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伝統行事を機に商店街の魅力アップ(高田郡吉田町)

[空き店舗を活用したチャレンジショップを開設し、商店街のにぎわい向上をめざす]

地域イベント

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吉田町に古くから続く管絃祭の様子

 奈良から平安時代にかけて、都の貴族たちの間では、河川に船を浮かべて楽しむ優雅な“管絃の遊び”盛行しました。今から約800年前、時の権力者・平清盛はこの風習を厳島神社に移し、遊びではなく厳島大神を慰める神事として管絃を執り行うようになりました。これが、五彩の幔幕や提灯で飾られた管絃船が雅楽を奏でながら、海上で華麗な王朝絵巻を繰り広げる厳島神社最大の神事として今に伝わる、旧暦6月17日の宮島管絃祭の始まりです。後年、現在の高田郡吉田町を本拠とした毛利元就の篤い厳島信仰などもあって、管絃祭と無縁に思える山あいの吉田の地にも、それに類する行事が古くから伝えられてきました。高田郡史には、大正時代以降、川舟や川の中州に神殿を設え、神殿正面に舞殿を設けて神楽を奉納したことなどが記されています。近年、古き良き伝統が風化の一途をたどるなか、同町では昔ながらの管絃祭を継承し、これを毎年の恒例行事として執り行ってきました。往時の面影を偲ばせるユニークな演出で知られる「吉田の管絃祭」です。毎年、集まった観客らを魅了する、同町が誇るこの伝統行事が今年も今月26日(土)に開催されます。同町の多治比川(稲田橋遊魚園付近)の中洲に厳島大明神を設置。一帯にかがり火を焚くなどして昔日の面影を甦らせます。さらに郷土色高めるため、毛利軍団をイメージした甲冑武者の演出がこれに加わります。午後7時00分からの吉田神楽団による管弦祭奉納神楽に始まり、毛利軍が演じる物語形式で祭りは進行。大河ドラマさながらの時代絵巻が繰り広げられます。

 この行事が行われる当日、同町の吉田町商工会では、地元商店街の活性化と商業力強化への実験的な取り組みとして、空き店舗を活用したチャレンジショップをオープンさせます。地元の文化団体、サークルグループなどに8つの空き店舗を利用してもらい、衣料やリサイクル、フリーマーケット、ギャラリーなどさまざまなホスピタリティを提供するテナント形式のお店を設置。空洞化が進む商店街においてにぎわいの向上を図るための試みで、県立吉田高校地域開発科の生徒らが自主開発した霊芝ジュース、フルーツジャムなどを実践販売するユニークな店舗も登場する予定です。また、商工会青年部OBたちもにぎわいの場の創出に一役買おうと、ビアガーデンを出店。伝統行事をきっかけに商店街の魅力アップをめざすとともに、商工会あげて町を訪れる人々へのもてなしの場の提供に取り組みたい考えです。「昔ながらの吉田の風情が味わえる幻想的な行事の魅力はもちろん、商店街の活気がより多くの人に伝わることになれば」と、同商工会経営指導員の榎幸男さんも今回の試みが楽しみな様子で、この実験的事業を、同商工会が計画する商店街の共同福祉会館を生かした文化施設開設への足がかりにもしたいようです。みなさんもこの機会に吉田の伝統行事の魅力と、同町の商店街のにぎわいを楽しんでみてください。

●お問い合わせ/吉田町商工会 TEL(0826)42-0507

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