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郷土の歴史を訪ねて(安芸高田市6商工会)

[歴史文化資源を掘り起こし、再認識するための調査活動の成果を6町の女性部員が発表]

告知・イベント情報

なし

6商工会女性部の代表者が、それぞれ地元で調べた研究結果を発表した

 ふるさとの歴史を掘り起こし、郷土の貴重な歴史的、文化的遺産などを紹介する発表会「六町のしらべ」が今月23日、安芸高田市甲田町の甲田町若者定住センターで開かれました。「郷土の誇り再発掘事業」として開かれたこの発表会は、本県連の支援を受け、同市6商工会女性部が合同で企画したもので、地域を見直すことで地域の新たな可能性や個性を再発見するのが狙い。各女性部を代表する6人のパネリストが、それぞれに調べた地域に伝わる伝承や故事にちなむ話などを紹介し合いました。

 「安芸高田市は神楽で知られるが、地域に隠れた歴史文化資源はもっとあるはず。それを掘り起こし、その価値を共有し活用すれば、新たな地域づくりにつながるだろう」と話すのは、発案者で甲田町商工会女性部の宮本久美子部長をサポートした、同商工会の竹本隆文事務局長。「地域全体がひとつの市であることを今一度、再認識することが必要」という竹本事務局長は、広域的な連携事業を通して、6商工会地区の地域資源をひとつにして同市の魅力を高めていきたいと考えているよう。

 各町の女性部員らは7月末から約3か月かけ、それぞれの町を調査。郷土史、地域史を調べて回ったり、フィールドワークを行ったりして、地域に根ざした歴史の再発見に取り組みました。発表会はパネルディスカッション形式で行われ、集まった約200人の聴衆が代表者らの発表に聞き入りました。「須佐之男命(すさのおのみこと)がこの地に居着いて、『吾が心清清し』と言ったことから“清(すが)神社”(吉田町)と呼ばれるように」「平安歌人の和泉式部が、この地でほととぎすの声を聞いて和歌を詠んだことから“ほととぎす遊園”(美土里町)の名がついた」「地元の城主が『千貫にも代えがたし』と言ったことが“千貫水”(甲田町)の名の由来」などと、代表者らはそれぞれの調査結果を発表。『古事記』や『日本書紀』にまつわる神話をはじめ、ふるさとに数多く残された伝説や民話のエピソードは聴衆の興味を引いたようで、ふるさとの財産である歴史文化を有効利用していこうとの確認が行われました。具体的には、新たに分かった地域の水資源を活用した環境貢献、新規事業の創出などが議題にのぼり、水をテーマにしたシンポジウムの開催や、水を生かした地域ブランド商品の開発などについて活発な討論が行われました。各女性部では、調べた歴史文化を題材にした和歌の作成を地元の短歌会に依頼。調査報告の合間に8首の和歌が朗詠されました。

 第2部として開かれた特別ライブでは、70年代初頭、“じゅん&ネネ”として活躍した早苗ネネさんがステージに登場。ネネさんはこの日のために作った、同市の季節の彩りと移ろいをテーマにした歌、『安芸高田の四季』を披露し集まった人たちの感動を誘いました。発表会の参加者にとっては、ふるさとの先人の知恵や歴史を今一度見つめ直すよい機会となったようです。

 なお、安芸高田どっとコムのブログサイト“もぶろぐ”で、早苗ネネさんの歌を視聴することができます。みなさんもぜひ、聞いてみてください。

●お問い合わせ/甲田町商工会 TEL(0826)45-2054

「郷土の誇り再発掘事業」を通じて作成された主な和歌

~八千代湖の水面遥けき山裾に 咲き霞むなり桜千本~(八千代湖)

~八千代湖の岸に並み立つ紅葉の メタセコイアは異国さながら~(八千代湖)

~そのかみの忠佐衛門の業績を 我ら学びて世を行き行かん~(のど声忠佐衛門)

~二百七十年 野部の文化とともに生きし 柿木の巨木に鈴なりて光る~(佐々部の柿木)

~安産を願いて女らくぐりしとう 巨き岩いまも守る人あり~(安産祈願の岩)

~是よりは安芸の国なり六体の 地蔵やさしく峠におわす~(直会峠)

~円明寺跡に尼子の三兄弟 遠き夢の消えしを偲ぶ~(尼子三兄弟ゆかりの墓)

~元旦に鷹の巣山は大岩が 鶏の声出し目を覚まさすと~(鷹巣山)

~三篠川赤紫川と合流は 遥けし戸島今泣き別れ~(分水界 泣き別れ)

~蔦かずら刈りて今年も千日の 往還すじにかたくりの花~(かたくりの花)

~いにしえの神がいませし岩ありて 大土の水清く流るる~(大土山)

~五龍山岩盤の地下よろずよに 滲み出しここに千貫の水~(千貫水)

~元就を愛しみ育てし椙の方 路傍の墓に春陽のやさし~(毛利元就)

~可愛川の上流ゆけば名にし負う 舎人社にオロチ伝説~(舎人親王)

~稲田橋オロチと姫を偲ばせて 多治比の川面に緋鯉がはねる~(稲田橋)

~幾年の歴史をつつみたおやかに ひろげる枝に柿の実青し~(野部の柿木)

~秋雨にたたずむ峠は尼子道 聞こえし遠きに戦国の声~(尼子道)

~万葉の世にもたちたる陽炎か ゆらゆら野道を耕運機ゆく~(ほととぎす遊園)

(2005-11-12-A)
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