経営革新事例 ㈲ヒノカワ自動車
【自動車リサイクル事業の展開】
会社名 | ㈲ヒノカワ自動車 |
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住所 | 安芸高田市八千代町上根903 |
TEL | 0826-52-3271 |
HP | http://www.shokokai.or.jp/34/3438210006/index.htm |
経営革新承認 | 平成16年6月 |
経営革新取組の動機
当社は昭和47年から安芸高田市八千代町で自動車板金塗装・自動車整備及び新車中古車販売を行っている。
昭和61年に有限会社に組織変更し堅実な経営を続けているが、道路運送車両法の改正による車検期間の延長や、他業種からの新規参入もあって事業環境は厳しさを増している。
井上社長は、厳しい経営環境を打開するためには、これまでの事業の延長ではなく時代の流れに適応した事業展開が必要と考え、既存事業をベースにした新分野・新事業への進出を模索していた。
この度、平成17年1月の「自動車リサイクル法」施行を前に、自動車部品リサイクル事業及び中古車・高年式の事故車両等の再生販売事業に本格参入し、既存事業との連携による「自動車リサイクル事業」を立上げることを決意した。
取組内容・支援内容
平成16年3月に、八千代町商工会大原指導員と広島ローカル地域中小企業支援センターコーディネーターが当社を訪問、事業計画等を検討し、経営革新支援法の申請を行うことを提案した。
平成16年4月に中小企業診断士の山中洋先生の支援により、廃車の調達・保管体制づくり、資金計画等の経営革新計画を作成し、平成16年5月に県に経営革新計画の承認申請書を提出、6月に県知事の承認を受けた。
自動車リサイクル法の施行により、平成17年1月以降は、廃車引取り・フロン回収・自動車解体・自動車破砕の事業は登録又は許可が必要になってくる。当社は、八千代町では初めての産業廃棄物収集運搬業の許可事業者であり、自動車リサイクル事業の先発事業者としての優位性により大きなビジネスチャンスの可能性が広がっている。社長は自社での産廃事業だけでなく事業協同組合等の組織化により、広域の産業廃棄物処理ネットワークの構築も視野に入れている。
取組のメリット
①中小企業診断士の指導により、体系的な経営計画を初めて作成し,経営計画作成の手順・考え方を掴むことができた。②経営計画作成により、事業計画が体系的に整理できた。また数値計画の作成により3年後・5年後の自社の姿が明確になったことが挙げられる。
当社ではこれから国民生活金融公庫・小規模企業等設備導入資金等の有利な資金を活用しつつ、平成17年1月からのリサイクル法実施に向けて革新計画を実施して行く予定である。
(支援センターコーディネーター 木村武則)
※掲示内容は、創業・経営革新の事例紹介で、HPアップ時のものです(’04.7)
広島県商工会連合会
木村武則
詳細:http://www.shokokai.or.jp/34/3438210006/index.htm