経営革新

経営革新事例 ㈱コーポレーションパールスター

20040929-144032-1-

【高保温靴下編機の自動化システムの構築】

会社名 ㈱コーポレーションパールスター
住所 広島県豊田郡安芸津町三津4424番地
TEL 0846-45-0116
経営革新承認 平成16年4月

経営革新取組の経緯・動機

 当社は大正4年に創業、靴下、サポーター、腹巻マフラーなどを生産している。繊維業界は生産拠点の海外移転等厳しい環境にあり衰退産業の1つになっている。このような逆境をチャンスと捉え、当社では長年培ってきた繊維製造の技術・ノウハウを活かした新製品開発・新分野進出に挑戦している。新宅光男専務は「呉地域産業振興センター」等の各種研究会に参加し、平成14年より糖尿病患者の足冷え対策靴下の開発に取り組んできた。このたび画期的な「裏地付高保温靴下編機」の開発により本格的に高保温靴下の生産・販売に着手することとなった。本格的な量産体制の構築に際し、新宅専務が所属している「自社商品開発推進研究会」から各種支援措置が受けられる「経営革新支援法による経営革新計画申請」を勧められ、安芸津町商工会黒杭局長の支援を得て経営革新計画の作成に取り組み、平成16年3月に広島県に申請書提出、4月に承認され、安芸津町では初めての承認企業となった。

取組内容

 従来の保温靴下では生地が厚く、透過性がないため保温による発汗が冷えの原因となり,糖尿病・人工透析患者、高齢者にとっては足先の冷感苦痛に悩まされていた。そのため当社では、工業技術センター、産業技術センター、安田女子大楠教授等の指導のもと足底部を畦(あぜ)編みにすることで保温性とともに透過性にも優れた靴下の生産システムを完成するに至った。
 繊維業界では当社が初めての経営革新支援法の承認であり、繊維産業復活モデル企業として業界から注目されている。新宅専務は、オールドエコノミー復活の先鞭として事業を推進していきたいと抱負を語られている。

取組のメリット

 ①経営革新支援法承認後、取引銀行が自主的に借入金利を下げてくれた。②承認により中国経済産業局から注目され、各種助成金等の申請を勧められた。③従業員に計画を公開することにより、従業員の業務目標の動機付けになった。計画公開後不良率が減少した。④革新計画を作成する過程で、なぜ過去に儲からなかったのかなど、自社・自分を振り返って考えることができた。⑤中・長期の計画作成したことにより自社の事業に自信を持つことができ、取引先と対等のテーブルで交渉をする自信ができた等がメリットとして挙げられる。

今後の展開

 今年度は試作品の作成、現有機改造による生産、電子制御ソフト開発等足固めを行い、来年度から電子制御高保温靴下編機の導入により本格的な増産体制に入る。国内代理店と提携し、糖尿病患者・高齢者等足が冷える人を対象に営業展開を行う。病院関係は独特の商慣習があり、どのように新規参入を行っていくのかが営業面での今後の課題である。
 来年度以降はアメリカ・EUへの輸出を視野に入れ、イタリアニット機器展、ドイツ介護展への出展により海外への営業を展開していく計画である。

※掲示内容は、創業・経営革新の事例紹介で、HPアップ時のものです(’04.9)

広島県商工会連合会
支援センターコーディネーター 木村武則

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