事業所紹介-手花(尾道しまなみ商工会)
華道の美意識を花束に。草月流師範が営む向島の花屋さん
投稿日:2026.03.27

花と向き合う時間を提案する店主の石橋さん
尾道市向島にある「手花」は、生け花の感覚を生かして花の提案を行うフラワーショップです。店主の石橋さんは草月流で華道を学び、14年間の経験を経て4年前に師範免許を取得しました。花を「飾るもの」としてだけでなく、花と向き合う時間そのものを大切にしたいという思いで店を営んでいます。
一般的なフラワーアレンジメントが形を整える技術を重視するのに対し、生け花では花の「線」や「空間」の美しさを大切にします。花材の存在感を引き立てる余白や流れを意識することで、より自然で印象的に表現するのが特徴。石橋さんはその感覚をブーケやアレンジメントにも取り入れ、華道の美意識を生かした花の提案を行っています。
店のイメージに合う花を安定して仕入れるため、花材の仕入れは福山の市場のほか、主に東京の卸業者を通じて発注。店頭に並ぶ一輪の花から贈答用のアレンジメントまで、統一感のある提案ができるのも同店の魅力です。「安さではなく、花の価値や魅力をしっかり伝えられる店にしたい」と石橋さんは話します。

店内のディスプレイにも華道の美意識が息づきます
また、近くの公民館では華道教室「みちはな」も開催しています。名前には、華道の「道」、まだ知らない自分に出会う「未知」、続けることで心や時間が「満ちる」、花が感性を「導く」という四つの意味を込めました。ワークショップとして始まった教室は、草月流の教科書を使った学びへと広がり、定期的に通う人も増えています。
花を買う、話す、学ぶ――。「そんな交流の場として、地域に開かれた花屋でありたい」と石橋さん。向島を訪れた際に立ち寄りたくなる花屋を目指し、花と文化の魅力を静かに発信し続けています。
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●手花(しゅか)
住所/尾道市向東町1011-1
営業時間/12:00~18:00
休み/日月火曜日


