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有機栽培の強い味方が手軽に完成

籾殻を入れて着火3分。後は待つだけで均一のくん炭が作れる“籾殻くん炭製造機”

クローズアップ商工会

安芸高田市商工会八千代支所

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有機栽培の強い味方が手軽に完成

▲お手製の“籾殻くん炭製造機”を使ってくん炭づくりに励む坂口政己社長。

 

安芸高田市八千代町で町工場を営む製缶士の一人親方が、「脱下請け」を掲げ、ニッチなニーズを狙って新製品を開発しました。

 

事前に営業展開などについての相談を受けた地元の安芸高田市商工会は、類似製品の調査や米農家への聞き取りを行った結果、限られた客層にしか購買動機が得られない商品群であると予想し、全国市場へ低リスクで営業展開が可能なホームページの新設を開発者に提案。さらに、営業資金がゼロに等しかったため、営業活動に必要なポスターやパンフレットなどの販促グッズも作成して販路拡大を支援。結果、その新製品は一部の層から高い評価を受け、「北は東北、南は九州まで、全国各地から引き合いがある」のだとか。小さな町工場が今、ニッチにこだわった新事業展開を軌道に乗せて、下請けからの脱却を図ろうとしています。

 

主に土壌改良材として広く使われている、籾殻くん炭を製造する機械。その名もずばり“籾殻くん炭製造機”。籾殻くん炭とは、稲を脱穀する際に発生する籾殻を炭化させたもので、培養土づくりに最適な土壌改良材として古くから農家などで利用されてきました。

 

籾殻くん炭製造機を開発したのは、同町下根で町工場“坂口鉄工”を経営する坂口政己社長。鉄工畑一筋の職人で、40年以上に渡って製缶組立、溶接加工などの分野を渡り歩き、職人としての腕を磨いてきた人物です。従業員として働いていた個人事業所の営業譲渡を受けて、1998年(平成10年)に同社を設立。以来、“鉄工に関わる何でも屋”として、同市内を基盤にした堅実な営業活動を展開してきました。

 

新製品の開発を思い立ったのは、一昨年11月のこと。脱下請けを目指して、坂口社長が新たな事業展開を模索していた折、出入りの業者からヒントをもらったことがきっかけです。籾殻くん炭製造機自体は既に世に出回っていましたが、坂口社長は既存品の“不”を解消することで、結果として既存品との差別化を図り、オリジナリティを高めることに成功。それが後の高い評価につながりました。

 

既存品は機械自体が大掛かりなうえに、その大半は据え置き式。坂口社長が開発した籾殻くん炭製造機は、市販のドラム缶(200L)にオリジナル加工を施したもので、高さ900mm、外径590mmと非常にコンパクト。ただし、煙突や吸気口をはじめとする各種パーツは、構造や形状、寸法、角度などを緻密な計算をもとに設計。さらに、本体底部に搬送用の台車を取り付け、女性でも手軽に持ち運べるよう軽量化を図った点が大きな特長。屋内外場所を選ばず設置でき、いつでも誰でも簡単に籾殻くん炭を作ることを可能にしました。

 

その作り方は実にシンプル。ドラム缶いっぱいに籾殻を詰めて、スコップ1杯分の籾殻と灯油を混ぜ合わせて作った着火燃料を投入し点火。着火後、約3分程度で蓋を閉じ、約6時間待つだけで均一に炭化したくん炭が作れ、籾酢も同時に抽出できます。

 

籾殻くん炭には土壌や作物を活性化させる働きがあり、病害虫の抑制にも効果を発揮。床土、培土、敷料、マルチ、堆肥づくりなど用途はさまざまで、化学肥料を使用しない無農薬・有機栽培に最適。食の安全・安心という時代のニーズに適したバイオ炭で、籾殻くん炭の製造過程で抽出される籾酢も、「病害虫の忌避剤として大いに役立つ」と坂口社長。

 

昨年12月から製造に着手し、3か月後に実機が完成。でき上がった数台を工場が建つ国道54号線沿いに並べて展示していたところ、車窓越しにその存在に気付き、籾殻くん炭製造機の正体について問い掛けてきた人が最初の購入者。

 

坂口社長がIT初心者であることから、同商工会が管理・運営するポータルサイト“安芸高田市ドットコム”に情報掲載した以外、WEB上でのPRを一切行っていないにも関わらず、全国から引き合いが相次ぎました。ただ、製造手順を明快に示した職員お手製のPRサイトに対して、後に購入者らから「どの類似製品の紹介よりも分かりやすかった」の声も寄せられたといいます。

 

送料が高いなどの課題が持ち上がると、買い手が注文時に抱く割高感を払拭するよう、地方への配送実績を送料とともにサイトに掲載してあらかじめ対策を打ち、購入者が手順書を求めれば、それに応じてマニュアルを作成。「常に報告、相談があったため切れ目ない支援ができた」と同商工会。実機完成後、約1年半の間に19台を販売。主な購入層は農家で、「なぜか全国各地から問い合わせが来るが、この近辺ではほとんど売れない」と坂口社長は苦笑い。

 

「意外に欲しいという顧客が多い一方で供給が追い付かない状況の中、個人向けという新しい視点と、これまでになかった低価格を実現したことが勝因では」。後発の不利に加え、過大な露出もしていない籾殻くん炭製造機が継続的に販売実績を上げていることについて、同商工会はそう分析。

 

現在の販売目標は月1台。まだまだ新たな事業の柱になるまでには至っていませんが、将来的には月10台を目標にしています。各種パーツの組み立て加工を外部に発注する段取りもできていて、月10台の販売を達成できれば、「請負業からの脱却が図れる」と坂口社長は意気込みます。

 

価格は1台7万9,000円(送料別で、製造手順書、掃除用具一式が付属)。籾殻からくん炭ができるまでの手順など、詳しくは安芸高田市ドットコムをご覧ください。

 

●お問い合わせ/坂口鉄工 TEL(0826)52-3155
●お問い合わせ/安芸高田市商工会八千代支所 TEL(0826)52-2542

 

安芸高田市ドットコムはこちら

女子学生が商店・商店街を診断

商工会商業部会が県立広島大学の女子学生らを地元の壬生商店街に招いて実施

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北広島町 商工会

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女子学生が商店・商店街を診断

▲壬生商店街を訪れた女子学生たちが、商店街の視察や店舗経営者への聞き取り調査などを行った。

 

北広島町商工会商業部会の招きで、県立広島大学の女子学生たちが23日、北広島町壬生の壬生商店街を訪れ、商店診断・商店街診断を行いました。同大学経営情報学部経営学科の2年生8人が、店舗の見学や商店街の視察、店舗経営者への聞き取り調査などを行い、同商店街の活性化策を探りました。

 

若者の視点を商店街の活性化に生かそうと、本県連が昨年度まで実施していた「産学連携商店街ミニ診断(産学連携小規模事業者活性化推進事業)」をヒントに企画。同商工会商業部会は、過去の同事業で、加計本通商店街(山県郡安芸太田町)、可部新中央商店街(安佐北区可部)などを診断した実績を持つ同大学の粟島浩二准教授に協力を要請。粟島准教授のもとで経営学を学ぶ8人の女子学生が、同商店街の商店診断・商店街診断を担当しました。

 

女子学生たちは始めに、同商店街の店舗の現状を把握する実態調査のために、老舗の羊羹屋“山尾永寿堂”を訪問。築90年以上の日本家屋を見学しながら、昔ながらの商家の情緒ある趣を体感し、代々伝わる羊羹づくりの工程を見学しました。古民家の風情を残した日本家屋は彼女らの目には新鮮に映ったようで、「旅館としても使えそう」と感嘆しきり。伝統的な技術と独自の製法による羊羹づくりにも興味を引かれたようで、その様子を食い入るように見つめながら、「一回の工程にどれくらいの時間がかかるのか」「1日に何本くらい作ることができるのか」などと熱心に質問を繰り返していました。

 

山尾永寿堂を見学した後、一行は同商工会職員の案内で商店街を散策。近年空洞化が進んでいる旧商店街、車の往来が激しい壬生バイパス沿いなどを隈なく歩きながら、同商店街の実情をつぶさに確認しました。

 

その後、女子学生たちは3班に分かれ、それぞれ2店舗で聞き取り調査を実施。今回の聞き取り調査で粟島准教授は、デプスインタビューを採用。これは、質問者と回答者が対話方式で長い時間をかけて行う取材方法で、粟島准教授によると「深い意見を引き出して、相手の感情や思考をより明らかにすることができる」。

 

女子学生たちは、店舗経営者らが考える商店街のイメージや問題点、商店街に必要だと感じていること、今後の経営の見通しなどの具体的な質問を丁寧に投げかけながら、じっくり時間をかけて相手の意見や本音を引き出していきました。

 

店舗経営者らから見た商店街の印象は、「人通りが少ない」「商店街として成り立っていない」といった、ややネガティブなイメージが強いことが判明。問題点としては、「高齢化が進んでいる」「後継者が不足している」などの声が聞かれたほか、「地域の人が大型店に流れている」「固定観念に縛られて、柔軟な発想が生かされにくい環境」と現状を不安視する声が数多く聞かれるなど、店舗経営者らが商店街の未来に明るい希望を見出せなくなっている現状が、女子学生たちの聞き取り調査によって浮き彫りとなりました。

 

一方で、「どのお店もお客との距離が近い」「花田植えなど古き良き伝統文化を継承している」「四季折々の季節感を楽しめる町並み」などと商店街の魅力を明るく語り、昔ながらの商店街の良さを強みにして、新たな顧客を獲得したいと話す店舗経営者らも。「商店街全体でHPやブログを作り、店主らが日替わりで情報更新」といったアイデアを披露する人もいて、全体として見れば、現状を何とか打破したいと考えている店舗経営者らが大半で、聞き取り調査を行った女子学生たちもそうした思いを強く感じ取ったようです。

 

女子学生たちは今回の診断結果を報告書にまとめ、来月中旬頃に報告会を開き、個店活性化策の提言を行うことにしています。

 

●お問い合わせ/北広島町商工会 TEL(0826)72-2380

 

北広島町商工会のホームページはこちら

わがまちの元気印-小川モータース

自社改革、第二創業、経営革新に次々挑み、地域になくてはならない企業の地位確立

事業所・店舗紹介

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わがまちの元気印-小川モータース

▲自社ガソリンスタンドで、“リピカ”のコーティングカーシャンプー使って
ユーザーの車を洗浄する小川治孝社長。

 

今年度の県青連通常総会で新会長、県連総会で新理事に就任。相次いで県連組織の要職に就き、地域社会の発展振興に意欲を燃やす一人の人物。その真の姿は、三次市甲奴町に店舗を構え、小規模ながらも地域になくてはならない事業所として発展する“有限会社小川モータース”の若き経営者。

 

自社の発展と地域社会の活性化に力を尽くそうと、日々意欲的に活動している小川治孝社長。社長の肩書を得てまだ日は浅いものの、4年前のトップ就任以降、自社改革、第二創業、経営革新に挑んで次々と成功させるなどの目覚ましい活躍を遂げています。

 

同社の歴史は古く、創業は1921年(大正11年)。小川社長の曽祖父が自転車の販売・修理業で創業。その後、祖父から父を経て、2007年(平成19年)に小川社長が事業承継をして現在に至っています。創業以来、自動2輪車の販売・修理、石油類の販売、自動車整備、中古車・新車の販売、自動車保険代行などの自動車に関わる事業を地域の顧客ニーズに対応して展開し、成長してきました。

 

小川社長は大学卒業後の1995年(平成7年)、家業を継ぐための準備として、広島市内の自動車ディーラーに就職。自動車販売店の営業マンとして新社会人生活をスタートさせました。「売ってなんぼ」の営業の世界に飛び込んだ小川社長は、いきなり社会の厳しさを味わうことになります。

 

4月に入社して実に半年間、1台も車を売ることができませんでした。同期入社の面々は、家族や親戚など身内がご祝儀として車を購入するなどの一応の成果を挙げる一方で、小川社長は「実家が車屋だけに、そんな期待もできなかった」。肩身の狭い思いで日々を過ごし、挙げ句の果てには、「どうせ売ることもできないなら、せめて車でも洗っておけ」と厳しい言葉を浴びせられる始末。

 

一人黙々と店頭に並ぶ車の洗車を繰り返す毎日。ある日、そのひたむきさを目にした一人の老紳士が小川社長に声をかけます。やがて二人の間に心の交流が芽生え、小川社長の人柄に魅せられた老紳士から車を購入したいとの嬉しい申し出が。でも実は、その老紳士は病気を理由に車に乗らない生活を続けていて、身内がキャンセルを願い出たにも関わらず、老紳士は「彼から車を買いたい」の一点張りを貫いて新車を購入。この出来事は小川社長のモチベーションアップに加え、顧客重視の重要性を認識することにもつながりました。結果、小川社長はその年度末までに23台の販売実績を残すことになりました。

 

約2年間の修業期間を終え、自信をつけて意気揚々と地元に戻ってきた頃を思い出し、「あの頃は何の根拠もなく、自分はできると錯覚していた」と小川社長。やがて、過信にも似た自信が大きな失敗を招きました。「忙しい時に顧客に対して、忙しいと口にしてしまった」。自分だけを見て、本気で顧客のことを見ていなかったと気づいた時には既に遅く、「信用を取り戻すのに長い時間がかかった。忙しさを理由に胡坐をかいていた」ことを思い知ると同時に、改めて顧客重視の言葉が思い出されました。

 

ある日突然、「来月から社長になれ」と父親からの唐突な指示で4代目社長に就任した小川社長は、顧客重視とともに、「地域がなければ自分たちは生きていけない」との思いから、地域密着を理念に掲げて自社の改革に着手。反発もあった中、家族経営という経営体質の改善を図るために、使う側と使われる側の垣根を取り払い、全社的な一体感づくりに努めて従業員の若返りを進めました。言われたことだけやるタイプの従業員に対しては、自ら率先して動くことで仕事のやり甲斐も高まることを自らの言動で示し、フラットで機動力ある組織体質を作り上げました。その後、顧客重視を鮮明にした地域密着型の営業展開で、“地域になくてはならない車屋さん”の地位を確立しました。

 

組織の再編に続いて、経営基盤の強化という課題にも着手。「本来業務の機能を生かしながら、新たな事業基盤を構築したかった」と小川社長は製造分野への進出を決意。2008年(平成20年)3月に“株式会社リピカ”を設立し、自動車用ケミカルの製造と販売に乗り出しました。

 

洗車とコーティングが一度にできる新感覚のコーティングカーシャンプーなど、「自分にとってあったらいいな」の発想を生かし、カーライフを快適にするカーケア商品を次々と企画しリリース。ここでも顧客本位の姿勢に立って、顧客の「ありそうでなかった」「こんなものが欲しかった」を実現したリピカのその評判は瞬く間に全国に広がり、新商品を発表すれば全国版の自動車専門誌で特集記事が組まれることもしばしば。その都度、「コーティングカーシャンプーでお馴染みのリピカ」といった文字が誌面に並ぶなど、絶え間ない営業努力を続けた甲斐もあって、リピカの名前は今やすっかり全国に浸透。

 

「地域の再生、活性化を考えたとき、地域外からの外貨を得るという考え方も必要」と小川社長。地元には外貨を獲得できるだけの産業がなく、「ならば自分の手で」との思いもありました。大きなリスクを伴う決断でしたが、第二創業を軌道に乗せて外貨獲得を実現しただけでなく、小川社長は4人の新たな雇用も生み出すことにも成功しました。なお、現在のリピカは独立して別会社となり、三次広域商工会青年部の部長でもある月橋寿文社長が経営を一手に担っています。

 

「失敗なんて自分にとっては何でもないことで、どうすれば上手くいくかを常に考えること」と小川社長。これまでたくさんの失敗を繰り返してきた、と自信あり気に語り、「成功とは準備とチャンスの掛け算」という先輩から学んだ自分自身の行動規範とも言える実践訓を披露。
自らの強みや弱みを自覚した上で、あらかじめ準備を整えておけば、目の前で起こる変化を自分にとってのチャンスと捉える力が生まれてくると話します。

 

その持ち前のバイタリティを生かし、小川社長は2009年(平成21年)8月、「地域に根ざした車の総合的サービスの展開」で経営革新計画の承認を取得。同社が今まで培ってきた車に関わる各種事業のノウハウ、人材、広い事業用地を生かして、車に関する顧客のあらゆるニーズにワンストップで対応できる、地域に根差した車の総合サービスを新たにして、自社の経営力をいっそう向上させました。

 

いろんなアイデアが浮かんでは消え、「常に頭の中は混沌としている」と語る一方、既に新たな事業展開に向けた青写真が描かれているようで、次は地域振興を主眼とした事業によって地域社会に恩返したい、と小川社長は今後の展望を語ります。

 

●お問い合わせ/有限会社小川モータース TEL(0847)67-2136
●お問い合わせ/株式会社リピカ TEL(0847)67-5480

 

“株式会社リピカ”のホームページはこちら

原爆の子の像に千羽鶴奉納

県内外から寄せられた折り鶴を井上会長と各ブロック長らが折り鶴台に捧げる

クローズアップ商工会

広島県商工会女性部連合会

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原爆の子の像に千羽鶴奉納

▲千羽鶴の奉納前に記念撮影する県女性連の井上文江会長(写真中央)とブロック長ら。

 

広島県商工会女性部連合会の井上文江会長と、県内7ブロックのブロック長が17日、中区中島町の広島平和記念公園を訪れて、県内外から寄せられた千羽鶴を“原爆の子の像”に奉納しました。県内外の女性部員たちが平和への願いを込めて、一羽ずつ丁寧に折り上げた折り鶴を井上会長らが折り鶴台に捧げました。

 

本県女性連が毎年継続している「原爆の子の像に千羽鶴をささげる事業」として実施したもの。この事業は、1995年(平成7年)に開催された「中国・四国ブロック商工会女性部交流会」2日目の異動研修で、各県女性連代表者らが広島平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花し、原爆の子の像に千羽鶴を奉納したのが始まり。以来、世界の恒久平和を祈念して、県内商工会女性部や中国・四国ブロック各県女性連などから折り鶴が寄せられるようになり、本県女性連が代表して毎年この時期に千羽鶴を奉納しています。

 

今年度も県内商工会女性部、中国・四国ブロック各県女性連に対して事業への協力を依頼。「この平和がいつまでも続きますように」と女性部員たちが祈りを込めて折った、1,000羽単位の折り鶴が各地から続々と寄せられました。女性部員たちは千羽鶴がかさ張らないよう、折り鶴の羽根を閉じたまま100羽単位を一本の糸でつないでリングにまとめるなど、繊細な注意を払って折り鶴を折り、千羽鶴に仕上げました。

 

県内34商工会女性部、県外1商工会女性部、中国・四国ブロック8県女性連から届いた平和の折り鶴を本県女性連が取りまとめ、残暑厳しい夏の夕暮れ、井上会長と各ブロック長らが広島平和記念公園に持参。井上会長らは原爆の子の像に平和を誓った後、女性部員たちの思いが込められた両手いっぱいの千羽鶴の束一つひとつを丁寧に折り鶴台に吊るし、「犠牲者の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともにさらなる平和文化を構築し、核兵器のない平和な世界を願い折り鶴を捧げます」のメッセージを捧げました。

 

事業に参加した井上会長は、「東日本大震災の影響もあって、今年は平和を願う気持ちがことさら高まった。毎年同じ事業を継続するのは難しいことだが、この事業を通してこれからも命の大切さ、平和の尊さを訴え続けていきたい」と、平和の大切さを噛みしめているようでした。

 

●お問い合わせ/広島県商工会女性部連合会 TEL(082)247-0221

 

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「農商工連携セミナー&交流会」大盛況

農商工連携を促進して地域経済を活性化させようと、商工会などが企画し開催

セミナー・プロジェクト

三次広域 商工会

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「農商工連携セミナー&交流会」大盛況

▲「市内産品マッチング交流会」には10の個人事業者・事業所が出展し、延べ約50種類の加工産品を展示。

 

三次広域商工会・三次商工会議所・三次農業協同組合(JA三次)の3団体が実施主体となり展開する“農商工連携等サポート事業”主催の「農商工連携セミナー&市内産品マッチング交流会」が1日、三次市東酒屋町の広島三次ワイナリーで開かれました。農商工連携による新事業展開、地域資源を活用した新商品開発などの取り組みを促進し、地域経済の活性化を図ろうと開かれたもので、農商工連携の具体的な手法やアイデアを紹介するセミナーと、生産者間の連携促進を目的とした交流会の2部構成で行われました。

 

第1部のセミナーでは、“(株)クリエイティブ・ワイズ”の三宅曜子代表が、“農商工連携で輝く地域!”をテーマに講演。内閣府の“地域活性化伝道師”でもある三宅代表が、具体的な事例を交えた力強い講演を繰り広げ、会場を埋めた聴衆に熱いメッセージを届けました。

 

三宅代表は社会心理学的な視点から、時代のニーズが“モノ”から“コト”へと変わった、と分析。コトとは、商品・サービスの持つ世界観や物語性、地域性、作り手の思いなどを指して言う言葉で、品質や価格が良いか、安いかが重要な判断材料となっていた時代と異なり、「そのモノを使ってどのようなコトができるのかをイメージさせることが買い手の感情を動かし、購買行動につながる」と説明。つまり、現在は買い手が付加価値を志向する時代で、モノではなくコトを売ることが重要である、と強調しました。

 

三宅代表曰く、「価値とは魅力のこと」。地域の価値とは地域の魅力で、魅力ある地域ブランド構築のためには、その土地ならではの地域性を掘り起こしてストーリー化することや、産地としての地域の定評を高めていくなどの付加価値を付けて売る試みが重要、と力説。さらに、より強い地域ブランドを作り上げるには、「顧客ターゲットの明確化が必要」。不特定多数に売ろうと考えると、焦点が曖昧になり、「可もなく不可もなくの商品になる」ことが理由の一つ。また、メインのターゲットを明確にイメージし、魅力を感じ取ってもらえるかどうかを考えていくことが重要なプロセスである、と説明しました。

 

地域の魅力を見出すには、「5つの視点が必要」と三宅代表は提案。一つ目は、“モノではなくコトを見る”こと。商品を単にモノとして売るのではなく、地域のストーリーや産地としての定評を加えて価値を上げていくことが重要で、二つ目は、“地域の資源を視点を変えてみる”こと。地域の資源を「どのような視点で見つめ直すか」が価値を引き出す重要な鍵で、次に“細部にまでこだわること”。四つ目は“古いモノを現代に合うように生かす”ことで、最後に、時代のニーズや社会の変化をいち早く察知すれば、今後求められる商品・サービス像が的確に把握できることから、“次の時代を読み、価値に気付く視点を広げる”ことである、と提言。

 

農林水産物・食品の地域ブランドの目指すべき姿とは、まず、モノの価値(食味、栄養などの品質)を確立し、地域と密接な関連性を持つことが一つ。次に、それらを伝えるための適切な表示やパッケージなど売り方を工夫し、消費者の信頼を裏切らないブランド管理を行うことなどと持論を披露しました。

 

第2部の交流会は、三次市域の地域資源を生かし、農業の6次産業化を推進している生産者同士のネットワークづくりを支援する目的で開かれたもので、10の個人事業者・事業所が出展。出品品目は延べ約50種類におよび、各出展者が自慢の商品やこだわりの味を自信たっぷりにPR。地元農畜産物の加工品、米粉関連商品など目移りするほどの品揃えで、ふるさとの味や珍しい食材を求めて訪れた市内の食品関係者など多くの人で賑わいました。

 

物珍しさから注目を集めていたダチョウ飼育業の“広島県布野オーストリッチ株式会社”は、国産だちょうサラミ、オーストリッチソーセージなどを出品。ソーセージをホットプレートで焼き上げて試食を振る舞いながら、「ダチョウが持つ新たな食材としての可能性を追求している」と自社の取り組みをアピール。

 

“JA三次やきごめ部会”は、三和町特産の焼き米を紹介。焼き米を魚介入りのパエリア風にアレンジし、幅広い用途の食材として利用できることをPRしながら、「非常食としても利用できる」と商品を売り込んでいました。

 

“農事組合法人ファーム紙屋”は、玉ねぎのワイン漬け、玉ねぎのカレーピクルスなど、地元農産物を洋風・エスニック風にアレンジしたユニークな手づくり惣菜を出品。三次産米のおにぎりとともに試食をすすめ、地元農産物を生かした加工品のおいしさを伝えながら、訪れた人たちに地産地消の大切さを訴えていました。

 

個人で参加した農業の山下雅弘さんは、丹精込めて作った赤肉メロン、ミディトマトの出来栄えを披露。「赤肉メロンはカロチン豊富で夏バテ対策にも効果的」「栄養価の高いミディトマトは夏にぴったりの食材」などと商品のセールスポイントを説明しながら、自慢の味をPRしていました。

 

「三次地域には農商工連携の芽となる資源が数多く眠っているが、案外、地元の人がそのことに気付いてない」と主催者の一人で、三次広域商工会の山崎祐輔主任。「地元の人に地域資源を再認識してもらうと同時に、生産者同士の交流を促し、農商工連携につながるネットワークの構築を支援したかった」と開催の趣旨を語り、生産者同士の新たな連携による取り組みに期待を寄せているようでした。

 

●お問い合わせ/三次広域商工会 TEL(0824)44-3141

 

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干潟の楽しさ、大切さ学ぶ

夏休みを迎えた親子連れなどが厳島神社の干潟で水生生物の観察や採集を楽しむ

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宮島町 商工会

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干潟の楽しさ、大切さ学ぶ

▲“みやじま未来ミーティング”のメンバーが見守る中、大鳥居に張り付いたフジツボを採集する子どもたち。

 

水辺の楽しさを知ってもらうとともに、水辺の事故防止について理解を深めてもらうための「水難防止祭(親子干潟観察会)」が26日、廿日市市宮島町の厳島神社本殿・大鳥居付近で開かれました。宮島町商工会青年部が夏休み期間中の近隣の親子連れを対象に開いたもので、青年部員らの呼びかけに応じて集まった参加者たちが、厳島神社の前に広がる干潟で水生生物の観察や採集を楽しみました。

 

学業の神様、菅原道真公を祭る厳島神社の摂社“天神社”を広く知ってもらおうと始まり、10年が経過して一定の目的を達成したため廃止となった「合格祈願祭」に代わる同商工会青年部の新規事業。8月1日(月)に宮島水族館がリニューアルオープンするのに伴い、地域の自然環境の素晴らしさ子どもたちに伝え、郷土愛を育もうと企画。市内の全小中学校に開催の案内を送り参加を呼びかけたところ、市内外から69人の親子連れなどが集まりました。

 

集まった参加者たちは、最初に厳島神社の本殿を参拝。一同で水難事故防止を祈願し、宮司の祈祷を受けました。その後、厳島神社前の干潟で、地元の環境保全団体“みやじま未来ミーティング”の環境学習プロジェクトリーダー、呼坂達夫さんから干潟の生き物について簡単なレクチャーを受け、4班に分かれて親子干潟観察会に出発しました。

 

同団体のメンバーらの案内で参加者たちは三々五々、潮が引いた干潟を散策しながら、水路や水溜りでテッポウエビ、ユビナガホンヤドカリ、タテジマイソギンチャクなどを次々と採取。同団体メンバーらがその都度、子どもたちが捕まえた水生生物について解説し、「水質を浄化したり、汚泥を処理したり、干潟の環境を維持するうえでそれぞれ重要な役割を担っている」などと説明。さらに干潟の隅々を散策して、厳島神社の回廊下で息をひそめてハクセンシオマネキの動きを観察したり、大鳥居の根元に張り付いたシロスジフジツボを剥がし取ったりしながら、参加者たちは水辺の楽しさや水辺での遊び方を勉強しました。

 

約1時間かけて30種類以上の水生生物を採取。同団体のメンバーらが種類別に分類し、一つひとつ名前を紹介した後、「これだけ多様な生物が生きていることを知ったうえで、身近な自然環境を大切に守っていくことが重要。小さな命を大切にしよう」と呼びかけました。参加者の一人は、「カニにもいろんなカニがいることを知って驚いた。ここは生き物にとって大事な場所だということがよく分かった」と、干潟の大切さを再認識した様子でした。

 

厳島神社の干潟を夏休みを迎えた子どもたちの体験学習の場とし、心に残る思い出づくりを応援して、子どもたちに少しでも宮島を好きになってもらおう、と考えたのが新規事業発案のきっかけ。青年部員らは、「干潟の観察を通じて、この地域の素晴らしさとそこに暮らす喜びを実感してもらい、ふるさとを自慢できる子どもたちになってくれれば嬉しい」と声を揃え、「来年度以降も継続して実施していきたい」と話していました。

 

●お問い合わせ/宮島町商工会 TEL(0829)44-2828

 

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広島の“旨味”を世界の食卓に

商工会工業部会新商品開発委員会が氷温域の塩水氷を作る画期的な製氷機を開発

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五日市 商工会

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広島の“旨味”を世界の食卓に

▲新商品の開発と誕生に込められた思いを熱く語る、
熟成フリーアイスの発案者、株式会社土居技研の土居洋稔代表。

 

五日市商工会工業部会新商品開発委員会が氷温域の塩水氷を作る製氷機を開発し、完成品を披露する「新商品発表会」を23日、同商工会館で開きました。同委員会が開発したのは、氷をすり下ろしてシャーベット状の塩水氷を作る“熟成フリーアイス”。摂氏0度以下でありながら食品が未凍結のまま生き続ける温度領域=氷温域を利用して、食品の“旨味”をさらに引き出すために作られた装置です。

 

同委員会では、「この装置によって食品にいっそうの旨味を加えて流通させることが可能になり、新たな五日市ブランドの創出機会にもつながる」と、新商品に大きな期待を寄せているようです。

 

熟成フリーアイスは、食品の氷温熟成に適した塩分濃度1%~2%、氷温度摂氏マイナス0.5度~1.1度の塩水氷を作り出す装置。氷温熟成とは、食品が凍る直前の温度“氷温”で食品を一定期間貯蔵して、食品が本来持つ旨味成分を引き出す熟成法のこと。氷温域に置かれた食品には生命生存のメカニズム=防御反応が働いて熟成が進み、グルタミン酸やイノシン酸、アミノ酸などの旨味成分が増えることが確認されています。その氷温域を利用して食品の貯蔵、加工を行うのが“氷温技術”で、氷温技術を用いて作られた食品のことを“氷温食品”と呼びます。

 

氷温技術は添加物などを一切使用せず、食品の旨味成分を最大限に引き出すことができる技術として注目されていて、今では500品目を超える氷温食品が全国で開発され脚光を浴びています。熟成フリーアイスはその技術を手軽に応用して、付加価値の高い氷温食品を作ることを可能にした“夢の製氷機”ともいえる装置です。

 

昨年11月に産業用冷凍機製造販売“株式会社土居技研(佐伯区観音台3丁目)”の土居洋稔代表が、シャーベット状の海水氷を作る製氷機の開発を同委員会に提案。今年1月から同委員会で課題などについて十分な審議を重ねた後、試作機の開発研究に着手。精密板金加工の“株式会社アールテック・リジョウ(同区五日市7丁目)”の協力によって試作機が完成しました。

 

既存の装置は1台500万円から1億円と非常に高額なうえ、大掛かりな機械装置であることから普及が進んでいません。熟成フリーアイスは「安価で簡易な製氷機の実現」を目指し、それらの課題をクリアして開発された装置で、市販の氷を利用して氷温域の塩水氷を簡単に作り出せるのが大きな特長。

 

地元の食品関係者など約50人が出席した新商品発表会では、同委員会の武田軍三委員長が開発経緯を説明した後、熟成フリーアイスの除幕・お披露目が行われました。次いで、土居代表が発案者の立場から新商品に込めた思いなどを語り、実機によるデモンストレーションを披露。出席者らは15cm四方の氷がシャーベット状の塩水氷になる様子を驚きとともに見守っていました。

 

氷温食品の試食会も開かれ、出席者らが氷温技術を生かして作った果物や和菓子の味を堪能。さらに、通常の冷蔵庫の冷蔵室と熟成フリーアイスの塩水氷で貯蔵した野菜、果物を食べ比べて味や食感の違いを確かめ、塩水氷で長期間に渡って鮮度を維持したままのカキを食べて、夏場でも旬と変わらぬ味を味わうことができるのを確認しました。

 

県内各地域の特色ある生鮮食品に“旨味”を加えて流通させる新たなビジネスモデルを構築して、「広島ブランドを世界ブランドにまで押し上げたい」と意気込む同委員会。今後、代理店を募って熟成フリーアイスを販売していく計画で、収益金の一部を基金として積み立てて、工業部会の会員が提案する新商品、新製品の製造支援や、将来を背負う人材の育成に役立てたいと話しています。

 

新商品発表会に先立って記念講演が開かれ、“社団法人氷温協会(鳥取県米子市)”の山根昭彦理事長が“氷温食品入門”をテーマに講演。氷温誕生の原点や今日までの過程などを紹介し、氷温技術とその効果について詳しく解説しました。

 

山根理事長は氷温の世界について、「食品はそれぞれ固有の“氷結点”で凍り始め、摂氏0度からその氷結点までの温度領域が氷温域」「氷温域を一歩超えると食品は凍る。凍らないで延命を図ろうと、食品が体の中で不凍液を作り出すことで、氷温熟成という現象が起こる」「生きるか死ぬかの瀬戸際に追い込むことに意味があり、その環境を食品に提供するのが氷温技術」などと分かりやすく説明。

 

氷温技術の効果には、呼吸代謝が抑制されることによる“高鮮度保持化”、自己防衛の結果に伴う“高品質化”に加え、大腸菌やビブリオ菌などの“有害微生物の減少化”するために、衛生面では最高の環境で食品製造が可能になる、と出席者らに講義しました。

 

●お問い合わせ/五日市商工会 TEL(082)923-4138

 

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「商工会の日記念事業」開催

中国新聞社と共同企画で、“Pタッチ”を使った特産品の抽選プレゼントを実施

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「商工会の日記念事業」開催

 

本県連は、6月10日の“商工会の日”にちなんで毎年実施している「商工会の日記念事業」を6月15日(水)、南区南蟹屋2丁目のMAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島で行います。

 

商工会の日は、1960年(昭和35年)6月10日に『商工会の組織等に関する法律(現商工会法)』が施行されたのを記念して、全国商工会連合会が1985年(昭和60年)に制定したもの。商工会の活動目的や活動内容を広報、PRする日として位置付けられていて、本県連は毎年この日の前後に広く一般の人々に商工会を知ってもらい、親しんでもらうための働きかけとして記念事業を行っています。

 

本県連が行う記念事業の内容は、ノベルティグッズの配布や地域産品の提供などによる商工会の周知・広報活動。花の種子、記念うちわなどのノベルティグッズを広く配布することで、地域経済の振興発展に貢献する商工会の存在を知ってもらい、県内で生産される名産品や特産品を提供することで、商工会が地域産品の開発に大きな役割を果たしていることを理解してもらう目的です。本県連では一昨年から広域的な集客が見込める同スタジアムで記念事業を行っていて、今年も同所で多くの球場来場者に対して商工会を効果的にPRする計画です。

 

例年通りノベルティグッズの配布を行うほか、今年は中国新聞社との共同企画として、“中国新聞ちゅーピーくらぶ”ゴールド会員向けのプレミアム携帯サービス“Pタッチ”を使った特産品抽選プレゼントを実施します。

 

Pタッチは携帯電話を使った新サービスで、Pタッチ登録済みのおサイフケータイ機能付き携帯電話を専用端末にかざすと、スタンプやポイント、懸賞などの多様なサービスが受けられるというもの。当日、スタジアム1階の中国新聞ボールパークステーションに設置されたPタッチ専用端末に、Pタッチ登録済みのおサイフケータイもしくは、ちゅーピーくらぶ提携カードの“<ひろぎん>PASPY”か、広島県交通ICカード“PASPY”でタッチすると、ひろしま夢ぷらざ提供の特産品セット“夢ぷらざの旬 詰め合わせ”が抽選で3人に当たります。

 

15日限定の特別企画で、チャンスは同スタジアムの開門から試合終了30分後まで。Pタッチ登録をすれば誰でも参加でき、見事当選を射止めると、広島の旬の味覚がぎっしり詰まった嬉しいプレゼントが自宅に届きます。どんな旬が詰まっているかは開けてみてからのお楽しみで、みなさんもこの機会に携帯電話でちゅーぴーIDを登録して、Pタッチの利用登録をしてみてください。

 

●お問い合わせ/広島県商工会連合会 TEL(082)247-0221

機能性に富んだ万能クッション

高齢者や要介護者向けの失禁対策クッションとして開発。多目的な用途にも対応

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機能性に富んだ万能クッション

▲吸水性に優れた座席汚れ防止クッション“うっかりシート”。
下写真は、うっかりシートの装着例

 

福山市神辺町の福祉車両製造販売業“オートフォーラム(株式会社小林輪栄店)”が、ドライバーや同乗者の快適性向上を目的にした車内用便利グッズを企画し開発。今月から全国へ向けて本格的な販売を開始しました。

 

同社が売り出したのは、座席汚れ防止クッション“うっかりシート(価格4,725円)”。吸水性に優れたクッションで、当初は高齢者や要介護者向けの失禁対策クッションとして売り出す考えでしたが、「走行中のズレを防いで長距離運転の疲れを和らげ、ペットのトイレ対策にも有効。車を降りれば座卓クッションとしても使え、幼児のトイレトレーニングにも最適」と開発者の一人である同社の小林勇社長。「使う人のアイデア次第でさまざまな用途に対応するアイテム」と利用をすすめています。

 

もしもの時に車の座席を汚さないためのクッションとして開発。通気性に優れたメッシュ生地のクッションの中に専用吸水シートが入っていて、例えばうっかり水をこぼしても吸水シートがしっかりキャッチ。吸水シート1枚で300ccの給水容量。うっかりシートには吸水シート5枚が付属し、滑り止め生地を使用した裏面から簡単に出し入れできます。汚れた吸水シートはさっと取り出してゴミ箱へ。クッションは水洗いして何度も使えます。軽量で持ち運びやすく、見た目は普通のクッションなのでどこに置いても目立ちません。

 

同社と協力企業“株式会社オフィス清水(東京都荒川区)”が共同で商品企画し、福祉用具企画製造販売業の“あい・あーる・けあ株式会社(東京都葛飾区)”が製品化したもの。

 

小林社長がうっかりシートの開発を思いついたのは、介護関係事業者から耳にしたある出来事がきっかけでした。その内容は、介護施設を利用していたある通所者が、送迎途中の車内で失禁したことを苦にして、施設への通所を拒むようになったというもの。トイレまで我慢できず尿漏れするケースがある一方で、オムツの利用に抵抗感がある人も多いなど、「表立っては見えないけれど、本人にも周囲の関係者にとっても深刻な問題」と小林社長は感じました。

 

一般的に高齢者施設や施設の送迎車両に使われる椅子や座席には、「布張りとビニールレザー張りの2種類がある」と小林社長。「それらに生理水を掛けると、前者の場合は布地を通して椅子や座席に浸み出し、後者の場合はそのまま椅子や座席を伝って隣席や床面を濡らす」。高齢者や要介護者が車内で失禁した場合、匂いや汚れなどで誰にも知られずに問題を処理することは困難。「それでも、最小限の準備であのような不幸な出来事をなくすことができればと思った。ましてそれが自分の両親だったらと考えると」。そんな思いから小林社長は協力企業とともにうっかりシートの開発構想に着手。

 

利用者の気持ちに配慮し、どうすればプライバシーを守ることにつながるかを念頭に置いて構想を練りました。開発段階では、座り心地や夏場の暑さ対策はもちろん、固定具を使わず座席に装着する方法、内袋にある吸水シートを目立たなくするための特殊な縫製に至るまで、細かなチェックや修正作業を何度も繰り返しました。実用新案の登録出願や商品パンフレットのデザイン作成などでは、商工会の支援や経営革新に対する支援制度が役立ったといいます。

 

高齢者や要介護者にターゲットを絞って開発した商品でしたが、「車の中でも自宅でも用途に応じて自由に使えるのが魅力」と万能性を強調し、幅広い利用を呼びかける小林社長。「流通や販売に関しては課題が山積みだが、一つでも多くのうっかりシートを世に送り出し、社会のために役立ちたい」と意気込みます。

 

●お問い合わせ/オートフォーラム(株式会社小林輪栄店) TEL(084)963-2212
●お問い合わせ/広島県商工会連合会東部支所 TEL(084)960-3107

 

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「主張発表広島県大会」開催

県内7ブロックの代表者が主張発表を行い、中第1の谷本真知子さんが最優秀賞受賞

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「主張発表広島県大会」開催

▲揃いのジャンパーで大声援を送った商工会女性部の仲間とともに喜びの記念撮影に収まる谷本真知子さん。

 

広島県内の商工会女性部の代表が一堂に会し、女性部活動や地域振興活動を通じて得た体験や成果、意見を発表し合う「第14回商工会女性部主張発表広島県大会」が24日、南区元宇品町のグランドプリンスホテル広島で開かれました。

 

「商工会女性部全国組織化45周年大会」と銘打って開催された今大会。記念大会に相応しく、どの出場者も甲乙つけ難い、審査員泣かせのハイレベルな発表内容が続出で、出場者を声援で後押しする応援団も個性豊かなパフォーマンスを披露するなど、例年以上の盛り上がりを見せました。

 

今大会に出場した県内7ブロックの各代表者は、五日市商工会女性部の勇野公代さん(西第1ブロック代表)、広島東商工会女性部の岡田公代さん(西第2ブロック代表)、高陽町商工会女性部の佐々木和子さん(西第3ブロック代表)、大崎上島町商工会女性部の谷本真知子さん(中第1ブロック代表)、福山北商工会女性部の高田信江さん(東ブロック代表)、安芸高田市商工会女性部の石神真理子さん(北第1ブロック代表)、備北商工会女性部の寺内哲子さん(北第2ブロック代表)の7人。

 

昨年大会に続いて審査委員長を務めた中国新聞社総合編集本部報道センターの宮田俊範経済部長が、「僅差というより激戦。審査は困難を極め、優劣をつけるのは申し訳ない」と漏らすほどの熾烈な混戦を制したのは、“女性部活動に参加して~ツワブキがつなぐ部員の絆~”をテーマに主張を発表した、中第1ブロック代表の谷本さん。最優秀賞者が発表されると同時に、揃いのジャンバー姿の大応援団から大きな歓声が上がりました。

 

身振り手振りを加えて熱弁する出場者の姿もまま見受けられますが、谷本さんは手話を交えて主張を発表。穏やかな語り口に手話を交えての力強いメッセージで谷本さんは聴衆を魅了しました。その内容は女性部の合併を題材にしたもので、商工会合併後の女性部統合に伴い発生した組織内の衝突を、とある新聞記事をきっかけに乗り越えて行くという感動ストーリー。

 

特産品でまちおこしをしようと、地元特産のツワブキを使った佃煮づくりに古くから取り組んできた旧東野町商工会女性部。海岸の崖地を這ったり、藪の中を歩き回ったりしながら材料を採取し、加工に手間暇かけるなど、佃煮づくりは想像以上の重労働。女性部合併後、その様子を目の当たりにした旧大崎町・木江町両商工会女性部と旧東野町商工会女性部の女性部員との間に、佃煮づくりへの思い入れの違いからいつしか溝が生まれます。

 

「手伝って当然」「そう言われることが苦痛」。両者の溝が深まる中、谷本さんはある日、旧東野町商工会女性部の長年の奮闘ぶりを紹介した新聞記事を目にします。試行錯誤を繰り返しながら佃煮づくりに励んできた女性部員たちの姿が克明に描かれていて、「初めてその苦労を知り、一致協力しようという機運が高まった」と谷本さんは熱弁。

 

それまでのぎくしゃくした関係がまるで嘘のように女性部は一致結束。佃煮づくりはいっそう本格化し、官民一体となった動きとなるまでに。それをきっかけに部員増強にも励み、96人だった女性部員が115人に増加。昨年11月に茨城県で開かれた「第12回商工会女性部全国大会」の「平成21年度女性部員増強運動」表彰式で、大崎上島町商工会女性部が“商工会女性部門”で全国1位になったことを谷本さんが伝えると、場内は大きな拍手に包まれました。

 

大会後の総評で宮田経済部長は、「合併に伴う問題点を分かりやすく説明した、他地域の参考になる素晴らしい内容だった」と谷本さんの発表を高評価。「中四国大会に向けていっそう研鑽を積んで、昨年に続いて全国の舞台で広島県の女性部の素晴らしさを広く伝えて」とエールを送りました。

 

最優秀賞受賞後に谷本さんは、「次に進めることを光栄に思うと同時に、責任の重大さを感じている」と緊張気味に感想。手話を加えようと考えたのは4、5日前のことだと話し、「見る人から見ればつたない手話かもしれない。次に行くまでにしっかり練習して、手話にも磨きをかけて全国大会に行けるよう頑張る」と中四国大会に向けて強い意欲を示していました。

 

最優秀賞に選ばれた谷本さんは、7月12日(火)に高知県高知市で開かれる「主張発表中国・四国ブロック商工会女性部主張発表大会」に、広島県代表として出場することになります。

 

~「第14回女性部主張発表広島県大会」発表者~

 

勇野 公代(ゆうの きみよ)さん:西第1ブロック代表(五日市商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~魅力ある女性部を目指して~

 

岡田 公代(おかだ きみよ)さん:西第2ブロック代表(広島東商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動と地域振興・まちづくり」~地域の笑顔は女性部から~

 

佐々木 和子(ささき かずこ)さん:西第3ブロック代表(高陽町商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~ひょっとこ踊りが女性部を変えた~

 

谷本 真知子(たにもと まちこ)さん:中第1ブロック代表(大崎上島町商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~ツワブキがつなぐ部員の絆~

 

高田 信江(たかた のぶえ)さん:東ブロック代表(福山北商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~エコキャップ活動について~

 

石神 真理子(いしがみ まりこ)さん:北第1ブロック代表(安芸高田市商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動に参加して」~支部長デビューと女性部活動~

 

寺内 哲子(てらうち てつこ)さん:北第2ブロック代表(備北商工会女性部)
発表テーマ「女性部活動と地域振興・まちづくり」