事業所紹介-株式会社キャリーライフ(沼田町商工会)
「空き家になる前にできること」を提案。実家を守る新しい予防サービス

「まずは、実家の現状を把握することから始めてみませんか?」と中川さん
「空き家予防」という新しい視点で、2024年7月に事業を立ち上げた中川儀幸さん。全国各地で課題となっている空き家問題にこれまでとは違った切り口で挑み、住まいの未来を支える事業を展開しています。
主な柱は、実家の価値を守るための「実家を活かす事業」と、小規模工務店の経営を支えるコンサルティング事業。いずれも、中川さん自身の体験から生まれた“暮らしと地域を守るためのサービス”です。中でも注目されているのが、空き家になってしまう前の段階から家の将来を考える「予防」目線のアプローチ。住む人がいなくなってから活用法を考えるのではなく、所有者が元気なうちに家の状態を把握し、価値を維持しながら選択肢を広げる仕組みづくりに取り組んでいます。
その核となるサービスが「実家見直しドック」です。専門家が建物の劣化状況や市場価値を診断し、長く暮らすための改修提案や、売却・住み替えといった幅広い選択肢を提示します。価値を“高める”よりも、“下げない・維持する”ことを重視しており、早期対策によって修繕コストが大幅に抑えられる可能性も秘めています。また、所有者の気持ちに寄り添うサービスとして「実家想い出フィルム」の制作も行っています。家を主役にした映像を通じて、家族の記憶や感情を丁寧に記録。所有者が存命のうちに家の情報を次世代へ引き継ぐ“受け皿”としての役割を担います。

「実家見直しドック」で活用する「実家じまいノート」。自身のこと、家族のこと、資産のこと、今後のことなどを一冊のノートにまとめます
もう一つの柱である小規模工務店向けの支援事業では、社長が営業や管理を兼務することが多い小規模の工務店に対し、営業代行、人材教育、業務効率化などをサポートしています。これまでハウスメーカーや工務店など、住宅系の企業で20年勤め、住宅販売、リノベーション提案、不動産など様々な住宅関連サービスに従事してきた中川さん。事業所に今必要な支援をプロの目線で、提案・提供してくれます。
「空き家予防」は、中川さん自身が相続した実家の扱いに困って誕生した新しいサービス。空き家問題に悩む個人の不安を解消するだけでなく、地域の価値を守ることにもつながる新しい取り組みは、これからさらに広がっていくはずです。
沼田町商工会では、この新しいサービスの周知をサポートするため、動画制作支援などの専門家による個別相談を実施。中川さんも同商工会が主催する会員交流会に参加するなどして、事業の魅力を伝えています。
●株式会社キャリーライフ
住所/広島市安佐南区伴中央7-14-16-8
TEL/082-563-7944
営業時間/9:00~18:00
休み/不定休
HP/https://carrylife.jp/

