事業所紹介-巴堂ジェラート(祇園町商工会)

老舗菓子店の屋号を受け継ぎ、日常に寄り添う素材重視のクラフトジェラートを提供

家族で営むアットホームな雰囲気も魅力

 家族で営むアットホームなジェラート専門店「巴堂ジェラート」は、広島市安佐南区山本の住宅街にあります。特別な日でなくても、おいしいものを気軽に味わえるお店を目指して、2025年7月にオープンしました。

 

 店のルーツは1924年創業の老舗菓子店「巴堂」。17年前に一度廃業したものの、四代目となる本田拓也さんが屋号を受け継ぎ、新たにジェラート店として再興しました。本田さんは大学卒業後、東京の菓子店に勤務し、父の体調不良を理由に帰郷。その後、食材問屋で14年間勤めるなかでジェラート店の立ち上げに携わり、その魅力に魅了されました。ジェラート店の開業を決意してから約5年間の準備期間では全国30軒ほどのジェラート店を食べ歩き、さらにイタリアで1カ月間修業。各地で学んだ知識と技術を組み合わせ、独自のレシピを築き上げました。

 

 本田さんのジェラートづくりの特徴は、フレーバーごとにミルクや砂糖の配合を一から変える「クラフト」製法。例えば同じ桃でも、品種や糖度に合わせて配合を微調整し、素材の持ち味を最大限に引き出します。イタリア仕込みの製法を基本に、誰もが美味しいと感じる“なめらかさ”を重視しているのもこだわりです。

 

 

店内でイートインも可能です。写真はストラッチャテッラとイチゴミルクのダブル

 広島を代表する「砂谷牛乳」のミルクや廿日市にある「田原農園」のイチゴ、瀬戸田のレモンといった農家から直接仕入れるフルーツなど、食材も地元や旬にこだわったものを使用。地域特産の祇園パセリを使ったユニークなフレーバーもあります。添加物は極力使用しない、体に優しいジェラートが幅広い層の人気を集めています。

 

 店頭には常時12~15種類のジェラートが並び、定番から季節限定まで幅広く展開。旬を大切にしたラインナップで、訪れるたびに新しい味に出合えるのも魅力です。おすすめは、イタリアで定番のジェラート「ストラッチャテッラ」。マスカルポーネを使ったミルクジェラートにチョコを合わせた人気フレーバーで、チョコレートのパリパリ食感とマスカルポーネチーズの深いコクが楽しめる一品。ジェラートはカップのみで提供され、シングル480円から気軽に味わえます。

 

 素材本来の美味しさを感じさせてくれる、クラフトジェラート。日常にちょっとした幸せをもたらせてくれます。定休日やフレーバーなどの情報はInstagramをチェック。

 

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●巴堂ジェラート

住所/広島市安佐南区山本1-6-12

TEL/090-3556-6925

営業時間/12:00~20:00

休み/不定休