ひろしま夢ぷらざバイヤーズ・デイを開催(県連)
県内の魅力的な商品が揃うひろしま夢ぷらざをバイヤーのためのショールームとして開放
投稿日:2025.12.15

商談会に参加した脇農園 脇伸哉さん
広島県商工会連合会が運営する「ひろしま夢ぷらざ」では、県内事業者の販路拡大を目的として、関東・関西圏の食品バイヤーを招いた「バイヤーズ・デイ」を11月に計5回開催しました。期間中は一般客向けの販売と並行して店舗をショールームとして開放し、県内メーカーが製造する約2,000点の商品を実際に手に取ってもらいながら商談を行う機会を設けました。
来店したのは、伊藤忠食品㈱、㈱阪急阪神百貨店、㈱京阪百貨店、㈱髙島屋、戎フード㈱など、食品流通の現場に精通した企業のバイヤーのみなさん。商品の味や素材、製造背景、パッケージデザイン、価格帯などを一つひとつ確認しながら、出展事業者と丁寧に意見交換を行いました。売り場目線の評価を通して、商品の強みや改善点、流通段階で求められる要素について、具体的な助言が数多く寄せられました。
なかでも目立ったのが、パッケージデザインに関する意見です。ターゲット層を意識した表記の見直しや、ギフト需要に対応した外装の工夫、売り場で目を引く陳列方法など、実際の販売現場を知るバイヤーならではのアドバイスが光りました。こうした声は、事業者が自社商品を客観的に見つめ直すきっかけとなり、すでに改善に向けた検討を始めている事業者もいます。
今回のバイヤーズ・デイでは、商談対象の商品に限らず、店内に並ぶ幅広い商品についても積極的に評価が行われ、「自社売り場で扱ってみたい」「取引の可能性がある」と感じた商品については、評価したポイントや取引条件、必要書類などを詳しくヒアリング。得られた情報は後日事業者へフィードバックし、商品改良や今後の営業活動に生かされる予定です。
百貨店バイヤーとの商談に参加した脇農園の脇伸哉さんは、「百貨店バイヤーと直接話せる機会は滅多にないため、大変貴重な経験でした。いただいた意見を通して商品の魅力と改善点を客観的に見直すことができ、今後の販路拡大に役立つと感じています」と話していました。
ひろしま夢ぷらざは今後も、全国の百貨店や卸売業者、小売業者と県内メーカーをつなぐBtoB拠点としての役割を強化し、県内事業者の販路拡大を後押ししていきます。本通商店街という立地を生かし、県内商品の“見つけられやすさ”を高めることで、全国展開に向けた新たなビジネスチャンスの創出を目指します。

