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往年の歳末市を商店街に再現(山県郡加計町)

[地元の商工業者らが復活させた、人、物、文化の交流する市]

地域イベント

なし

県名勝・吉水園では今、紅葉が見ごろを迎えている

 陰陽の物産が集まった往年のにぎわいを再現する山県郡加計町の「五サー市」が今月8日(土)から、同町のJR加計駅前通りで始まります。五サー市とは、昭和初期まで旧暦の12月25日に同町の市街地を中心に催されていた“五歳市”に由来する市のこと。交通機関の発達していなかった当時、広島市を中心に多くの商人が集まり、近郷からは藁細工品、木製品、金属製品など多数の副業品が陳列、売買され、正月用の生活物資を求めて近隣町村から集まる多くの人出でにぎわったといいます。約60年前まで行われていた五サー市は、JR可部線の廃止問題が表面化した平成10年に地元の商工業者の発案によって復活。同町伝統の歳末市のにぎわいを今に再現しようと、加計町商工会を中心に地元の人々らが、ふるさとならではの古き良き伝統をよみがえらせました。

 8、9日の両日行われる五サー市では、駅前通り一帯に町内外から集められた農産物、海産物など約40の市が立ち並び、掘り出し物が盛りだくさんの特産品の販売がにぎやかに行われます。地元小学校の児童たちによるファンファーレバンド、深山峡太鼓の演奏や神楽の上演など、2日間にわたってさまざまな伝統芸能が披露されるほか、同商工会でも本通り商店街の商店の一部や空き店舗にギャラリーを設置する“街ぐるみ博物館”を実施。博物館に見立てた本通り商店街(ストリートギャラリー)で歴史とロマンの町並みを感じてもらおうと、昔懐かしい鍛冶屋館、灯の館を中心に、木工品、美術品など約30か所のギャラリーを開設し、ストリートギャラリーを楽しみながらめぐるスタンプラリーも行います。またこの両日、県の名勝に指定される同町の吉水園が秋の一般公開を迎えます。同園は、江戸時代中ごろの天明元年(1781)に作られた庭園で、四季折々の豊かな表情を見せる園内には、緑深い樹木や静寂を張りつめた池、その間に配されたわら葺屋根の吉水亭や薬師堂などが周囲の風致と調和して、趣のある美観を放つ名庭。吉水亭の高間からは薬師堂を右手に、前方の太田川と山並みを見渡す景色が美しく、県天然記念物のモリアオガエルの生息地としても知られる同園では今、紅葉がまさに見ごろ。「自然と一体となった古くからの人々の営みをかいま見ながら、加計の散策を楽しんでほしい」と、同商工会の佐々木雅晴事務局長。みなさんもこの週末は、手づくりの温もりに満ちた商店街と、紅葉の美しい吉水園に足を運んでみてはいかがでしょうか。

●お問い合わせ/加計町商工会 TEL(08262)2-1221

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