「令和7年度広域講習会(広島会場)」を開催(県連)
“伝わらなければ存在しない”メディア目線で磨く情報発信力について学ぶ

第2部で情報発信に関するディスカッションを行った吉原氏(左)と森氏(右)
広島県商工会連合会は1月29日(木)、ホテルメルパルク広島において「令和7年度広域講習会」を開催しました。今回は食品製造業・小売業に従事する小規模事業者を対象とし、会場参加とZoomによるオンライン参加を併用したハイブリッド形式で実施。事業を成長へと導く“情報発信力”をテーマに学びを深めました。
第1部は、株式会社中国新聞社 執行役員編集局長の吉原圭介氏が「メディア目線を踏まえた情報発信」と題して講演しました。吉原氏は、優れた商品やサービスを持っていても「伝わらなければ存在しないのと同じ」と強調。プレスリリースが記事化される割合は決して高くなく、記者が一つのリリースに目を通す時間はわずか数十秒であることを紹介し、限られた時間の中で“読まれる”工夫が不可欠であると説きました。具体的には、最も伝えたい結論を冒頭に置く「逆三角形」の構成、一番の売りを明確に打ち出す見出しづくり、情報を絞り込む勇気の重要性を解説。さらに、単なる商品紹介にとどまらず、「なぜ今なのか」「地域や社会とどうつながるのか」といった社会性・地域性を加えることでニュース価値が高まると、実例を交えて紹介しました。図やグラフの活用など、視覚的に伝える工夫も有効であるとし、参加者にとって実践的なヒントが数多く示されました。

会場・オンライン合わせて約40の事業所が参加しました
第2部では、吉原氏と株式会社PR TIMES パートナービジネス開発室の森悠哉氏によるディスカッションを実施。「社会に届く情報、届かない情報の違いとは」をテーマに、メディアが重視する視点や記者との関係づくりの大切さについて意見が交わされました。事業者にとって当たり前の取り組みの中にもニュースの種があること、地域メディアへの掲載が他媒体への波及につながる可能性など、情報発信を“攻めの経営”につなげる視点が共有されました。
ディスカッション後には、経済産業省中国経済産業局より取引適正化に関する最新の動向の説明があり、全国商工会連合会からは企業のリスクマネジメントについての概要が紹介されるなど、今、中小企業・小規模事業者にとって必要な情報がしっかりと詰め込まれた充実した内容となりました。自社の強みを社会へ届けることは、地域経済を支える力にもつながります。今回の学びが、広島の食に関わる事業者のさらなる飛躍につながることが期待されます。

