㈲栗栖建設・㈲溝田組(北広島町)【経営革新取組事例】
会社名 | われら地域のおたすけ隊「孫の手・猫の手サービス」 北広島町の㈲栗栖建設と㈲溝田組との共同事業体 |
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従業員 | 16名 |
TEL | 0826-82-1700 |
経営革新承認 | 平成17年1月 |
経営革新取組経緯
公共事業が年々減少し、今後の見通しも厳しいことから新たな事業を模索していた。
近年、地域の農家の高齢化が進み、田畑の維持管理が難しく、草刈りの依頼が増えてきた。
そこで、草刈りに限らず、幅広く生活支援サービスを展開すれば事業として成り立つと考え、経営革新を申請、事業を開始した。
サービスの内容
かゆいところまで手が届く「孫の手サービス」として、通気や災害時の点検など空家管理やお墓の清掃など。
繁忙期に手伝う「猫の手サービス」として、農繁期の手伝い、草刈り、除雪、機械操作など。その他「蜂の巣除去」等、お客の様々な要望に応えている。
建設業で大工や左官、機械操作など、あらゆる仕事をこなしてきた経験を発揮している。
平成17年当時、建設業が生活支援サービスを行うことが珍しく新聞、テレビが取上げ、一気に知名度が上がり、初年度から順調な業績となった。
4年経過した現在はホームページでの注文が主で、リピーターも増加している。
社員も慣れて仕事が早くなり、他のサービス業者との差別化になっている。
経営革新の承認がもたらしたもの
いろんなサービスを提供することで、顧客との信頼ができ、家屋の修繕や改装の依頼があり、建設業へ良い影響が出ている。
今後も一度利用されたお客様を大事にし、新たなサービスを受注していく。
また、古民家の解体、その木材の利用や古民家風の団地の造成等、地域の特性を活かした新たな事業も考えている。
商工会連合会との関係
生活支援サービスを始めるにあたり、経営革新の計画作成のため、専門家の派遣を依 頼し、17年1月承認を得た。
県の承認した事業ということで、お客の信頼が高く、営業がやりやすかった。
また、社員が建設作業者のため、異業種であるサービス業に必要な接客セミナーの研 修を勧められ全員が受講した。
社員がお客とスムースに会話できるようになり、他のサービスの依頼を受けることが 多くなり、リピーターが増加した。
以上
広島県商工会連合会
地域力連携拠点事業支援センター 藤原 直之