事業所紹介-甲斐農園(安芸津町商工会)
安芸津産レモンを武器に首都圏開催の商談会へ挑戦。次世代につながる農業を目指す

「オリジナルのみかん100%ジュースもおすすめです」と甲斐さん
東広島市安芸津町でレモンやミカン、ジャガイモ、青ネギを生産している「甲斐農園」。瀬戸内の温暖な気候とミネラル豊富な赤土の畑に育まれた、美味しい農産物を育てています。特にレモンは、皮まで安心して使える国産レモンとして評価が高く、みずみずしさや優しい酸味・甘みが支持され、加工用としての需要も高まっています。
栽培だけでなく、自家栽培の作物を使った加工品の開発にも積極的。製造を東広島市のかりんとう専門店「香木堂」に依頼し、OEMで完成させた「じゃがいもレモンかりんとう」は、安芸津の魅力を詰め込んだお土産にもぴったりの一品。安芸津町の特産であるジャガイモとレモンを組み合わせたオリジナル商品で、優しい甘みとほのかなレモンの香り、ジャガイモを使った軽い食感が特徴です。産直市や道の駅西条のんたの酒蔵、オンラインショップなどで販売しています。
11月13日(木)、14日(金)には、安芸津町商工会のサポートを受け、東京ビッグサイトで開催される「地方銀行フードセレクション」に初出展。自家製レモンと「じゃがいもレモンかりんとう」の魅力を直接バイヤーにPRしました。目的は販路拡大にとどまらず、バイヤーの生の声や市場ニーズをつかむこと。他の出展者の商品の見せ方や販売方法を知ることも、今後の商品開発や戦略づくりに役立つと期待しています。

さわやかなレモンの風味を感じる「じゃがいもレモンかりんとう」
現在、同商工会から専門家派遣を受けて、さらなる加工品を開発中です。新商品はすぐに調理して使うことができる、ジャガイモを冷凍した加工品。規格外品の有効活用と利便性向上を両立した商品で、家庭用だけでなく業務用としての需要も期待されています。
「いろいろなアイデアや知恵で、安定して継続できる農業を追求していきたいです。目標とするのは、時代の流れと市場ニーズに合わせて進化する農業。そして、この仕事をやりがいのある仕事として、次の世代へ引き継ぎたい」と甲斐さん。加工品開発や販路拡大、商談会への挑戦など、甲斐農園が続ける取り組みは、次世代へ向けた新しい農業のロールモデルとしての可能性を広げています。挑戦を続ける姿勢は、地域農業の未来にも明るい光を投げかけていました。
●甲斐農園
住所/東広島市安芸津町木谷5237-1
TEL/080-5054-4607
営業時間/8:00~17:00
休み/日曜
HP/https://www.kai-nouen.com

