事業所紹介-合同会社Tau Up(沼田町商工会)

「ちょっとした困りごと」に寄り添える、介護保険外サービスで高齢者の暮らしをサポート

親身になって利用者さんの声に耳を傾ける岡本さん

 介護保険外サービスとは、介護保険制度ではカバーしきれない、暮らしの中での「ちょっとした困りごと」に対応する有料サービスです。例えば、通院や法事等の付き添い、ペットの世話、大掃除、見守りなど、制度上対象外となるケースも多く、近年ニーズが高まりつつあります。

 

 介護は、多くの方が直面するかもしれない出来事です。岡本さん自身も介護福祉士・ケアマネージャーの専門職でありながら、家族介護と仕事の両立に苦労しました。ケアマネージャーとして制度の限界を知ったからこそ、「ないなら自分で作ろう」と一念発起。2024年に「Tau Up(タウ アップ)」を立ち上げました。岡本さんはこれまで、高齢者施設、居宅介護支援事業所での勤務経験を重ね、実績も豊富。介護保険に詳しい専門家が介護保険外サービスを提供できることが、Tau Upの最大の強みです。

 

 大切にしているのは、利用者やその家族の生活を壊さないこと。本人の意向や生活習慣を尊重しながら、必要な支援を柔軟に提供し、介護する家族の生活全体をサポートしています。また、仕事と介護の両立に悩む子世代に対しても、介護保険の使い方や申請のタイミングに関するアドバイス、急な通院への対応などを通じて、介護離職の予防にも貢献しています。2025年秋頃には福祉車両を導入予定。車椅子に乗ったままの移動ができるようになるなど、サービスの充実にも努めています。

 

 

7月にはACPに関する講演も行いました

 また、岡本さんは「ACP(アドバンス・ケア・プランニング/人生会議)」の重要性にも注目。ACPとは、将来、病気や認知症などで自分の意思を伝えられなくなったときに備えて、どのような医療や介護を受けたいかを、本人が家族や医療・介護スタッフと事前に話し合い、共有しておく取り組みのこと。意識のあるうちに、人生の最終段階の希望を家族と共有しておくことで、後悔のない選択ができるからです。広島市や厚労省も推進するこの取り組みは、まだまだ認知度が低く、今後の啓発活動にも力を入れていきたいと考えています。

 

●合同会社Tau Up(タウアップ)

TEL/082-848-9177

営業時間/9:00~18:00

休み/不定休