事業所紹介-源田資料館(安芸太田町商工会)

旧加計町出身の源田兄弟の遺品や歴史資料を公開。地域活性化を目指した新たな観光スポットが誕生

「今後は展示している資料の中身もご紹介していく予定です」と森脇館長

 安芸太田町加計に5月31日、新たな観光スポット「源田資料館」がオープンしました。館内には旧加計町出身で旧日本海軍の軍人として活躍し、戦後は航空自衛隊の第3代航空幕僚長やブルーインパルスの創設者としても知られる源田實さんと、満洲国国務院総務庁次長などを歴任した兄・松三さんにまつわる貴重な資料が展示されています。

 

 資料館として活用されているのは、松三さんが暮らした家。2024年秋、空き家となっていた土地と建物について遺族から相談を受けたことをきっかけに、地元有志でつくる地域おこしグループ「リボーン加計」のメンバーが資料館へのリノベーションに乗り出しました。改修費の一部はクラウドファンディングで募り、源田家の協力を得て、實さんや松三さんが残した品々や歴史資料を展示しています。

 

歴史的に貴重な資料が揃う特別展示室。源田實さんの足跡や、当時の日本について深く知ることができます

 一般展示室と特別展示室があり、勲章や航空隊にまつわる品々をはじめ、戦時中の日本を知ることができるさまざまな資料を公開。館長の森脇智史さんが自ら展示物を解説するガイドも好評で、一つひとつの資料にまつわる背景を聞きながら館内を巡ることができます。

 また、源田實さんは、第343海軍航空隊を題材にした漫画『紫電改343』にも司令官として登場。同作の主人公・菅野直のファンなどが作品ゆかりの地として訪れるケースもあり、すでに関東や沖縄など県外からも来館者が訪れています。9月2日には同漫画の作者と愛媛県の紫電改展示館の館長が来館予定です。

 

 見学後は、館内のカフェスペースでひと休み。源田家に残されたアルバムをデジタルデータで閲覧できるほか、ブルーインパルスにちなんだ「ブルーハワイフロート」(600円)などのオリジナルドリンクも楽しめます。「全国から多くの人に訪れてもらえる施設に育て、地域が元気になる一助になれば」と森脇館長。県名勝の吉水園をはじめ、周辺の観光スポットとともに加計の町を巡ってもらい、地域の活性化につなげたいと考えています。

 

 加計から巣立った人物と、その時代を今に伝える「源田資料館」。新たに加わった観光スポットを訪ね、加計の町をゆっくり巡ってみませんか。

 

●源田資料館
住所/山県郡安芸太田町加計3370
TEL/090-1350-9916
営業日/土・日曜、祝日(平日は予約制)
営業時間/10:00~17:00(最終入館16:00)

HP/https://genda-museum.com