年頭挨拶 広島県商工会連合会 会長 平 田 圭 司
投稿日:2026.01.01

日頃より商工会活動にご理解とご協力を賜っております会員の皆様、関係機関の皆様に、心より感謝申し上げます。
さて、商工会連合会では「地域経済の未来を繋ぐ」を行動指針に掲げ、地域に根ざした商工会としての使命を改めて見つめ直し、次の時代へと歩みを進めております。
地域経済を取り巻く環境は、物価高騰や人手不足、急速なデジタル化に加え、最低賃金の大幅な引き上げが中小・小規模事業者の経営に大きな影響を及ぼしています。政府が掲げる「2030年代半ばまでに全国平均1,500円」という目標に向けた動きが加速する中、賃上げに対応できる経営基盤の強化が急務となっているところです。
こうした環境下において、商工会連合会は、「第二次総合基本計画」に基づき、自立・自走化を目指した経営力の強化やDXの推進による生産性向上に取り組むことで、中小・小規模事業者の持続的発展と、人材育成・魅力的な組織作りの構築による支援体制を整備し、持続可能な地域経済の実現に向けて取り組んでおります。
商工会法制定から65周年という節目を迎えた今、これまでの歩みに感謝しつつ、これからの地域経済を担う若手後継者や女性の活躍を後押しし、地域の多様な力を結集して、地方こそが経済の主役を目指して頑張りたいと考えております。
商工会は、地域の声に耳を傾け、対話と共創を重ねながら、事業者の皆様とともに、商工会の強みである伴走支援に傾注し、地域の未来を切り拓くとともに、災害や経済変動といったリスクにも備え、安心して事業を継続できる環境づくりにも引き続き注力して参ります。
そして、私自身の信条である「一隅を守り、千里を照らす」の言葉のとおり、それぞれが自らの立場で地域を支え、日々の営みを大切にすることが、やがて地域社会全体を明るく照らす力となると信じております。
地域の未来は、私たち一人ひとりの行動と連携の積み重ねによって形づくられることから、商工会は、地域の総合経済団体として、引き続き皆様とともに歩み、共に支え合う地域づくりに尽力してまいりますので、引き続き、ご支援・ご協力をよろしくお願いい申し上げます。
結びに、本年が皆様にとって実り多き一年となりますよう、そして地域経済がより一層活性化することを心より祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和8年 元旦

