高校の学園祭で会員事業所が生徒とコラボ(祇園町商工会)

AICJ中学・高等学校の学園祭で、高校生と事業者が考案したオリジナルメニューを提供

「お好み焼のらやま」のスタッフと生徒のみなさん。アツアツの鉄板の前で、懸命にお好み焼を焼き続けました

 10月18日(土)、安佐南区祇園にあるAICJ中学・高等学校の学園祭が開催されました。賑やかな雰囲気の中、校庭には生徒と事業者がコラボしたグルメブースが軒を連ね、学園祭を盛り上げました。

 

 これまで学園祭では、グルメブースを学生のみで運営。今年度は、祇園町商工会員の4事業所を含む9つの飲食店と9クラスの生徒がコラボして、オリジナルメニューが販売されました。きっかけは、祇園町商工会が販路開拓支援事業の一環として企画・実施している「たけちゃまスタンプラリー」。スタンプラリーについて掲載されている新聞を目にした教員が同商工会に協力を依頼し、今回のコラボが実現しました。

 

 「これまで生徒が調理する形でメニューを提供してきましたが、できることも限られてきていました。生徒が楽しく参加できる企画にするために、地元飲食店とのコラボを思いつきましたが、協力してくれる飲食店をどのように探そうか悩んでいました。そんな時に目に留まったのが『たけちゃまスタンプラリー』に関する新聞記事。すぐに祇園町商工会に問い合わせました」と企画を担当した米倉かな先生は振り返ります。コラボは生徒がアイデアを出し、お店が商品化する形で進み、試行錯誤の末、学園祭でしか味わえないオリジナルコラボメニューが誕生しました。

 

初めてのコラボブースが登場した学園祭は大盛況。多くのブースで行列ができました

 「お店の方と一緒に作業を進めていく中で、学生たちも授業だけでは身に付けることができない社会性や企画力などを育むことができました。たくさんの壁にぶつかりながら、懸命に乗り越えていく姿が印象的で、生徒たち自身も充実感や達成感を感じてくれていると思います」と一緒に企画を担当した高木多江先生も話します。

 

 生徒たちは、コラボするお店ごとに決めた店長と副店長を中心に商品を考案。地元特産の祇園パセリを使ったおむすびや焼きそば、ピザとお好み焼を合体させた「ピザおこ」、スイーツなど、個性豊かな商品が揃いました。昼時にはどのブースにも行列ができ、コラボは大成功。来場者からの評判も上々で、早くも来年のオリジナルコラボメニューにも期待が高まっています。

 

  「鉄板創作Nora」とコラボした「お好み焼のらやま」で店長を務めた2年生の福良知恩さんは、「自分たちのために、一生懸命準備してくれた方々の気持ちに応えたいという思いで取り組んできました。お店の方がとても協力的で、時間をたくさん費やし一緒になって考えてくれました。お店の方、先生方に感謝しています」と語ってくれました。また、保護者からは、「準備してくださった方々は大変だったと思いますが、子どもたちに貴重な体験をさせていただき、ありがとうございます」という声も聞こえました。参加したすべての飲食店が来年度も参加を希望しているのとのこと。祇園町商工会では、今後もこうした機会を活かしながら、会員事業所のPRに努めたいと考えています。

 

●お問い合わせ 祇園町商工会 TEL 082-875-3476