アクティブニュース

全てみる

伝統を継承する地元神楽団が一堂に(山県郡大朝町)

[40周年を機にさらなる地域文化の向上を図ろうと、名称も新たに再出発]

地域イベント

なし

大朝の神楽団が新旧の舞いの共演を繰り広げる

 秋も深まり、農作物の収穫が終わるころになると、広島の県北各地ににぎやかな神楽ばやしが響きます。とくに10月後半から11月にかけて、県北地方ではいたるところで観客、舞手が一体となった神楽が盛んに行われています。なかでも芸北地域では広く大衆に溶け込んだ民俗芸能として神楽が盛んで、山県郡大朝町もそのひとつ。同町で神楽が始まったのは江戸末期といわれており、現在、古くからの伝統を受け継ぐ17の神楽団が日々精力的な活動を繰り広げています。同町における神楽は石見神楽(旧舞)と高田神楽(新舞)と呼ばれる二つの流れがあり、同町の大朝町商工会青年部ではそれぞれの伝統を等しく継承し、地域振興の一翼を担うことなどを目的に毎年秋、同町の各地区から神楽団を集めてその演技を競う大会を開催しています。今年で40回目を迎える伝統ある神楽の大会で、同青年部では40周年を機に、伝統文化のいっそうの技術向上を図ろうと、長年「大朝町神楽競演大会」として親しまれてきたその大会名称を“競演”から“共演”に変更。これまでの技を競う大会から、ともに演じる大会へと趣を新たにしたなかで同町の神楽団が新旧の舞いの共演を華麗に繰り広げる「大朝町神楽共演40周年記念大会」が来月1日(土)、大朝中学校体育館で開催されます。

 「基本的に町内の神楽団による大会で、規模の大きな大会とはまた違った大朝ならではの華やかさを楽しめる」と、同商工会経営指導員の栗栖和義さん。同町の神楽団には世代や職業を超えたさまざまな人々が参加し、各地区の奉納神楽や伝統芸能継承のために日夜練習に励んでいます。同大会では、それらの神楽団にスポットを当てることで、地域に受け継がれる伝統文化の振興を図るのが狙い。今大会には、10月に行われた芸石神楽競演大会で優勝した大塚神楽団をはじめ11の神楽団が出場。さらに40周年を記念して、同郡筒賀村の三谷神楽団、千代田町の中川戸神楽団が特別出演として参加。それぞれ自慢の舞いを披露します。また、京都府向日市の重要無形文化財能楽保持者、吉田潔司、篤史親子による能の特別公演も行われる予定です。各神楽団ともこの日のために厳しい鍛錬と研鑚を積んでおり、例年以上に充実したプログラム内容のもと、伝統に培われた神楽が存分に堪能できるものと今から期待が寄せられています。同大会は、夜遅くまで神楽ばやしの音が山あいに響く盛大な催し。お出かけの際は夜がたいへん冷え込みますので暖かくしてお出かけください。入場無料。開場午後2時30分、開演午後3時30分。

●お問い合わせ/大朝町商工会 TEL(0826)82-2576

大朝町神楽共演40周年記念大会

・15:50~ 特別(旧)「潮 祓」(朝間神楽団)
・16:20~ 共演(旧)「胴の口」(宮迫神楽団)
・17:00~ 共演(旧)「岩 戸」(朝間神楽団)
・17:40~ 共演(旧)「三 浦」(市神楽団)
・18:20~ 特出(能)「鐘 馗」(吉田潔司、篤史)
・19:00~ 共演(新)「戻り橋」(田原神楽団)
・19:40~ 共演(旧)「塵 倫」(郷之神神楽団)
 20:20~  来賓祝辞
・20:30~ 共演(新)「羅生門」(筏津神楽団)
・21:10~ 特出(旧)「鐘 馗」(三谷神楽団、筒賀村)
・21:50~ 共演(旧)「大江山」(小市馬神楽団)
・22:30~ 共演(新)「紅葉狩」(富士神楽団)
・23:10~ 共演(旧)「八 幡」(小枝神楽団)
・23:50~ 共演(新)「大江山」(大塚神楽団)
・24:30~ 共演(旧)「八岐大蛇」(八栄神楽団)
・25:10~ 特出(新)「板蓋宮」(中川戸神楽団、千代田町)

このサイトを広める