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産官学民連携で新商店街づくりを推進(府中市上下町)

[歴史的町並みを生かし、スローな時間と空間を演出してにぎわいの創出をめざす]

セミナー・プロジェクト

上下町 商工会

商店街関係者や県や市、大学のアドバイザーなどが出席して開かれた事業報告会

 活気ある商店街づくりを考える「にぎわい創出検討事業」の事業報告会が17日、府中市上下町の上下町商工会館で開かれ、検討委員会から新しい商店街づくりに関する提言が行われました。同事業は、空き店舗が目立つ地元商店街の活性化実現に向けた産官学民の連携による共同研究事業で、財団法人広島産業振興機構の補助金を得て、昨年5月から始まったもの。上下町商工会を中心に、広島県、福山大学、地元商店街、地域住民が一体となり、上下地域の活性化を図るための仕組みや課題、環境づくりなどについて約半年間、調査研究を進めてきました。報告会では、歴史的町並みや景観を生かした商店街づくりの基本構想とその実現のための基本計画を定め、計画に基づく商店街づくりを地域が一体となって推進していくことなどが話し合われました。

 府中市との合併で、地元商店街では市の周辺地域となることに大きな危機感を募らせていました。同商工会では、商店街関係者や地域づくり団体のメンバーなどで構成する“上下地域にぎわい創出検討事業委員会”を組織し、地域の特性を生かした商店街づくりを誘導するため、産官学民の連携で地元の実情に即した創意工夫で商店街活性化を推進する事業を計画。江戸時代に天領として栄えた地域の総合力を生かし、交流の盛んな商店街づくりをめざして、地域での実地調査やアンケート、関係者との意見交換などを行ってきました。

 事業ではまず、地元商店街の現状、課題の再確認や課題解決のための方法などをグループワークで検討。福山大学の学生らが商店街でのアンケート調査、観光客へのヒアリング調査を行ったり、地域づくり団体がワークショップで課題の共有を図るなどしました。「これからの商店街に求められているものは何か。私たちがこれから行うべきことなどについての好材料が得られた」と同商工会経営指導員の藤村寿昭さん。グループワークで確認したことを踏まえ、素案づくりを進めた事業報告会では、地域の良さを再確認し、ふるさとへの愛着を深めてもらうことをめざす“ゆっくり上下”を基本構想のテーマとした商店街づくりを推進することになりました。

 テーマとなるゆっくり上下とは、上下の町並みで“ゆっくりとした時間を楽しみ、スローな空間を感じてもらう”ことを提案し、発信していこうというもの。同町の商店街は、江戸時代に天領だったころの雰囲気を今も色濃く残しています。ゆっくり上下は、それを再発見してもらうことが狙いのキーワード。同商工会はこれまで、“白壁の似合うロマンの町”をメインのテーマに、町並み景観の保全や地域文化の継承などさまざまな地域振興活動を行ってきました。今後は、「創造的物語づくりは夢を実現させる」の考えと新たなキーワードのもとに、歩く観光、ゆっくり楽しむ観光など、同町の歴史的景観を見てくつろげる商店街の雰囲気づくりをめざします。ゆっくり上下を体感してもらい、さらに白壁の似合うロマンの町を実感してもらえる仕掛けづくりのため、行政や地域住民が一体となったネットワーク化を推進。商店街づくりに参加する人たちの連帯感を高め、歴史的町並みを生かして楽しい物語づくり、商店街づくりを発展させていく考えです。

●お問い合わせ/上下町商工会 TEL(0847)62-3504

(2006-01-14-A)

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