『平成27年度広島県商工会職員協議会 パワーアップセミナー』開催(県連)
[「伴走型支援」をテーマとした講演、商工会での取組み、指導事例を紹介]
広島県商工会連合会
9月12日(土)、ホテルセンチュリー21広島にて『平成27年度広島県商工会職員協議会 パワーアップセミナー』を開催しました。三部構成で行われたセミナーには、職員215名が参加。職員は今後の経営指導に活かそうと、3名の講師陣の話に熱心に耳を傾けていました。
第一部では、月刊商工会で『山川章光奮闘記』の執筆を行っている中小企業診断士の布施早苗氏が“伴走型支援を商工会組織として取り組むためには”と題した講演を行いました。冒頭で布施氏はスライドを使いながら、商工会を取り巻く環境を説明。環境を鎖に例え「鎖のどこが切れてもうまくいかない。全ての鎖が繋がっていないと事業は成功しない」と力説。そのためには、商工会の存在意義を職員全員で共有することが大切だと強調しました。また、テーマになっている伴走型支援についても実例を交えながら分かりやすく解説。最後に「商工会は凄い。素晴らしいといわれるような伴走型支援に取り組んでほしい」とエールを送りました。
第二部は五日市商工会の前川大二事務局長が講演。“魅力ある商工会づくりへの取組み”について語りました。前川事務局長は「会員増強のためには魅力ある商工会であることが不可欠」とし、そのために行った6つの取り組みを紹介しました。その6つのプロジェクトがこちら。
1.新規会員の交流プロジェクト
年に1度、新規会員の交流会を開催し、経営指導員からの事例プレゼンと役職員との懇談会を実施。
2.自主財源確保プロジェクト
決算申告指導料などの各種料金の見直しと、会員・非会員の格差を明確化。
3.五日市商工会HPの刷新プロジェクト
常に新しい情報と会員ニーズに沿った情報を提供。
4.商工会パンフレット刷新プロジェクト
商工会事業を分かりやすく、事業紹介を集約しコンパクトに。
5.商工会報誌刷新プロジェクト
会員企業の紹介や支援成功事例などを盛り込み、見やすいビジュアルを意識。広告媒体機能も持たせる。
6.会員ニーズ掘り起こしプロジェクト
アンケートによる不平・不満・要望の掘り起こしと、意見収集を実施。
最後に前川事務局長は「魅力づくりは日々の一つひとつの積み重ね。会員に求められる業務のスピードと精度アップは職員が一丸となってチームで取り組むことが大切」と力を込めました。
第三部では、先日開催された経営指導員研究発表大会で最優秀賞に輝いた、安芸高田市商工会の横谷
航指導員が、石材店である会員に寄り添い、サポートしていった事例を発表しました。また、セミナー後に行われた情報交換会には、140名が参加。意見交換や情報交換を行いながら、交流を深めました。