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300年の伝統息づく狂言芝居(世羅郡甲山町)

[にわか狂言の熱演が繰り広げられる、江戸時代中期から続く笑いと芸能の文化]

地域イベント

なし

吊り人形を乗せただんじり

 今月19日(火)、20日(水)の両日、世羅郡甲山町の今高野山通り周辺で「甲山廿日えびす祭り(甲山夏祭り)」が開催されます。廿日えびすは江戸時代中期から続く、300年の伝統が息づいた胡神社の祭礼で、“だんじり吊り人形”や“だんじり仁輪加(にわか)狂言”など古式ゆかしい伝統行事を今に伝える由緒ある夏祭りです。同町は、県史跡・今高野山に代表される歴史的、文化価値の高い観光資源に恵まれており、古くから山陰と山陽を結ぶ文化、交通の要衝としてこの地域の中心的役割を果たし、宿場町の形成により多くの交流が生まれました。そうした交流の中から生まれただんじり仁輪加狂言は、同町が全国に誇る伝統大衆芸能です。このような地域の貴重な資源を生かして都市と農村の交流による地域の活性化に取り組んでいる甲山町商工会では、毎年甲山夏祭り実行委員会を組織し、地域をあげて廿日えびすの保存、伝承に努めています。

 祭りの中心は、だんじりの行進と路上で演じられる仁輪加狂言。両日の昼は、吊り人形を乗せただんじりが町内を練り歩き、午後7時ごろから町内3つの保存会が中心となって古い町並みにだんじり仁輪加が繰り出します。仁輪加とは、即興的に演じる滑稽な寸劇のことで、現在では博多にわか、美濃にわかなどが有名。その内容は時代物、新劇物(現代物)の二派に大きく分かれ、いずれも芝居の最後にオチがつく江戸文化の薫りを放つ楽しい伝統芸能です。同町の仁輪加は路上でだんじりを止め、綱の中を舞台として行われる、通称“流しにわか”と呼ばれるもの。だんじりは各所で車を止めて引き綱を楕円形に広げ、子どもたちのかざす手燭の光に照らされて仁輪加狂言の上演舞台を作り、舞台上で時代物や現代劇などの狂言芝居が演じられるのです。演者、客の双方が一体となっての狂言芝居。中世に始まり江戸、明治にかけて大流行した仁輪加は、笑いと芸能の文化として今も同町に受け継がれています。また、これら伝統美に彩られた行事とともに、にわかコンクールや甲山音頭大行進、甲山こども天真太鼓、廣島阿波おどりといった踊りの大パレードなどの催しも2日間通して盛りだくさんに行われます。この機会にみなさんもぜひ、甲山町ならではの古式ゆかしい伝統行事を間近でご覧になってみてはいかがでしょうか。

 なお、20日午後8時から同町隣接の世羅町で、廿日えびすに合わせて約1,200発の花火が夏の夜空に打ち上げられる「世羅町商工祭 納涼花火大会」も行われます。こちらもお見逃しなく。

●お問い合わせ/甲山町商工会 TEL(08472)2-0529
●お問い合わせ/世羅町商工会 TEL(08472)2-0489

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