事業所紹介-山の上の断熱屋 フルネス(神石高原商工会)
新聞紙から生まれた断熱材「セルロースファイバー」の専門職人。確かな施工技術と住まいを診る力で、快適な暮らしをサポート
投稿日:2026.10.16

神石高原町の豊かな自然の中で。さまざまな住環境で暮らした経験を生かし、快適な住まいづくりを提案する代表の小埜洋平さん
神石高原町を拠点に、セルロースファイバーを使った住宅の断熱施工を手掛ける「山の上の断熱屋 フルネス」。代表の小埜洋平さんは、全国的にも珍しいセルロースファイバーを専門とする職人です。新築から古民家などの断熱改修まで幅広く対応し、赤外線建物診断なども取り入れながら、住宅性能をトータルで考えた住まいづくりを提案しています。
セルロースファイバーは、新聞紙をリサイクルして作られる木質繊維の断熱材です。壁や床下などに吹き込み、繊維を隙間なく充填することで高い断熱性能を発揮します。湿気を吸ったり放出したりする調湿性に優れ、吸音性や蓄熱性も高いのが特徴。夏の暑さや冬の寒さを和らげるだけでなく、結露の抑制や静かな室内環境づくりにも役立ちます。
一方で、その性能を十分に引き出すには、適切な密度で隙間なく充填する施工技術が欠かせません。小埜さんは施工前に必要な断熱材の量を算出し、施工後は実際の使用量を記録。壁からサンプルを抜き取って密度を確認するなど、施工品質を徹底して管理しています。「断熱工事には統一された国家資格がないからこそ、専門でやる意味がある」と小埜さん。知識や技術を常にアップデートし、施工の精度を追求しています。

セルロースファイバーを隙間なく充填する断熱施工。専門職人ならではの確かな技術で、断熱材の性能を最大限に引き出します
小埜さんが断熱にこだわる背景には、自身のさまざまな暮らしの経験があります。これまでスロベニアやケニア、タンザニアといった海外の住宅をはじめ、竪穴式住居、古民家、廃校、ログハウス、町営住宅など多彩な建物で暮らし、夏の暑さや冬の寒さ、結露など、住環境による違いを身をもって経験してきました。その後、地元の建設会社で現場監督として働く中でセルロースファイバーと出合い、その可能性にひかれて独立しました。
小埜さんが目指しているのは、断熱材を施工するだけではなく、そこに暮らす人にとって快適な住まいをつくること。赤外線建物診断士の資格を生かし、建物の状態を把握しながら、それぞれの家や暮らし方に合った改善策を考えます。2026年8月には神石高原商工会の支援を受けて経営革新計画の承認を取得。現在は気密測定機器の導入に向けて補助金を申請中で、採択されれば住宅性能を数値で示せる体制を整える予定です。「住まいは、手を入れることでより良くしていける」と小埜さん。断熱を入り口に、住まい全体を見渡しながら、一人ひとりの暮らしに寄り添った快適な住環境づくりを目指しています。
山の上の断熱屋 フルネス
住所/神石高原町小野905
TEL/080-7408-8043
営業時間/8:00~17:00
休み/不定休
HP/https://www.fullness.style/

