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平成29年度青年部・女性部提案公募型事業―防災ジオラマを活用した地域発見事業(大野町商工会青年部)

[ダンボール製のジオラマを通して、過去の災害を学び防災意識を高めるワークショップを開催]

セミナー・プロジェクト

大野町 商工会

今回の事業で活用した防災ジオラマ。地形を立体的に表現でき、危険箇所を具体的に把握できます。

 大野町商工会青年部では、平成29年度、防災ジオラマを活用したワークショップを3回開催しました。防災ジオラマとは、ダンボール製のジオラマキットを活用したワークショップ型の防災学習。自分たちの住んでいるエリアの地図が印刷されたダンボールジオラマを参加者みんなで組立て、防災関連など様々な情報をマッピングすることで、地域の地形と災害のリスクを学ぶことができます。東日本大震災を機に、全国各地に広がりを見せています。

 

 戦後すぐの枕崎台風で、地域に大きな水害を受けた大野町。観光資源である大頭神社周辺も、山からの土砂で大きな被害を受けました。しかし、その災害の歴史も月日を重ねるごとに風化しています。『地域の人たちに災害の歴史を知ってほしい』。同商工会青年部はそんな思いから平成29年度青年部・女性部提案公募型事業に応募。採択を受け、8月に大野西小学校のアリーナにて第1回目の防災ジオラマワークショップを開催しました。参加したのは、同小学校の児童を中心に約30人。ダンボールを立体的に積み上げた後、道路や公園をペイントし、地形の特徴を楽しみながら学習しました。その後、プロジェクションマッピングを投影したジオラマをみながら、波が高い時、大雨が降った時など、それぞれの災害に合わせて気を付ける場所を確認しました。また、ワークショップの前には、参加者全員で大頭神社を訪れ、宮司に当時の災害の様子をうかがいました。

 

子どもたちは楽しみながらジオラマづくりに取り組んでいました。

 もっと幅広い世代や親子にも防災意識を持ってもらいたいと、第2回目は10月に開催された宮島お砂焼まつりで実施。大学のゼミで防災について研究しているという女子大生も急きょスタッフとして参加してくれました。3月には大野かきフェスティバルで第3回目が実施され、多くの来場者が楽しみながら防災について学んでいました。「物珍しさもあって多くの人が興味を持って参加してくれました」と話すのは実行委員長の安村通芳さん。「夏場は多くの親子連れでにぎわう妹背の滝も過去の災害で大きな被害を受けた場所です。滝の上流には砂防堰堤がありますが、地域の子どもたちにはあまり知られていません。防災意識を持って遊ぶことは、大きな事故の防止に繋がります。参加してくれた子どもたちには、ここで学んだことを語り継いでいってほしいです」と続けました。

 

 この事業は地域の子どもたちの防災意識の向上だけでなく、ワークショップを通して地域の観光資源の再発見や地域で働く商工会青年部員のことを知ってもらう良いきっかけになりました。今後は、完成したジオラマをより多くの人に見てもらえる場所に展示できるようにしたいと考えています。

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