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新商品開発で地域社会に貢献(比婆郡比和町)

[竹炭を生かした装飾品の開発が、特許申請や雇用創出などにつながる]

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 比婆郡比和町比和の建設業、(有)足立建設が商品化に成功した、竹炭を使った装飾品が人気を集めているようです。同社が開発したのは、竹炭を部材に加工して組み上げた花器と照明具。道路工事に伴い伐採した竹を三次市の産業廃棄物処理施設に搬入するのにはコストがかかり、また不法に焼却処分できないことから、昨年、足立忠義社長が自前の炭窯を使って燃料炭にしたのがきっかけ。「折れた竹炭を事務所の机に置いて一輪挿しにしたら、これがずいぶんと評判が良かった」と足立社長。それが竹炭を商品化する大きなヒントになりました。

 足立社長は昨年6月、比和町商工会と西城町商工会が合同で行った「地域密着型経営革新推進事業」の講習会に参加。その後、燃料用として倉庫に眠っていた竹炭を新たな事業、売り上げにつなげることはできないかと、中小企業診断士と約半年かけて事業計画を練り上げ、“健康に優しい竹炭関連ビジネスの展開”によって昨年12月、経営革新支援法の承認を受けました。革新計画の策定と平行して、独自の炭窯管理法や竹炭の加工法などを工夫。竹炭は性質上、軟らかく粉がこぼれやすいのが欠点ですが、足立社長は炭窯に改良を加えて温度調整を繰り返しながら、強度に劣る竹炭を固く焼き締める方法を編み出し、特許も申請しました。

 「炭焼きや竹炭の組み立てなど、結果的に地域の高齢者が活躍する場も提供できた」と足立社長。同社の工房では現在、計6名の高齢者が竹炭製品の製作に携わっています。同社の新事業進出が地域の雇用促進にもつながったことが、支援法の承認を受ける大きな決め手となりました。量産した炭窯で他地域の人たちにも竹炭づくりに取り組んでもらい、外出できない人には端材を組み合わせる手作業を家庭で行ってもらうなど、自らの新事業を通して、高齢者が生き生きと働くことのできる地域づくりに貢献したいのが足立社長のこれからの目標。一方で、「竹炭一山いくらの考えが、まさか特許や雇用にまでつながるとは。連日、マスコミの取材依頼も多い」と、今の状況に驚きも隠せないようです。

 新商品は今月19日から、花器3,800円、照明具1万3,000円でそれぞれ販売。同社で直販するほか、電話での注文も受け付けています。商品についてのお問い合わせもお気軽にどうぞ。

●お問い合わせ/(有)足立建設 TEL(082485)2626
●お問い合わせ/比和町商工会 TEL(082485)2330

デマンドタクシーが高齢者に好評(賀茂郡大和町)

[新交通システムがお年寄りらに喜ばれるも、利用者数の増加方策が新たな課題に]

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 高齢者にやさしい町づくりを進めて地域の福祉増進に貢献しようと、賀茂郡大和町の大和町商工会が事業主体となって「大和ふれあいタクシー」の試験運行をスタートさせて約1か月。県内初のデマンド型乗合タクシーは、街中への交通手段に不便をきたしていた地域の高齢者らの足代わりとして好評を博しているようです。ふれあいタクシーは、利用者からの予約に基づき、運行システムにITを活用した乗合タクシーを低料金で戸口から戸口まで運行するもので、高齢者を含めた交通弱者にきめ細やかな交通手段を提供するとともに、ドア・ツー・ドア運行で商店街の活性化も狙う試み。同商工会が町の補助を受け、同町3つのタクシー事業所へ運行を委託し行われています。町内を3つのエリアに分けて、各エリア内もしくは各エリアと町の中心である徳良、和木両地区を結び、料金は片道300円の低定額制。利用の際、利用者はあらかじめ商工会の情報センターに電話を入れて予約をし、情報センターでは職員が予約状況を取りまとめてから車両に対してオンラインで配車を指示。車両が利用者の戸口へ迎えに行き、希望する街中の目的地まで送り、また、帰るときには商店街や病院などへ利用者を迎えに行き、自宅まで送る仕組みとなっています。

 安価で手軽な交通手段を確保できたことでお年寄りらの外出機会も増え、地元商店街では住民の往来の増加による来客増に期待が高まるなど、試験運転の効果は目に見え始めているようですが、「もっと乗客を増やすことが目下の課題」と、同商工会の岡場弘雄事務局長は厳しい表情。同町の人口は約7,500人。ふれあいタクシーの今後の健全な運行を図るには、1日に町民の約1割の確保が要件となりますが、これまでの1日あたりの平均利用者数は約30名。「便利になったという声が数多く寄せられた」としながらも、それを手放しでは喜べない様子。さらに外出の機会も増える年末年始に合わせて新たなチラシの作成に急遽取り組むなど、岡場事務局長はふれあいタクシーの利便性の高さを地域にアピールしながら、広く利用を呼びかけています。大和町の高齢者のみなさん、町内にお出かけの際は便利で手軽なふれあいタクシーをお気軽に利用ください。

●お問い合わせ/大和町商工会 TEL(08473)3-0321

かきのブランド化めざす(佐伯郡大野町)

[独自の名称を使って産地イメージの浸透を図り、リピーターの獲得などを狙う]

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 広島名物、かきのシーズンがいよいよ到来し、県内各地では最も消費の多い12月に向けて徐々に生産を高めています。そうしたなか、かきの主産地である佐伯郡大野町で、かきのブランド化に向けた動きが進んでいるようです。同町と宮島に挟まれた大野瀬戸は、かきの養殖が盛んな場所。同町はかきどころ広島の中でも、1、2位を争うかきの産地として知られています。同町の2漁協が大野町商工会とともにめざしているのは、同町の名を前面に打ち出したかきブランドの確立。明確な産地表示によって消費者の信頼に応えるとともに、より多くのリピーターを獲得しようと、同商工会ではこの春から大野町漁協、大野漁協と共同でブランド化に向けた検討を重ね、「大野瀬戸かき海道」と命名したブランドを今シーズンから導入することになりました。お歳暮商戦を間近に控え、両漁業では贈答用箱やのぼりなどを作製。国道2号線沿いに宣伝用ののぼりを掲げるなど、新ブランドのPRに乗り出しました。

 「ブランドイメージはすぐに定着するものではない。まずは地域に浸透させるための支援をできることから始めたい」と、同商工会経営指導員の岩田一典さん。同商工会ではこのほど、昨年度作成した“宮島口地区散策マップ”を更新。宮浜温泉編、宮島お砂焼編それぞれに大野瀬戸かき海道の名を新たに記載し、同町を訪れる人に配付するなどして産地イメージの浸透を図っています。独自のブランド名、のぼりなどを使った産地のブランドアップ対策はめずらしく、同商工会でも厳しい産地間競争を勝ち抜くため、広島かきの名のもとに希薄だった産地イメージを広めるための支援活動を今後も積極的に行っていきたいと張り切っています。両漁協では、ブランド名とともに、大野瀬戸の全景や厳島神社の大鳥居の風景などをあしらった、贈答用1kg用2万箱、2kg用6000箱を用意。これから本番を迎えるかきのシーズンに、またひとつ美味しい話題が増えたようです。

●お問い合わせ/大野町商工会 TEL(0829)55-3111

美味しいラーメン食べに来て(豊田郡瀬戸田町)

[新たに開発したオリジナル商品を材料に、観光客の呼び込みと観光振興図る]

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レモンちゃん麺、瀬戸だこらーめんは夢ぷらざでも好評発売中

 豊田郡瀬戸田町の瀬戸田町商工会が、同町の新たな特産品として開発に取り組んだオリジナル商品が人気を集めているようです。同商工会が新たに開発したのは、同町産のレモンを丸ごと使った“レモンちゃん麺(冷麺)”と、瀬戸田周辺で穫れるタコを干して粉末にし、麺に練り込んだ“瀬戸だこらーめん”の2商品。同町では平成13年4月、商工会を中心に地元商店街、住民代表らが委員会を設け、中心市街地活性化法に基づくTMO(街づくり機関)構想を策定。同商工会を組織母体とするTMO事業は2009年度までに8事業の実現をめざしており、今回のオリジナル商品開発はそのうちのひとつ。同町ではかねてから、地元で最も収穫される農産物、海産物をベースとした新商品を開発しようと検討が重ねられており、昨年9月からTMO構成メンバーの実行部隊であるせとだ本町商店街協同組合の役員を中心に、オリジナル商品の開発に着手。今年9月、まずレモンちゃん麺が同町のオリジナル商品として誕生。翌月、その第二弾として瀬戸だこらーめんが完成しました。取れたてのレモンをジューサーにかけ、丸ごと麺に練り込んだレモンちゃん麺は、レモン果汁をベースにしたさっぱりとした仕上がりで、長時間煮出した鶏がらスープに、コクのある豚骨スープを加えたちぢれ麺の瀬戸だこらーめんは、ほど良く塩味の効いた深い味わい。「飽きのこない味で、どちらも本当に美味しい」と太鼓判を押すのは、同商工会の久松常登事務局長。

 「ブームの讃岐うどんなどは今では家庭でも手軽に食べられるようだが、本場で食べてこそ美味しいのでは」と久松事務局長。“西の日光”と称される耕三寺や平山郁夫美術館、シトラスパーク瀬戸田をはじめ、同町は全国的にも有名な観光資源に恵まれていますが、さらに新たな食文化を観光資源化したいというのが久松事務局長の考え。好調な売れ行きに加え、注文のリピーターも多いことから、2つのオリジナル商品を観光客を島に呼び込むための材料とし、食の活用による観光振興を図りたいと意気込んでいます。久松事務局長は商店街の飲食店に働きかけ、うち2店舗が今月22日からオリジナル商品をメニューに加え、観光客向けの提供を開始。「コチュジャンソースを添え、お好みでピリ辛風味の味付けも楽しんでもらえる」と寒さが増すこれからの季節、とくに瀬戸だこらーめんを売り出そうと商品のPRにも余念はなく、本場の瀬戸田に食べに来てほしいと久松事務局長は呼びかけています。また、今月28日(金)には久松事務局長自ら、ひろしま夢ぷらざで2商品の試食販売会を行う予定です。みなさんもぜひ、足を運んでみてください。レモンちゃん麺(冷麺)袋入り160g2人前280円、箱入り160g320円。瀬戸だこらーめん箱入り1人前350円。

●お問い合わせ/瀬戸田町商工会 TEL(08452)7ー2008

広島市東部地区に名物市誕生(安芸郡坂町)

[大型店の客を再集客し、地域や地元業者の活性化と元気ある町づくりをめざす]

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“あさかちゃん”の幟が来場者を出迎える

 広島県内でいちばんの大型店立地の町、安芸郡坂町の坂町商工会が、同町の大型店への来店者を再集客することで地域や地元業者の活性化を図ろうと今月16日(日)、JR坂駅前坂ベイサイドエリア内用地(ディックEX坂隣)で「さかサンデーマーケット」を開催します。同町は、広島市と呉市の中間に位置する好立地から、平成7年5月に大型店が開店して以来、来年4月には大型店が計4店そろう県内一の大型店舗立地(フジグラン安芸、ファインズギガモール、ディックEX、パルティ・フジ坂=来年4月オープン予定)の町となります。同町には近隣地区から、平日は数千人、週末には数万人の買い物客が訪れますが、その大半は地元商店や地元施設などは素通りで、町全体の活性化につながっていないのが現状。さらに来年4月、坂駅前に複合型ショッピングセンターが開店することで駅周辺の集客は急速に高まりますが、これにより周辺地域の空洞化がいっそう加速し、地元商店に大きな影響を与えることが懸念されています。今回のさかサンデーマーケット計画は、町内の大型店の集客力に着目し、“待ちの商売”から大型店に来店する買い物客を再集客することにより、町の活性化をさらに促進させることを目的に実施するもので、大型店による打撃を逆手に取るといった試み。同商工会では地元の商工業者をはじめ、農産品、水産品生産者などの参加を募り、コミュニケーションを重視した、活気とふれあいに満ちた市の実現をめざしています。

 同マーケットは、資金負担がかからず、希望者が気軽に出店できることがひとつのメリット。同商工会では、起業意欲のある人へも参加を呼びかけることで、同マーケットを商売に興味をもってもらうことへのきっかけづくりにしたい考え。「マーケットを通じて子どもたちや地元住民に商売に関心をもってもらいたい。坂町が“総商売人の町”として、さらに元気ある町になれば」と、同マーケットを企画した同商工会経営指導員の奥村冨士雄さん。同マーケットを運営するなかで子どもたちや町民との連携をより密にし、商売の面白さ、将来への夢を語り合えるようなチャンスをたくさん作っていきたいと意気込んでいます。第1回目は、町内24店、県外を含め町外から21店の出店があり、同町特産のかき、野菜や鮮魚などの生鮮食料品から衣料、木工品、美術工芸品といったバラエティに富んだ商品の出品が予定されています。佐伯郡大野町から烏神太鼓が特別出演し、公演を行うほか、オークションなども催され、にぎやかな市になることが期待されています。第1回目の開催以降は、毎月第3日曜日に開催。同マーケットを継続開催することで、同町に新たなにぎわいの場を創出し、広島市東部地区の名物行事に育てたいと奥村さん。また、第1回目当日は、隣接のスポーツ施設で県内唯一のフルマラソン大会「第13回広島ベイマラソン大会」が行われます。同大会には、同町が草の根で交流を行う韓国・統営市から選手が参加。奥村さんはこれらの交流を生かし、将来的には同マーケットで韓国の物産展なども開きたい考えで、さらに、同町はじめ瀬戸内沿岸の22市町で組織する広島湾ベイエリア協議会などのネットワークも生かして広域連携を図り、同マーケットで近隣市町村との交流も図りたいようです。マーケットは午前10時~午後3時まで。第2回目以降の出店も随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

●お問い合わせ/坂町商工会 TEL(082)885-1200

※あさかちゃん
平成14年に選定された、同商工会のマスコットキャラクター。町花の朝顔と、坂町を合わせてネーミング。タウンマップや幟に利用され、商工会や商店のシンボルとして、町民に夢を与える存在。

そばの特産化めざす(比婆郡比和町)

[転作対策とともに消費拡大を図ろうと、地元産そばを加工した新たな特産品を開発]

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 転作田を利用して“そばの里”をめざしている比婆郡比和町で、そばの特産化に向けた新たな動きが広がっているようです。同町ではここ数年、そばの生産者や生産量も増えており、町や地元住民が一体となって、休耕田を転作利用したそばの生産に力を注いでいます。同町で現在進められているのは、地元産のそばを加工した新商品を開発し、ブランド化して売り出そうというもの。同町には現在、そばの作付け面積が15haあり、年間の生産量は約8t。同町などでは転作対策としてそばの本作化に取り組むとともに、生産されたそばを地元、県内で広く消費してもらい、さらにそばの特産化によって都市部との交流を活性化させようと新たな商品開発を企画。地元の特産品加工所に新商品の開発を呼びかけ、二八そば加工所など4社がこれに応えて、試作品を企画開発しました。同町ではこれまで、比和原産のそば粉に自然薯を加えたそば饅頭が特産品のひとつとして売り出されていましたが、お米を蒸し、砂糖やそばのむき身などを混ぜ合わせた蕎麦ほとぎ、蕎麦かりんとう、そば茶が新たに加わり、同町ではこれらを“比和そば物語”としてパッケージ化。町の新ブランドとして売り出したい考えです。

 同町は先月24日、休暇村吾妻山で試食品のモニター販売を実施。会場となった休暇村は一足早い紅葉狩りを楽しみに訪れた観光客などでにぎわい、訪れた多くの人がそばを独自に加工した手作りの味に舌鼓を打ちました。「十分に今後の手応えを感じることができた」と町関係者。同町では今月7日(金)の午前11時から同所で2回目のモニター販売を行う予定で、比和町商工会経営指導員の平岡耕三さんも、「ひろしま夢ぷらざをはじめ販路の開拓に今後力を注ぎ、新たな特産品を町のPRにつなげたい」と、試作品の商品化に大きな期待を寄せている様子。吾妻山ではピークを過ぎましたが、山麓一帯の紅葉は今が見ごろ。紅葉見物をかねて、みなさんも比和の新たな特産品を味わいに出かけてみてはいかがですか。なお、16日(日)には、同町の新そばを使った手打ちそば200食の試食販売などを行う新そばまつりも行われ、この日にも試作品の販売が実施される予定です。

●お問い合わせ/比和町商工会 TEL(082485)2330

福祉介護施設への出張サービス事業を開始(安芸郡海田町)

[地元の美容室が、新たなビジネスモデルと雇用の拡大につながる経営革新に取り組む]

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高齢者の方に美容サービスをする中田喜美子社長(左)

 今年7月、中小企業経営革新支援法に基づく経営革新計画の承認を受けた安芸郡海田町の(株)ビューティセブンハウス(同町曙町2丁目)が22日、同町日の出町の痴呆性高齢者グループホーム、安芸ひまわりでテストマーケティングを行いました。同社が承認を受けた事業内容は、福祉介護施設への出張美容サービス。同社の中田喜美子社長は、海田町商工会女性部が毎年秋と冬の年2回、地域の福祉施設を訪問して行う理髪ボランティアに長年参加。一連の活動を通じて、福祉介護施設への出張美容サービスのビジネス分野が未開発であることに着目。自社の得意分野を生かしたその新規分野への進出をかねてから検討していました。中田社長は今年3月に開かれた「平成15年度安芸地区地域密着型経営革新推進事業説明会」に参加。その後、同商工会と中小企業診断士から3か年間の経営革新計画の作成、具体的施策の確認、支援法申請書作成などの支援を受け、7月に経営革新計画承認の申請書を提出しました。同町で経営革新計画の承認を受けた企業は、同社で6件目。

 同社が今回行ったのは、新サービスの本格展開の前にシュミレーションを実施し、その手ごたえを知ろうというもので、安芸ひまわりの入所者にシャンプーやカット、セットなどのサービスを行いました。「従来はこのためにスタッフが入所者を外へ連れていくなどの手間がかかったが、本人たちはもとより、その家族にも喜んでもらえる」と木村一江施設長。同施設内に洗髪台のスペースを提供するなど、中田社長の計画に協力してきました。サービスを受けた入所者らは、美容室独特の仰向け洗髪に戸惑いを見せながらも「とても気持ちよかった」「サッパリした」と満足げ。外出しなくても手軽に受けられる新サービスの快適さを満喫していました。こうした出張美容サービス事業への進出を通じて中田社長がめざすのは、美容業界の地位向上。そのため、地元の同業者らと雇用の場を分かち合うアウトソースによるネットワーク体制を確立し、同サービスをコミュニティービジネスへと発展させることが大きな狙いです。「新たなビジネスモデルの道筋を示しただけでなく、既存市場で伸び悩みの需要を分け合う他の美容業者に労働の場を提供できることも評価に値する」と、中田社長を支援した中小企業診断士の馬場宏二氏。中田社長は今回のテストマーケティングを、自分の理想どおりの展開と振り返り、「高齢者の方に喜んでもらえることがいちばんだが、より多くの人の参加による訪問派遣できるような団体を組織し、地域一体となって新サービスに取り組んでいきたい」と、これからの目標を聞かせてくれました。

●お問い合わせ/(株)ビューティセブンハウス TEL(082)823-6373
●お問い合わせ/海田町商工会 TEL(082)822-3728

人気の手づくりアイス店が新商品開発(比婆郡口和町)

[コーヒー豆を素材に用いた濃厚な味わいのアイスクリームが観光客などに評判]

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酪農家の主婦らが運営するアイスクリーム屋

 比婆郡口和町の酪農家の主婦ら5名が運営するアイスクリーム店、“モーモーあいすらんど”が商品化した新たなメニューが、同町を訪れる観光客らの人気を集めているようです。同店は平成12年9月、同町で乳牛を養育している酪農家の主婦や養豚を営む主婦、獣医らで組織する女性グループが、酪農を利用して新たな活動を始めようとオープン。地元の新鮮な牛乳、植物性タンパクの飼料で生まれた卵を使用し、無添加・無着色の美味しさと安全を追求した手づくりアイスクリームを販売しています。店舗に隣接する加工場では、搾り立ての牛乳を原料に1日2回、11種400個あまりのアイスクリームを製造。ここでしか味わえない商品を提供するため地元の素材にこだわるなど、地産地消の取り組みにも一役買っています。

 この夏に合わせて同店がメニューに加えた新たな商品は、コーヒーアイスクリーム。牛乳にコーヒーをブレンドする一般的な製法ではなく、搾乳後に焙煎したコーヒー豆と砂糖、生クリームなどの材料を加えて殺菌、ろ過した牛乳を原料として使用。牛乳の持ち味をできるだけ損なわないよう、68度30分の低温殺菌処理を施しているため、牛乳の風味と香り、コーヒーの苦味などが十分に生きているのが特徴です。できあいのコーヒーではなく、コーヒー豆を使うことによる商品化への苦労も多かったようですが、「苦味の効いた濃い味わいのアイスに仕上がり、ご年配のコーヒー通の方などにたいへん喜ばれている」と、同店の田辺明子さん。また、コーヒーアイスとともに、野いちごを使ったアイスクリームも夏期限定のメニューとして登場し、こちらも女性客などを中心に評判を呼んでいる様子。このほか、高野町のリンゴ、ふんだんに梅酒を使ったアイスクリームなど、暑い夏に最適な爽やかな口当たりのメニューも各種取りそろえられています。暑い季節に欠かせない、ひんやり冷たくて美味しい手づくりアイスクリーム、みなさんもぜひご賞味ください。価格は、カップ大(500ml)850円、カップ小(130ml)250円ほか、コーンミニ150円、シングル250円、ダブル300円など。地方発送も受け付けており、カップ小6個入り2,000円、12個入り3,500円、カップ大2個入り2,200円のご贈答用セットも用意されています。営業時間/午前11時~午後6時。定休日/月曜

●お問い合わせ/モーモーあいすらんど TEL(08248)9-7030
●お問い合わせ/口和町商工会 TEL(08248)9-2325

暮らしの夢はこぶ市場が大盛況(沼隈郡沼隈町)

[商工会が高齢者支援のためのサービスを充実させた、地域密着型スーパーを開設]

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 沼隈郡沼隈町の沼隈町商工会が今月1日、新たな商業集積が進む同町草深にオープンさせた「商工会ふれあい市場千年店」が、高齢者の生活支援を中心にしたサービスで地域のお年寄りなどに喜ばれているようです。ふれあい市場は、同町の商店主らが出資する地域密着型スーパーで、同商工会が総合スーパーの相次ぐ出店などで売り上げに苦しむ地元商店に呼びかけ、旧JA沼隈のくみあいスーパー千年店を活用し開設したもの。地元店を一同に集めた日常生活支援センターとして、とくに高齢者を対象に、日用必需品をはじめとして広島県内の特産品など“安心・安全・健康”をキーワードに各種こだわりの商品を提供しています。ふれあい市場には、精肉、水産、製菓、衣料品など13業者がそれぞれのコーナーを設置。県内産の有機農法米や鮮魚などの一般食品やユニバーサル衣料、日用雑貨品、日配品などを販売しています。さらに、広島県のアンテナショップ、ひろしま夢ぷらざとも連携し、県内各地の特産品約2,500種の展示販売も行っています。

 「高齢化など地域の課題を見すえた、高齢者のための店づくり。それがいちばんのコンセプト」と、同商工会の井ノ原充宏事務局長。ふれあい市場では、高齢者に配慮した宅配サービス、困りごと相談コーナーなどのきめ細かいサービスで高齢者を中心とした集客を見込み、町内に相次いで進出する総合スーパーなどとの差別化を図っています。社会福祉協議会と連携した無料配送システム、買い物代行などのサービスを地域全体に展開するとともに、高齢者のさまざまなニーズに相談員が対応。身近な困りごとの相談に、福祉行政など関係機関と連携しながら問題解決にあたっています。これまでの店舗は店側の考えが運営の主体だった、と井ノ原事務局長は前置きし、「より高齢者の声を反映できる店づくりに留意し、そうした取り組みのなかから地域商業の生き残り策を模索していきたい」と意気込みを語ります。良質の品ぞろえと良心価格、気軽に談話できるような雰囲気づくりなどを通じて、同商工会ではふれあい市場を地域の活性化に大いに役立てたい考えのようです。また、同町と福山市内海町にある旧JA直営スーパー3店舗を活用し、さらに店舗を拡大する構えです。みなさんもぜひ、暮らしに夢を運ぶ、にぎわいのあふれるふれあい市場に足を運んでみてはいかがでしょうか。営業時間/午前9時~午後6時。

●お問い合わせ/商工会ふれあい市場千年店 TEL(084)980-0228
●お問い合わせ/沼隈町商工会 TEL(084)987-0328

マツタケの人工栽培を実現(世羅郡甲山町)

[年間を通じての出荷を可能とし、雇用促進などの波及効果にも期待高まる]

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匂い、食感はマツタケそのもの。生で食すことも可能

 最近、数々のマスコミなどに取り上げられている“融合マツタケ”を、みなさんはご存知ですか。マツタケといえば高価な食材で、1本で数千円は当たり前。これが人工栽培によって半額以下にして誰でも食べられるとすれば、私たちにとっては見逃せないニュースですね。

 マツタケは生きた松の根に寄生して菌根を作り、そこから発生するキノコで、活物寄生菌や菌根菌と呼ばれるキノコの仲間です。多くの人の口に親しいシイタケ、ヒラタケなど他の栽培されているキノコ類(腐生菌、死物寄生菌)とは異なり、原木やおがくずによる完全な人工栽培は難しいキノコとされていました。この研究者の夢ともいわれたマツタケの人工栽培に22年前から取り組み、人工栽培のマツタケの安定生産をようやく可能にした事業所が世羅郡甲山町にあります。古来より同町はマツタケの出荷高においては日本一で、昭和45年ごろのピーク時には年間約150万トンの出荷高を誇っていました。近年、マツクイムシによる赤松の枯れ、酸性雨の影響、また地域の高齢化によって山の手入れが行き届かないなどといった問題により、生産量はピーク時の約10分の1程度まで減少しました。ですが、現在でも県外産などの取り扱いを含め、取扱高日本一の地位は保ち続けています。

 マツタケの人工栽培に成功したのは、同町川尻の(有)東洋きのこ農園。同社が生産する融合マツタケとは、マツタケから分離したマツタケ菌をシイタケ菌に融合させたもので、これをおがくずと5種類の栄養素を混ぜ合わせた菌床に植え付け、人工的な栽培を行います。朝もやの状態を再現するなど徹底した温度管理のもとで融合マツタケは人工栽培されており、融合を繰り返す過程においてマツタケ菌の分量を増やすことで順次その純度を高め、同社では最終的に純粋な人工栽培マツタケの生産をめざしています。融合マツタケは現在、DNAを分析中ですが、匂いと食感はマツタケに似ており、生でも美味しく食べることができると好評です。また、安定生産が可能となったことで年間を通しての出荷が見込めることに加え、生産工場や2次加工品の製造現場において新たな雇用が生まれるといった波及効果に地元の期待も大いに高まっているようです。同町の甲山町商工会は同社をベンチャー企業であると認識したうえで、今後の販路開拓などへの協力に前向きな姿勢を示しており、経営指導員の進藤大輔さんは、「町内の飲食店において甲山ならではの料理として提供できるよう働きかけたい。さらに、わざび漬けや佃煮などの2次加工品も町と連携して開発し、新たな甲山の特産品として売り出していきたい」と、融合マツタケに大きな期待を寄せているようです。なお、融合マツタケは同町の甲山いきいき村で店頭販売されているほか、通信販売でも購入が可能です。また、近日中にインターネットでの販売も行われる予定です。販売価格200g3,500円。

●お問い合わせ/(有)東洋きのこ農園 TEL(0847)25-5366(個人消費者向け問い合わせ)
●お問い合わせ/大喜商事(株)TEL(084)953-8484(業者向け問い合わせ)
●お問い合わせ/甲山町商工会 TEL(0847)22-0529

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