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地下水不純物除去剤を自社開発

除去剤の自社開発でさく井からメンテナンスまで可能なボーリング業者に

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地下水不純物除去剤を自社開発

▲専務取締役の赤坂雅士さん。除去剤の開発による事業拡大に尽力しています。

 

尾道市御調町でさく井事業を営む株式会社赤坂ボーリング。さく井工事を中心に、水道工事、水質検査、浄水器販売など水に関わる様々なことを手掛けています。

 

ボーリングの水には、鉄やマンガン、フッ素などが多く含まれ、貯水槽タンクや配管、洗面台、浴槽などに付着することがあります。水垢とは違い、通常の洗剤では落ちない頑固な汚れです。同社は、こうした不純物を除去することができる除去剤の自社開発に成功しました。

 

きっかけは、クリーニング剤を仕入れていた製造会社の廃業。クリーニング剤は自動車や船、建物など用途が幅広く、提案営業で市場をさらに拡大できると考えた専務取締役の赤坂雅士さんは、製造事業を引き継ぐことを決意しました。研修で製造ノウハウを取得。苦労の末、自社開発にこぎつけました。

 

通常、ボーリング業者やメンテナンス業者はそれぞれを専門にした企業が担当していますが、この除去剤を使用すればさく井からメンテナンスまで自社で管理ができるようになります。赤坂さんは「商品の性能の高さを発信し、全国に広めていきたい」と自信をのぞかせます。

 

尾道しまなみ商工会は、同社に対して専門家派遣などを実施。昨年8月に地域需要創造型等起業・創造促進事業(第二創業)の採択を受け、9月には経営革新計画の承認を受けています。

 

今後も同商工会は、事業拡大に向けて支援を続けていく考えです。

 

●お問い合わせ先/尾道しまなみ商工会 御調支所 TEL(0848)76-0282

 

(株)赤坂ボーリングのホームページはこちら

地元の食材たっぷりの神石牛バーガーが人気

自社製造の移動販売カーでどこでも提供できる人気ご当地グルメが誕生

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地元の食材たっぷりの神石牛バーガーが人気

▲地元に貢献したとの熱い想いから生まれた“神石牛バーガー”

 

株式会社車のタンチは、福山市神辺町で自動車の販売、修理、板金などを行っている会社です。今、同社が販売するご当地グルメが人気を集めています。その名も“神石牛バーガー”。神石高原の豊かな自然で育った野菜と良質な国産牛、特製ソースが絶妙のハーモニーを醸します。

 

このハンバーガーは地元を盛り上げたいと同社代表取締役の丹地光治さんが考案。各地のイベントに出店しながら地道に知名度を上げてきました。注目を集めたのはグルメだけではなく、その販売スタイル。自動車整備業を本業とするノウハウを活かし、食品衛生の安全性が確保された移動販売カーを自社製造しました。それまで生野菜を使った商品は、自動車での移動販売が許可された例がありませんでしたが、県下初の許可を取得しています。

 

脚光を浴びたのは、平成23年11月に「道の駅さんわ182ステーション」で開催された、ご当地ナンバーワンを選ぶ「グルメグランプリ」。見事にグランプリに輝き、副賞として「道の駅さんわ182ステーション」で1年間神石牛バーガーを売ることができる販売権も取得。メディアなどにも取り上げられ、地域を代表するご当地グルメへと成長しました。

 

また、一昨年10月には地元神辺町で収穫された米の米粉を使用した“ぎんぎんぎらぎら田んぼバーガー”も開発。新たな特産品の開発にも余念がありません。

 

丹地さんのこうした取り組みは元気な経営者としても一目置かれ、昨年11月に開催された「平成25年度広域新事業活動促進支援事業」にも事例発表者として選抜されました。この事業は、新しい市場を開拓し、独創的にユニークな事業を進めている企業の活動を広く知ってもらおうと、福山北商工会主催、福山あしな商工会、神辺町商工会、沼隈内海商工会協賛で毎年開催しています。

 

事例発表で丹地さんは、神石牛バーガー誕生の経緯や自身の経営哲学を熱弁。本業の自動車に関する知識を用いながら、異業種に果敢にチャレンジする姿勢は多くの聴衆の心を動かしました。

 

移動販売のスケジュールなどは、神石牛バーガーのフェイスブックページで確認できます。グランプリに輝いた味を、ぜひご堪能ください!

 

●お問い合わせ先/神辺町商工会 TEL(084)963-2001

 

神石牛バーガーのフェイスブックページはこちら

地域資源を使ったレトルト食品が完成

特殊な加工技術で安全性とおいしさを兼ね備えた商品開発に成功

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地域資源を使ったレトルト食品が完成

▲「美味ごはんシリーズ」。手間暇かけた具材調理でおいしさを閉じ込めました。

 

株式会社ビットパワーは、広島魚市場、永岡商事、フレッズとともに食材の魅力を最大限に活かしたレトルト食品を共同開発しました。その名も「美味ごはんシリーズ」。「安全、健康、おいしさ」をコンセプトに、各社の加工技術を結集させた商品です。

 

その魅力はトランス脂肪酸フリー、脱ph剤、カロリー抑えめなど盛りだくさん。安心・安全に加え、食材を特殊被膜加工することで、そのもののおいしさをパッケージに詰め込むことに成功しました。たこめし、鯛めし、帆立めし、鶏めしなど、素材自慢のラインナップがそろっています。

 

魚市場直送の新鮮な魚貝を一つひとつ丁寧に調理。これまでレトルト食品では実現しなかった風味・食感・味わいが魅力です。たこ、鯛、ほたてめしは本来の味と香りを閉じ込めた具がたっぷり。美味しさそのままの具材が入っているので、お者漬けや雑炊もオススメです。現在、天然ダシを使ったオーガニック商品を開発中。様々な食品の組み合わせで、可能性は無限大です。

 

今回のプロジェクトでは商工会が専門家派遣やサポートなどを行っています。「この加工技術を使えば、さまざまな地域の特産品とのマッチングが可能」と代表取締役の川﨑さん。これまで地域に眠っていた特産品を掘り起こし6次産業化するためのプロジェクトとしても期待されています。

 

電子レンジ湯煎で加熱する他に、熱湯に直接入れて雑炊風にしてもおいしいこの商品。常温2年間保管(2014年1月からは3年間)できることから、ローリングストックで防災対策だけでなく、キャンプなどのアウトドアや贈答用など、幅広いシーンで活躍しそうです。

 

販売はインターネットやアンテナショップが中心。薄利で大量生産するのではなく、付加価値をつけた商品を必要な人に売るというビジネス戦略で販路を見出そうというのが川﨑さんの考え。新しいビジネスモデルとしても注目されています。

 

●お問い合わせ/大野町商工会 TEL(0829)55-3111

インターネットを活用して仏壇の販路拡大

仏壇店が全国でも珍しいインターネットショップを開設

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インターネットを活用して仏壇の販路拡大

▲ネットなら仏壇・仏具の情報を気軽に入手できます。

 

安芸区で2代にわたって続く仏壇店「もりきよ」。仏壇を購入する人、修理する人は必ずいるので決して市場がゼロになってしまうことはありませんが、仏具市場も右肩上がりの状況ではありません。厳しい状況が続く中、「時代とともにお客様のニーズや販売経路が変化している」と考えた取締役専務の森清泰年さんは、今年1月、仏壇仏具のインターネットショップを開設しました。

 

一見ミスマッチに見える仏壇とネットの組み合わせは、全国的にも珍しい事例。ネット市場は価格が勝負の決め手になるため、9800円から購入できるコンパクトな仏壇を中心に販売しています。このネット販売には収益を上げるためだけでなく、もうひとつの理由がありました。「購入する前にネット利用して価格や形状を調べるのが当たり前の時代。しかし、仏壇・仏具は商品の特性上専門的な知識が必要なので、購入場所はそのほとんどが店頭になります。つまり、『来店につなげること』が大きな目的なのです」と森清さん。サイトは、入りづらい印象のある仏壇店のイメージを一新し、来店のきっかけづくりを担っているのです。

 

まったく違う業種で働いていた森清さんが家業を継ぐために広島に帰郷したのは18年前のこと。仲間もおらず相談するところもないないことに不安を感じ、知り合いの紹介で商工会青年部に入りました。「年の近い先輩や仲間が多く、勉強になることがとても多かった。青年部に入っていなかったら壁にぶち当たった時に解決策がみつからず、サラリーマンになっていたかも」と振り返ります。「若い経営者はぜひ青年部に入ってほしい。積極的に参加すれば必ずメリットがあります」。その頃培った人脈や経営哲学は、今も仕事にも活かされているそうです。

 

現在は新しい事業に向け、経営革新計画の承認を目指して商工会と連携しています。厳しい業界の中で生き残るため「自分の食いぶちは自分で作る」というスタンスを貫く森清さん。次はどんな方法で驚かせてくれるのか楽しみです。

 

●お問い合わせ/広島東商工会 TEL(082)892-0873

 

もりきよのホームページはこちら

カラス忌避装置「コナイカラス」を開発

カラスが恐れるオオスズメバチを利用した画期的なアイデアを商品化

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カラス忌避装置「コナイカラス」を開発

▲カラスの天敵「オオスズメバチ」を忠実に模した、画期的な商品です。

 

750品種以上のジャーマンアイリスを栽培し、日本最大の販売株数を誇る内海園芸。化学肥料や人口堆肥、殺虫剤、殺菌剤などをまったく使用せず自然農法で栽培したジャーマンアイリスは、毎年色とりどりの花を畑一面に咲かせます。ジャーマンアイリス栽培の最大の敵はカラス。代表の金高芳樹さんは実験と観察を重ね、カラス撃退装置「コナイカラス」を開発しました。

 

開発のきっかけは今から数年前。ジャーマンアイリスの栽培方法は、畝ごとに異なる品種を大量に植え付けますが、植え付けを終えた翌日の早朝、雨よけのハウス内にカラスが入り込み、植え付けたばかりの株を抜き取ってしまいました。畝ごとの品種がまざってしまい販売ができないという大きな危機に。カラスを撃退するため市販のカラス除けグッズやアイデアを試しても効果はなし。経営の大ピンチです。

 

解決のヒントは金高さんの自宅に植えられているイチヂクの木にありました。いつも実を食べに来ていたカラスが突然姿を見せなくなったのです。よくよく観察してみると熟れすぎたイチヂクのまわりにいたのは蜂。カラスの天敵は蜂ではないかと発見し、実験と観察繰り返し試行錯誤の末「コナイカラス」を完成させました。

 

2年前に経営革新計画の承認を受け、本格的に商品化に着手。経営指導員が特許申請や利益計算、JANコード取得、販路開拓方法などのサポートを積極的に行いました。また、新しい市場を開拓し、独創的にユニークな事業を進めている企業のトップらが、事業活動について語る「平成23年度広域新事業活動促進支援事業」で、「コナイカラス」ができるまでの経緯や背景などを講演。ここで出会った有限会社浜商(福山北商工会所属)の浜田博志さんがボックスの製造を担当。企画デザイン・製作オフィスtutu(沼隈内海商工会)の向井由子さんがボックスのデザインを担当し、商工会地域を超えたマッチングが実現しました。

 

「コナイカラス」はオオスズメバチを忠実に摸したもの。摸造オオスズメバチをナイロン糸に吊り下げることで長期間カラスをよせつけません。カラスが蜂を怖がる性質を利用したもので、その効果は絶大です。用途も農園、家庭菜園だけでなく、ゴミステーションや墓地、ベランダなど、カラス被害に困っている場所全般に対応します。誰でも簡単に設置できるのも魅力です。
従来のカラス防除グッズはカラスに警戒感を持たせる製品がほとんどで、すぐに慣れて効果を失うことが欠点でした。カラスが怖がることを利用した「コナイカラス」はその欠点を克服した画期的な商品です。

 

利用者からも「今年は大収穫だった」と喜びの声が多数届いていています。カラス被害にお困りの方、ぜひお試しください。

 

●お問い合わせ/沼隈内海商工会 (084)987-0328

日本茶葉を使った紅茶を開発

既存の経営資源に付加価値をつけた新商品で販路を拡大

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日本茶葉を使った紅茶を開発

▲地域産品とのコラボレーションにますます期待が高まります。

 

「小倉園」は、三代にわたって日本茶の栽培・製造・販売を行っている老舗。日本茶の需要が減少するなか、「若者にも受け入れられる新しい商品を作りたい」と日本茶葉を使った紅茶を開発しました。

 

日本茶の茶葉から紅茶を作る技術は、現代表の三代目・秋山剛さんが静岡県でお茶の勉強をしている時に講師から教わったもの。紅茶なら既存の茶葉を活かしながら、新しいターゲット層に受け入れられる商品ができると考えたのです。

 

秋山さんは、紅茶を商品化し販路を拡大するための計画づくりを経営指導員に相談。新しい事業を展開するには、設備投資や融資、情報発信など、様々な分野での綿密な計画が求められます。秋山さんは前期、経営革新計画の申請を積極的に進めていた広島県商工会青年部連合会で理事を務めていたこともあり、以前から興味を持っていた経営革新計画を経営指導員とともに作成しました。

 

試作段階だった紅茶を商品化するには、製造過程の見直しや設備投資のタイミング、限られたスタッフの配置など、様々な課題がありました。その一つひとつに綿密な計画を立て、具体的な計画書を作成。今年度、国からの承認を受け、計画に基づいた紅茶づくりがスタートしています。初年度は、紅茶の売り上げを全体の売り上げの5%に設定。町内の店舗や大手デパート、スーパーなどで販売を開始しました。

 

新規事業が着々と進むなか、嬉しい出来事がありました。庄原市の「高野りんご加工組合」から高野町のリンゴとコラボしたアップルティを作りたいと依頼を受けたのです。県内産の紅茶とリンゴを使った新しい特産品は、県内外の消費者から見ても魅力的。早速、開発にと取り掛かり、見事商品化に成功しました。新商品「高野りんごアップルティ」は、乾燥させた高野りんごの皮を紅茶にふんだんに盛り込み、自然の甘みと香りを楽しめます。

 

無限の可能性を秘めた県内産の特産品とのコラボレーション。小倉園のこれからの事業展開にも注目です。

 

お問い合わせ先/上下町商工会 TEL(0847)62-3504

 

上下町商工会のホームページはこちら

博物館クラスの蓄音機がずらり

蓄音機の重厚な音色をコーヒーとともに楽しめる喫茶店がオープン

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博物館クラスの蓄音機がずらり

▲雰囲気にマッチしたレトロなネオンサインは菊波さんの作品。

 

SP盤レコードの音色を旧式の蓄音機で楽しませてくれる喫茶店「音楽茶房 78(セブンエイト)」が安佐南区西原にオープンしました。店主は、ネオンサイン製造業(山陽ネオン株式会社)を営む菊波勇(きくなみ いさお)さん。レコード鑑賞ができる喫茶店はこれまでもありましたが、SP盤レコードを聴かせてくれる店は、全国的にもほとんどありません。

 

菊波さんがレコードを収集するようになったのは、今から約40年前のこと。三越デパートが広島に進出した際に、中古レコードや蓄音機の展示会でその音色に魅了されたそうです。その後、コツコツと40年をかけてレコードや蓄音機を収集。今ではSP盤だけで3000枚以上、蓄音機は約10台所有しています。

 

SP盤レコードとは、昭和38年まで生産されていたレコードのこと。その後LP盤レコード、EP盤レコードへと移り代わり、現在ではおなじみのCDが主流です。SP盤レコードの魅力といえば、やはり音色の深み。心地よい振動とともに体に届く、しっとりとして艶やかな音色は、まるで生演奏を聴いているような錯覚に陥ります。

 

店内のステージに設置されている蓄音機は、1921年製造のアメリカ製と1928年製のイギリス製。どちらも稀少性が高く博物館に展示されるほどの逸品です。毎月第4火曜に開催される蓄音機コンサートのほか、店を訪れた人のリクエストにも応えてくれます。

 

店内では、一杯一杯丁寧にドリップするブレンドコーヒー(500円)などのドリンクや軽食も用意。菊波さんは「蓄音機が奏でる音色を聴きながら、ゆったりとくつろいでほしい」と呼びかけます。

 

往年の蓄音機ファンにとっては、SP盤レコードを稀少価値の高い蓄音機で聴くことができる穴場スポット。また、これまで蓄音機の音色を聴いたことのない人にとっても、これまで聴いたことのない貴重な音に出会える数少ないスポットです。蓄音機が奏でる、SP盤レコードの音を肌で感じてみませんか。

 

●お問い合わせ/音楽茶房 78 TEL(050)3334-5133(営業時間11時~22時)

 

音楽茶房 78のFBページはこちら

わがまちの元気印-茶山饅頭総本舗谷口屋

創業147年の老舗和菓子店が新たな洋菓子ブランドを立ち上げ、客層の拡大狙う

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わがまちの元気印-茶山饅頭総本舗谷口屋

▲6代目店主の母親を支えながら、和菓子の枠に捉われないお菓子づくりに取り組む下宮洋一さん。

 

福山市神辺町で創業147年を誇る老舗和菓子店が、新洋菓子ブランドを立ち上げました。新洋菓子ブランドのコンセプトは、“和菓子屋さんの作る一味違った洋菓子”。和菓子の素材と技法を取り入れた、新しくてどこか懐かしい洋菓子を提供し、顧客層の拡大を図ろうとしています。

 

新洋菓子ブランドを立ち上げたのは、国特別史跡“廉塾・菅茶山旧宅”からほど近くに店を構え、昔の風情を残す通りの中に風格のあるたたずまいを見せる“茶山饅頭総本舗谷口屋”。地元の偉人の名を冠し、1955年(昭和30年)の「第14回全国菓子観光大博覧会」で「名誉金賞牌」を受賞した“茶山饅頭”、地元の酒蔵“天寶一”の酒粕を使った“地酒饅頭”などで知られる老舗です。同店が立ち上げた新洋菓子ブランドの名は、“Sweets Taniguchiya”。新ブランドを立ち上げて第1弾商品として売り出したのが、各種メディアで紹介され話題となっている“神辺本陣純生ロール(1個850円)”です。県重要文化財・史跡“神辺本陣”の瓦当(屋根瓦の軒先瓦)をイメージした、地域色豊かな洋菓子です。

 

開発したのは、老舗の運営を担う製造責任者の下宮洋一さん。創業から数えて7代目に当たる人物です。下宮さんは東京でお菓子づくりを学び、約5年間の修行期間を経て、8年前に家業を継ぐために帰郷。3年前に製造責任者になってから、「メインの高齢層だけでなく、幅広い客層に対応したい」と和菓子に洋のテイストを取り入れた創作菓子を次々開発。客層拡大を強化し、客数増加を図るための取り組みに意欲的に挑戦してきました。

 

白餡、寒梅粉などを隠し味として使用した生チョコ、新鮮な挽きたての抹茶、きな粉を使ったクッキー、葛と抹茶ミルクを組み合わせたプリンなど、和菓子の素材を生かした数々の洋菓子づくりに取り組み、商品化させてきました。

 

下宮さんが新ブランドを立ち上げるきっかけの一つになったのが、本県連東部支所が昨年9月から10月にかけて実施した「平成23年度広域講習会」への参加でした。地域活性化を目的に地域産品の開発や販路開拓を支援する“株式会社ゴールドボンド(大阪市中央区)”の大平孝代表による「販路開拓塾」と題したセミナーで、2日間のセミナー受講後、個別課題のフォローアップを目的とした、同社スタッフの派遣支援を受けました。

 

計3日間の派遣支援で、下宮さんは製造責任者に必要な新たな視点を数多く得ました。その一つが“チャネル戦略”。チャネル=販売ルートで、自社商品に適した販売ルートを構築することの必要性を下宮さんは知りました。その当時、地元スーパーから卸売り依頼を受け、試験的に卸販売を開始したところでした。包装一つにもこだわった同店の商品は、利益率が薄い卸販売には適さないことが分かり、対面販売を主体にしながら客層の拡大や客単価の向上を図る戦略を構築。

 

そのチャネルに対して、自社の持つ強みをどう加えたら売れる商品ができるか、と考えた下宮さん。「和菓子店として洋菓子を押し出せば、洋菓子が浮いた存在になるのでは」。ならば、「両者を分けて考えれば、洋菓子に自由度を持たせることができる」の考えが新洋菓子ブランド構想のきっかけになりました。

 

新洋菓子ブランド構想と並行して、下宮さんはゴールドボンド社の原価計算ソフトを活用した売価のシミュレーションにも取り組みました。全商品のデータをソフトに落とし込み、商品に見合った適正売価に見直す作業を1年近くかけて行いました。問題があると思われた商品には改良のメスを入れました。これまでの考えであれば、材料費のコストダウンが食品業界のセオリーでしたが、「品質はそのままに、作業効率を上げることで価格維持を図る手法があることを知った」。

 

「自分は菓子職人であり、良い商品を作りたい」という思いだけが強くありました。例えば豆のランクが2級なら、1級にしたいとばかり考えていました。「製造の責任を負うとなると、その視点だけでは駄目だと気付かされた」と下宮さん。腕ばかりに頼っても駄目。お客を喜ばせることだけを考えていても駄目。そもそも利益が出なければ商品を提供することすらできず、約1年、新洋菓子ブランドの立ち上げ以上に、「適正な価格で適正なモノを」を知るための努力に時間を割いたといいます。

 

近年の消費者は商品に興味を持った後、検索、他商品との比較を経て、購買という傾向にあり、広告の費用対効果がもはや低くなっていることも教えられました。検索時に自社商品が検索画面に載らなければ、どんなに良い商品を作ったとしても購入の対象にはならないことから、下宮さんはメディアに話題提供し、効果的な露出を図るパブリシティ戦略を立案。新洋菓子ブランドをマスコミなどに取り上げてもらい、消費者に告知するという考えで、自分で作成したプレスリリースを地元記者クラブなどに持ち込みました。その効果は徐々に現れ、地域経済誌やタウン誌、FMラジオなど、延べ7社の媒体を通じて新洋菓子ブランドをPRすることができました。

 

新ブランド第1弾の神辺本陣純生ロールは、「ロールケーキの生地は県内産の新鮮な卵を使い和菓子のかすてら作りの技法を取り入れることによりもちもちとした一味違った食感に仕上げました。生クリームは一般的に泡立てることの出来る物の中で一番乳脂肪分が低い物を使いあっさりしながら、ミルクの風味が強く感じられる北海道産の生クリームともう二種類のクリームをブレンドしてふわふわクリームにしました」(プレスリリースより原文ママ)。

 

カステラづくりの技法を取り入れたことで、スポンジのフワフワ感に加え、モチモチとした独特の食感を演出。3種類のクリームのブレンドに最も時間を費やし、約15種類のクリームを集めてさまざまな組み合わせと試行錯誤を繰り返し、1年以上かけてベストと思われる組み合わせを導き出しました。神辺本陣純生ロールは、神辺本陣所有者から販売の許可を得ており、神辺町観光協会公認の商品として売り出されています。

 

神辺本陣純生ロールの誕生により、“和の茶山”“洋のロール”の両輪が完成。和と洋の両輪に加え、職人技術と店舗運営という両輪の歯車も円滑に回しながら、地域に愛されてきた看板をこれからも守り続けていくために、下宮さんはこれまでの努力をさらに加速させていきたい考えです。

 

茶山饅頭総本舗谷口屋
福山市神辺町川北641
営業時間/午前8時から午後7時(日曜日は午後6時まで)
定休日/水曜日

 

●お問い合わせ/茶山饅頭総本舗谷口屋 TEL(084)962-0236
●お問い合わせ/神辺町商工会 TEL(084)960-2001

 

茶山饅頭総本舗谷口屋のホームページはこちら

わがまちの元気印-帝釈峡山荘

築100余年の古民家貸切の田舎体験、釣り堀や焼き肉などが楽しめる穴場スポット

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わがまちの元気印-帝釈峡山荘

▲夫婦二人三脚で帝釈峡山荘を運営する岡本哲也さんと、奥さんの昌江さん。

 

 

国の特別名勝で、“日本5大名峡”の一つにも数えられる国定公園帝釈峡。庄原市東城町と神石高原町にまたがる全長18kmの渓谷で、県内有数の景勝地として知られ、毎年多くの観光客が訪れています。渓谷の上流域が上帝釈、下流域が下帝釈と呼ばれ、上帝釈エリアの一角に知る人ぞ知る秘境の穴場スポットがあり、密かな人気を呼んでいます。

 

帝釈峡スコラ高原からほど近い場所にある一軒の古民家。周囲をぐるりと山に取り囲まれた中に、素朴なたたずまいを見せる“帝釈峡山荘”。築100余年の古民家の良さをそのまま生かした簡易宿泊施設です。古民家はどこか懐かしさを感じさせる趣で訪れる人の心を癒し、秋色の木々に彩られ、穏やかな日差しが注ぐ庭の中に身を置くと、古き良き日本の里山にいることを実感し、しばし時間の流れを忘れることができます。

 

この山荘のオーナーは神石高原商工会の兼定吉輝会長。現在、兼定会長の娘婿にあたる岡本哲也さん、奥さんの昌江さんが二人三脚で山荘を運営。日々の接客に励んでいます。しばらく休眠状態となっていた施設の運営を持ち掛けられた岡本さん夫妻の手により、山荘が簡易宿泊施設として新たなスタートを切ったのは今から2年半前のこと。

 

この山荘が秘境の穴場スポットと呼ばれる由縁は、観光名所として名高い帝釈峡のそばにありながら、「ここに古民家があることを知らない地元の人も多く、中には驚く人もいる」と昌江さん。これまで施設の維持管理を中心に業務を行ってきたため、「PRが足りていなかった」と反省気味に岡本さん。今は夫婦2人で足並みを揃え、「自然の中で心身をリセットできる場」「誰もが安心して心地よく過ごせる空間」の実現を目指し、日々奮闘を続けています。

 

他県で料理店を経営していた岡本さんは当初、「ここで割烹料理店を開こう」と考えました。ただ、古民家に併設された釣り堀などの施設を無駄にしたくない、との思いもあり、「日常生活の中で自然とふれあう機会が少なくなった都市部の人たち、特に子どもたちに里山の良さを知ってもらい、かけがえのない思い出を作ってもらいたい」と発想を転換。特別な田舎体験ができる宿泊施設を運営することにしました。古民家のほか、釣り堀や焼き肉のできるテラスがあり、豊かな自然を満喫しながら家族で釣りを楽しんだり、里山のおいしい空気とともに仲間同士で焼き肉に舌鼓を打ったりすることもできます。

 

1日昼夜各1組限定の古民家の母屋には、大広間や囲炉裏の間、2段ベッドがある宿泊の間など5つの部屋。広々とした母屋を貸し切りにできるので、家族やグループで気兼ねなく絶好のロケーションを楽しみながら、のんびりとした田舎時間を過ごせるのが魅力です。ハーブの香り漂う薬湯が評判の“帝釈の湯”が車ですぐの場所にあり、ゆったりとした温浴体験も満喫できます。食事は、予算や希望に応じてオーダーメイドの料理を用意することが可能。要望があれば宿泊客に合わせた料理を提供し、帝釈峡の食材の魅力を伝えることは岡本さんの楽しみの一つです。

 

目の前にある釣り堀には、清らかな湧き水で育ったニジマスが群れ、誰でも手軽に釣り堀体験ができます。釣り上げたばかりの魚をその場で焼いて食べられるのも、山荘ならではの醍醐味。内臓の処理、魚の串打ちや焼き入れなど、料理人の岡本さんがプロのひと手間を加えて、新鮮な魚をおいしく調理。自分で釣った魚をテラスの炭火焼コーナーで味わえば、味も雰囲気もいっそう格別です。夏になれば豊富な湧き水を使った流しそうめんもできるなど、山荘での食の楽しみは多彩です。

 

岡本さんは今、庭先で簡単な家庭菜園に取り組んでいて、ゆくゆくは野菜の収穫体験などもメニューに取り入れてみたい考え。さらに、「宝くじが当たれば」の前置き話として、「周囲の谷全体を整備して、乗馬体験などができるようになれば楽しそう」と、将来の夢を大きく描きます。

 

山荘周辺の自然は春夏秋冬いつ訪れても多彩な表情で訪れる人を迎え、季節ごとの美しい景観とともに、四季によって異なる風情や情緒が堪能できます。周囲には、“世界3大天然橋”の一つ、雄橋、帝釈川の最上部に立つ古刹、帝釈天永明寺、帝釈峡の石灰岩洞、白雲洞、地元の歴史・民俗資料を展示した帝釈峡まほろばの里などの見所に加え、帝釈峡スコラ高原や神龍湖といったレジャー施設、観光名所が満載。田舎体験はもちろんのこと、旅や観光の拠点にも最適な帝釈峡山荘。みなさんも一度、出掛けてみませんか。

 

帝釈峡山荘
住所/広島県庄原市東城町帝釈末渡1819
定休日/不定(お越しの際はお問い合わせください)
宿泊/素泊まり4人から。1人2,000円。

 

●お問い合わせ/帝釈峡山荘 TEL(08477)6-0268
●お問い合わせ/神石高原商工会 TEL(0847)89-0001

わがまちの元気印-ジョイナス

備後地方で初めての塾とカルチャースクールを併設した民間学童保育施設を開設

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わがまちの元気印-ジョイナス

 

福山市引野町に民間事業者による学童保育施設運営がオープンしました。“子どもの自立心の育成”と“保護者の子育て支援”を目的とした新しい形の民間学童保育施設で、オープンさせたのは、同市神辺町に本社を置く“株式会社ジョイナス”。同社の岡崎芳己社長は、「ジョイナス1号店は塾やカルチャースクールを併設した、備後地方では初となる民間学童保育施設」と、胸を張ってアピールしています。

 

岡崎社長はもともと、人材総合支援サービスを提供する“株式会社シャイン”の経営者。労働者派遣事業、職業紹介事業に携わる中で、子どもを託児施設に預けて働くことを希望しながら、思い通りに仕事ができないある母親の悩みを知ったのが、新事業進出のきっかけ。「子どもを安心して預けられる環境づくりに取り組み、仕事と子育ての両立を応援したい」。

 

岡崎社長は新事業の構想実現に当たり、地元の神辺町商工会に相談を持ちかけました。そこで経営革新に取り組むことの具体的なメリットを知った岡崎社長は、新事業進出への意欲をよりいっそう燃やし、専門家派遣制度などを活用して経営革新計画書の作成にチャレンジ。昨年3月に「働く女性支援のための民間学童保育の事業化」で広島県の経営革新計画の承認を取得しました。「少子高齢化で労働人口が減少する中、意欲と能力のある女性の社会進出を積極的にサポートしたい」と岡崎社長。

 

それから半年後の同年9月、岡崎社長は経営革新計画の変更申請を行い、シャイン100%出資の子会社となるジョイナスを設立。民間学童保育の事業化を新会社によって事業展開することとし、母親が安心して子どもを預けられる環境づくりを最優先に掲げて、理想の施設づくりに向けた取り組みに本格着手しました。

 

社名のジョイナスを英語で表記すると“join us”。「みんなで一緒に楽しく過ごそう」を意味する言葉で、「ジョイナスで楽しく大切な時間を過ごしてほしい」という思いが込められています。岡崎社長の願いの通り、母親が安心して子どもを預けられるだけでなく、ジョイナスは子どもたちの大切な時間を将来のために有意義に過ごしてもらえるよう、さまざまなオリジナルのプログラムやサービスを提供しています。

 

子どもが健やかに成長するために必要な“人間力”を引き出すために、ジョイナスは5つのテーマに沿って豊かな保育を実践しています。その一つが、生活リズムの形成・確立と自発性を養うための“生活習慣”。正しい生活リズムを身に付けてもらうことに重点を置いたカリキュラムを組み、自分のことは自分でできるよう指導し、自立心を育てます。次に、“社会性・経験”をキーワードに、社会への適応力や状況判断力を養うためのイベントやプログラムを数多く準備し、同時に“教養・自学自習”の力を育てるために、学ぶことに対する積極性もサポート。さらに、他人を思いやる優しさを身に付けてもらうために、“マナー・コミュニケーション”の能力を育成するとともに、新しい自分に挑戦するための心を育む“自己啓発”にも力を入れています。

 

とりわけジョイナスが他の学童保育施設と大きく異なる点は、塾・カルチャースクールの機能を備えた“ジョイナスプラス”を併設していること。「子どもを預けることができれば、そのまま習い事までできるサービス」と岡崎社長。苦手科目を克服し、得意科目を伸ばすだけでなく、勉強のやり方から宿題のフォローまで丁寧に指導する学習習慣サポートが充実。楽しく学べるカルチャースクールでは多彩な学びと遊びのプログラムも用意して、子どもの感受性や創造性を伸ばし、個性を引き出す指導も行います。

 

施設においても安全面や衛生面に十分に配慮し、窓ガラスには安全ガラスもしくは飛散防止フィルムを貼付。壁にはホルムアルデヒドを吸収・分解する壁材を用い、床は足に優しい無垢材を使用しています。監視カメラを計5台設置するなど防犯対策も充実させ、ドアシステムにも不審者進入対策がしっかりと施されています。

 

入所対象となるのは、小学1年生から6年生までの児童。保育時間は、平日は下校時間から午後7時まで、土曜日・長期休暇中は午前8時30分から午後7時まで。保護者の勤務時間に対応し、朝は午前7時から、夜は最長で午後9時までの前後延長も可能です。事前にスポット会員に入会すれば、必要な時に1日だけ子どもを預けることができます。保育士・幼稚園教諭免許、小・中学校教員免許取得者など教育現場での経験が豊富なスタッフがキッズコーチを務め、普通救命講習、上級救命講習受講済者であることも、子どもと保護者にとっては大きな安心材料となります。

 

なお、利用料金などの詳しくは、ジョイナスのホームページをご覧ください。

 

●お問い合わせ/株式会社ジョイナス TEL(084)960-0051
●お問い合わせ/神辺町商工会 TEL(084)963-2001

 

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