事業所紹介-てごナースきたひろ(北広島町商工会)

[看護介護専門の便利屋さん。暮らしのサポートから話し相手まで幅広く対応]

「どんな些細なことでも全力でサポートします」と竹下さん

 北広島町内の自宅を拠点にフリーの看護師として活躍する竹下雅彦さん。看護師として10年勤めた知識と経験を活かし、高齢者の生活支援や買い物代行、ケアなどを行う「てごナースひろしま」を創業しました。掃除や洗濯などの家事から、買い物の代行、外出時の付き添い、見守りや話し相手まで、その支援は多岐に渡ります。

 

 創業を決めたのは病院に勤めていた時に見た、患者さんや家族の方たちのリアルな姿。「患者さんやそのご家族は病気や加齢をきっかけに、できることがどんどん制限されていきます。院外で少しでも充実した時間を過ごせるお手伝いができないかと考えるようになりました」と竹下さんは話します。ご自身の妹さんが結婚した際にも、お父さんは入院中で車いすでの移動が必要な状態。事前に新幹線で現地に行き、体への負担が少ないルートを探しました。「移動中の介助や万が一の時には看護師がいると心強いと改めて実感しました」と振り返ります。

 

 こうした想いをもとに、20215月には病気やケガ、障害などでキャンプを諦めていた人も利用できるバリアフリーのキャンプ場をオープン。サイトまで車で乗り入れることができ、移動も楽々。11組限定で、まわりを気にすることもありません。竹下さんは、「看護師が管理人というキャンプ場は全国でもここだけでしょう」と笑顔を見せます。すぐ横を川が流れ、緑が間近に迫る絶好のロケーション。食べ物、飲み物は持参で、利用料金はデイキャンプ(1015時)で3,000円、1泊(チェックイン10時、チェックアウト15時)で6,000円。野菜の収穫体験や薪の量り売り、ビールサーバーの設置など、様々なサービスも提供しています。追加料金で介助も可能です。昨年、北広島町商工会のサポートを受けて小規模事業者持続化補助金を申請。採択を受け、トイレもバリアフリーになりました。

 

車の乗り入れが可能なキャンプ場

 竹下さんは、広島工業大学と共同で木製の自助スプーンの開発にも着手。その人の動きをデジタルで動作解析し、柄の太さや角度、くぼみの大きさなど、その人にぴったりの1本をオーダーメイドで届ける取り組みです。使用する木は北広島町産。現在、町民モニターにも参加してもらい、改良を重ねています。画期的な取り組みに、北広島町や広島県も賛同し、産官学民が連携したプロジェクトが進行中です。

 

 竹下さんが提供している様々なサービスは電話にて受付中です。暮らしの中でちょっとしたサポートを受けたい、キャンプをしてみたいなど、お気軽にご相談ください。

 

 

 

開発が進む木製の介助スプーン

○てごナースきたひろ

TEL090-5379-5804

受付時間/8:0017:00