アクティブニュース

全てみる

わがまちの元気な企業(庄原市高野町)

[(有)ミセス便利屋-“雪かき請け負いサービス”で地域住民の暮らしを守る]

事業所・店舗紹介

なし

“相互扶助”の高い理念をもって人材派遣業務を行うミセス便利屋

 日本列島をすっぽりと包む寒気の影響で、12月としては記録的な積雪となっている県北地域。“広島県の北海道”と言われる豪雪地帯、庄原市高野町も連日大雪に見舞われ、降り積もった雪が住民生活の大きな障害となっています。高齢化率の高い同町では、屋根雪の処理などを必要とする高齢者が数多くいます。同町にある人材派遣会社、(有)ミセス便利屋は、その解決を行うサービスを地域住民に提供し、とくに雪の問題に悩む高齢者の暮らしを安心できるものにしています。

 ミセス便利屋は平成13年9月、地域の有志が出資して設立された人材派遣会社。“相互扶助”を理念に、高齢者の生活支援などさまざまな地域貢献事業に組織的に取り組んでいます。社名のミセスは、とくに助けを必要としているのが、地域の一人暮らしの寡婦であることから名づけたもの。同社では、利用者からの依頼に応じて登録スタッフを町内各所に派遣します。現在の登録スタッフは約70人で、町内在住の定年退職者や主婦、サラリーマンなどで構成されています。

 依頼の内容は、子どもの世話やお年寄りの話し相手、家屋の修理、入退院の付き添いに至るまで実にさまざま。仕事の内容に応じて1時間ごとで料金を設定し、基本料金は1時間1,000円。専門技能や知識、経験を備えたスタッフのなかから戦力となる人材を適材適所に派遣し、地域住民の暮らしを支える事業活動を行っています。「地域柄、りんご農園のお手伝いもあれば、お酒を飲んだ若者たちの代行運転、結婚式のサポート、イベント出店なども行う。求めがあれば何でも手助けする」と取締役の中原浩司さん。文字どおり地域の便利屋として地域住民のあらゆるニーズに対応しています。もっとも需要が多いのは、農作業の手伝い。草刈りや作物の植え付け、収穫の手助けをしたり、農機具を操作したりと、地域で割合の多い高齢農業者の依頼を受けて援農活動を行うことが普段は多い、と中原さんは話します。

 同町は高齢化率が4割近くにのぼり、老夫婦や独居老人の世帯が増えています。今、町内に居住する高齢者たちを悩ませているのが、玄関前や屋根などに降り積もった雪の処理です。雪かきの依頼は例年あるものの、注文の多くは2月に入ってからのこと。「これ以上雪は降らないと判断できる時期になってからの依頼がこれまで。今年は異常」と中原さん。

 同社がこの2週間で行った雪かきは、同町の約1/6にあたる100世帯分。屋根に上っての作業など、雪かきは経験がなければ難しく、実働部隊として動けるのは登録スタッフのなかで約10人。今でも日に5~6件の依頼があり、例年より早い時期での出動を余儀なくされたスタッフは、自宅の雪かきと並行して雪が降り積もった家を訪れては、連日の除雪作業に献身的に努めているようです。同社の“雪かき請け負いサービス”は、地域住民の生活の安全を守るだけでなく、希薄となった「困ったときはお互いさま」の助け合いの精神を一人ひとりの心に改めて印象づけるうえでも、たいへん価値ある事業活動といえるでしょう。

 同社では新事業として、来春新たに葬儀事業を立ち上げる予定。「葬儀用具などハード面での準備は整った。人材育成などソフト面の充実が今後の課題」と、中原さんは新規事業に向けて新たな意欲を見せています。

●お問い合わせ/ミセス便利屋 TEL(0824)86-7111
●お問い合わせ/高野町商工会 TEL(0824)86-2011

(2005-12-09-A)
ミセス便利屋のホームページはこちら

このサイトを広める