事業所紹介-鶏家すずたろう(北広島町商工会)

[自然に近い平飼いで鶏を育てる養鶏場。エサも自然素材を独自にブレンドしたオリジナル]

鶏たちは、自然に近い状態でのびのびと過ごしています

 「鶏家すずたろう」は、2000㎡の土地に約170羽の「岡崎おうはん」を平飼いで育てている養鶏場です。自然に近い状態で飼育し自由に動き回れる環境にすることで、鶏にストレスをかけずに飼育でき、一般的に投与される薬等を使用しない体に優しい卵が産まれます。

 

 エサは中国山地で育った米や麦、山陰の魚介などをブレンドしたオリジナル。こだわりの飼料で育てた鶏から産まれた卵は、黄身の自然な甘みとうま味、白身の弾力が特徴で雑味のない、さっぱりとした味わいが楽しめます。食べる飼料や季節などの環境によって黄身の色合いや風味も変化。まさに自然に育まれた卵です。

 

 15年ほど広島市内でサラリーマンをしていたという代表の古川健太朗さん。30代半ばになった頃、将来のことを考えるようになり、「食」に価値を見出すようになりました。転機になったのは、産直市で出合った卵。卵を販売しいてた北広島町の養鶏場「ふぁーむbuffo」を見学したのを機に転職を決意。サラリーマンを続ける傍ら、buffoで経験を積んできました。「人を笑顔にできる仕事がしたかったんです」と古川さんは振り返ります。

 

大工も経験し、自身で建てた養鶏場

 2年間の修行を終えて202210月に「鶏家すずたろう」を創業。古川さんの真面目な仕事ぶりと美味しい卵が評価され、取引先はどんどん増加しています。卵はネット販売のほか、北広島町の道の駅「舞いロードIC千代田」や安佐南区の「とれたて元気市」などでも販売中。また、広島市内のレストランやパティスリーなどでも利用が広がっています。どんなに忙しくても、週に一度取引先に直接届けるのが古川さんのモットー。「取引先や顧客のニーズを直接聞ける貴重な時間です」と話します。

 

 今後の目標は卵のブランディング。リーフレットの作成やパッケージデザインのリニューアルなどを行い、ブランド価値を高めていきたいと考えています。北広島町商工会では、補助金の申請サポートや販路開拓など幅広い支援を行っています。

 

 「土地に合った飼い方をもっと追求していきたい。まだまだ勉強中です」と古川さん。消費者に美味しい卵を届けるために、古川さんの進化は続きます。養鶏場の日常や最新トピックはインスタグラム(@toriya_suzutarou)でチェック!

 

鶏家すずたろうのHPはこちら

 

○鶏家すずたろう

住所/山県郡北広島町大朝6597