整備士の技術を競う県大会で、神辺町商工会員事業所の2名が優勝!(神辺町商工会)

「問診」「実車競技」「基礎競技」の3部門で、整備士としての高い技術と知識を競う

優勝の喜びを語った上之さん(左)と瀬上さん(右)

 神辺町商工会の会員事業所から、嬉しいお報せが届きました。7月23日に開催された「広整振自動車整備技能競技大会」で、猪原自動車工業株式会社の瀬上虎樹さんと「株式会社クレスト」の上之優さんの2名が見事優勝を果たしました。県内の整備士が技術を競うこの大会での優勝は、確かな技術力の証であり、お客様にとっても信頼につながる非常に価値ある成果です。

 

 大会は「問診」「実車競技」「基礎競技」の3部で構成され、顧客対応を想定した「問診」では、専門用語を使わずわかりやすく不具合を聞き出すコミュニケーション力、続く「実車競技」では、申告された不具合だけでなく、知らされていない不適合箇所を見抜く観察力と修理技術が求められます。最後の「基礎競技」では、電子整備書から正しい整備手順を素早く検索する知識と判断力が試されるなど、整備士としての総合力が評価される非常にハイレベルな大会です。

 

 瀬上さんは、整備士としての経験はまだ1年ほど。中古車店で検査員として勤務していた経歴を持ち、今回の挑戦は「標準的な整備手順を学べる貴重な機会だった」と話します。一方の上之さんは、スズキ車を中心に日々の整備業務に携わっており、「優勝という結果で、自分が積み重ねてきた仕事に自信が持てました」と振り返りました。大会に参加するまでほとんど面識がなかったというお二人。週2~3回の練習を重ねる中で強いチームワークを築き、努力を積み上げた結果が優勝へとつながりました。

 

問診前の作戦会議の様子

 練習期間は約半年に及び、監督役が意図的に仕込んだ故障箇所を探し当てる練習を繰り返すロールプレイング形式の問診練習も徹底。二人とも「自分たちの名前が呼ばれた時は本当に驚いた」と語るほど、優勝は予想外だったといいます。県大会での優勝により、二人は2026年11月に東京ビッグサイトで開催される全国大会への出場が決まりました。全国大会はさらに高度なレベルが求められ、これまで以上に厳しい練習が必要。すでに周囲からの期待の声も多く、二人は「しっかり準備して臨みたい」と意気込んでいます。

 

 自動車整備は、見えないところで行われる専門性の高い仕事。だからこそ、確かな技術を持った整備士の存在は顧客の安心につながります。広島県大会を制した若手整備士が在籍する「猪原自動車工業株式会社」と「株式会社クレスト」。車の点検・整備・購入など、車のことならなんでもご相談ください。

 

●株式会社クレスト

住所/福山市神辺町上御領460-5

TEL/084-967-5047

営業時間/9:00~18:00

休み/日曜・祝日

HP/https://total-carcare-crest.co.jp/information/

 

●猪原自動車興業株式会社

住所/福山市神辺町八尋940-4

TEL/070-1339-6265

営業時間/9:00~18:00

休み/水曜、日曜不定休

HP/https://inohara-car.jp