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城下の町並みに華麗な時代絵巻(比婆郡東城町)

[総勢100名の大名行列や武者行列などが、長い列となって東城の中心街を練り歩く]

地域イベント

なし

行進の途中、鉄砲隊の一斉発砲の再現も行われる

 古くから交通の要衝として栄え、情緒漂う武家屋敷などの町並みを残す城下町、比婆郡東城町。同町では毎年11月初旬、300年以上の歴史を持つ伝統的文化行事「お通り」が盛大に催され、城下町の秋の風物詩として親しまれています。お通りは、古式ゆかしい衣装に身を包んだ大名、武者、母衣(ほろ)、稚児行列などが城下の町並みを練り歩き、華やかな時代絵巻を繰り広げる催しで、その始まりは江戸時代初期にさかのぼると云われています。当時、広島藩家老職東城浅野家の五穀豊穣祈願の依頼により、川西八幡宮御神体を天神社御旅所に招き、11月1日から5日間の祭礼が執り行われました。5日目に八幡神社御神体を八幡宮御輿に奉納し、八幡宮に帰られる折り、天神社御輿と行列を組み町内を練り歩いたのが、お通りの始まりとされています。近年、高齢化、過疎化などによって継続が危ぶまれていましたが、東城町商工会青年部を中心とする町の有志が平成5年、お通り実行委員会を結成。城下町・東城をPRするためのイベントとして伝統行事を復活させ、以来、同町の秋にはなくてはならないイベントとして定着しました。この同町の秋を代表する古くからの伝統行事が今年も来月2日(日)、同町の市街地一帯で開催されます。

 お通りでは、江戸時代に東城を治めた浅野家の家老が主君の神幸に随行した一行を再現した大名行列、関ヶ原の戦い後に東城を治めた長尾隼人公の軍勢を再現した武者行列、平安末期の矢よけの武具に起源を持ち、美しい花と武者人形で飾られた衣装を着た母衣隊、幼女が可愛らしい衣装に身を包む稚児行列、街の若い衆や子供たちが担ぐみこしなどが、長い列となって東城の中心街市街地を練り歩きます。東城町小学校で午後1時から行われる出陣式の後、総勢100名の一行は、JR東城駅や本町商店街など約2kmの道のりを2時間かけてパレード。大名行列は「したにぃ、したに」のかけ声に合わせてゆっくりと歩みを進め、それに続く武者行列は鎧甲に身を包み、法螺貝の音を聞きながら銅鑼と太鼓の音に合わせて行進します。勇壮な武者行列の後に続くのは、美しく着飾られた母衣隊の列。母衣隊は、籠を入れて膨らませた装飾布の上に、武者人形とさざんかの花を飾り付けた装束を着飾った小学生たちの行列で、「これは全国的にもたいへんめずらしく、衣装の華麗さと枝を広げた花の美しさはお通りでいちばんの見どころ」と、同商工会経営指導員の半田富啓さん。お通りの最後列を歩くのは、かわいい衣装に身を包んだ稚児行列。幼い女の子たちが母親に連れられて歩く姿が見物人の笑顔を誘います。毎年、家老役には東城町長が。姫役は事公募で選ばれた女性が務めます。道中、三楽荘前の交差点広場では寸劇が披露され、家老と家来のユーモラスなやりとりが見物人を楽しませてくれるほか、その他3か所に設けられたパフォーマンス会場では武者隊による武者演武も繰り広げられるなど、今年も華麗な時代絵巻に熱い視線が注がれることになりそうです。また、メイン会場となる東城小学校では、福山市、尾道市をはじめ、近隣町村の物産を集めた特産市が開かれ、商工会青年部のメンバーなど地元関係者らもお通りにちなんだ戦国鍋約200人分を用意。自慢の味を振る舞うなどして観光客らをもてなし、郷土の魅力を広くPRします。みなさんもぜひ、城下の町並みに華麗な時代絵巻を繰り広げる東城の伝統行事を堪能してみませんか。当日は、青年部のメンバーが町中に設置した約300本の幟旗が、みなさんを出迎えてくれます。なお、同商工会では現在、東城の“まつり”と“風景”をテーマにした写真コンテストを開催しています。詳しくは、お問い合わせください。

●お問い合わせ/東城町商工会 TEL(08477)2-0525

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