先輩インタビュー

これまでの経験を活かし
地元へUターン
安芸津町商工会 事務局長
三浦 仙哉
平成31年入所
どうして商工会に入ろうと思いましたか?
A.私はもともと安芸津町出身で、33年間関東で大手電機メーカーに勤めていました。前職を希望退職した時に、地元にUターン。再就職先を探していた時に、広島県商工会連合会が商工会の事務局長を募集する求人を見つけました。中学の同級生が商工会に勤めていたこともあり、なんとなく商工会がどんなことをしているところかは知っていたし、事務局長というポジションもチームのまとめ役として、民間の経験を活かすことができると感じました。

仕事の内容を教えてください。
A.民間企業でいう『総務部長』のような役割だと思います。経営指導員をはじめとする職員が働きやすい環境を整えるのが私の仕事。役員と意思の疎通を図るパイプ役になったり、行政との話し合いを行ったり、対外的な書類を作成したり、裏方的な仕事が中心です。私が思う『働きやすい環境』とは、笑い声が聞こえる和やかな雰囲気。職員とのコミュニケーションを大切にしながら、いい人間関係が構築できていると思います。

仕事のやりがいは何ですか?
A.職員がにこやかに仕事をしている姿を見るとほっとします。それがいい環境づくりができている証。私にとって、みんなが仲良く談笑しながら仕事をしている風景を見ることが一番の喜びです。事務局長とはいわば『縁の下の力持ち』的な存在ですが、全体が見えていないとできない仕事。ノルマに振り回されることなく地に足を付けて、数字にこだわらずに中身に重点を置いて、事業そのものに専念できることが商工会のいいところ。そうした取り組みが評価され、職員が会員事業者に感謝される機会が増えることも、やりがいに繋がっています。

これからやってみたいことは何ですか?
A.前職の経験を活かして、事業内容のIT化を進めていきたいと考えています。これまで会員事業者への伝達方法は郵便が一般的でしたが、時間とコストがかかる上、きめ細かく声を拾い上げていくのは難しいと感じていました。ITを使ったコミュニケーションがとれれば、一歩進んだきめ細やかなサービスの提供も可能になります。FBや公式LINE、HPなどのツールは揃っていますが、コミュニケーションを取る方法としては確立できていません。会員事業所に周知することで、今後は事業所自体の販路拡大などにも活用できるはずです。また、IT関係のセミナーは開催しているものの、アンテナを張っている人にしか情報が届かない。本当に必要な人に必要な情報が届くように、会員事業所とのコミュニケーションの活性化が急務だと感じています。
休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
A.趣味はスキューバーダイビングとカメラ。コロナ禍になる前は、年に一度海外でスキューバーダイビングを楽しんでいました。また、落ちついたら行きたいですね。週末には、カメラを持ってふらりと出掛けるのが楽しみ。先日は香川県の「天空の鳥居」で知られる高屋神社に行ってきました。これからも美しい風景をカメラに収めていきたいです。

オーダーメイドの経営支援を
呉広域商工会 課長補佐
経営指導員
藤田 輝宏
平成29年入所
現在の仕事内容を教えてください。
A.業務全体の管理と職員の育成などを行うマネージメント業務と、経営指導員として経営支援業務も行っています。経営支援業務では、コロナ関連の補助金や国の補助金の申請のサポート、資金繰り支援、事業計画書の作成支援などが主な仕事です。

どんな経営支援をしてきましたか?
A.プレジャーボート等の船舶製造を手掛けている事業者のコロナ関連給付金の申請支援をした際、「5年先には船舶製造技術を活用して、風量発電事業へ参入したい。そのために新たな機械設備を導入したい」というお話を聞きました。そこで、導入に必要な経費の2/3が支援されるものづくり補助金の申請を提案。4ヶ月かけて一緒に申請書(事業計画書)を作り採択を受けることができました。また、新規事業参入に伴う新工場建設とほかの機械設備を導入するための資金調達支援や事業再構築補助金の申請サポートも行い、計画通りに新工場の建設と機械設備を導入することができました。社長からは、「こんなにも早く、しかもコロナ禍で新事業の礎を築くことができたのは商工会のお陰」と言っていただき、とても嬉しく思いました。
次に経営改善した事例としては、2019年の豪雨災害で被害を受けた農家さんが、農産物の出荷が出来ず資金繰りが悪化した時のこと。経営改善計画書を作成するとともに、毎月の資金繰り表を作成して月次で資金管理支援を行い、固定費の見直しを行いました。また、会員事業者同士のビジネスマッチングも行い、年間で売上が100万円アップし、2021年決算では最高益を更新することができました。

仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
A.経営支援は職員だけで行うものではなく、事業者と一緒に挑戦することを大切にしています。支援は全てオーダーメイド。現状のヒヤリングから始まり、どこに課題を設定するのか、その課題を解決するために何をするのか、事業者とコミュニケーションを取りながらビジョンに向かって一緒に進んでいける伴走型の支援を心掛けています。私のモットーは「お金をかけずに自社でできることを会員事業者と一緒に考えチャレンジすること」。闇雲に補助金の申請をするのではなく、現状で工夫してできることを一緒に考え、取り組み、業績を上げて行くことがまずは大切だと考えています。

仕事のやりがいは何ですか?
A.経営改善に向けて会員事業者と一緒に考えた改善策の成果が出た時。会員事業者の「ありがとう」を聞いた時がやっぱり一番うれしいですね。ただ、経営指導員の仕事は創業支援や新規事業支援などの華やかなものだけではありません。年配の社長さんがコロナ禍で事業が成り立たなくなった時には、廃業のお手伝いをさせていただきました。廃業といっても何から手を着けていいのか分からないのが一般的。「情報をもらってサポートしてもらえたから、スムーズに廃業できた」と言ってもらえたことは今でも忘れられません。
休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
A.商工会の仕事はオンとオフがはっきりしていて、家族と過ごす時間が増えるなどプライベートが充実していると思います。帰宅途中には、真っ赤な音戸大橋をランニングして帰ります。いい気分転換になりますよ。

自分自身も一緒に成長できていると
実感できます
福山北商工会 課長補佐
経営指導員
南 夕佳里
平成15年入所
どうして商工会に入ろうと思いましたか?
A.学卒後、中小企業で労務の仕事を担当していましたが、出産を機に退職しました。育児休業制度もあり、仕事を続けたい気持ちもありましたが、当時その会社では制度を利用する人はおらず、私自身も仕事と子育ての両立に対する不安から退職を選択しました。子育てに慣れた頃、商工会が補助員(現・経営支援員)を募集しているのを見つけ、経理や労働保険など、これまでの経験が活かせると思い応募しました。実家や家族の協力が得られたこと、そして商工会の子育てへの理解もあったことで再び仕事をすることを決めました。

補助員(現・経営支援員)から経営指導員になったのはなぜですか?
A.補助員(現・経営支援員)として15年間商工会業務(総務)を主に担当していましたが、入所後、徐々に経営指導員が行う支援業務にも携わせてもらえるようになりました。会員さんと関わる中で、直接相談をいただける一番近い存在であること、どんな事でもまず商工会に、南に聞いてみようと思っていただける存在になれることを目標にしてきました。しかし、色々な相談をいただいても、補助員のままでは支援にどっぷりと向き合う時間がとれなく、またノウハウも経験も培うことができず、時間と共にもどかしさが生まれていました。そんな時、「経営指導員にチャレンジしてみないか?」と事務局長が声を掛けてくださり、自分のスキルアップにも繋がるし、何より会員さんを応援する時間をしっかりと持てると思い、採用試験を受けることを決意しました。

これまでの活動で一番印象に残っている出来事を教えてください。
A.国の求める「働き方改革制度」に向き合い労働環境整備に取り組もうとする会員企業を支援し、一定の成果が得られたこと。また、その支援事例をもって経営支援事例発表大会「広島県大会」と「中国大会」に出場させていただいたことが特に印象に残っています。どちらも私にとって大変嬉しく、今後経営指導を行っていく上での自信と励みになりました。

仕事の魅力や面白さをどんなところに感じていますか?
A.事業者の相談に対して、一緒に考え、提案し応援して達成できる。一緒に何かを成し遂げることができるところです。記帳や給与計算、社会保険事務など「できない」と難色を示されていた事業者さんが前向きになっていく様子が見られた時はとても嬉しいし、自分自身も一緒に成長できていると実感できます。
休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
A.友人とランチに行くのが楽しみ。子どものこと、家のこと、老後のこと、仕事以外のことが話せる、私にとって大切な時間です。オンとオフをしっかり切り替えることが私のストレス発散法。仕事がひと段落した時には、夜な夜なぬり絵をして「無」になる時間を満喫したりもしています(笑)。

市内飲食店の情報発信を支援
安芸高田市商工会 主事
経営指導員
清水 康平
平成29年入所
どうして商工会に入ろうと思いましたか?
A.両親が公務員で、兄は教員。家族の姿を見て、私も将来、地域に密着しながら地域の力になれる仕事をしたいと思っていました。私の商工会に対するイメージは、お祭りやイベントを主催して地元を盛り上げているイメージ。「地域を元気にする仕事」というぼんやりとした印象しかありませんでしたが、補助員(現・経営支援員)の採用試験の募集を見つけ、夢の第一歩として受けてみようと思いました。

担当している仕事やプロジェクトについて教えてください。
A.補助員(現・経営支援員)から経営指導員の採用試験を受け、今は経営指導員として管轄エリアの小規模事業者の税務・経理などの質問に答えたり、コロナ禍で始まった国の支援策の利用促進(制度紹介・申請書作成サポート)などを主に行っています。特に力を入れているのが、小規模事業者持続化補助金など、事業の持続的発展にスポットを当てた支援です。中でも会社のビジョンを明確にする『事業計画書』の作成はとても大切。計画を実行するための専門家派遣、設備投資、効果測定など、達成までの道のりを一緒に進んでいける伴走型の支援を行っています。

これまでで一番印象に残っている仕事を教えてください。
A.安芸高田市商工会では、経営指導員がエリアごとに担当して企業の支援を行っていますが、市内の商圏だけでは限界があると感じていました。それが顕著なのが飲食業。当時、私も安芸高田市内に住んでいましたが、入り難さがありチェーン店をよく利用していました。そんな行きづらさをみんなが感じているのではないかと思い、外部から顧客を取り込むことが必要だと思ったんです。市内には会員事業所ではないところも含めて、約50の飲食店があります。個人店も多く、外へ情報発信したくてもその体力もスキルもないというところが大半。そこで、商工会として情報発信するためのツールを提供しようと考えました。それが冊子の『あきたかためし』。高齢者が多い地域柄を考慮して、ツールは紙媒体を選択。プロのライターとカメラマンに制作を依頼し、店の魅力を一店一店、丁寧に打ち出しました。コロナ禍ということもあり、十分な結果が出るのはまだ先になりそうですが、本を持って来店したり、「本を見てきました!」と声を掛けてもらったり、お店側も手応えを感じています。とても好評で2022年2月には第3弾を発刊。また、飲食店情報メディア『おいしんぐ』とコラボしてWEBでも情報を発信しています。

仕事の魅力や面白さをどんなところに感じていますか?
A.事業者のために本当に必要な支援がトコトンできる点。行政にはできないきめ細やかでより踏み込んだ支援を実行できるのが商工会のいいところです。廃業を考えていた事業者さんが一緒に経営課題解決に取り組み、廃業を思いとどまった時は本当にうれしかった。経営者の希望に満ちた笑顔を見ることがやりがいに繋がっています。
休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
A.私は小中高、大学と吹奏楽部に所属してトロンボーンの演奏を行ってきました。今は、安芸高田市消防音楽隊に所属しています。仕事もほとんど定時に終わるので、平日の練習にも参加でき、休日には演奏会にも出演してリフレッシュしています。

経営指導員研修生から
経営指導員へ
高陽町商工会 主事
経営指導員
原田 光太郎
平成31年入所
どうして商工会に入ろうと思いましたか?
A.大学で地域経済学を学んでいたこともあり、将来はそういった分野で活躍できたらと思っていました。偶然見つけた商工会の求人募集には『地域貢献』『地域活性化』など、自分の気になるワードをいくつか見つけ、応募してみることに。私は地域の商工会にいきなり配属されるのではなく、広島県商工会連合会の本部で経営指導員になるための研修を2年間受ける経営指導員研修生として採用されました。2年の研修の後、現在の高陽町商工会に配属されました。

研修生の時はどんなことをするのですか?
A.1年目は総務部に配属され、商工会とは何か?どんなことをするところか?といった基礎知識や仕事内容のほか、電話対応、文書の書き方など公的な機関ならではのルールなどを学びました。実務を通して、幅広く学ぶことができた1年でした。また、各地域の商工会の職員と仕事をすることも多く、様々な人と交流する中で商工会全体の動きを見る機会にもなりました。2年目は「経営支援課」への配属となり、より実務的な内容になり、初めて主担当の仕事を任せられるようになりました。1年目は職員との関わりが多かった仕事内容でしたが、2年目は会員事業者に向けて発信することが多くなりました。特に、会員事業者のために余裕を持ったスケジュール管理が重要だということを学びました。
研修中には、中小企業大学校に2回通い、販売促進の方法や財務のことなど、経営指導員として必要な知識を学ぶ機会もあります。県内外から人が集まるので人脈もできる。研修生として2年間学んだ中で一番大きかったのは、たくさんの人脈が作れたことだと思っています。このネットワークは商工会に配属になった今でも大きな力になっています。

商工会に配属されてどんな仕事をしていますか?
A.コロナ関係の国の支援金や補助金などの相談に対応しています。配属された当初は不安もありましたが、何でも教えてくれる頼もしい先輩ばかり。案件を一人で抱え込まずに、チェックしてもらったり、アドバイスしてもらったりしながら経験を積んでいます。今は不安に思うことはありません。研修期間に学んだことをやるだけだと思っています。
先輩方の背中を見て思うのは、商工会は、事業者に寄り添った丁寧な支援ができるところが魅力。支援が結果に繋がり『ありがとう』の一言をいただいた時に、この仕事に就いて良かったなと改めて思います。事業者さんと一緒に補助金などの申請書を作ることで、将来の方向性と、目標にたどり着くためのそのプロセスが見えてくる。未来を引き出し、それを見せてあげることで、事業者さんを前向きにできるやりがいのある仕事だと思っています。今後は商工会をもっと活用していただけるように、公式LINEやSNSなどでも情報発信していきたいと考えています。

休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
A.1年前に結婚し、家族ができたことでプライベートな時間の大切さを実感しています。妻と一緒に旅行に行ったり、お菓子をたくさん買い込んで家でアニメやドラマを見てゆっくり過ごしたり。家族と過ごす時間は、自分にとってとてもリラックスできる時間です。

困ったときに思い出してもらえる
身近な存在として
宮島町商工会 主事
経営支援員
廣藤 加恵
平成29年入所
商工会で働こうと思ったのはなぜですか?
A.正直、商工会が何をしているところか、最初は全く分かりませんでした。家の近くでイベントに出展しているのを見たことがあるぐらい。地域の活性化に貢献している仕事なのかなと、ふんわりと思っていました。地域を盛り上げる一役を担えることに面白さを感じましたし、持っている簿記の資格を活かした仕事もできると思い応募しました。

担当している仕事やプロジェクトについて教えてください。
A.会員事業所の記帳代行などの経理関係、労働保険の事務代行・サポートが主な仕事です。県内では二番目に会員数が少なく規模の小さい商工会なので、職員は全部で5名。その中で経営指導員は1名だけ。補助金の申請サポートや経営指導業務のサポートなど、幅広い仕事に携わることができるのもやりがいにつながっています。また、経営者の奥様などで構成される女性部も担当。女性部の活動がスムーズに行えるように、様々なサポートを行っています。

これまでで一番印象に残っている仕事を教えてください。
A.2021年からスタートした「福よせ雛」。もともと20年ほど前から宮島には伝統的なひな人形を店先などに飾るイベントが行われていました。観光客が年々減少するのを目の当たりにした女性部の部長が一念発起。名古屋で行われていた「福よせ雛」を宮島でもやろうと声をかけました。これは、使われなくなったお雛様を再活用しようというプロジェクト。ビールを持たせたり、本を読ませたり。お雛様が暮らしの一場面をユーモアたっぷりに再現しています。アイデア出しから小物の作成まで、すべて女性部で行いました。
そして、2021年3月3日から4月3日の1ヶ月、大聖院をメイン会場に町内50店舗にユニークなひな人形が並びました。観光客の方からは「普段は行かない場所まで回ってしまった」「クスッと笑えて面白かった」と嬉しい感想をいただきました。参加店にも喜んでもらえ、とても良いイベントになったと思います。イベントの成功はもちろんですが、今回、女性部メンバーの娘さんやお嫁さんが参加してくれたのも大きな成果。新しい部員も加わり、組織の活性化にもつながったイベントでした。

仕事の魅力や面白さをどんなところに感じていますか?
A.以前は、正直、商工会で事業者さんのお役に立てているのかな?と思うこともありました。しかし、コロナ禍で支援金の申請などで商工会を訪れる人が急増。何年も来られてない方も、商工会に来るようになりました。頼りにしてくれる人たちがこんなにいるんだなと再認識できました。困った時に思い出してもらえる身近な存在。小さい組織ならではの身近さを感じていただけているのだと思います。地域柄、会員さんは観光業がほとんど。これからも、職員みんなでサポートしていきたいです。
休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
A.旅行に行くのが好きです。コロナ禍で県外に移動するのが難しくなった今は、県内でドライブを楽しむようになりました。宮島でカフェをしていた方が呉市の音戸でピザのテイクアウト店を始められたと聞き、早速訪問。久しぶりにお会いできて楽しかったです。いろんな場所で商工会を発見してテンションが上がったり(笑)。これまで知らなかった県内の魅力にふれています。

地域を元気にできる仕事が
したいと考えていました
三次広域商工会 主事
経営支援員
豊田 佳祐
平成31年入所
どうして商工会に入ろうと思いましたか?
A.大学の時、様々な学部から学生が集まる『地域活性化プロジェクト』に参加しました。このプロジェクトは、地域の課題を学生目線で分析・解決し地元の人に提案するというもの。この活動を通して、将来は地域を元気にできる仕事がしたいと考えていました。就職説明会に参加した際、商工会のブースで仕事内容を聞くと、まさに自分が想い描いていることができると感じ、応募しました。

担当している仕事やプロジェクトについて教えてください。
A.現在は経営支援員として、労働保険や雇用保険の事務手続き、商店街の駐車場や街灯の会計、商工会のHPや公式LINEの更新などを担当しています。令和3年度からは、母校の修道大学の学生たちと連携して、『地域活性化プロジェクト』にも取り組んでいます。お世話になった准教授に「三良坂町でプロジェクトをするので協力していただけませんか?」とお話したところ、快諾してもらえすぐにスタートすることができました。令和3年10月には、学生が商店街を訪れて事業者にインタビュー。合計21の事業者にアプローチし、課題を模索しました。令和4年3月には課題の解決策を提案する発表会を開催。「人が集まれるようなスペースがないので共用の広場を作ったらどうか?」「地元の子どもたちが作品を展示したり、マルシェを開いたりしてみてはどうか?」など様々な提案がもらえ、事業者の皆さんにフィードバックできました。今後は提案の実現に向けて、事業者が話し合いながら動き出す予定です。

今後の目標や夢を教えてください。
A.まずは、三良坂町でスタートした『地域活性化プロジェクト』を7地域に広げたいと考えています。魅力の再発見をテーマに、地域の事業者の力になれる取り組みになればうれしいです。さらに今、興味を持っているのは「映像で地域を活性化する」こと。町を題材にした映画や町がそのまま映像になったアニメなど、様々なコンテンツのロケ地として誘致し、観光客を町に呼び込めたら最高です。目標を実現するために、将来的には経営指導員を目指します。

どんなところに仕事の面白さを感じますか?
A.いろいろな人と関わりが持てること。年代、性別、業種を超えた人間関係は、自分にとってスキルUPや成長に繋がっていると実感しています。いろいろなものの考え方に触れることで、視野も広くなり、選択肢も増える。相手の立場になって考えてみることの大切さも、たくさんの人との交流の中で学びました。
休日の過ごし方やリフレッシュ方法を教えてください。
A.小学校1年生の頃から大学まで卓球をしてきました。今でも毎週土曜日の夜には、三原市の体育館を借りて活動しています。ここは、年齢、性別、キャリア関係なく集まって卓球が楽しめる場所。試合をしたり、指導したりしながらリフレッシュしています。
所属商工会及び役職は、取材時点(令和4年3月現在)のものです。