事業所紹介-ジョイナス・ナカムラ(福山あしな商工会)
買い物の楽しさと笑顔を届ける、高齢者向け洋服の移動販売サービス

「Yahoo!ショッピングやAmazonなどのオンライン販売にも力を入れています」と中村さん
1971年に婦人服卸売業として創業したジョイナス・ナカムラ。もともとは「中村商店」として女性向け衣料を中心とした卸売業を営んでいました。現在は福山市を拠点に、衣料品や雑貨の移動販売、楽天通販「シニアの服 ニコニコの森」の運営など、その事業スタイルを変化させています。
今、力を注いでいるのは2019年にスタートした高齢者施設向けの洋服の移動販売事業。きっかけは、介護施設からの「入居者に買い物の機会を提供できないか」という相談でした。外出が難しい高齢者にとって、衣類を「自分で選ぶ」体験は貴重なもの。中村さんは、「洋服を通じてワクワク感や楽しさを届けたい」と話します。コロナ禍で一時中断を余儀なくされましたが、2023年頃から徐々に再開し取引先を増やしてきました。

高齢者施設での移動販売の様子
移動販売で取り扱う商品は、婦人服を中心に、下着やバッグ、マフラー、手袋などの小物類まで幅広く展開。さらに最近では、機能性の高い靴づくりに定評があるアサヒシューズと提携し、高齢者向けに特化した日本製の靴の取り扱いもスタートしました。つまずきにくく、履きやすい設計で、丸洗いできてバリエーションも豊富。これにより、選べる楽しさがさらにパワーアップしています。また、施設ごとのニーズに応じた柔軟な対応も同社の強み。名前刺繍やギフト対応に加え、価格帯の希望、入居者の男女比、個別のリクエストに合わせて商品ラインナップを調整するこだわりも。現場の声を丁寧に拾い上げる姿勢が、施設や入居者の信頼につながっています。「最初は遠慮していた方が、試着を重ねるうちに笑顔になっていく瞬間が最高にうれしいです」と中村さん。移動販売は、高齢者のQOL(生活の質)向上だけでなく、買い物に付き添う介護士の負担軽減にもつながっており、社会的意義のある取り組みとして手応えを感じています。
こうした取り組みをより多くの人に知ってもらうため、中村さんは福山あしな商工会主催の「ニュースリリース作成セミナー」にも参加しました。これまで感情に訴えるチラシ作りが中心だった中で、報道機関や第三者に伝わる「客観的・企業的な視点」での情報発信の重要性を学んだといいます。今後は、セミナーで得た知識を活かし、プレスリリースのブラッシュアップと積極的な発信に取り組む考えです。
洋服を通じて、人と人をつなぎ、暮らしに笑顔を届ける。ジョイナス・ナカムラの移動販売は、地域に寄り添いながら、着実にその輪を広げています。
●ジョイナス・ナカムラ
住所/福山市新市町宮内197-1
TEL/0847-51-4951
営業時間/9:00~18:00
休み/日曜・祝日

