事業所紹介-絵本とこどもの本の図書館 ぎおんぼう(祇園町商工会)
手作りの空間に本と人が集う。地域の子どもたちを見守る私設図書館
投稿日:2026.06.19

「家庭や学校とも違う、子どもたちのもう一つの居場所になればうれしいです」と中山さん
安佐南区祇園にある「絵本とこどもの本の図書館 ぎおんぼう」は、本を通じて地域の人々がつながる私設図書館です。2022年2月、店主・中山貴司ご夫妻が所有するアパートの空き部屋を改装して開館しました。自宅にあった数百冊の絵本や児童書からスタートした蔵書は、地域住民からの寄贈も加わり、現在では約3,400冊にまで増えています。
柿渋を塗ったりんご箱を再利用した本棚や机、小学校で使われていた椅子などを活用した館内は、昭和レトロな空気が漂う懐かしい雰囲気。中山さんご夫妻がDIYで仕上げた空間です。トイレをはじめ館内の設備も自ら手がけ、手作りならではのぬくもりを感じさせてくれます。
利用料は無料で、開館時間中は誰でも自由に館内で本を読むことができます。本の貸し出しを希望する場合は、会員カードを作成すれば利用可能。会員カードは200円で発行できるほか、不要になった本を寄贈することでも作ることができます。
中山さんが「ぎおんぼう」を始めたきっかけは、地域の子どもたちの居場所をつくりたいという思いでした。祇園地区は子育て世代が多く、祇園中学校区は西日本でも有数の児童・生徒数を誇る地域です。共働き世帯の増加や放課後の過ごし方に課題を感じていた中山さんは、子どもたちが安心して立ち寄れる場所の必要性を感じ、図書館の開設を決意しました。

館内には自習ができる机とイスのほか、ゆったり読書ができるロッキングチェアなども用意されています
放課後に小学生が立ち寄って宿題をしたり、親子で本を楽しんだりと、多い日には50人以上が訪れることも。利用者は子どもたちだけでなく、その保護者や地域住民にも広がり、本をきっかけに人と人がつながる地域の交流拠点として親しまれています。子どもたちの安全を第一に考え、敷地内への車の乗り入れは禁止。駐車場も設けていません。地域に寄り添いながら、本と人をつなぐ場所として、これからも温かな交流を育み続けます。
●絵本とこどもの本の図書館 ぎおんぼう
住所/広島市安佐南区祇園3-15-7 メゾンローズA101
TEL/070-8979-2009
営業時間/10:00~12:00、14:00~17:00
休み/土日曜・祝日

