事業所紹介-レモンの卵農園(大崎上島町商工会)
完全放し飼いの自由な環境と薬膳の恵みが育むおいしい卵。レモン香る卵も開発中
投稿日:2025.09.16

鶏たちは、広い飼育場でのびのびと過ごしています
大崎上島町にある「レモンの卵農園」は、約400平米の飼育場に300羽を完全放し飼いで育てる養鶏場です。鶏の自由な行動を尊重し、自然由来の素材を独自に配合した餌のみを使う飼育方針を徹底。ストレスの少ない環境でのびのびと育った鶏が産む卵は、健康志向の消費者に高く支持されています。
特にこだわっているのが餌づくりです。主食は米ぬかやおから、魚粉、麦芽カスを発酵させたもの。飲み水には、薬膳素材のクコの実やナツメ、ヨモギ、昆布から煮出したものを混ぜ、絞りかすは主食にブレンドしています。10種類以上の素材を使い、毎回2時間ほどかけて手作り。自然の力を最大限に活かした餌が、卵の品質を支えています。
その卵は「ハウユニット値」が平均110と国内トップクラス。ハウユニット値とは、卵の鮮度を示す国際的な指標で、数値が高いほど白身の盛り上がりが高く新鮮な証とされています。質の良い白身は鮮度が落ちにくく、濃厚な風味と弾力のある食感が特徴。また、黄身は自然由来の餌を使用するため、白っぽい色をしています。一般的な市販の卵と異なる見た目に驚く人もいますが、余計な着色料を加えないからこそ生まれる自然本来の色です。
現在、地元特産のレモンを活かし、レモンの風味と香りがする卵の商品開発にも挑戦中。レモンの皮を餌に混ぜ、鶏舎にレモングラスやレモンマートルを設置することで、ほのかな香りと風味をまとった特別な卵を生み出しています。手間がかかるため少量限定の生産ですが、島ならではのユニークな試みとして注目されています。
商品は養鶏場のほか、Webサイト「食べチョク」でも購入できます。品質と想いを大切にし、全国の食卓へ「レモンの島」ならではの卵を届ける和田さん。地域資源を活かした挑戦と、鶏への愛情が生み出す「レモンの卵農園」の卵は、島の新しい特産品として期待されています。
●レモンの卵農園
住所/大崎上島町明石382
TEL/090-4697-3942
営業時間/10:00~11:30、14:00~16:30
休み/なし