年頭挨拶 広島県商工会連合会 会長 平田 圭司

 新年明けましておめでとうございます。令和5年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 さて、商工会地域を取り巻く環境は、人口減少社会の到来、経営者の高齢化など社会的・経済的にも大きく変貌しております。こうした中、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響から、未だ売上等の回復が見込めない状況に加え、ウクライナ情勢に伴う原油価格・原材料価格の高止まりや急激に進行する円安、深刻化する人手不足と最低賃金引上げなど、地域経済の牽引者である多くの中小企業・小規模事業者は、依然として先行きが見通せない厳しい経営環境に置かれております。

 加えて、相次ぐ自然災害等への危機感も高まっており、事業継続に対するリスクマネジメント、 更には、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したビジネスモデルの改革の推進、後継者不在・第三者承継を含む事業承継問題など、中小企業・小規模事業者は新たなニーズへの対応が求められるなど課題が山積しております。

 こうした環境下において、ポストコロナ時代を踏まえた経済回復に向けて新たな販路開拓や生産性向上が不可欠となる中で、中小企業・小規模事業者が希望を持って挑戦・成長できるよう、伴走型で支援する商工会の体制強化が重要になります。

 地域に最も近い経済団体である商工会は、「きめ細かな経営支援サービスの充実」を図ることが活動の原点でありますので、「儲かる企業」や「儲かる地域づくり」の実現に向けた支援に重点を置き、事業者の持続的発展を目指し全力で取り組んで参ります。

 商工会連合会の行動指針は「常に挑戦!未来に貢献!」を掲げており、10年先20年先を見据え、「すべては会員のために」をモットーに活動しております。そして、私の信条は「一隅を守り、千里を照らす」でございます。一人一人が自分の立場で地域を守れば、地域社会を明るく照らすことができることを信念に、これからも積極的に邁進して参りますので、引き続き、ご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 終わりに、本年が広島県内の商工会員の皆様にとって大きな飛躍の年となりますことを祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。

令和 5 年 元旦