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「主張発表広島県大会」開催

県内6ブロックの代表者が主張発表を行い、県央代表の梶谷剛さんが最優秀賞受賞

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「主張発表広島県大会」開催

▲会場で発表を見守った青年部の仲間とともに喜びの記念撮影に収まる梶谷剛さん。

 

広島県内の商工会青年部の代表が一堂に会し、青年部活動や地域振興活動を通じて得た体験や成果、意見を発表し合う「第18回商工会青年部主張発表広島県大会」が22日、中区田中町のオリエンタルホテル広島で開催されました。主張発表大会では、県内各地域予選で優秀な成績を収めた6人の代表者が、日頃の青年部活動や地域振興、まちづくりに対する思いや情熱、夢などを熱く発表しました。

 

主張発表を行ったのは、芸南西ブロック代表の吉川和宏さん(宮島町商工会青年部)、芸南東ブロック代表の木村元和さん(広島安芸商工会青年部)、芸北ブロック代表の上原靖裕さん(沼田町商工会青年部)、県央ブロック代表の梶谷剛さん(三原臨空商工会青年部)、備南ブロック代表の黒木啓二郎さん(福山北商工会青年部)、備北ブロック代表の後藤智之さん(三次広域商工会青年部)の6人。

 

県内6地域ブロックの予選を勝ち上がった6人が、“青年部活動に参加して”“青年部活動と地域振興・まちづくり”などをテーマに熱弁を振るい、最優秀賞には『青年部活動に参加して』をテーマに主張を発表した、県央ブロック代表の梶谷さんが選ばれました。

 

梶谷さんが披露したのは、青年部員とは名ばかりの幽霊部員を脱却して、青年部活動を通じて新たなビジネスチャンスをつかみ取る一方で、家族との間に生じた軋轢に悩みつつも、やはり青年部活動を通してその壁を乗り越えて行くという爽やかな感動物語。

 

広島弁で言うところの「たいぎーのー」。実家の養鶏業を継ぐため帰郷し、当時の久井町商工会青年部に入部するも、当初心の中では青年部活動を「面倒だな」と感じていました。そんな思いをかえるきっかけになったのが、青年部の合併に伴う新しい仲間との出会い。まんざら嫌いではないお酒を通して新しい仲間との絆を深めていく中、お酒の席での先輩の後押しに意を強くし、養鶏食肉の加工販売という新たな事業展開に着手。見事それを軌道に乗せた一方で、一番大切な家族を置き去りにしている自分に気付く梶谷さん。

 

青年部活動優先で、家族は二の次。梶谷さんの日頃の行動をそのように受け止めつつ、さまざまな形でSOSを発していた家族。そのシグナルに気付けなかったことを梶谷さんは悔みつつ、心新たに家事や育児に励み、積極的に家族を誘って青年部活動に参加。家族の信頼を取り戻すとともに、青年部の素晴らしさを再確認するというストーリーは、満場の感動を誘う素晴らしい内容でした。

 

大会後の総評で宮田経済部長は、「ユーモアを交えながらの堂々たる発表ぶり。論旨を明快にして、見事に聴衆を引き付けた」と梶谷さんの発表を高評価。「次回も堂々とした主張を披露することができれば、全国への道も期待できる」と絶賛しました。

 

最優秀賞受賞後に梶谷さんは、「青年部のみんなが経験したこと、するであろうことを余すことなく発表した。自分の言いたいことが言えて満足」と謙遜気味に述べ、「次回もみんなの共感が得られるような立派な発表をしたい」と力強く語りました。

 

主張発表大会後に開かれた「平成23年度第2回商工会青年部研修会」では、中小企業診断士で、“株式会社アイムサプライ”の伊豆田功代表をコーディネーターに迎え、「経営革新の承認とその後」と題したパネルディスカッションを開催。

 

パネラーとして、呉広域商工会青年部の川頭武士(有限会社カワガシラ企画代表)さん、広島県央商工会青年部の高光哲哉さん(高光養鶏場代表)、神辺町商工会青年部の加藤陽一郎(カトーモータース代表)さんの3氏が登壇。経営革新に取り組んだきっかけや、経営革新を通じて得た成果などについて自由に意見を交わしました。

 

3氏が経営革新に取り組むことになったのは、いずれも商工会の経営革新塾への参加などがきっかけ。経営革新計画の承認を取得したことで、「経営内容を数字で把握することができ、自信がついたことで営業スタイルや管理体制が大きく変化した」(川頭さん)、「自社の強みや弱みを把握することができ、強みを生かした販売促進の進め方など、何をしなければいけないかが明確になった」(高光さん)と、経営体質の強化につながる多くの気付きを得られた様子。両氏の言葉を受けて加藤さんは、「ただ、それらの成果を得るためには、誰かと同じアイデアでは承認は得られない。初めて発案してこそのもの」などと述べ、今あるアイデアをさらに創意工夫して膨らませることが必要、と提言しました。

 

伊豆田代表から経営革新がもたらした効果について尋ねられると、川頭さんが「希望を持ちながら明日を待てるようになった」と、精神的に良い効果が得られたと答えたのに対して、加藤さんは「テレビや経済誌などメディア露出が増えた」と回答するなど、経営革新はさまざまな波及効果をもたらしてくれることを聞く人に印象付けました。

 

パネルディスカッションの最後に、3氏はこれから経営革新にチャレンジしようとする青年部員に対して、自分たちの言葉で熱いエールを送りました。「新しいまちを作るのはいつの時代も若者。それを任されているのが青年部員であるとの自覚を持ってチャレンジしてほしい」(川頭さん)、「自分のやっていることが、顧客や地域に必要とされる事業でなければいけない」(高光さん)、「会社を存続させることが最も重要だが、従業員や顧客といった身近な人を幸せにすることを常に考えていなければいけない」(加藤さん)とそれぞれ語り、青年部員のやる気を後押ししました。

 

~「第18回商工会青年部主張発表広島県大会」発表者~

 

吉川 和宏(きっかわ かずひろ)さん:芸南西ブロック代表(宮島町商工会青年部)
発表テーマ「青年部活動に参加して」

 

木村 元和(きむら もとかず)さん:芸南東ブロック代表(広島安芸商工会青年部)
発表テーマ「青年部活動に参加して」

 

上原 靖裕さん(うえはら やすひろ)さん:芸北ブロック代表(沼田町商工会青年部)
発表テーマ「青年部活動に参加して」

 

梶谷 剛さん(かじや つよし)さん:県央ブロック代表(三原臨空商工会青年部)
発表テーマ「青年部活動に参加して」

 

黒木 啓二郎さん(くろき けいじろう)さん:備南ブロック代表(福山北商工会青年部)
発表テーマ「青年部活動と地域振興・まちおこし」~ありがとうわがまち!伝えたいおもいがある~

 

後藤 智之さん(ごとう ともゆき)さん:備北ブロック代表(三次広域商工会青年部)
発表テーマ「青年部活動に参加して」

干潟の楽しさ、大切さ学ぶ

夏休みを迎えた親子連れなどが厳島神社の干潟で水生生物の観察や採集を楽しむ

クローズアップ商工会

宮島町 商工会

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干潟の楽しさ、大切さ学ぶ

▲“みやじま未来ミーティング”のメンバーが見守る中、大鳥居に張り付いたフジツボを採集する子どもたち。

 

水辺の楽しさを知ってもらうとともに、水辺の事故防止について理解を深めてもらうための「水難防止祭(親子干潟観察会)」が26日、廿日市市宮島町の厳島神社本殿・大鳥居付近で開かれました。宮島町商工会青年部が夏休み期間中の近隣の親子連れを対象に開いたもので、青年部員らの呼びかけに応じて集まった参加者たちが、厳島神社の前に広がる干潟で水生生物の観察や採集を楽しみました。

 

学業の神様、菅原道真公を祭る厳島神社の摂社“天神社”を広く知ってもらおうと始まり、10年が経過して一定の目的を達成したため廃止となった「合格祈願祭」に代わる同商工会青年部の新規事業。8月1日(月)に宮島水族館がリニューアルオープンするのに伴い、地域の自然環境の素晴らしさ子どもたちに伝え、郷土愛を育もうと企画。市内の全小中学校に開催の案内を送り参加を呼びかけたところ、市内外から69人の親子連れなどが集まりました。

 

集まった参加者たちは、最初に厳島神社の本殿を参拝。一同で水難事故防止を祈願し、宮司の祈祷を受けました。その後、厳島神社前の干潟で、地元の環境保全団体“みやじま未来ミーティング”の環境学習プロジェクトリーダー、呼坂達夫さんから干潟の生き物について簡単なレクチャーを受け、4班に分かれて親子干潟観察会に出発しました。

 

同団体のメンバーらの案内で参加者たちは三々五々、潮が引いた干潟を散策しながら、水路や水溜りでテッポウエビ、ユビナガホンヤドカリ、タテジマイソギンチャクなどを次々と採取。同団体メンバーらがその都度、子どもたちが捕まえた水生生物について解説し、「水質を浄化したり、汚泥を処理したり、干潟の環境を維持するうえでそれぞれ重要な役割を担っている」などと説明。さらに干潟の隅々を散策して、厳島神社の回廊下で息をひそめてハクセンシオマネキの動きを観察したり、大鳥居の根元に張り付いたシロスジフジツボを剥がし取ったりしながら、参加者たちは水辺の楽しさや水辺での遊び方を勉強しました。

 

約1時間かけて30種類以上の水生生物を採取。同団体のメンバーらが種類別に分類し、一つひとつ名前を紹介した後、「これだけ多様な生物が生きていることを知ったうえで、身近な自然環境を大切に守っていくことが重要。小さな命を大切にしよう」と呼びかけました。参加者の一人は、「カニにもいろんなカニがいることを知って驚いた。ここは生き物にとって大事な場所だということがよく分かった」と、干潟の大切さを再認識した様子でした。

 

厳島神社の干潟を夏休みを迎えた子どもたちの体験学習の場とし、心に残る思い出づくりを応援して、子どもたちに少しでも宮島を好きになってもらおう、と考えたのが新規事業発案のきっかけ。青年部員らは、「干潟の観察を通じて、この地域の素晴らしさとそこに暮らす喜びを実感してもらい、ふるさとを自慢できる子どもたちになってくれれば嬉しい」と声を揃え、「来年度以降も継続して実施していきたい」と話していました。

 

●お問い合わせ/宮島町商工会 TEL(0829)44-2828

 

宮島町商工会のホームページはこちら

広島の“旨味”を世界の食卓に

商工会工業部会新商品開発委員会が氷温域の塩水氷を作る画期的な製氷機を開発

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五日市 商工会

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広島の“旨味”を世界の食卓に

▲新商品の開発と誕生に込められた思いを熱く語る、
熟成フリーアイスの発案者、株式会社土居技研の土居洋稔代表。

 

五日市商工会工業部会新商品開発委員会が氷温域の塩水氷を作る製氷機を開発し、完成品を披露する「新商品発表会」を23日、同商工会館で開きました。同委員会が開発したのは、氷をすり下ろしてシャーベット状の塩水氷を作る“熟成フリーアイス”。摂氏0度以下でありながら食品が未凍結のまま生き続ける温度領域=氷温域を利用して、食品の“旨味”をさらに引き出すために作られた装置です。

 

同委員会では、「この装置によって食品にいっそうの旨味を加えて流通させることが可能になり、新たな五日市ブランドの創出機会にもつながる」と、新商品に大きな期待を寄せているようです。

 

熟成フリーアイスは、食品の氷温熟成に適した塩分濃度1%~2%、氷温度摂氏マイナス0.5度~1.1度の塩水氷を作り出す装置。氷温熟成とは、食品が凍る直前の温度“氷温”で食品を一定期間貯蔵して、食品が本来持つ旨味成分を引き出す熟成法のこと。氷温域に置かれた食品には生命生存のメカニズム=防御反応が働いて熟成が進み、グルタミン酸やイノシン酸、アミノ酸などの旨味成分が増えることが確認されています。その氷温域を利用して食品の貯蔵、加工を行うのが“氷温技術”で、氷温技術を用いて作られた食品のことを“氷温食品”と呼びます。

 

氷温技術は添加物などを一切使用せず、食品の旨味成分を最大限に引き出すことができる技術として注目されていて、今では500品目を超える氷温食品が全国で開発され脚光を浴びています。熟成フリーアイスはその技術を手軽に応用して、付加価値の高い氷温食品を作ることを可能にした“夢の製氷機”ともいえる装置です。

 

昨年11月に産業用冷凍機製造販売“株式会社土居技研(佐伯区観音台3丁目)”の土居洋稔代表が、シャーベット状の海水氷を作る製氷機の開発を同委員会に提案。今年1月から同委員会で課題などについて十分な審議を重ねた後、試作機の開発研究に着手。精密板金加工の“株式会社アールテック・リジョウ(同区五日市7丁目)”の協力によって試作機が完成しました。

 

既存の装置は1台500万円から1億円と非常に高額なうえ、大掛かりな機械装置であることから普及が進んでいません。熟成フリーアイスは「安価で簡易な製氷機の実現」を目指し、それらの課題をクリアして開発された装置で、市販の氷を利用して氷温域の塩水氷を簡単に作り出せるのが大きな特長。

 

地元の食品関係者など約50人が出席した新商品発表会では、同委員会の武田軍三委員長が開発経緯を説明した後、熟成フリーアイスの除幕・お披露目が行われました。次いで、土居代表が発案者の立場から新商品に込めた思いなどを語り、実機によるデモンストレーションを披露。出席者らは15cm四方の氷がシャーベット状の塩水氷になる様子を驚きとともに見守っていました。

 

氷温食品の試食会も開かれ、出席者らが氷温技術を生かして作った果物や和菓子の味を堪能。さらに、通常の冷蔵庫の冷蔵室と熟成フリーアイスの塩水氷で貯蔵した野菜、果物を食べ比べて味や食感の違いを確かめ、塩水氷で長期間に渡って鮮度を維持したままのカキを食べて、夏場でも旬と変わらぬ味を味わうことができるのを確認しました。

 

県内各地域の特色ある生鮮食品に“旨味”を加えて流通させる新たなビジネスモデルを構築して、「広島ブランドを世界ブランドにまで押し上げたい」と意気込む同委員会。今後、代理店を募って熟成フリーアイスを販売していく計画で、収益金の一部を基金として積み立てて、工業部会の会員が提案する新商品、新製品の製造支援や、将来を背負う人材の育成に役立てたいと話しています。

 

新商品発表会に先立って記念講演が開かれ、“社団法人氷温協会(鳥取県米子市)”の山根昭彦理事長が“氷温食品入門”をテーマに講演。氷温誕生の原点や今日までの過程などを紹介し、氷温技術とその効果について詳しく解説しました。

 

山根理事長は氷温の世界について、「食品はそれぞれ固有の“氷結点”で凍り始め、摂氏0度からその氷結点までの温度領域が氷温域」「氷温域を一歩超えると食品は凍る。凍らないで延命を図ろうと、食品が体の中で不凍液を作り出すことで、氷温熟成という現象が起こる」「生きるか死ぬかの瀬戸際に追い込むことに意味があり、その環境を食品に提供するのが氷温技術」などと分かりやすく説明。

 

氷温技術の効果には、呼吸代謝が抑制されることによる“高鮮度保持化”、自己防衛の結果に伴う“高品質化”に加え、大腸菌やビブリオ菌などの“有害微生物の減少化”するために、衛生面では最高の環境で食品製造が可能になる、と出席者らに講義しました。

 

●お問い合わせ/五日市商工会 TEL(082)923-4138

 

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「商工会の日記念事業」開催

中国新聞社と共同企画で、“Pタッチ”を使った特産品の抽選プレゼントを実施

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広島県商工会連合会

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「商工会の日記念事業」開催

 

本県連は、6月10日の“商工会の日”にちなんで毎年実施している「商工会の日記念事業」を6月15日(水)、南区南蟹屋2丁目のMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島で行います。

 

商工会の日は、1960年(昭和35年)6月10日に『商工会の組織等に関する法律(現商工会法)』が施行されたのを記念して、全国商工会連合会が1985年(昭和60年)に制定したもの。商工会の活動目的や活動内容を広報、PRする日として位置付けられていて、本県連は毎年この日の前後に広く一般の人々に商工会を知ってもらい、親しんでもらうための働きかけとして記念事業を行っています。

 

本県連が行う記念事業の内容は、ノベルティグッズの配布や地域産品の提供などによる商工会の周知・広報活動。花の種子、記念うちわなどのノベルティグッズを広く配布することで、地域経済の振興発展に貢献する商工会の存在を知ってもらい、県内で生産される名産品や特産品を提供することで、商工会が地域産品の開発に大きな役割を果たしていることを理解してもらう目的です。本県連では一昨年から広域的な集客が見込める同スタジアムで記念事業を行っていて、今年も同所で多くの球場来場者に対して商工会を効果的にPRする計画です。

 

例年通りノベルティグッズの配布を行うほか、今年は中国新聞社との共同企画として、“中国新聞ちゅーピーくらぶ”ゴールド会員向けのプレミアム携帯サービス“Pタッチ”を使った特産品抽選プレゼントを実施します。

 

Pタッチは携帯電話を使った新サービスで、Pタッチ登録済みのおサイフケータイ機能付き携帯電話を専用端末にかざすと、スタンプやポイント、懸賞などの多様なサービスが受けられるというもの。当日、スタジアム1階の中国新聞ボールパークステーションに設置されたPタッチ専用端末に、Pタッチ登録済みのおサイフケータイもしくは、ちゅーピーくらぶ提携カードの“<ひろぎん>PASPY”か、広島県交通ICカード“PASPY”でタッチすると、ひろしま夢ぷらざ提供の特産品セット“夢ぷらざの旬 詰め合わせ”が抽選で3人に当たります。

 

15日限定の特別企画で、チャンスは同スタジアムの開門から試合終了30分後まで。Pタッチ登録をすれば誰でも参加でき、見事当選を射止めると、広島の旬の味覚がぎっしり詰まった嬉しいプレゼントが自宅に届きます。どんな旬が詰まっているかは開けてみてからのお楽しみで、みなさんもこの機会に携帯電話でちゅーぴーIDを登録して、Pタッチの利用登録をしてみてください。

 

●お問い合わせ/広島県商工会連合会 TEL(082)247-0221

機能性に富んだ万能クッション

高齢者や要介護者向けの失禁対策クッションとして開発。多目的な用途にも対応

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機能性に富んだ万能クッション

▲吸水性に優れた座席汚れ防止クッション“うっかりシート”。
下写真は、うっかりシートの装着例

 

福山市神辺町の福祉車両製造販売業“オートフォーラム(株式会社小林輪栄店)”が、ドライバーや同乗者の快適性向上を目的にした車内用便利グッズを企画し開発。今月から全国へ向けて本格的な販売を開始しました。

 

同社が売り出したのは、座席汚れ防止クッション“うっかりシート(価格4,725円)”。吸水性に優れたクッションで、当初は高齢者や要介護者向けの失禁対策クッションとして売り出す考えでしたが、「走行中のズレを防いで長距離運転の疲れを和らげ、ペットのトイレ対策にも有効。車を降りれば座卓クッションとしても使え、幼児のトイレトレーニングにも最適」と開発者の一人である同社の小林勇社長。「使う人のアイデア次第でさまざまな用途に対応するアイテム」と利用をすすめています。

 

もしもの時に車の座席を汚さないためのクッションとして開発。通気性に優れたメッシュ生地のクッションの中に専用吸水シートが入っていて、例えばうっかり水をこぼしても吸水シートがしっかりキャッチ。吸水シート1枚で300ccの給水容量。うっかりシートには吸水シート5枚が付属し、滑り止め生地を使用した裏面から簡単に出し入れできます。汚れた吸水シートはさっと取り出してゴミ箱へ。クッションは水洗いして何度も使えます。軽量で持ち運びやすく、見た目は普通のクッションなのでどこに置いても目立ちません。

 

同社と協力企業“株式会社オフィス清水(東京都荒川区)”が共同で商品企画し、福祉用具企画製造販売業の“あい・あーる・けあ株式会社(東京都葛飾区)”が製品化したもの。

 

小林社長がうっかりシートの開発を思いついたのは、介護関係事業者から耳にしたある出来事がきっかけでした。その内容は、介護施設を利用していたある通所者が、送迎途中の車内で失禁したことを苦にして、施設への通所を拒むようになったというもの。トイレまで我慢できず尿漏れするケースがある一方で、オムツの利用に抵抗感がある人も多いなど、「表立っては見えないけれど、本人にも周囲の関係者にとっても深刻な問題」と小林社長は感じました。

 

一般的に高齢者施設や施設の送迎車両に使われる椅子や座席には、「布張りとビニールレザー張りの2種類がある」と小林社長。「それらに生理水を掛けると、前者の場合は布地を通して椅子や座席に浸み出し、後者の場合はそのまま椅子や座席を伝って隣席や床面を濡らす」。高齢者や要介護者が車内で失禁した場合、匂いや汚れなどで誰にも知られずに問題を処理することは困難。「それでも、最小限の準備であのような不幸な出来事をなくすことができればと思った。ましてそれが自分の両親だったらと考えると」。そんな思いから小林社長は協力企業とともにうっかりシートの開発構想に着手。

 

利用者の気持ちに配慮し、どうすればプライバシーを守ることにつながるかを念頭に置いて構想を練りました。開発段階では、座り心地や夏場の暑さ対策はもちろん、固定具を使わず座席に装着する方法、内袋にある吸水シートを目立たなくするための特殊な縫製に至るまで、細かなチェックや修正作業を何度も繰り返しました。実用新案の登録出願や商品パンフレットのデザイン作成などでは、商工会の支援や経営革新に対する支援制度が役立ったといいます。

 

高齢者や要介護者にターゲットを絞って開発した商品でしたが、「車の中でも自宅でも用途に応じて自由に使えるのが魅力」と万能性を強調し、幅広い利用を呼びかける小林社長。「流通や販売に関しては課題が山積みだが、一つでも多くのうっかりシートを世に送り出し、社会のために役立ちたい」と意気込みます。

 

●お問い合わせ/オートフォーラム(株式会社小林輪栄店) TEL(084)963-2212
●お問い合わせ/広島県商工会連合会東部支所 TEL(084)960-3107

 

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「主張発表広島県大会」開催

県内7ブロックの代表者が主張発表を行い、中第1の谷本真知子さんが最優秀賞受賞

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「主張発表広島県大会」開催

▲揃いのジャンパーで大声援を送った商工会女性部の仲間とともに喜びの記念撮影に収まる谷本真知子さん。

 

広島県内の商工会女性部の代表が一堂に会し、女性部活動や地域振興活動を通じて得た体験や成果、意見を発表し合う「第14回商工会女性部主張発表広島県大会」が24日、南区元宇品町のグランドプリンスホテル広島で開かれました。

 

「商工会女性部全国組織化45周年大会」と銘打って開催された今大会。記念大会に相応しく、どの出場者も甲乙つけ難い、審査員泣かせのハイレベルな発表内容が続出で、出場者を声援で後押しする応援団も個性豊かなパフォーマンスを披露するなど、例年以上の盛り上がりを見せました。

 

今大会に出場した県内7ブロックの各代表者は、五日市商工会女性部の勇野公代さん(西第1ブロック代表)、広島東商工会女性部の岡田公代さん(西第2ブロック代表)、高陽町商工会女性部の佐々木和子さん(西第3ブロック代表)、大崎上島町商工会女性部の谷本真知子さん(中第1ブロック代表)、福山北商工会女性部の高田信江さん(東ブロック代表)、安芸高田市商工会女性部の石神真理子さん(北第1ブロック代表)、備北商工会女性部の寺内哲子さん(北第2ブロック代表)の7人。

 

昨年大会に続いて審査委員長を務めた中国新聞社総合編集本部報道センターの宮田俊範経済部長が、「僅差というより激戦。審査は困難を極め、優劣をつけるのは申し訳ない」と漏らすほどの熾烈な混戦を制したのは、“女性部活動に参加して~ツワブキがつなぐ部員の絆~”をテーマに主張を発表した、中第1ブロック代表の谷本さん。最優秀賞者が発表されると同時に、揃いのジャンバー姿の大応援団から大きな歓声が上がりました。

 

身振り手振りを加えて熱弁する出場者の姿もまま見受けられますが、谷本さんは手話を交えて主張を発表。穏やかな語り口に手話を交えての力強いメッセージで谷本さんは聴衆を魅了しました。その内容は女性部の合併を題材にしたもので、商工会合併後の女性部統合に伴い発生した組織内の衝突を、とある新聞記事をきっかけに乗り越えて行くという感動ストーリー。

 

特産品でまちおこしをしようと、地元特産のツワブキを使った佃煮づくりに古くから取り組んできた旧東野町商工会女性部。海岸の崖地を這ったり、藪の中を歩き回ったりしながら材料を採取し、加工に手間暇かけるなど、佃煮づくりは想像以上の重労働。女性部合併後、その様子を目の当たりにした旧大崎町・木江町両商工会女性部と旧東野町商工会女性部の女性部員との間に、佃煮づくりへの思い入れの違いからいつしか溝が生まれます。

 

「手伝って当然」「そう言われることが苦痛」。両者の溝が深まる中、谷本さんはある日、旧東野町商工会女性部の長年の奮闘ぶりを紹介した新聞記事を目にします。試行錯誤を繰り返しながら佃煮づくりに励んできた女性部員たちの姿が克明に描かれていて、「初めてその苦労を知り、一致協力しようという機運が高まった」と谷本さんは熱弁。

 

それまでのぎくしゃくした関係がまるで嘘のように女性部は一致結束。佃煮づくりはいっそう本格化し、官民一体となった動きとなるまでに。それをきっかけに部員増強にも励み、96人だった女性部員が115人に増加。昨年11月に茨城県で開かれた「第12回商工会女性部全国大会」の「平成21年度女性部員増強運動」表彰式で、大崎上島町商工会女性部が“商工会女性部門”で全国1位になったことを谷本さんが伝えると、場内は大きな拍手に包まれました。

 

大会後の総評で宮田経済部長は、「合併に伴う問題点を分かりやすく説明した、他地域の参考になる素晴らしい内容だった」と谷本さんの発表を高評価。「中四国大会に向けていっそう研鑽を積んで、昨年に続いて全国の舞台で広島県の女性部の素晴らしさを広く伝えて」とエールを送りました。

 

最優秀賞受賞後に谷本さんは、「次に進めることを光栄に思うと同時に、責任の重大さを感じている」と緊張気味に感想。手話を加えようと考えたのは4、5日前のことだと話し、「見る人から見ればつたない手話かもしれない。次に行くまでにしっかり練習して、手話にも磨きをかけて全国大会に行けるよう頑張る」と中四国大会に向けて強い意欲を示していました。

 

最優秀賞に選ばれた谷本さんは、7月12日(火)に高知県高知市で開かれる「主張発表中国・四国ブロック商工会女性部主張発表大会」に、広島県代表として出場することになります。

 

~「第14回女性部主張発表広島県大会」発表者~

 

勇野 公代(ゆうの きみよ)さん:西第1ブロック代表(五日市商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~魅力ある女性部を目指して~

 

岡田 公代(おかだ きみよ)さん:西第2ブロック代表(広島東商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動と地域振興・まちづくり」~地域の笑顔は女性部から~

 

佐々木 和子(ささき かずこ)さん:西第3ブロック代表(高陽町商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~ひょっとこ踊りが女性部を変えた~

 

谷本 真知子(たにもと まちこ)さん:中第1ブロック代表(大崎上島町商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~ツワブキがつなぐ部員の絆~

 

高田 信江(たかた のぶえ)さん:東ブロック代表(福山北商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~エコキャップ活動について~

 

石神 真理子(いしがみ まりこ)さん:北第1ブロック代表(安芸高田市商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~支部長デビューと女性部活動~

 

寺内 哲子(てらうち てつこ)さん:北第2ブロック代表(備北商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動と地域振興・まちづくり」

「平成23年度第50回通常総会」開催

事業の3本柱に重点的に取り組み、好結果残した実りある1年だったことを報告

商工会からのお知らせ

広島県商工会連合会

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「平成23年度第50回通常総会」開催

▲安芸高田市商工会の熊高一雄会長が議長となり、2つの議案を審議した。

 

本県連は、「平成23年度(第50回)通常総会」を26日、中区基町のリーガロイヤルホテル広島で開催しました。全会員出席のもと、平成22年度の事業報告や収支決算、新役員の補選について審議しました。

 

開会挨拶の冒頭で植田賢治会長は、東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、一日も早い復興を期待する旨を表明。次いで、震災復興に向けた動きが本格化する中、全国の商工会による被災地再建支援の義援金募金活動で、全国商工会連合会に約6億円の義援金が寄せられ、本県では目標額の約4割に当たる1,400万円が集まったことを報告。「震災被害は甚大で、まだまだ支援の手を緩めてはいけない」と警鐘を鳴らし、「今まで以上にスピード感を持って、目標額に近づけるように募金活動を継続してほしい」と呼びかけました。

 

昨年度事業では、巡回訪問を商工会の最重点事業と位置付け、「あなたに、とことん」をキャッチフレーズに巡回活動に注力した結果、1会員当たり2回以上訪問の実績を上げたと発表。今後も巡回活動を継続しながらさらに効果的な指導体制を構築したいと語り、「巡回カルテに目を通すなど、実施状況をつぶさに確認してほしい」と各正副会長に対して協力を求めました。

 

植田会長の挨拶に続き、通常総会では安芸高田市商工会の熊高一雄会長を議長に選任して議事を進行しました。

 

提出議案は次の通り。

 

・第1号議案-平成22年度事業報告書・収支決算書・貸借対照表および財産目録承認の件(監査報告)
・第2号議案-辞任に伴う役員の補欠選任に関する件

 

第1号議案の事業報告で執行部は、事業計画に基づいて、「会員サービスの向上」「地域活性化の推進」「商工会の機能強化」を3本柱に各種事業に取り組んだことを報告しました。

 

中でも巡回訪問については、1会員に対して最低2回以上訪問するという当初目標を上回る実績を上げたことを強調。経営革新や新事業展開の支援では、中小企業応援センター事業を活用した専門家派遣などのきめ細かな指導で着実な成果を挙げ、初の開催となった「商工会ビジネスマッチングフェア」では、出展者のビジネスチャンスの機会拡大に貢献するなど、初期の目標を達成できたと分析。商工貯蓄共済事業では、一昨年度に続いて2年連続で純増という結果を残すなど、実りある1年だと振り返りました。

 

具体的には、巡回訪問の年間県内商工会総巡回数は5万4,798回で、1会員当たり2.3回の訪問実績を達成。中小企業応援センター事業での相談件数は延べ380件で、専門家派遣に関しては、支援機関支援と中小企業支援を合わせて延べ約610回と軒並み高数字を記録。ビジネスマッチングフェアには県内全域から52事業所が出展し、21件の成約を実現。商工貯蓄共済事業は平成9年度の約7万口をピークに純減し、平成20年度には約2万9,000口台まで落ち込んだものの、一昨年度約3万口台と回復して12年ぶりにプラスに好転。さらに昨年度は「商工会法施行50周年記念商工貯蓄共済キャンペーン」などが奏功し、3万2,488口と2年連続で前年度対比保有口数が純増となりました。

 

第2号議案は、広島県商工会青年部連合会の藤岡誠治会長の退任に伴い上程された議案。補欠選任は選考委員会を省略して会長指名により行うこととし、12日の県青連通常総会で新会長に選任された小川治孝会長を新理事に推薦したいと植田会長が提案。拍手多数で承認されました。新理事となった小川県青連会長は、「会長に就任して日は浅いが、地域の振興発展に青年部一同力を合わせて取り組みたい」と力強い挨拶を述べました。

 

通常総会後に「平成23年度商工会正副会長研修会」が開かれ、一般財団法人メディックス広島元気プラザの廣原一郎事務局長が、“職場のメンタルヘルスを始めるにあたって”を演題に講演。メンタルヘルスとは、心の健康のこと。この研修会はストレス社会が進む中、心に不調をきたす人が多くなってきていることから、県内各商工会の正副会長にメンタルヘルスへの理解と知識を深めてもらい、快適な職場づくりに役立ててもらう狙いで開いたもの。

 

講演では、廣原事務局長がメンタルヘルス対策の必要性を分かりやすく解説し、効果的な対策方法を紹介。具体的な対応策として、企業のトップ自らが積極的な情報収集と発信に心掛け、正しい知識を身につけるための教育研修を行うことや、人間関係への気配りなどソフト面も含めた職場環境の改善や快適化、不調者への気づきと対応、心の病による休職者の円滑な職場復帰を行うようアドバイス。

 

企業がメンタルヘルス対策に取り組む意義は、“リスクマネジメント”“法令順守”“企業の社会的責任”“ワークライフバランスの実現”“品質・生産性の向上”などにあると廣原事務局長は力説し、必要なメンタルヘルス対策をできることから実践して、「従業員とその家族の幸せを実現してほしい」と呼びかけました。

 

研修会後、湯崎英彦広島県知事をはじめ多くの来賓を迎えて表彰式を行いました。

 

来賓祝辞に立った湯崎知事は、就任1年目の昨年度は仕込みと基盤づくりの年で、実行の年と位置付ける今年度は、“人づくり”“新たな経済成長”の重点2分野に力強く取り組む決意を表明。これからの人口減少・高齢化社会の中で、広島県が日本のリーディング県として力を発揮するには、「新しいアイデアで新しい付加価値を生み出すことが必要」と述べて、イノベーションを通じて新しい経済の仕組みを作ることで、魅力のある雇用と労働環境が実現できると強調。「それを作るのがみなさんで、新しい付加価値を生み出す活動とともに、地域の活性化にも力を貸してほしい」と協力を求めました。

 

表彰式では、珠算検定実施や商工貯蓄共済事業の推進に優秀な実績を残した延べ37商工会に対して、植田会長から表彰状が贈呈されました。さらに、商工貯蓄共済事業の普及推進に貢献した6商工会に広島銀行、ジブラルタ生命保険株式会社から、商工会の共済制度“かがやき”の普及推進に寄与した延べ8商工会に広島県中小企業共済協同組合からそれぞれ感謝状が贈られました。

わがまちの元気印-広島自動車販売

新たな事業の柱を生みだそうと、安全靴の自社ブランド「広島型靴」を本格展開

事業所・店舗紹介

沼隈内海 商工会

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わがまちの元気印-広島自動車販売

▲自社ブランドの「広島型靴」を手に、宮本一也社長と奥さんのゆかりさん。

 

福山市と尾道市に挟まれた沼隈半島西岸の町、福山市沼隈町常石。100年余の歴史を持った国内有数の造船メーカーの城下門前町ともいえる町の一角で、静かに歴史を紡いできた小さな自動車販売店があります。早くから新規事業への進出を図って、「継続は力なり」を地で行く地域密着型ビジネスで近年、新規事業を軌道に乗せることに成功。

 

従業員数わずか5人の広島自動車販売有限会社。オイルショックを機に新分野進出を模索し、地場産業への参入を掲げて新規事業を立ち上げた先代からバトンを受け、家業の継承発展に取り組んでいるのが若き2代目、宮本一也社長。長年地域の発展を担ってきた造船産業への貢献度を高めながら、地域に愛され成長を続ける企業への進化を目指して日々の業務に取り組んでいます。

 

同社は1969年(昭和44年)に自動車販売・修理業を開業し、1972年(昭和47年)に法人化。それからわずか数年後、オイルショックによって地域経済が深刻な不景気に見舞われる事態に。「このままでは生き残れない」と悟った先代は、長年地域の発展を支えてきた造船業への参入を構想。その手段として、1979年(昭和54年)から工場作業者の安全を確保し、快適な職場環境を作るために必要な安全防災具や作業服、安全靴の取り扱いに着手しました。

 

一方の宮本社長は岐阜県で大学生活を送った後、「子どもたちとふれ合う仕事がしたかった」と、子ども向け玩具の企画開発・営業を夢見て、誰もが知る大手玩具メーカーの就職にトライ。折しも“就職氷河期”と言われた時代。そんな時代背景を物ともせず、2,000人を超す学生が応募し、内定者わずか5人の狭き門を宮本社長は持ち前のバイタリティを武器にクリア。

 

しかし、内定報告のために帰省した際、「継いでほしかった」と漏らした先代の本音が胸に響き、宮本社長はあっさりと内定を辞退。就職活動も後半戦に入り、新卒者を取り巻く環境が厳しさを増す中で、自動車ディーラーへの就職を決めました。ただ、「即、継ぐまでの勇気がなかった」として岐阜に残り、営業実務を通して自動車業界の動向や現状を学ぶことに意欲を燃やしました。

 

自動車ディーラーの営業マンとして社会人生活をスタートさせた宮本社長は、特異な営業スタイルを売り物にしてユーザーの心を掴み、販売実績を伸ばして行きます。自身のあだ名にちなんで“宮本くまごろう”と自ら進んで改名し、A3版サイズの巨大名刺を自作。営業マンには似つかわしくない度派手なスーツをトレードマークとし、外見、個性ともにインパクトある営業スタイルで勝負に打って出ました。ただのインパクト勝負ではなく、宮本社長にとってそれは自分の商品価値を高めるための工夫で、「自動車ではなく自分自身が商品。人間宮本を買ってほしかった」。ユーザーからは他人が真似できない人間味あふれる営業スタイルを高く買われ、入社4年目の春、母親の入院を機に帰郷を決意した時には、上司に退職願を聞き入れてもらえないほど周囲に愛されるキャラクターを確立していました。

 

1997年(平成9年)に実家に戻った宮本社長は既存事業の継承に加え、先代が立ち上げた新規事業の拡大にも力を入れました。宮本社長にとって満を持しての家業継承でしたが、「岐阜でのスタイルは受け入れられない」と悟るや、度派手なスーツ姿から一転、つなぎ姿の泥臭い営業スタイルを新たな持ち味にして、地元の造船関連企業や下請企業を中心に取り引きを拡大。ここでも持ち前のバイタリティを発揮して不況の逆境を打ち破り、新規事業の売上比率を5割近くにまで高めました。

 

新規事業の主力となる製品は安全靴。口コミで評判が広がり、全国から注文が相次いでいます。その品質向上に大きな役割を果たしたのが宮本社長で、メーカーから仕入れた安全靴をそのまま納入先に納品するだけでなく、常に現場作業者の声を拾い集めてはメーカーへフィードバック。現場作業者の使用感の不満を取り除いて顧客満足を高めようと、宮本社長はメーカーと連携して、利用者目線に立った使い勝手重視の製品改良に力を注いできました。

 

縫い目のゴムコーティングや縫い目上に鋲止めするなど耐久性の向上を図ったほか、靴のアッパー部分やソール部分の独自の組み合わせで作業性の向上を図るなど、既存の安全靴の改良や開発を繰り返しました。より付加価値の高い製品づくりを目指して、現在ではメーカーに製造を委託し、2003年(平成15年)からは「広島型靴」のブランド名で製品を販売しています。

 

同社のオリジナル安全靴は、高い耐久性を持ち、熱、油、薬品に強い靴底の“SS-33広島型靴”、合成ゴム使用の靴底で耐滑性、耐油性、耐磨耗性に優れた“533広島型靴”、533広島型靴のつま先部分に鋼板を取り付け、革の破損やはがれを防止した“533-OS広島型靴”、耐熱甲革、耐熱ゴム底、中底、縫い糸にも優れた素材を使用した“1704赤マジック靴”の4シリーズ。

 

宮本社長は自社ブランド安全靴の販売を本格的に事業展開して、第2の事業の柱を生み出そうと今夏、経営革新にチャレンジしました。もともとのきっかけは、所属する沼隈内海商工会青年部の部会後にたまたま目にした、部屋の片隅に積まれた小冊子。経営革新という見慣れぬ言葉が宮本社長の目に飛び込んできました。「過去にも耳にした記憶はあったが、よくよく聞いてみれば当社の安全靴にも当てはまる気がした」。持ち前の行動力を発揮して即、同商工会の支援を取り付けて申請書の作成に着手。それからわずか2か月後の8月末、『使用者ニーズを反映したオリジナル安全靴の開発および販路開拓』で見事経営革新計画の承認を得ました。

 

「苦労も多くが、それでも10年先、20年先を考えながら好きな仕事に打ち込みたい」と、新規事業領域のビジネス開拓を勢い良く進めて行きたいと宮本社長は話します。

 

アナログ人間を自称する宮本社長。「インターネットの時代にWEB注文の環境がないままでいいのか」と焦る気持ちがある反面、単にお金をもらって商品を売るだけの単純な商売のあり方も望んではいません。「やはり当社の一番の主力商品は“人”」と力強く言い切り、自分自身の原理原則を大切にして、一人でも多くの人に広島型靴を履いてもらえる環境整備にコツコツ取り組みたいと宮本社長。努力すれば道は開けるとの確信は製品に絶対の自信があるからこそで、「一度履いてもらえれば、必ずその良さが分かる」の言葉にも力強さがこもっていました。

 

広島自動車販売有限会社
広島県福山市沼隈町常石2166-1
定休日/日曜日・祝祭日

 

●お問い合わせ/広島自動車販売有限会社 TEL(084)987-2211
●お問い合わせ/沼隈内海商工会 TEL(084)987-0328

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