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広島県内最大の野焼き(山県郡戸河内町)

[草原を焼き尽くして新しい草木の成長を促す、芸北地方に春の到来を告げる観光行事]

地域イベント

なし

観光客も参加できる深入山の山焼き

 広島市内に比べて2週間以上は遅いといわれる県北、芸北地方に春を呼び込む山焼きが今月4日(日)、山県郡戸河内町の深入山で行われます。同地方に春の到来を告げる「深入山山焼きまつり」は、春の訪れを前に枯れ草などを焼いて害虫を駆除し、新しい草木が成長するのを助けるために行われる恒例行事。いっせいに放たれた炎がまるで生き物のように草原を駆け巡る壮大な光景が、今年も県北の地に繰り広げられます。

 三段峡の東にそびえる深入山は、標高1,153mのなだらかな山。西中国山地国定公園内を代表する美しい山で、ハイキング、紅葉狩り、スキーなど、1年を通じて楽しめるレジャースポットとして親しまれています。かつて同山一帯は放牧地で、害虫を駆除し、牛や馬の飼料となる牧草を芽吹かせるための山焼きは古くから行われていました。生活様式の変わった現在、この山焼きは形を変え、同地方に春の訪れを告げる観光行事として定着、早春の風物詩となっています。

 山焼きは、同山の草原約100haを焼き尽くす壮大な行事で、県内最大の野焼き。種火となるのは、安芸の宮島の“不消霊火(きえずのひ)”。当日は、宮島大聖院の僧侶が法螺貝を吹き鳴らしながら松明に不消霊火を掲げて入場し、参加者の無病息災を祈る護摩法要の後、不消霊火を火矢に取り同山に火を放ちます。観光客用に約500本のトーチも用意され、参加者もこれに霊火を取って各自思い思いに火を入れることができます。同山の点火は午前11時50分から。大聖院僧侶による火渡り神事をはじめ、地元の土居神楽団による神楽の上演、広島文教女子大学附属高校和太鼓部による文教太鼓の演奏なども行われ、天をも焦がす炎と伝統芸能、和太鼓の華麗な競演が同山一帯に繰り広げられることになりそうです。山焼きが終わると同山には本格的な春が訪れ、半月もすればワラビやゼンマイなどがいっせいに芽を出し始め、やがて5月には緑の草原へと生まれ変わります。

 「訪れた方も山焼きに参加でき、火が枯れ草を舐めるように山頂まで燃え上がる様は一見の価値がある」と、戸河内町筒賀村商工会経営指導員の蛸瀬勇人さん。当日は、特産品販売やお楽しみ抽選会などの催しも盛りだくさん。みなさんも県北に春を告げる県内最大の山焼きに参加してみてはいかがですか。なお、4日が天候不良の場合は11日(日)に順延します。

●お問い合わせ/戸河内町筒賀村商工会 TEL(08262)8-2504

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