商工会からのお知らせ

全てみる

ADSLの誘致実現(世羅郡世羅西町)

[地域の情報格差を解消しようと、商工会が中心となって誘致活動を積極展開]

告知・イベント情報

なし

 ITによる地域振興を目的とする商工会を中心とした運動を通じて、これまで県内各地でNTT西日本のADSLサービス誘致に成功した事例が報告されていますが、このほど世羅郡世羅西町でも世羅西町商工会などの働きかけにより、同町が新たにNTT西日本のフレッツ・ADSLサービス提供地域に含まれることになりました。同町のNTT局舎の増設工事完了を待って、今年9月から住民念願の新サービス提供が開始されます。

 三次市をはじめ世羅郡の周辺市町ではすでに高速インターネットの常時接続環境が整っていることに加え、新たにCATVの導入が予定されるなど着実に情報インフラの整備が進むなか、同郡では甲山町の一部地域でADSLが利用できるのみで、同町でのインターネットの通信環境もこれまで通信速度64kbpsのISDNが最高でした。同郡はいわば、民間通信事業者による高速通信網の整備が立ち遅れた高度情報化の空白地帯で、甲山町商工会青年部がCATVなどの導入を町に求めるなど、郡内で情報インフラの早期実現を求める動きが盛んになっていました。地域の情報格差がますます広がることを懸念した同商工会でも、商工会有志を中心に行政とともに“世羅西町ブロードバンド推進会議”を立ち上げ、NTT西日本にサービス提供の申請をするための仮加入申込書を行政が自治会組織を通して町内全戸に配付し、商工会が各地区の商店でそれを回収する方法でADSL推進運動を展開してきました。

 当初、同商工会では甲山町商工会などと足並みをそろえ、CATV導入をめざす動きに加わりたい考えもあったようですが、同町の場合、既存の局舎を改修することでADSLサービスが利用できることもあり、早期実現が可能な方法を最優先した格好に。郡内全域にCATV網を敷設するには多大なコストがかかるうえ、投資効率の悪い郊外地域の同郡では民間事業者が進出できないことから、幹線網の整備は行政に頼らざるを得ません。同商工会などでは、既存設備の改修ならば二重投資にもならずコスト面での負担も少ないと判断。まず独自にADSLの誘致をめざしました。「世羅西の場合、より可能性がありなおかつ安く上がる道を選んだ」と、同商工会経営指導員の大下忠雄さん。

 NTT西日本との協議により、同商工会がめざした加入申込の獲得ノルマは150件。これまで集まった申込件数はその約半数ですが、NTT西日本がサービス提供に踏み切った背景には、同郡がひとつの空白地帯になったままでは同社が県内に構築している地域IP網の広域化に今後、大きな支障をきたすことになるとの懸念もあったようです。同町で新たに開始されるサービスは、フレッツ・ADSL1.5Mプラン、フレッツ・ADSLモア40の2プラン。同商工会が今月10日、加入申込者を対象にした個別相談会を実施した際には、「孫たちのために家庭でインターネットの環境を整えたい」などとする年配者の参加が多く、幅広い世代で高速インターネットの接続環境が実現することへの期待感が高まっているようです。

●お問い合わせ/世羅西町商工会 TEL(0847)37-1075

このサイトを広める