上げて、訪れる人の舌を楽しませることにしています。

 

会場一帯の沼田町戸山地区は、同商工会が今年度の「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」で、観光開発のための調査研究事業を実施しているエリア。同イベントは交流人口の増加と新たな戸山ファン獲得を目指す事業の一環で、「多くの人に足を運んでもらいたい」と来場を呼び掛けています。同商工会は当日、全国展開プロジェクトに関連するアンケート調査を行う予定で、アンケートに回答した先着300人に戸山産米をプレゼントすることにしています。

 

●お問い合わせ/沼田町商工会 TEL(082)848-2869

 

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ご当地香水お披露目

世界的に有名なフランス人調香師、アラン・ヴェルジュー氏が来日して記者会見

クローズアップ商工会

尾道しまなみ 商工会

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ご当地香水お披露目

▲多くの報道陣が見守る中、フランス人調香師アラン・ヴェルジュー氏が記者会見を行った。

 

尾道しまなみ商工会瀬戸田支所が、生産量日本一を誇る瀬戸田レモンをイメージしたご当地香水を商品化。今月18日から発売を開始しました。同日、瀬戸田町沢の平山郁夫美術館でプレス発表会が開かれ、「レモンの風」を意味するご当地香水「VENT de CITRON(ヴァン・ドゥ・シトロン)」を創作したフランス人調香師、アラン・ヴェルジュー氏が記者会見を行いました。

 

同支所は一昨年度、地域資源を生かした観光まちづくりを進めるために“瀬戸田地域活性化委員会”を設立。地元特産のレモン、代表的な観光体験メニューであるサイクリングを生かした新規事業創出に乗り出し、自転車愛好家をターゲットにした“しまなみ瀬戸田サイクリングMAP~グルメ・お土産~”を2万部作成し配布。同内容のホームページ“しまなみ瀬戸田サイクリング観光ガイド~チャリレもん。~”を公開しました。

 

それらと同時進行で、日本一の生産量を誇る瀬戸田レモンを使った新特産品の開発で地域内消費を喚起しようと、新商品開発事業にも着手。地域経済の活性化につながる特産品づくりの可能性を模索、検討した結果、瀬戸田レモンのイメージに合い、実現性の高いご当地香水を制作する方針が固まり、昨年度は瀬戸田レモンを使ったご当地香水の開発・商品化に注力してきました。

 

ご当地香水の開発にあたって同委員会は、“香りの魔術師”“香りの匠”などと呼ばれ称賛される世界的に有名な調香師、ヴェルジュー氏に瀬戸田レモンを送り、「爽やかな海の風を感じるような香り」をテーマに調香を依頼。ヴェルジュー氏は瀬戸田レモンの皮の香り成分を分析し、瀬戸内海の風景写真を参考に基本構想を策定。約半年間で約120種類の試作品を作り、同委員会が複数の香りの中からヒアリング調査などを行って、最終的に現在の香りに辿り着きました。

 

現地で会見したヴェルジュー氏は、「広がりのある香りに加え、グリーンの香りが強く残っていたのが印象的だった」と瀬戸田レモンの感想を語り、「レモンの香りをベースに、海やレモンの木の香りを織り交ぜた」とご当地香水の特徴を説明。爽やかで清潔感のあるレモンの香りに、フェミニン&ウッディな香りをプラスしたことで、「リッチな香りになった」と胸を張り、「イメージ通りの香りに仕上がった」と笑顔で話しました。

 

プレス発表会の冒頭、主催者を代表して挨拶を述べた柳本和彦同商工会瀬戸田地区会長は、「若手を中心とした委員会が約2年を費やして作り上げた作品。みなさんの力を借りて販売網を広げ、(初回生産分)5,000本の完売を目指すことで、ご当地香水を地域の活性化につなげたい」と力強く宣言。

 

来賓挨拶に立った平谷祐宏尾道市長は、「地域資源を有効活用して、尾道の特産品に新たな彩りを添えてくれた」と喜びを表し、「行政の力を生かして全国展開へと押し上げていきたい。生口島から全国に爽やかな香りを届けられるよう頑張りたい」と語りました。

 

プレス発表会の席上、ご当地香水の香りや使い心地を確かめたミス尾道の永田冴さんは、「この香水を身にまとうことで、大人の女性に近づけそう」。馬原美晴さんは、「尾道の新しいブランドとしてとても良い商品ができたと喜んでいる」と感想を述べました。

 

ご当地香水ヴァン・ドゥ・シトロンは、ヴェルジュー氏が瀬戸田のために作り上げた逸品で、香水濃度20%の本格フレグランス。肌に直接塗布するロールオンタイプで、容量は10ml。価格は2,000円(税込)。パッケージは同町をイメージしたデザインになっていて、容器にはフランス製のガラスフラコンを使用。平山郁夫美術館、耕三寺博物館など町内の主要観光施設や土産品店、化粧品店などで販売しています。同支所では、今後の消費者の反応を見ながら追加生産を検討するとしています。

 

●お問い合わせ/尾道しまなみ商工会瀬戸田支所 TEL(0845)27-2008

 

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わがまちの元気印-ジョイナス

備後地方で初めての塾とカルチャースクールを併設した民間学童保育施設を開設

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神辺町 商工会

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わがまちの元気印-ジョイナス

 

福山市引野町に民間事業者による学童保育施設運営がオープンしました。“子どもの自立心の育成”と“保護者の子育て支援”を目的とした新しい形の民間学童保育施設で、オープンさせたのは、同市神辺町に本社を置く“株式会社ジョイナス”。同社の岡崎芳己社長は、「ジョイナス1号店は塾やカルチャースクールを併設した、備後地方では初となる民間学童保育施設」と、胸を張ってアピールしています。

 

岡崎社長はもともと、人材総合支援サービスを提供する“株式会社シャイン”の経営者。労働者派遣事業、職業紹介事業に携わる中で、子どもを託児施設に預けて働くことを希望しながら、思い通りに仕事ができないある母親の悩みを知ったのが、新事業進出のきっかけ。「子どもを安心して預けられる環境づくりに取り組み、仕事と子育ての両立を応援したい」。

 

岡崎社長は新事業の構想実現に当たり、地元の神辺町商工会に相談を持ちかけました。そこで経営革新に取り組むことの具体的なメリットを知った岡崎社長は、新事業進出への意欲をよりいっそう燃やし、専門家派遣制度などを活用して経営革新計画書の作成にチャレンジ。昨年3月に「働く女性支援のための民間学童保育の事業化」で広島県の経営革新計画の承認を取得しました。「少子高齢化で労働人口が減少する中、意欲と能力のある女性の社会進出を積極的にサポートしたい」と岡崎社長。

 

それから半年後の同年9月、岡崎社長は経営革新計画の変更申請を行い、シャイン100%出資の子会社となるジョイナスを設立。民間学童保育の事業化を新会社によって事業展開することとし、母親が安心して子どもを預けられる環境づくりを最優先に掲げて、理想の施設づくりに向けた取り組みに本格着手しました。

 

社名のジョイナスを英語で表記すると“join us”。「みんなで一緒に楽しく過ごそう」を意味する言葉で、「ジョイナスで楽しく大切な時間を過ごしてほしい」という思いが込められています。岡崎社長の願いの通り、母親が安心して子どもを預けられるだけでなく、ジョイナスは子どもたちの大切な時間を将来のために有意義に過ごしてもらえるよう、さまざまなオリジナルのプログラムやサービスを提供しています。

 

子どもが健やかに成長するために必要な“人間力”を引き出すために、ジョイナスは5つのテーマに沿って豊かな保育を実践しています。その一つが、生活リズムの形成・確立と自発性を養うための“生活習慣”。正しい生活リズムを身に付けてもらうことに重点を置いたカリキュラムを組み、自分のことは自分でできるよう指導し、自立心を育てます。次に、“社会性・経験”をキーワードに、社会への適応力や状況判断力を養うためのイベントやプログラムを数多く準備し、同時に“教養・自学自習”の力を育てるために、学ぶことに対する積極性もサポート。さらに、他人を思いやる優しさを身に付けてもらうために、“マナー・コミュニケーション”の能力を育成するとともに、新しい自分に挑戦するための心を育む“自己啓発”にも力を入れています。

 

とりわけジョイナスが他の学童保育施設と大きく異なる点は、塾・カルチャースクールの機能を備えた“ジョイナスプラス”を併設していること。「子どもを預けることができれば、そのまま習い事までできるサービス」と岡崎社長。苦手科目を克服し、得意科目を伸ばすだけでなく、勉強のやり方から宿題のフォローまで丁寧に指導する学習習慣サポートが充実。楽しく学べるカルチャースクールでは多彩な学びと遊びのプログラムも用意して、子どもの感受性や創造性を伸ばし、個性を引き出す指導も行います。

 

施設においても安全面や衛生面に十分に配慮し、窓ガラスには安全ガラスもしくは飛散防止フィルムを貼付。壁にはホルムアルデヒドを吸収・分解する壁材を用い、床は足に優しい無垢材を使用しています。監視カメラを計5台設置するなど防犯対策も充実させ、ドアシステムにも不審者進入対策がしっかりと施されています。

 

入所対象となるのは、小学1年生から6年生までの児童。保育時間は、平日は下校時間から午後7時まで、土曜日・長期休暇中は午前8時30分から午後7時まで。保護者の勤務時間に対応し、朝は午前7時から、夜は最長で午後9時までの前後延長も可能です。事前にスポット会員に入会すれば、必要な時に1日だけ子どもを預けることができます。保育士・幼稚園教諭免許、小・中学校教員免許取得者など教育現場での経験が豊富なスタッフがキッズコーチを務め、普通救命講習、上級救命講習受講済者であることも、子どもと保護者にとっては大きな安心材料となります。

 

なお、利用料金などの詳しくは、ジョイナスのホームページをご覧ください。

 

●お問い合わせ/株式会社ジョイナス TEL(084)960-0051
●お問い合わせ/神辺町商工会 TEL(084)963-2001

 

株式会社ジョイナスのホームページはこちら

「45周年記念大会」開催

“地域の未来を創る商工会女性部”の役割を再認識し、今後のさらなる飛躍誓い合う

商工会からのお知らせ

広島県商工会女性部連合会

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「45周年記念大会」開催

▲女性部活動の発展に尽力した功労者の功績を称えるとともに、
いっそうの連携の強化と英知の結集を図る目的で開かれた「45周年記念大会」

 

広島県商工会女性部連合会の「広島県商工会女性部組織化45周年記念大会」が18日、南区元宇品町のグランドプリンスホテル広島で開かれました。この大会は、女性の感性を生かし実施してきた地域密着型事業が地域社会に大きな活力をもたらし、商工会女性部対して大きな期待が寄せられる中、商工会女性部の役割を今一度再認識し、さらなる飛躍を誓うことを目的に開かれたもの。県内各地から約270人の女性部員が出席し、45周年の節目を祝いました。

 

大会に先がけて開会の挨拶に立った井上文江会長は、1967年(昭和42年)3月に15商工会女性部(当時は婦人部)の連合体としての県女性連設立以降から今日までの歩みを振り返り、「歴代の諸先輩方が育んだ組織は地域社会になくてはならない存在となり、商工会青年部とともに地域振興・発展の担い手として大いに活躍するに至った」と強調。

 

現在の厳しい経済環境下においては、これまで培ってきた経験や実績を生かすと同時に、女性部員が互いに知恵を出し合い、連携して女性部活動を推進していくことが大切だ、と訴えました。さらに、県内34商工会女性部、2,700余人の女性部員が一丸となることの必要性を説き、「地域の明るい未来を作るため、意義ある活動を展開していこう」と力強く呼びかけました。

 

記念大会では最初に、組織運営や地域貢献に多大な功績があった商工会女性部や女性部員を表彰する、表彰状授与・感謝状贈呈式が行われました。

 

特に顕著な実績を挙げた女性部、個人を表彰する「中国経済産業局長表彰」では、優良商工会女性部に高陽町商工会女性部、女性部功労者に澁谷京子さん(福山あしな商工会女性部)が選ばれ、太田秀幸産業部長(局長代理)が表彰状を授与しました。

 

同賞に次ぐ「広島県知事表彰」では、優良商工会女性部に宮島町商工会女性部、東城町商工会女性部、女性部功労者に田坂綾さん(祇園町商工会女性部)、西川良子さん(広島安佐商工会女性部)、秋光史子さん(呉広域商工会女性部)が選ばれ、それぞれの代表者に津山直登商工労働局長(県知事代理)から表彰状が手渡されました。

 

「広島県商工会連合会会長表彰」では女性部功労者として197人が、「広島県商工会女性部連合会会長表彰」では優良女性部として34商工会女性部、女性部功労者として23人が選出され、各代表者に表彰状が贈られたほか、101人の女性部員に「広島県商工会連合会会長感謝状」、10人の女性部員に「広島県商工会女性部連合会会長感謝状」が贈られました。

 

さらに、県女性連がエコキャップの回収事業に取り組み、その活動意義を広く社会に伝えた功績に対し、“NPO法人エコキャップ推進協会”の永田近事務局長から井上会長に感謝状が手渡されました。永田事務局長は回収実績上位3位の江田島市商工会女性部、五日市商工会女性部、広島東商工会女性部にもそれぞれ感謝状を贈呈した後、サプライズとしてお礼の挨拶とともに、井上会長に特別功労賞を授与。永田局長の粋な計らいに、会場からは歓声とともに大きな拍手が沸き上がりました。

 

なお、県女性連がこれまでに回収したエコキャップ数は合計847万個で、ポリオワクチン換算で1万590人分、6万6,718kgのCO2排出量削減効果を上げました。

 

受賞者を代表して謝辞を述べた澁谷さんは、「栄えある賞を誇りとし、表彰に恥じることのないよう、さらなる熱意を持って地域振興発展の旗頭になりたい」と、今後に向けた決意を語りました。

 

その後の来賓祝辞では、井辺國夫中国経済産業局長(太田産業部長代読)、湯崎秀彦広島県知事(津山商工労働局長代読)、林正夫広島県議会議長の3氏が祝辞を述べました。

 

井辺局長は、中小企業の海外展開支援、地域資源を活用した新事業展開支援、再生可能エネルギーの普及拡大などに重点的に取り組む考えを伝えると同時に、「中小企業の多面的な取り組みに対してもきめ細かい支援を行っていきたい」と力強く表明。

 

湯崎知事は、人づくりと新たな経済成長に重点を置いて県政を進めていきたい考えを述べるとともに、商工会女性部に対しては、「地域経済のけん引役、地域活性化の担い手として強く期待している」と激励。「女性ならではの視点と柔軟な発想を生かして、魅力ある地域づくりの原動力となってほしい」とエールを送りました。

 

林県議会議長は、エコキャップ回収事業などを例に挙げ、「女性ならではのきめ細かな観点で地域密着型事業を推進し、地域商工業の発展に大きく貢献してくれていることは心強い限り」と、商工会女性部の取り組みに対して謝意を表す一方で、「県議会としても魅力ある地域社会の実現に向けて、最大限の努力をしていきたい」と決意を述べました。

 

大会に先立ち行われた「平成23年度広島県商工会女性部第2回研修会」では、湯崎県知事が講師となり、“瀬戸内 海の道構想について”を演題に講演しました。

 

湯崎県知事は、国内外から広く観光客を誘致して広島県全体の活性化を目指す海の道構想の詳細について説明。講演の中で、瀬戸内海に点在する地域資源を磨き上げ、相互に連携させてエリア全体の魅力アップに取り組みたい思いや、観光産業をはじめとする地域産業の活性化につなげていきたいと考えなどを時にユーモアを交えながら、出席者に向けて熱く語りました。

わがまちの元気印-コーシンオート望

早くから経営革新に取り組み、写真付き作業報告書サービスで顧客から高い信頼得る

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神石高原 商工会

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わがまちの元気印-コーシンオート望

 

「自然と車の調和が私たちの願い」。そんな経営方針を掲げ、顧客密着型の事業展開で長く地域に愛され続けている自称“備後の田舎の車屋”。早くから経営革新に挑戦し、顧客志向の具現化に信念を持って取り組んでいるのが、神石郡神石高原町にある“コーシンオート望”。同社の延岡博行社長は、他に類を見ない独自サービスの確立によって差別化戦略に成功し、自社の息の長い成長を持続させています。

 

延岡社長が1994年(平成6年)1月、個人事業として立ち上げたのが同社の始まりで、その3年後に改組して法人化。もともと同じ地元の同業他社に勤務していましたが、後進に道を譲るために退職。独立開業の意思はまったくなく、「40歳を過ぎてハローワークに行っても、次の仕事はそう簡単には見つからない。1年くらい遊んでいた」と、当時を笑いながら振り返る延岡社長。ただ、その資質や能力を周囲は放っておかず、周りの声に押されて何とか重い腰を上げ、同社を立ち上げたという経緯。

 

「家庭が1番、地域が2番、会社が3番」。それが延岡社長のモットーで、従業員一同に繰り返し言い聞かせていること。「仕事をないがしろにしていいということではない。家庭や地域を大切にできない従業員が、仕事を大切にできるはずがない」。会社経営と同時に、延岡社長は人づくりにも細心の気を配っています。例えば、社員教育の一環として清掃を徹底していることもその一つ。同社では毎朝、清掃を通じて心を磨いた後、1日の業務がスタートします。

 

同業他社と差別化を図るための最良の手段と延岡社長が位置付けているのが、人の心。施設設備の充実、取扱車種の多寡、販売体制の強化などではなく、思いやりの心を持って顧客が喜ぶサービスを提供することが一番の差別化になると考え、その心を育むためにも人づくりには力を注いでいます。

 

延岡社長の思いが如実に感じ取れるのが、同社独自の写真付き作業報告書サービス。自動車の点検時などに整備の全過程をデジタルカメラで記録し、担当従業員の手書きのコメントを添えて作業の進捗状況を随時、顧客に報告するというもの。「自動車は一見無機質に思えるが、生き物である」。それが延岡社長の持論で、医師がレントゲンを撮り、それを患者に見せながら病状や検査結果を説明するのと同じことで、「単なる道具と捉えて自動車をぞんざいに扱うようでは、顧客に失礼」と延岡社長。

 

「恋人に思いを伝えるような気持ちで書け」。時には従業員を厳しく叱り、時には丁寧に添削指導を行いました。何のために写真を撮り、何のためにコメントを書くのかの意味を全従業員に理解させるまでに、約1年半かかったと言います。一つの工程を終えるたびに、丁寧に手洗いして写真を撮影。また次の工程へと移り、手洗いの後に写真撮影の繰り返しで、「アロエ成分配合の高品質石鹸が当社では大活躍」と笑う延岡社長。

 

この取り組みは同社が経営革新支援法の承認を受けるきっかけになったもので、それ以前はポラロイドカメラを使った地道なサービス展開でした。2005年(平成17年)4月に「中小企業経営革新支援法施行令等の一部を改正する政令」が施行され、広島県が全業種での経営革新を幅広く支援するようになって間もなくのこと。本県連東部支所が備後地域の会員事業所などを対象に開いた新法に関する説明会で、ごく数人の出席者の中に延岡社長の姿がありました。説明会後、かねてからの計画を担当職員に打ち明けたところ、「それならいけそうだ」との力強い言葉。

 

本県連東部支所の支援を受けながら申請書の作成に取り掛かり、同年8月、延岡社長は「設備効率化による写真付き作業報告書サービスの開始」で広島県の経営革新計画の承認を取得しました。結果、経営革新制度を活用して、その翌年に自社の整備工場を認証工場から指定工場へと格上げ。それまでは、福山市南今津町にある福山自動車検査登録事務所に実車を持ち込んで車検を通す必要がありましたが、指定工場移行後は車検に関する全ての作業を自社で行うことができるようになるなど、大幅に業務効率化を図ることにも成功しました。ちなみに神石高原町内に指定工場ができたのは、34年ぶりのこと。写真付き作業報告書サービスも顧客から高い支持を得て、「今では安心、信頼して従業員の取り組みを見守っている」と延岡社長。

 

社名にある“望”とは、生後わずか1か月で夭折した幼子の名前。「その子が生きていれば成人になる年まで頑張ろう」。独立開業以降、その目標を頭の片隅に置きながら、顧客や従業員のために毎日懸命に働いてきました。その年を迎えるまであと3年。

 

道の駅さんわ182ステーションの近くの国道182号沿いに本社機能を移し、業務の拡張を図りたい思いがある一方で、地元では法人による集落営農の取り組みをけん引し、時代に相応しい理想の里づくりを進めるまちづくりグループ “かみむら未来塾”の一員でもある延岡社長。ほどなくして再び後進に道を譲り、地域の食と農の健全化を図るとともに、子どもたちの夢を育む住み良いまちづくりに貢献したい。そんなふうに第2の人生を考え始めています。

 

●お問い合わせ/コーシンオート望 TEL(0847)85-4114
●お問い合わせ/神石高原商工会 TEL(0847)89-0001

 

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わがまちの元気印-伝統工芸

世界に通用する“日本らしい”壁面家具・壁面雑貨を開発し、新しい生活空間を提供

事業所・店舗紹介

上下町 商工会

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わがまちの元気印-伝統工芸

 

壁面を個性的に彩る、上質で感度の高い家具や雑貨の開発、販売を手掛けたことをきっかけに、最近にわかに注目を集めている“伝統工芸株式会社”。府中市上下町にある壁面家具・壁面雑貨専門メーカーで、その社名の通り、日本の歴史と風土に培われた高い精神性や優れた手練の木材加工技術を継承。“日本らしさ”をコンセプトに、長年積み重ねてきた技術と革新的なアイデアを融合させた高品質なモノづくりで新しい空間価値を創造し、日本独自の魅力を世界に向けて発信しようとしています。

 

同社は1983年(昭和53年)に創業。以来、額縁製造メーカーの協力会社として、長年にわたって下請けの製作業務に従事。額縁を中心に屏風、衝立など、日本らしい空間を壁や仕切りによって演出する製品を作り続けてきました。1998年(平成10年)に2代目の経営者に就任した藤岡惠志社長は昨年、長く培ってきた額縁製造での知見を生かし、自社開発、自社製造へと大きく経営方針を転換。下請け体質からの脱却を図るため、自社ブランドを確立する方向に舵を切り、“壁を用いた空間演出”にこだわった商品の開発に乗り出しました。

 

その背景にあったのが、業界の先細りに対する不安や危機感でした。例えば書道人口が減るに従って、書道用額縁の需要も相対的に低下。そのことは、同社の事業領域全般に当てはまることで、「このままではいけない」と藤岡社長は考えたのです。昨年9月に額縁製造メーカー出資分の株式を買い戻すなどして独立。経営の革新に本腰を入れる姿勢を鮮明にしました。

 

藤岡社長は今年1月、ストーリープランニングを導入。これは、物語を切り口にした課題解決方法と呼ばれるもので、長年の技術と木材を通して新しい価値の創造に取り組むために、藤岡社長は自社の強みを探して経営資源を集中投入するストーリーを構築。そのあるべき姿の実現に向けて、まず壁面家具・壁面雑貨のプロトタイプの試作に着手。試作と研究実績を着実に積み重ねて、6月から販売事業を開始。さらに、ホームページを一新して、10月にショッピングサイト“伝統工芸オンラインストア”をオープン。自社開発製品の魅力を全世界に向けて発信しました。

 

同社が展開する自社ブランドは全3シリーズ。「長年培った技術力という強みを発揮して製品を開発することに力を注いだ」と藤岡社長。中でも同社が旗艦ブランドに位置付けているのが、日本の伝統的な建具として用いられてきた縦格子がモチーフの“格子シリーズ”。

 

ウォールナット材、バーチ材、ナラ材の3種類を使用し、格子の太さを16mm角に統一。釘などは使用せず、組み立て後にオイルを塗布してしっとりとした風合いに仕上げているのが特徴です。実用的でお洒落なプランターラック、オブジェや小物が収納できる井型シェルフなど8商品があり、規則正しい縦格子の美しいパターンが、現代の生活空間に新しさと懐かしさを提供します。

 

2つ目が、同社と社外のプロダクトデザイナーとの協業によって生まれた“デザイナーズシリーズ”。木材加工の伝統技法“蟻組み”に“滑り”の機能を加えた壁掛け万年カレンダー、味覚だけでなく視覚でもワインを楽しめるワインボトルフレームなど、デザイナーの個性と感性が光るハイセンスな仕上がりの逸品が揃います。3つ目が、同社の職人や協力デザイナーのアイデアを形にした“プロトタイプシリーズ”。

 

より多くのニーズに応えるため、主力ブランドを中心にラインナップのさらなる充実を目指す藤岡社長。「自社技術を応用して、幅広いモノづくりに挑戦したい」。企業のトップでありながら一職人でもある藤岡社長は、見る人を驚かせるような製品の開発に貪欲に挑み続けていく考え。壁面という領域で世界に通用する日本発の商品を開発し発信することで、より快適で、より魅力的な生活空間を提供するとともに、「世界中にその素晴らしさを感じてもらいたい」と語る藤岡社長。世界を視野に入れたモノづくりをこれからも追求していきます。

 

●お問い合わせ/伝統工芸株式会社 TEL(0847)62-3377
●お問い合わせ/上下町商工会 TEL(0847)62-3504

 

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わがまちの元気印-パティスリーオクモト

地元産レモンを使った洋菓子づくりで、経営革新とともに地域の新規雇用創出に成功

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尾道しまなみ商工会瀬戸田支所

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わがまちの元気印-パティスリーオクモト

 

尾道市瀬戸田町特産のレモンを使った洋菓子づくりが評判を呼んでいる“瀬戸田檸檬菓子工房パティスリーオクモト”。同町で生まれ育ち、約8年間の修業を経て、4年前に帰郷した奥本隆三オーナーがその年の春に開いた小さな洋菓子店です。

 

最初は決して特別な洋菓子店ではありませんでした。本場・神戸で洋菓子づくりの修行に励んだ経験を生かし、開業当初は地元ではなかなか味わうことのできない神戸の味、ロールケーキを主力商品として販売していました。今日に至る転機になったのは、常連客からの一言。「普通の焼き菓子なら、瀬戸田土産にならない」。

 

かねてから生産量日本一を誇る地元産レモンを使った洋菓子づくりにも取り組んでいましたが、自分を納得させる結果には至らなかった背景もありました。その一言をきっかけに、「自分にしかできない、瀬戸田でしかできない焼き菓子もあるはず」と、奥本オーナーはもう一度自分の心を奮い立たせました。

 

従来のレモンケーキは、仕上げにホワイトチョコレートでコーティングするのが一般的な作り方ですが、「チョコレートの甘さで、瀬戸田レモンの風味がかき消されてしまう」。かと言って、すり下ろしたレモンや果汁を加えるだけではえぐみや酸味が強調され、「瀬戸田レモン特有の風味が生かされない」。

 

そこで奥本オーナーが思いついたのが、瀬戸田レモンの皮を生かすことでした。レモンの表皮にある油包を一つひとつ手刻みで加工。刻んだ皮を丹念にアク抜きし、じっくり煮詰めてジャム状にすることで、機械では出せない繊細な歯応えや食感、香りを表現することに成功しました。神戸の製粉メーカーから仕入れた国産小麦粉、内麦ゴールドを生地に使用し、なめらかな食感を演出。さらに、生地にしっとり感を加えるため、焼き上げ後に特製のレモンシロップを打つことで、爽やかなレモンの香りとともに、とろけるような口当たりが楽しめるレモンケーキ“島ごころ”が完成しました。

 

開業翌年の夏、奥本オーナーは満を持して島ごころの発売を開始。瀬戸田発のレモンケーキは、発売直後からまたたく間に話題となりヒット。昨年度は累計約6万個を販売し、今年2月には「第51回全国推奨観光土産品審査会」で『日本観光協会長賞』を受賞するなど、その味は全国的にも高く評価されています。ただ、奥本オーナーはその現状に慢心することなく、「レモンの粒が小さい」「レモンの食感が足りない」などの意見をもとに、常に商品の改善と向上に努めることも忘れていません。

 

地域資源と既存技術を融合させ、従来にない新商品を開発することを計画した奥本オーナーは、昨年5月に「瀬戸田レモンを活用した洋菓子開発と特色あるお店づくり」で、広島県の経営革新計画の承認を取得しました。

 

経営革新までの道のりを支援したのが、地元の尾道しまなみ商工会瀬戸田支所。奥本オーナーから、県内過疎地域の活性化に成果を上げた新商品の事業化を支援する「広島県過疎地域小規模企業等活動支援モデル事業」の活用相談を受けた際、同制度の申請にあたって経営革新が必要になることから、同支所は専門家派遣などで申請書類の作成を支援。奥本オーナーは同支所バックアップのもと、わずか1か月で両制度の承認申請書をまとめ上げ、経営革新とともに県からの新たな支援を取り付けることにも成功。

 

さらに、その過程で情報を得た「広島県中小企業新事業創出支援事業」への申請にも矢継ぎ早に挑戦。経営革新計画承認事業者を対象に、新規雇用への取り組みを支援する助成制度で、奥本オーナーは見事その採択を受け、2人の従業員を新規採用。地元に新たな雇用機会を生み出すなど、奥本オーナーの一連の取り組みは、地域の活性化に大きな効果をもたらしました。

 

現在、島ごころは県内の百貨店や高速道路SAを中心に約20か所で販売され、今年度の累計販売数は20万個を突破する見込み。「生産数量が増えても発売以降変わらぬ製造工程で、手間ひまを惜しまない手づくりに徹していることがおいしさ、人気の秘訣と自負している」と奥本オーナー。「生まれ育った瀬戸田をレモンで元気にしたい」「瀬戸田とともに歩むお店でありたい」の願いを込めながら、今日も瀬戸田のレモンケーキを焼き続けます。

 

●お問い合わせ/瀬戸田檸檬菓子工房パティスリーオクモト TEL(0845)27-0353
●お問い合わせ/尾道しまなみ商工会瀬戸田支所 TEL(0845)27-2008

 

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わがまちの元気印-風呂迫建設

市民農園をモデルにした「農園付き貸し別荘事業」で、各方面から熱い注目を集める

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世羅町 商工会

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わがまちの元気印-風呂迫建設

 

世羅郡世羅町にある建築業を主体とした建設業者が、自社技術を活用した新規事業を立ち上げて、業界はもとより各方面から高い注目を集めています。市民農園をモデルにした「農園付き貸し別荘事業」が話題となっているのは、同町安田の“株式会社風呂迫建設”。稼働率100%、常にキャンセル待ち状態が続く人気ぶりで、多くの利用者に喜ばれると同時に収益基盤の強化が進むなど、同社の風呂迫聖吾社長にとっては願ったり叶ったりの展開のようです。

 

農園付き貸し別荘事業は、同社所有の遊休農地の有効利用を目的に始まったもの。業界の景気動向に左右されない新規事業を模索し、農業参入などを検討していた折に風呂迫社長が出会ったのが、中高年を中心に人気の市民農園だったのです。

 

2008年(平成20年)春、たまたま目にしたあるコラム記事がきっかけ。「滞在型の市民農園が流行している」と知った風呂迫社長は、「思い立ったが吉日」とばかりに即行動に打って出ます。市民農園の実態調査に乗り出し、鳥取・島根・岡山・山口・兵庫各県の先進例を見て回り、各所の取り組みや現地の状況をつぶさに見聞しました。兵庫県の市民農園は一度訪れたことがある場所で、「近郊都市圏から車で1、2時間が最適な立地条件で、地域振興にも役立つ」と過去に聞かれたことが思い出され、風呂迫社長の直観は確信に変わりました。

 

その後、風呂迫社長が新規事業計画案を世羅町商工会に持ち込んで相談したところ、勧められたのが経営革新計画の申請。同商工会支援のもと、風呂迫社長は経営革新計画申請書の作成に取り掛かり、その年の12月に『建設業の技術を活用した農園付貸別荘事業への進出』で、広島県の経営革新計画の承認を取得。日本政策金融公庫から低利融資を受け、新規事業に本格着手することになりました。

 

同社所有の遊休農地と経営資源を利活用して、一昨年4月に第1期工事に着手。3か月後、2,000㎡の広さに6棟の農園付き貸別荘が完成しました。「完成2か月前に地元紙に取り上げられ、電話が鳴りっ放し。その週末に入居者が埋まった」。この反響を受けて、同年9月からの第2期工事で3,000㎡の広さに9棟を増設。昨年3月に“やすだの郷”が全面開村しました。

 

当時、民間事業者が市民農園を開設する場合、『市民農園整備促進法』という乗り越えなければいけないハードルがあり、これが風呂迫社長にとって一つの障害になっていました。風呂迫社長は広島県のアドバイスをもとに、遊休農地を宅地に転用した上で、市民農園をモデルにした農園付き貸別荘を貸し出す方法を取ることでこの問題をクリア。同法に即した市民農園であれば、「貸付期間が5年を超えないこと」「複数の者を対象に一定のルール」「営利を目的としない農作物の栽培」などの要件が求められますが、「やすだの郷には一切の制約がかからない」と風呂迫社長。

 

やすだの郷の農園付き貸し別荘は全15棟。1区画は240㎡、内、農園の広さは100㎡。木造平屋の1部屋タイプ(DK)と2部屋タイプ(1DK)の2種類があり、全室ロフト付き。ユニットバスや簡易水洗トイレ、プロパンガス、洗面化粧台などが備え付けられ、ケーブルテレビ、インターネット接続も可能。賃料は1部屋タイプ年間(3月~2月)36万円、2部屋タイプ(同)42万円。契約は1年ごとの更新で、何年でも継続更新が可能です。

 

「団塊世代が中心だが、アパート感覚で利用している若い女性もいる」と風呂迫社長。細かな制約が設けられていない分、入居者の利用形態は実にさまざま。土に触れて野菜づくりを楽しむ人がいる一方で、中にはやすだの郷での暮らしに快適さを見出し、入居後に住民票を移して、農園付き貸別荘の住まいを“終の棲家”にしている人もいるといいます。

 

農園の利用にあたっても細かな制約は設けていません。入居者が快適に利用できることを大前提に、「何を植えても結構」。季節の野菜や四季折々の草花はもちろん、観賞用の樹木を植えている人もいれば、小さな水田を開いて稲作をしている人もいるなど、農園の彩りや趣も入居者の思いによってさまざまなようです。

 

入居者にとっての利便性、快適性を徹底的に追求し、どんなニーズでも自社の自術力で形にしていきます。第1期工事で完成した6棟はいずれも1部屋タイプで、成約に至らなかった希望者から「部屋数が少ない」などの声が聞かれたことから、内2棟を2部屋タイプに増築。第2期工事では1部屋タイプ3棟に対して、2部屋タイプを6棟と数を増やしました。現在の内訳は1部屋タイプが7棟、2部屋タイプが8棟。さらに、第2期工事以降、一律100㎡だった農園の広さを入居者の要望に応じて自在に変更。入居者の目的に見合った農園空間を提供することにしました。

 

「周辺に街灯がなく暗い」と言われれば街灯を設け、「農作物の風除けをしたい」と聞けば防風ネットを張りました。「三角屋根に出窓を付けたい」の要望があった時には、金額提示の上で、入居者が希望する通りの天窓を屋根に取り付けました。「中小企業だからこそのフットワークの軽さを生かし、あらゆるニーズに応える」。過剰な縛りがないことに加え、入居者の声をいち早く形にできる柔軟性が他にない強みで、人気の理由であると風呂迫社長は分析します。

 

第3期工事も計画していましたが、地元で同社のビジネスモデルを実践したいという事業者が現れたことで、「運営ノウハウを一社独占するより、それを町内に広めることの方が地域全体に好影響」と考えた風呂迫社長。現在同町では、同業他社による新しい農園付き貸別荘の立ち上げが着々と進んでいるところ。その効果的な運営支援を行いながら、同社の事業活動を支えている地域社会に恩返しをしていくこと。それが、これからの自分にとっての使命だと風呂迫社長は考えています。

 

●お問い合わせ/株式会社風呂迫建設 TEL(0847)29-0321
●お問い合わせ/世羅町商工会 TEL(0847)22-0529

 

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わがまちの元気印-せんチャンファーム

建設業者が農業分野に新規参入を試みて、自然薯の栽培事業を見事に軌道に乗せる

事業所・店舗紹介

三原臨空 商工会

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わがまちの元気印-せんチャンファーム

 

公共事業の削減や入札制度の見直しなど、自社を取り巻く外部環境の変化に対応するために、農業分野へ新規参入。新分野進出を見事軌道に乗せた企業が三原市久井町にあります。同町山中野の総合建設業“有限会社仙石(せんせき)組”は一昨年3月から、自社畑を活用した自然薯の栽培事業に着手。同社の仙石一博社長は、「消費者のみなさんに食の安心・安全、健康を届けたい」の思いで、新規事業の拡大に力を入れています。

 

長年建設業に携わってきた同社にとって、未経験の領域。自然薯に着目したのは、「春に作付けの時期を迎え、本業の閑散期を埋めるのに適している」と考えてのこと。知識ゼロからのスタートで、自生植物である自然薯の栽培方法を確立した山口県柳井市の“政田自然農園”で、自然薯栽培の知識・ノウハウを学びました。

 

2008年(平成20年)4月、同農園から仕入れた50個の種芋を初めて自社畑に植えました。「収穫期に質の良い自然薯が掘れた」ことが自信となり、翌年3月、隣接する50アールの田んぼを自然薯畑として開墾。自社の建設機械を使って土の天地返しや畝づくりを行い、翌4月に2,200本の種芋を植栽。同社の第2創業である“せんチャンファーム”が本格始動しました。

 

保健所から「飲食に適している」とお墨付きを得た、良質で豊富な地下水に恵まれた土壌で、たっぷりの水分とともにミネラルを自然薯畑に補給。畑の除草作業はすべて手作業で行うなど、丹精込めた畑づくりによって高品質な自然薯づくりを目指しています。「春に種芋を植え付け、初夏にマルチを敷設するまでの間、ほぼ毎日手作業で水遣りと草取りを行っている」と仙石社長。地道な作業の積み重ねこそが、付加価値の高い自然薯づくりにつながると信じています。

 

昨年9月、自社敷地内に直売ショップを開設。一番の人気商品は、自然薯の風味を生かした“自然薯アイスクリーム(300円)”。三原臨空商工会がマッチングの橋渡し役となり、世羅郡世羅町にあるアイスクリーム工房の協力を得て開発した商品で、これを目当てに訪れる人も多いとか。自然薯粉を4%配合した、粘りのある弾力感が特徴の“自然薯入り手延べそうめん(値段各種)”ももう一つの人気商品で、「コシが強く栄養も満点」。

 

この他、こだわりの自然薯(値段各種)をはじめ、自然薯粉“じねんじょ美人(200g2,000円)”、自然薯の子実“むかご(1kg2,000円)”、各種自然薯セットなどを販売。直売ショップに併設の自販機直売所では、各種自然薯商品に加え、自家栽培の新鮮野菜、久井高原健康卵“ほたるのささやき”などが手軽に購入できます。

 

同ファーム立ち上げを機に、農園・直売ショップそれぞれの専属スタッフ2人を新たに採用。新規分野参入によって新しい収益の柱を築いただけでなく、地域の雇用機会を生み出すことにも同社は貢献。現在は、地元に人を呼び込むための仕掛けづくりに力を入れているところです。

 

その一つが、自然薯のオーナー制度。自然薯やむかごの収穫が体験できる制度で、1口1万円でオーナーを募集。毎年晩秋の収穫祭では、自然薯の手掘り体験(掘り取りは3本。持ち帰りは2本)が楽しめるほか、豪華な自然薯料理が味わえるとあって好評。現在、21人が同ファームのオーナーとして登録されています。

 

さらに今月、直売ショップ内にウッドデッキの開放的な休憩室がオープン。標高375mの爽やかな高原の中でゆっくり寛いでもらおうと、これまでになかった滞在型休憩施設を新たに設け、「将来的には来園者への食事提供なども検討していきたい」と仙石社長。新規事業の拡大に意欲的に取り組むことによって、地域の活性化を自らけん引する意気込みです。

 

せんチャンファーム
三原市久井町山中野2142
電話受付時間/午前8時~午後5時
直売ショップ定休日/不定休
自販機直売所/午前7時~午後7時

 

●お問い合わせ/せんチャンファーム TEL(0847)32-8380
●お問い合わせ/三原臨空商工会 TEL(0848)86-2238

 

せんチャンファームのホームページはこちら